コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

紀平梨花はコスチュームにセンスとこだわり

米国デザイナーが試合での衣装を絶賛
紀平梨花自らもデザインと機能に関与

ニューヒロインを引き立てる舞台装置

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
シニア1年目でいきなりグランプリ(GP)シリーズ2連勝を収めた勢いでGPファイナルまで制し、スターダムに駆け上がりました。
平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワが出場していたことも世界中の脚光を浴びるうえで幸運でした。
ニューヒロインの誕生にはそれを引き立てるこうした舞台装置も必須となります。

選手ですので勝たないと注目を集められないのは確かですが、私は強さに加えて美しさも評価されたと思います。
前後の跳躍と着氷を含め、トリプルアクセルをクリーンに決められる選手は決して多くありません。

しかし、彼女の最大の魅力はこのブログで幾度も記した「スケーティング」にあると考えており、見ているだけで引き込まれます。
凛とした品格と伸びやかな迫力が備わっています。
「絶品」と呼べる身のこなしは天性の美意識と強靭な体幹から醸し出されるものでしょう。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

紀平梨花は血液型がいかにもO型という「おおらかさ」を感じさせます。
同時に、「繊細さ」を感じさせます。
両極端の気質を合わせ持つことが、スケーティング全体にナチュラルな美しさを生んでいます。

SPは夢のなかの少女、かわいく甘美

その紀平梨花が演技と直接関わらないところでも美しさを称えられています。
米国のファッションデザイナーが試合で着用しているコスチュームに言及しています。

ショートプログラム(SP)はドビュッシー「月の光」であり、やわらかな調べは「夢のなかの少女」です。
私には丈を短くしたネグリジェにも思えます。
「人形のようでかわいい」「ベイビーブルーとライラックの色合いが好き。フリルのついた衣装は甘美でゴージャス」とカラーとデザインをほめました。
パジャマみたいな丸いえりは紀平梨花が考案したようです。
ファッションセンスというかデザインセンスにも秀でています。

FSは大人の気配、クール&シック!

フリースケーティング(FS)はジェニファー・トーマス「ビューティフル・ストーム」。
激しい稲妻(雷鳴)から始まります。
少女を思わせるSPと対照的に、FSは大人の気配が漂います。
カラーは濃い紺、デザインはクール&シックです。
「シャープでスパンコールは明るさがあり、ビューティフル・ストームに沿った雷が基本。
上品。わずかに左右非対称のスカートに濃淡」とほめました。
このコスチュームを着用したFSは先日の全日本選手権を含め、すべて1位です。
きわめて験(げん)がいい衣装ということになります。
四大陸選手権も世界選手権も1位の得点でしょう。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

バレエ・ダンス「チャコット」の衣装

トップ選手はたいてい1シーズンごとにコスチュームを新調します。
紀平梨花は今シーズンからバレエ・ダンス用品の総合メーカー「チャコット」の衣装を着用しています。
曲調や振付にマッチするよう、本人もデザインに関与しました。

デザインと機能性をブラッシュアップ

紀平梨花は「完全主義」であり、それは全日本選手権でのスケート靴の調整にも十分に表れました。
納得のいく演技を行うため、細かい部分にも並々ならぬこだわりを見せます。
それは衣装にも及び、しかもデザインに留まりません。
大きな意味のスケーティングのしやすさ、なかでも高難度ジャンプの跳びやすさがむしろ中心です。
ファッションデザイナーが踏み込めない領域、立ち入れない聖域といえます。
当然、選手個々で感覚が異なります。

紀平梨花は女子シングルで最高難度のトリプルアクセルを跳びます。
SPで単発、FSでコンビネーションと単発です。
回転軸や空中姿勢に影響しないように左右差をなくすだけでなく、機能性を高めています。
実際に着用してその場で回転するなどしてみて、デザイナーにさまざまな要望を出してブラッシュアップに努めています。
紀平梨花は着心地がとても気に入っています。

私は愛らしさが似合うSPもさることながら、体と滑りの美しさが引き立つFSのコスチュームが好きです。
どちらも彼女のスケーティングと演技の魅力を存分に際立たせています。

(2019年1月3日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月30日「賢い紀平梨花は4回転ジャンプを跳ばない」はこちら。

⇒2018年12月26日「紀平梨花と高橋大輔は神、全日本フィギュア視聴率」はこちら。

⇒2018年12月25日「紀平梨花と宇野昌磨はまとも、世界選手権の重圧」はこちら。

⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

Copyright (c)2019 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

紀平梨花は初詣で何を祈願したのか

トリプルアクセルはスケート靴のお陰
会話を交わし、祈りを捧げる

敵なし4戦4勝で迎えた全日本選手権

フィギュアスケート女子シングルの紀平梨花。
シニア1年目、初出場のグランプリ(GP)ファイナルで初優勝を果たしました。
オリンピックを別にすれば、世界フィギュアスケート選手権に次ぐ国際大会です。
しかも、平昌五輪金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワを圧倒しています。
敵なしの4戦4勝ですから、この時点で世界一になっています。

その紀平梨花が全日本フィギュアスケート選手権2018に出場しています。
前回大会ではジュニアながら3位に食い込み、潜在能力の高さが知られるところとなりました。
全日本選手権4連覇中の濱田美栄コーチ同門の先輩・宮原知子を超える、それ以前に浅田真央の記録を超える選手の出現にチケットの売れ行きも上々でした。

SPは宮原知子と大差の5位と出遅れ

ところが、ショートプログラム(SP)でつまずき、1位の宮原知子と大差の5位と出遅れました。
最大の得点源である冒頭のトリプルアクセルで派手に転倒しました。
私は跳んだときには大丈夫だと思いましたが、着氷を決められませんでした。
公式練習ではかなりの成功率を保っていましたので、不思議でした。
GPファイナルで記録した世界最高の 82.51点を14点近く下回る67点台です。
この時点で逆転はほぼ絶望的になっています。

⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。

補強して使うスケート靴の不安が的中

実は、本人がGPファイナル直後から全日本選手権直前まで漏らしていた「スケート靴」の不安が的中しました。
約3〜5か月ごとの交換時期を迎えていましたが、補強しながら使っていました。
使い古して寿命間近になり、足首付近の革が軟らかくなりすぎてジャンプで踏ん張りが利きにくくなっていたのです。

足下が覚束ないだけでなく、今シーズン前半の疲労蓄積とGPファイナル後の人気と期待の爆発的な高まりによる重圧も影響しているはずです。
おそらく心身ともに一杯いっぱいでした。

きつく締めすぎて右足首の自由を失う

本人によれば、トリプルアクセルはややきつめに、それ以外のジャンプはきつめにテープを巻く必要があるとのこと。
どちらもスムーズに跳べるようにするための調整は至難のようです。

試合に臨むに当たり、スケート靴の上からテープを巻いて固定しました。
しかし、直前の6分間練習で緩みを感じ、右だけを巻き直しました。
それが、完全に裏目に出ました。
きつく締めすぎて右足首の自由を失い、トリプルアクセルの失敗につながっています。
スタート位置についたときに気づきましたが手遅れでした。

次に跳んだ3回転フリップ−3回転トウループのコンビネーションも後ろが2回転になっています。
3本のジャンプのうちの2本でミスが出ては低得点も致し方ありません。

SP直後に靴の調整を反省点に挙げる

紀平梨花は演技直後にスケート靴の調整の失敗を反省点として挙げています。
そして、フリースケーティング(FS)での巻き返しへ向けて克服すると誓いました。

公式練習ではトリプルアクセルを跳んではテープを巻き直しました。
さらに、濱田美栄コーチがリンクサイドで撮影する映像をチェックし、改善に努めました。
他の高難度ジャンプを含め、高い成功率を得ています。

そして、FSで2本のトリプルアクセルを決めました。
GPシリーズ第4戦「NHK杯」で 154点以上を記録しました。
国際スケート連盟(ISU)非公認記録ながら 155点以上を叩き出しました。
しかし、足下をかすかに気にしているせいか、本来のスケーティングでなく、GOE(出来栄え点)でも演技構成点でも伸ばしきれません。
SPでついた得点差を引っ繰り返すには、結果から眺めると 160点ほどが必要でした。

⇒2018年12月31日「全日本フィギュア女子シングルは得点に違和感」はこちら。

シニア1年目でGPファイナルと2冠となれば、浅田真央が届かなかった偉業となりましたが逃しています。

安藤美姫はアバウトに「まあいっか」

元世界女王・安藤美姫がフジテレビの番組に出演し、自らの経験を語っています。
彼女もよくテープを巻いて出ていたそうです。
しかし、「まあまあな感じでグルグルしておけばいっかというスタンス」でした。
それに比べ、紀平梨花はアバウトでないという趣旨の発言をしています。

確かに紀平梨花は16歳と思えないほど冷静で細心です。
不安な要素を一つずつ取り除き、納得のいく状態で試合に臨みます。
なのに珍しくSPで崩れました。

全日本選手権で味わった苦い経験を世界フィギュアスケート選手権2019に生かすはずです。
会心の演技で世界の頂点に立ってくれるでしょう。

「感謝の気持ちしかないスケート靴」

スケート靴がぴたっとくる。
それは高難度ジャンプを成功させる前提条件ということが分かりました。
トリプルアクセルを代名詞とした浅田真央もしばしばスケート靴に言及していました。

紀平梨花は大会後に報道陣に対し、「スケート靴に感謝の気持ちしかない」と話しました。
失敗はスケート靴のせいと勘違いされることを防ぐ意味合いもあったように思います。
FS当日は「きょうもお願いします」と語りかけ、ご利益がありました。

日数はわずかかもしれませんが、正月休みを取っています。
きっと「初詣」も行っています。
今シーズンは四大陸フィギュアスケート選手権2019と世界選手権を残しています。
新しいスケート靴がしっくりするように祈りを捧げていることでしょう。

ひょっとすると紀平梨花は日々、スケート靴と会話を交わしているのかもしれません。
「疲れた」「痛い」などのつぶやきも聴き取っているはずです。

(2019年1月3日執筆)

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(1月4日)

紀平梨花はどうやら大晦日と元日の2日間しか休みを取らないようです。
「仕事始め」ならぬ「練習始め」が1月2日です。
他の選手もそうなのかもしれませんが、凄い。
(ある意味で家族も大変です。)

全日本選手権で調整に苦労したスケート靴は新調するとか。
ブレード(刃)の位置調整を行うことがスタートです。
四大陸選手権も世界選手権もこれを履いて滑るのでしょう。

◆書き加え(1月6日)

初詣は自宅近くの「広田神社」、おみくじは「吉」でした。
むろん、必勝祈願です。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月31日「全日本フィギュア女子シングルは得点に違和感」はこちら。

⇒2018年12月30日「賢い紀平梨花は4回転ジャンプを跳ばない」はこちら。

⇒2018年12月26日「紀平梨花と高橋大輔は神、全日本フィギュア視聴率」はこちら。

⇒2018年12月25日「紀平梨花と宇野昌磨はまとも、世界選手権の重圧」はこちら。

⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。

Copyright (c)2019 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

大阪桐蔭ラグビーは全国一の激戦区を勝ち抜いて花園へ(決勝当日更新)

大阪桐蔭ラグビーはタレントぞろい
高校ラグビー優勝候補筆頭はここか

フィジカルの強さと得点力の大きさ

大阪桐蔭は第98回(2018年度)全国高校ラグビー大会で東福岡と桐蔭学園とともにAシードになっています。
花園の地元、全国一の激戦区となる大阪を勝ち抜いたチームですので優勝候補として名前が挙がっています。
(大阪は「地区」という言葉が使われますが、「枠」という意味です。)
筆頭(本命)と見なす声も多くあります。

タレント選手がそろい、フィジカルの強さと得点力の大きさを誇ります。
フォワード(FW)の平均体重が95kgだそうです。
東福岡に次いで高校日本代表候補が多いのが特色です。

玉島に圧勝で2年連続準々決勝進出

元日に3回戦が行われ、大阪桐蔭は玉島を圧倒して2大会連続、4回目の準々決勝進出(8強入り)を果たしました。

試合開始わずか30秒、初戦(2回戦)に続いてノーホイッスルで先制トライを決めました。
前半で7トライを重ね、45−0で折り返しました。
後半に入っても攻撃の手を緩めずに7トライを奪い、90−0という大勝でした。
相手が気の毒なくらいです。

大阪桐蔭は残り3戦を見据えてスタメンを入れ替えました。
就任13年目の綾部正史監督は「バランスよく30人で戦う」と語っていました。
多彩で豊富な持ち駒を存分に活用し、総合力で勝負します。

準々決勝で報徳学園と近畿勢対決へ

3日に行われる4回戦(準々決勝)の組み合わせ抽選で、桐蔭学園は第2試合でBシードの報徳学園と近畿勢同士の対戦になりました。
(試合は第1グラウンドです。)

大阪桐蔭は昨年の高校ラグビーで東海大仰星(現東海大大阪仰星)に敗れ、昨年の高校選抜ラグビーで桐蔭学園に敗れ、いずれも準優勝に甘んじました。
とりわけ高校ラグビーでは東海大仰星に後半8分で10点差をつけながら逆転を許し、悲願の全国制覇を逃しています。
この苦い経験も踏まえて攻撃だけでなく、守備にも力を入れてきました。

今大会でリベンジ(雪辱)を果たし、昨夏の甲子園で優勝した高校野球に続きたいところです。

(1月2日執筆)

⇒2018年11月23日「第98回高校ラグビー優勝候補は東福岡に大阪桐蔭、桐蔭学園」はこちら。

⇒2018年12月27日「高校ラグビー優勝本命に桐蔭学園の声、選抜と2冠」はこちら。

⇒2019年1月1日「常翔学園強し、高校ラグビー花園で上昇&常勝へ」はこちら。

⇒2019年1月3日「東福岡はトライを量産、高校ラグビー優勝候補筆頭」はこちら。

◆書き加え(1月3日)

奥井章仁の縦への突進力は化け物クラス

4回戦(準々決勝)で大阪桐蔭が38−17で報徳学園を危なげなく下しました。
やはりFWがでかく、強い。
さらに、パワーだけでなくスピードでも群を抜きます。
(ここまでの戦いぶりからすると大阪桐蔭が一番強そうです。)

何と 107圓竜霏里鮖つフランカー(FL)奥井章仁が相手の防御線を突破しました。
縦への突進力は化け物クラスであり、ディフェンスを軽々と弾き飛ばします。
圧倒的な存在感を放つ逸材です。

大阪桐蔭は6トライで力の差を見せつけ、2大会連続の準決勝進出(4強入り)を決めました。
綾部正史監督は「満員の環境で試合を行え、チームとして成長できている」と語りました。
ただし、流通経済大柏については情報がないとしています。

◆書き加え(1月5日)

大阪桐蔭は快勝で桐蔭学園と桐蔭対決へ

準決勝でAシードの大阪桐蔭は31−17でBシードの流通経済大柏に快勝しました。
2大会連続、2回目の決勝進出です。

前半8分に今大会で初めて先制を許しましたが慌てません。
得意のFW戦に徹し、相手のスタミナを消耗させています。
前半は17―12の5点リードで折り返しました。
後半はFWの圧力とBKの揺さぶりで優位に立ち、トライを奪って突き放しています。

流通経済大柏はキックをうまく使いましたが、相手陣で押せません。
息切れし、動きと勢いが鈍りました。

綾部正史監督は「前半はイーブンでいいと思っていた。ボールを動かしていけば相手が疲れてくる」というプランどおりだったと明かしました。
強さだけでなく余裕を感じさせる戦いぶりでした。

決勝の相手は準決勝で互いにAシードの東福岡を29−44で下した桐蔭学園になります。
昨春の選抜決勝に続く「桐蔭対決」です。
大阪桐蔭は前回の決勝で東海大仰星(現東海大大阪仰星)に敗れ、選抜の決勝で桐蔭学園に敗れていますので、雪辱に燃えているはずです。

大阪桐蔭が勝てば初優勝となり、桐蔭学園が勝てば初の単独優勝となります。
大阪桐蔭は史上初となる野球部との同一年度アベック優勝に王手をかけています。

◆書き加え(1月9日)

大阪桐蔭が桐蔭学園との激闘制し初優勝

平成最後の全国高校ラグビー決勝は「桐蔭対決」となり、大阪桐蔭が26―24で桐蔭学園を下し、13度目の出場で悲願の初優勝を飾りました。
大阪桐蔭は前回大会決勝で東海大仰星(現東海大大阪仰星)に逆転負けを喫した悔しさを晴らしました。
また、春の選抜決勝で桐蔭学園に完敗を喫した雪辱を果たしました。
同一年度では史上初となる甲子園と花園の優勝を遂げました。

前半は桐蔭学園のパスワークとバックスの展開力に翻弄されてリードを許しています。
しかし、大阪桐蔭はFWの体格が断然勝っていました。
浮足立つことなく、後半はフィジカルの強さを前面に押し出して戦いました。
接近戦や密集戦にこだわり、相手が嫌がるモールなどで圧倒しています。
また、堅いディフェンスと激しいタックルで圧力をかけつづけ、桐蔭学園の攻撃を封じました。

どちらのチームも一年間、決勝戦に照準を合わせて相手を研究してきました。
この点でも大阪桐蔭が上回っていました。
綾部正史監督は選手の成長に感無量の様子で「感謝しかない」と語りました。

大阪勢は平成の30大会の半数の15回で頂点に立っています。

Copyright (c)2019 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

東福岡はトライを量産、高校ラグビー優勝候補筆頭(更新)

東福岡ラグビーの印象は「強い」の一言
レギュラーはおおよそ高校日本代表候補

個々の能力の高さと展開力の大きさ

東福岡は第98回(2018年度)全国高校ラグビー大会で大阪桐蔭と桐蔭学園とともにAシードになっています。
毎年のように優勝候補として名前が挙がり、しばしば筆頭(本命)と目されています。
私の印象は「強い」の一言。
トライを量産し、ラグビーの試合と思えないほどの得点で他チームを圧倒します。
相手は戦う前に戦意を喪失しかねません。

私は福岡では他校の名前を思い浮かべられません。
九州で眺めると、37年連続の佐賀工、33年連続の大分舞鶴に及びませんが、19年連続ですので無理もありません。
東福岡はフィジカル(体格)を含め、選手の能力が突出して高いチームです。
(例年より体格は小さいようです。)
部員は百人を大きく超えており、層の厚さは群を抜きます。
レギュラーメンバーはほぼ高校日本代表候補になるくらいです。
こうした個々の強さに加えて、展開力の大きさも武器です。

第96回以来となる7度目花園制覇へ

毎年勝って不思議でありませんが、決勝や準決勝でまま大阪のチームに敗れます。
私はその理由がよく分かりませんが、激戦の大阪ほどトップクラスのチームと他流試合で揉まれる機会が多くないからでしょうか(推察)。

とはいえ、福岡もラグビーが盛んな土地柄であり、激戦区です。
そこでは「敵なし」の状態です。
東福岡は第96回(2016年度)以来となる7度目の花園制覇を目指しています。

八幡工戦では余力を残しながら大勝

元日に行われた3回戦で東福岡が八幡工に12トライを奪う猛攻で80−7と大勝しました。
藤田雄一郎監督は「いいアタックが何度かあった」と一定の手応えを得ましたが、次戦へ「ミスを減らしたい」とチームを引き締めました。
初戦(2回戦)に続いてハンドリングミスなどが出ました。
格がまったく違いましたが、八幡工は執念の1トライを奪いました。

一方的なゲーム展開に中盤以降はリザーブ選手を次々に投入し、準々決勝以降の3試合を見据えて余力を残しました。
13大会連続18回目の準々決勝進出(ベスト8入り)を決めています。

準々決勝で長崎北陽台と九州勢対決

3日に行われる4回戦(準々決勝)の組み合わせ抽選で、東福岡は第1試合でBシードの長崎北陽台と九州勢同士の対戦になりました。

フッカー(HO)福井翔主将は「九州で高め合ってきた相手と花園の舞台で戦えることはうれしい」と笑顔で語りました。
一方、長崎北陽台のナンバーエイト(No.8)山添圭祐主将も「春の九州大会の新人戦から決勝で戦ってきた東福岡と最後に花園の第1グラウンドでやれてうれしい」と話しました。
ちなみに、Bシードの長崎北陽台は公立校で唯一8強に残りました。
立派です。
「ここまで来たらベスト4、優勝と目指したい」と意気込みました。

⇒2018年11月23日「第98回高校ラグビー優勝候補は東福岡に大阪桐蔭、桐蔭学園」はこちら。

⇒2018年12月27日「高校ラグビー優勝本命に桐蔭学園の声、選抜と2冠」はこちら。

⇒2019年1月1日「常翔学園強し、高校ラグビー花園で上昇&常勝へ」はこちら。

◆書き加え(1月3日)

藤田雄一郎監督は桐蔭学園戦へ引き締め

4回戦(準々決勝)で東福岡が40−12で長崎北陽台を下し、九州勢対決を制しました。
互いに手の内は知り尽くしています。
東福岡のバックス(BK)がスピード豊かな展開力を発揮しました。
後半6分で7点差に詰め寄られましたが、13分にトライで突き放し、さらに3トライを奪いました。

藤田雄一郎監督は勝利のターニングポイントに前半の防御を挙げました。
しばらく劣勢が続きましたが、粘り強いディフェンスで乗り切りました。
後半勝負というゲームプランどおり、無失点で前半を折り返しています。
快勝と呼べるでしょう。

東福岡は6大会連続の準決勝進出(4強入り)を決めています。
前回はミスが響き、準決勝で東海大仰星(現東海大大阪仰星)に敗れて連覇を逃しました。

準決勝の相手は昨春の選抜の決勝トーナメント1回戦で34−40で敗れた桐蔭学園です。
藤田雄一郎監督は「うちはBシードに近いAシード。チャレンジしないといけない」とチームを引き締めました(謙遜でしょう)。

◆書き加え(1月5日)

逆転も実らず、点の取り合いで競り負け

準決勝で東福岡が38−46で桐蔭学園に敗れました。

東福岡は立ち上がりに17点のリードを許しました。
私が考えもしなかった展開です。
ここから東福岡が反撃し、前半は17−24で折り返しました。

後半はモールを軸に主導権を握り、7分に31−24とリードを奪いました。
しかし、逆転も実らず、桐蔭学園にトライやPGを奪われ、激しい点の取り合いで競り負けました。

藤田雄一郎監督は「点数的には形になっても完敗」「ブレイクダウン(密集での攻防)の精度の高さやスピードの差を考えると、相手が2枚くらい上手」とのコメントを出しています。

Copyright (c)2019 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

小西泰聖主将の桐蔭学園が花園準々決勝で天理と激突(更新)

東の横綱・桐蔭学園のキャプテン
SH小西泰聖がチームの先頭

桐蔭は15人一体の継続と展開のラグビー

桐蔭学園は西高東低の高校ラグビー界のなかで「東の横綱」と呼ばれてきました。
相撲界では「東の横綱」は格上ですが、桐蔭学園は東日本の横綱という意味です。
(大阪勢や福岡勢と互角に戦えそうな唯一の東日本のチーム。)

桐蔭学園は第98回(2018年度)全国高校ラグビー(冬の花園)で悲願の単独優勝を目指しています。
日本代表フルバック(FB)松島幸太朗(現サントリー)を擁した第90回(2010年度)に東福岡と31−31で両校優勝を成し遂げました。
前回は準決勝で準優勝の大阪桐蔭(桐蔭学園と無関係)に敗れ、4強に留まりました。

⇒2018年12月27日「高校ラグビー優勝本命に桐蔭学園の声、選抜と2冠」はこちら。

桐蔭学園はシーズンごとの選手の傾向や特性により変わることがありますが、基本的には15人が一体となる継続と展開のラグビーが持ち味です。
そして、今シーズンはフォワード(FW)とバックス(BK)をつなぐスクラムハーフ(SH)の小西泰聖(こにし・たいせい)が主将を務め、チームの先頭に立っています。

日本のラグビー界を引っ張る逸材の一人

小西泰聖は近い将来の日本ラグビー界を引っ張っていく逸材の一人として注目されてきました。
身体は身長が 167cm、体重が72kgと小兵(こひょう)です。

中学までスタンドオフ(SO)でしたが、高校からSHへ転向しました。
桐蔭学園では1年からレギュラーの控えに名を連ねました。
パスの正確さ、速さと長さに秀でており、チャンスと見ればディフェンスの隙を突く判断力も備えます。
さらに 100メートル11.4秒のスピードも武器としています。

昨年10月にユース五輪7人制に日本代表として出場して計6トライを奪い、初の銅メダル獲得に貢献しています。
南アフリカとの予選リーグ初戦で7−12の後半5分、自陣のスクラムからボールを持ち出すと、相手に一度も触らせない圧巻の約90メートル独走トライを決めました。
「自分の強みのスピードが世界の舞台でも通用して自信になった」と語りました。

が、この大会で右ひざを負傷し、帰国後3週間は治療に専念しています。
神奈川県予選の決勝では慶應を相手に先制トライを挙げるなどしてチームを奮い立たせ、37−14で勝利を収めました。

藤原秀之監督は桐蔭学園を率いて17年目です。
かつての教え子、昨年8月に大学生でただ一人の日本代表候補に選ばれたSH齋藤直人(早稲田大3年)を引き合いに出し、「総合力では齋藤のほうが上だが、パスや走る速さなどの能力では小西のほうが上かもしれない」と高く評価しています。

選抜で花園敗退の大阪桐蔭に雪辱果たす

桐蔭学園は前回、準決勝で大阪桐蔭と対戦しています。
7−12のビハインドから、64次の連続攻撃を仕掛けましたが、最後は無念のペナルティを犯してノーサイドになりました。
後5点、残り1メートルが届きませんでした。
小西泰聖は「SHとして攻撃をコントロールできず、自分の力のなさを感じた。成長するきっかけになった」と振り返っています。
また、「負けている時間帯にキャプテンとして声を出してチームを盛り上げることも求められる」と語りました。

他の強豪校に体格で劣る桐蔭学園は年明け、新チームで展開ラグビーの基本となるパス練習を繰り返して行いました。
小西泰聖はどのような状況でもFWとBKにボールをさばけるように毎日投げました。

桐蔭学園は昨年4月8日に全国高校選抜ラグビー(春の熊谷)の決勝で大阪桐蔭とぶつかりました。
前半は風下を選択し、小西泰聖を起点にスピーディな攻撃でディフェンスを崩してリードしました。
後半は一時10点差まで追い上げられましたが、3トライを奪って突き放し、46−26で雪辱を果たしています。
大会連覇は史上2校目の快挙であり、自身もハットトリックを達成しました。

先輩の思いも背負って悲願の単独制覇へ

桐蔭学園は3年生が今シーズンのスローガンに「磨」を掲げました。
先輩が築いてくれた昨シーズンの「礎」を磨くという意味です。
SH小西泰聖主将は悲願の単独優勝へ「先輩たちの思いも背負って頑張りたい」と意気込みました。

小西泰聖は尊敬する高校の先輩・齋藤直人がいる早稲田大へ進学します。
選抜2冠と初の花園単独優勝を手土産に卒業すると誓いました。

⇒2018年12月27日「高校ラグビー優勝本命に桐蔭学園の声、選抜と2冠」はこちら。

⇒2018年12月1日「選抜優勝桐蔭学園ラグビー部は冬の花園で激戦区入り」はこちら。

⇒2018年11月23日「第98回高校ラグビー優勝候補は東福岡に大阪桐蔭、桐蔭学園」はこちら。

◆書き加え(1月1日)

石見智翠館に優勝候補とは思えない戦い

3回戦が行われ、初戦(2回戦)と同じく白のセカンドジャージーで臨んだ桐蔭学園が後半の4トライで粘る石見智翠館を突き放し、43−17で勝利を収めました。
終わってみれば合計6トライの快勝で4大会連続13回目の準々決勝進出(8強入り)を決めました。

最初のトライを石見智翠館に奪われ、ハンドリングやラインアウトなどでミスが出てチャンスをつぶし、もたつきました。
最初はまさかの劣勢でした。
前半25分にトライで逆転してからは、危険なプレイがあった石見智翠館にイエローカードが出て数的有利となり、徐々に点差を広げました。
後半開始10分ほどでようやく桐蔭学園らしいトライを3本たたみかけました。
ただし、20分過ぎにトライを2分許してしまいました。

優勝候補と思えない戦いぶりであり、今後の試合に大きな不安を感じさせました。
Aシード校にはもちろん勢いのあるBシード校にも勝てないのでないでしょうか。
1月3日の4回戦(準々決勝)は元日に中部大春日丘を21−10で下した天理です。
大丈夫でしょうか。

◆書き加え(1月3日)

スピードのある天理との準々決勝に自信

小西泰聖主将は準々決勝で天理と対戦することが決まると、「スピードのあるチームなので楽しみ。春の選抜や夏合宿でも関西のチームとやっているので、いつもどおり準備して臨みたい」と余裕の感じられるコメントを発しました。
自信があるのでしょう。

◆書き加え(1月3日)

天理に大苦戦、辛うじてAシードの面目

4回戦(準々決勝)で桐蔭学園が44−29で天理を下し、Aシードの面目を保ちました。

風下を選んだ前半は3トライを奪われました。
しかし、スタンドオフ(SO)津田貫汰が2本のペナルティゴール(PG)を決めるなどし、20−19の1点リードで折り返しています。

風上に立った後半はキックを積極的に使って優位に進めました。
3分と8分にトライを奪い、一気に流れを引き寄せました。
終盤に懸命な追い上げを見せる天理を振り切りました。

天理は兄貴分の天理大が全国大学選手権で9連覇中の帝京大を倒して決勝進出を決めています。
それに続きたいと望んでいたはずであり、さぞかし悔しかったでしょう。

藤原秀之監督は試合後、天理の針の穴を通すようなパスを絶賛しました。
互いにトライが5本ずつでしたので、厳しい表情を崩していません。
結局、SO津田貫汰が3本のPGを含むキックの機会をすべて決めたことが勝利につながりました。
この苦い経験を次へ向けて生かしたいと語っています。

準決勝の東福岡戦へ課題を克服できるか

桐蔭学園は4大会連続の準決勝進出(4強入り)を決めました。
しかし、私は前半の戦いぶりを見て桐蔭学園が負けるだろうと肝を冷やしました。
天理が強いという噂は聞いていましたが、ここまでの苦戦を強いられるとは意外です。
(見る側ははらはらしても、選手は冷静に試合を組み立てていた可能性がないわけでありません。)
それにしても、あっさりと失点しており、東福岡と戦えるかどうか心配です。

なお、東福岡はFWの平均体重が89.2圓△蠅泙后
が、例年より小さめであり、どうにもならないほどの強さまでは感じません。
BKがいいのでしょう。
私は希望を捨てていませんが、中1日で課題を克服できるかどうか。

◆書き加え(1月5日)

東福岡と大接戦、大阪桐蔭と桐蔭対決へ

準決勝で互いにAシードの桐蔭学園が46−38で東福岡を下して決勝へ進みました。
試合は激しい点の取り合いとなり、同点あり逆転ありの白熱した展開でした。
桐蔭学園が最後に競り勝ち、振り切りました。
3大会ぶり、6度目の決勝進出です。

前半、3分と9分にトライを決めて17点のリードを奪いました。
私がまったく予想しない展開でした。
その後、東福岡の反撃を受け、前半を24−17で折り返しました。

後半、4分と7分にトライを奪われて24−31と逆転されました。
その後は一進一退の攻防が続きます。
10分、15分にトライを決めて逆転し、21分にトライを奪われて1点差に詰め寄られながらも大接戦を制しました。

決勝の相手は準決勝でBシードの流通経済大柏を31−17で下したAシードの大阪桐蔭になりました。
昨春の選抜決勝に続く「桐蔭対決」です。
(このときは46−26で下しました。)
大阪桐蔭は前回の決勝で東海大仰星(現東海大大阪仰星)に敗れ、選抜の決勝で桐蔭学園に敗れていますので、雪辱に燃えているはずです。

大阪桐蔭が勝てば初優勝となり、桐蔭学園が勝てば初の単独優勝となります。
桐蔭学園は第90回(2010年度)大会で初優勝を叶えていますが、東福岡と両校優勝でした。

◆書き加え(1月9日)

小柄の桐蔭学園に勝ってほしかった・・・

桐蔭対決は桐蔭学園が24−26で大阪桐蔭に敗れました。
得点を眺めれば、桐蔭学園のゴールキック(GK)1本で両校優勝、ペナルティゴール(PG)1本で逆転優勝という大接戦です。
しかも、ゲームとしては逆転負けになります。
奪ったトライも相手と同じ4本です。

平成最後の決勝にふさわしい激闘だったのは確かですが、とくに後半は大阪桐蔭にフィジカルの差で圧倒されました。
私は破壊力さえ感じました。

体格で劣る桐蔭学園はパスでも動きでもスピードで対抗しようと考えていました。
しかし、大阪桐蔭はタックルが激しく、防御が堅く、攻撃を止められました。
また、勝負どころで密集戦を仕かけられ、モールで押されています。

SH小西泰聖主将は、終了の笛に天を仰ぎました。
SO津田貫汰は前半22、28分のトライで得た難しい位置からのGKを外しました。
PGを含め、準決勝までは驚異の成功率で勝利に貢献してきました。
「大事な場面で外した」と自らを責めました。

藤原秀之監督は「点差より実力の差があった」と冷静に受け止めました。
ラグビーは格闘技でなく球技とし、「ランニングラグビーこそ真骨頂」とボールスキルに磨きをかけてきました。
「選手が継続ラグビーを貫いてくれた」と伝統スタイルで戦ったフィフティーンを称えました。

ワールドカップ(W杯)で小柄の日本チームは大柄の海外チームと戦います。
地元ということもありますが、W杯も念頭に置きながら観戦した私は15人でボールを動かす桐蔭学園に勝ってほしいと思っていました。
が、期待した「ひょっとしたら・・・」は起こりませんでした。
大阪桐蔭は甲子園も花園も強かった。

とはいえ、桐蔭学園は最近10年で最多タイの5度目の決勝であり、立派です。
どうか選抜3連覇を成し遂げてください。

Copyright (c)2019 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

常翔学園強し、高校ラグビー花園で上昇&常勝へ(更新)

全国高校ラグビーの優勝候補に踊り出る
常翔学園ラグビー部が強い

大阪工大高時代の4回を含めて優勝5回

第98回全国高校ラグビーは元日に3回戦が行われます。
私が強いと感じるのが「常翔学園」です。
全国屈指の強豪高であり、4年連続37回目の出場です。

常翔学園は大阪工大高時代の4回を含めて優勝5回を誇ります。
最近では2012年度、第92回大会を制しました。
ほかに選抜で優勝1回、7人制で優勝2回を収めています。

工大魂が復活、破壊力抜群の縦への突進

常翔学園は昨年11月18日に行われた大阪第3地区の決勝で前回優勝の東海大大阪仰星を54−7と圧倒しています。
私はここまでの一方的な試合展開になったことが不思議でした。

前回2回戦敗退後に大阪工大高時代の練習メニューを復活させていました。
タックルバッグへ突進を繰り返し、縦の突破を徹底的に磨きました。
春先は選抜に出場できずにもたつきましたが、故障者も戻っていました。

常翔学園は東海大大阪仰星の屈強なディフェンス(DF)に真っ正面からぶつかりました。
激しい当たりで優位に立ってボールを素早くつなぎ、後半だけで6トライを挙げています。
「工大魂」が復活し、破壊力がよみがえりました。

チャンスメイクの核、No.8石田吉平

神出鬼没の動きでチャンスメイクの核となるのが、ナンバーエイト(No.8)石田吉平です。
野上友一監督から抜群のスピードと勘のよさを買われています。
本人も「動き出してからの初速には自信がある」と豪語しています。
身長は 168僉体重は74圓半兵(こひょう)ですが、鋭いステップと弾丸みたいなランが持ち味です。
昨年10月にユース五輪7人制に日本代表として出場し、銅メダル獲得のメンバーとなりました。
小学校6年生だった2012年度の全国制覇で歓喜する紺赤ジャージーに憧れて入学しました。

石田吉平の爆発力がチームに弾みをつけます。

11トライで桐生第一を圧倒、上昇気流へ

1回戦で米子工に 110点差の完封劇を演じた初出場の桐生第一を初戦(2回戦)で67−0と圧倒しています。
早々に勢いに乗ると手を緩めず、計11トライを奪いました。
強くて速い縦の攻撃に加え、フォワード(FW)とバックス(BK)が一体となってパスをつなぎ、左右にも展開しています。
課題の守備でも無失点に抑え、上昇気流に乗りました。

LO梁本旺義主将は6年前の優勝を再現

実は、常翔学園が優勝を飾った2012年度も大阪の決勝で同じ相手を倒して花園に出場しました。
LO(ロック)梁本旺義主将は「6年前もその勢いに乗って日本一になっています。僕たちも同じ道を歩もうと思っています」と話しています。
ちなみに、初めてラグビーを見たのがそのときだったそうです。
野上友一監督への恩返しを誓っています。

昭和締めに続く平成締めで常翔は常勝へ

昭和最後の高校ラグビーは大阪工大高(常翔学園)と茗渓学園の両校優勝でした。
1989年1月7日、決勝戦当日朝、天皇陛下がご逝去されました。
日程の順延も困難という判断から試合中止の連絡が入ったのは宿舎を出発する直前でした。

平成最後の元日に常翔学園は黒沢尻工、茗渓学園は長崎北陽台と対戦します。
常翔学園は平成最後の高校ラグビーも優勝で締めようとしています。
野上友一監督は試合ごとに選手が力をつけ、チームが強くなっているという手応えをつかんでいます。

常勝軍団へ、Bシードの常翔学園が第98回全国高校ラグビーの優勝候補に躍り出てきました・・・。

⇒2018年11月23日「第98回高校ラグビー優勝候補は東福岡に大阪桐蔭、桐蔭学園」はこちら。

⇒2018年12月27日「高校ラグビー優勝本命に桐蔭学園の声、選抜と2冠」はこちら。

◆書き加え(1月1日)

黒沢尻工に冷や汗、次戦は流通経済大柏

常翔学園が3回戦で黒沢尻工と対戦し、冷や汗をかかされています。
得点は50−28でしたので、ぎりぎりに追い詰められたわけでありません。
油断でなく気負いがあり、選手が空回りしたようです。
トライも許しています。

4回戦(準々決勝)は京都成章を45−14で下した流通経済大柏です。
初の4強入り(準決勝進出)を目指し、チャレンジャーの立場でぶつかってくるはずです。
たやすい相手でありません。

◆書き加え(1月3日)

流通経済大柏に終盤で悪夢の大逆転負け

4回戦(準々決勝)で常翔学園が14−19で流通経済大柏に敗れています。

恥ずかしい話ですが、私は前半半ば過ぎに常翔学園が2トライ・2ゴールを決めたところで勝負の行方が決まったと、動画の視聴をやめました。
一方的な展開を好みません。

が、夕方に結果を知って驚きました。
常翔学園はその後、得点が止まっていました。
後半は風上に立ちましたが、流通経済大柏のアタックに守備が対応できませんでした。
17分から26分まで10分ほどの間に3トライ・2ゴールを決められて大逆転負けを食らいました。
常翔学園にとっては残り4分での悪夢でした。

野上友一監督はトライを2本しか取れなかったことを敗因に挙げました。
攻め込んだ前半で決め切れませんでした。

Copyright (c)2019 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

全日本フィギュア女子シングルは得点に違和感

主要な国際大会で勝てるかどうか
スピードや勢いをイメージしながらTV観戦

女子シングルはハイレベルな戦い

「全日本フィギュアスケート選手権2018」が行われました。
女子シングルは今年一年を締め括るにふさわしいハイレベルな戦いになりました。
とりわけ上位4選手が茶の間に最高のクリスマスプレゼントを届けてくれました。

私はたいてい仕事に追われながらデスクトップパソコンの画面の片隅でテレビ放送を流しています。
熱心なフィギュアスケートファンに叱られそうな、いい加減な視聴です。
が、できるだけ自分が会場で観戦しているつもりで、選手のスピードや勢いをイメージするように努めています。

テレビカメラはずっと選手を追いかけ、ときにクローズアップしますので、こちらも細かいところに注意を奪われがちですが、それがすべてではありません。
なかでも主要な国際大会で高得点を叩き出すには、身のこなしと一体になったスケーティングのダイナミズムが不可欠となります。

私はそれを五輪連覇の羽生結弦(けがで欠場)だけでなく宇野昌磨にも感じますし、紀平梨花にも感じます。
全日本選手権であっても世界の大舞台で勝てるかどうかという観点を大切にして眺めています。
トップ争いを演じられるのはこの3選手だと改めて思いました。

全日本フィギュア女子シングルの結果

全日本選手権の結果(順位・得点)は次のとおりです。

1位 坂本花織(24番滑走)
   228.01点(152.36点 79.11点 73.25点 0.00点 75.65点)
2位 紀平梨花(20番滑走)
   223.76点(155.01点 82.95点 72.06点 0.00点 68.75点)
3位 宮原知子(23番滑走)
   223.34点(146.58点 71.49点 75.09点 0.00点 76.76点)
4位 三原舞依(22番滑走)
   220.80点(147.92点 78.15点 69.77点 0.00点 72.88点)
※点数はFS(TES、PCS、減点、SP)です。

フリースケーティング(FS)を終えて4選手が 220点台を叩き出すという手に汗を握る展開になりました。
ご承知のとおり、幕切れはとてもドラマチックでした。
国際スケート連盟(ISU)非公認記録とはいえ、日本女子の質の高さと層の厚さが伝わってきました。

参考までにショートプログラム(SP)の結果を記します。

1位 宮原知子(29番滑走)
   76.76点(40.54点 36.22点 0.00点)
2位 坂本花織(20番滑走)
   75.65点(41.08点 34.57点 0.00点)
3位 三原舞依(19番滑走)
   72.88点(39.48点 33.40点 0.00点)
5位 紀平梨花(27番滑走)
   68.75点(36.54点 33.21点 1.00点)
※点数はSP(TES、PCS、減点)です。

スケート靴を含め、コンディションづくりで苦しんだ紀平梨花は逆転不能と思われる5位に沈みました。
シニア1年目、今シーズン前半の肉体的・精神的な疲労も限界に達していたのかもしれません。
何せ全日本選手権まで国際大会4戦4勝です。

得点は1位と2位、3位と4位が僅差

全日本選手権での女子シングルの順位はあれでいいのでしょう。

私は素人なので点数をつけられませんが、SPとFSが終わるたびにこれくらいかなと予想しています。
これも観戦の楽しみの一つです。
印象にすぎませんがまったく的外れかというと、わりと当たります。

全日本選手権の得点にはいささか違和感を覚えました。
坂本花織がだいぶ高く、紀平梨花がやや低く、宮原知子がやや高く、三原舞依はやや低いと感じました。
坂本花織と紀平梨花が 225点を挟み、宮原知子と三原舞依が 222点を挟むニュアンスです。

SPとFSを揃えたのは中野園子コーチ門下の三原舞依と坂本花織です。
それに対し、濱田美栄コーチ門下の宮原知子と紀平梨花はミスが出ています。
宮原知子はFS、紀平梨花はSPとFSです。

坂本花織はFSがこれまでで一番といえる会心の演技でしたが、あそこまでの点数が出るかというとかなり疑問に思いました。

それぞれの選手のFSの出来はどうだったのでしょう。

20番滑走紀平梨花は終盤で痛恨のミス

SP5位から大逆転を狙った紀平梨花はFS1位でしたが、順位は2位に留まっています。
結果として、大差を引っ繰り返しての勝利は全日本選手権で難しいというジンクスどおりです。

先に述べたとおり、SPでの出遅れは使い古したスケート靴の問題が関わるとされましたが疲労の蓄積に加え、爆発的に高まった期待の重圧も影響したはずです。
しかし、紀平梨花は中1日でどちらもクリアし、FSでトリプルアクセル2本を決めています。

慎重になったせいか、スケーティングにも演技にも伸びやかさがやや欠けました。
が、ほぼパーフェクトに滑り終えられそうだと思った終盤、3回転ルッツ−2回転トウループ−2回転ループの3連続ジャンプで痛恨のミスが出ました。
万事休す。

最初の着氷が乱れてステップアウトになりましたが、次をオイラーに変え、2回転サルコウをつけています。
オイラーが回転不足を取られるなどし、リカバリーに至りませんでした。
それでも冷静な「修正力」が光りました。

category:紀平梨花ブログはこちら。

23番滑走宮原知子は時間を巻き戻せず

SP1位から5連覇を狙った宮原知子はFS4位になり、順位は3位に終わりました。
演技後に振り返り、「時間を巻き戻したい」と語りました。
後半の3回転フリップ−2回転トウループ−2回転ループの3連続ジャンプで2回転フリップの単発になるという痛恨のミスです。
次をダブルアクセル−2回転トウループ−2回転ループの3連続ジャンプに変えています。
回転不足を取られがちだったジャンプの見直しを進めていますが、まだ固まっていません。
ここで、紀平梨花、三原舞依、坂本花織に大差をつけられています。
(ジャンプ構成の難度を引き上げないと来シーズンは厳しくなります。)
ただし、演技構成点はただ一人、5項目で9点台を並べました。

category:宮原知子ブログはこちら。

24番滑走坂本花織は「総合力の勝利」

SP2位から逆転を狙った坂本花織はFS2位になり、順位は1位になりました。
昨年はSP1位から宮原知子に逆転されて2位に甘んじました。
もともと安定感のある選手ですが、SPとFSを揃えて初優勝を飾りました。

ジャンプは紀平梨花はもとより三原舞依に及びません。
いくらかですが詰まったジャンプ、ふらついたジャンプも多かった。
それでも大きなGOE(出来栄え点)を引き出しています。
スピンも1番です。
さらに、芸術性や表現力を評価する演技構成点が伸びています。
宮原知子に及ばないものの、精彩を欠いた紀平梨花を上回りました。

勝者に特有の勢いで磁場(演技世界)に引き込み、高得点を叩き出しました。
「総合力の勝利」という声は間違いでありませんが、この得点を主要な国際大会で再現できるかというと、私はイメージが湧いてきません。

category:坂本花織ブログはこちら。

22番滑走三原舞依はSPもFSも完璧

三原舞依こそ、SPもFSも破綻のない演技を揃えました。
一番クリーンな印象でしたが、実際には表彰台に届きませんでした。
また、3位に食い込んだとしても世界選手権代表に選ばれたかどうかは微妙です。
(メディアにもあまり取り上げられていません。)
三原舞依については思うところをブログにまとめています。

⇒2018年12月28日「三原舞依は好調・安定の演技、欠点がないという欠点」はこちら。

全日本選手権は表彰式も済みました。
私は順位に異論はありませんが、得点にちょっと違和感を覚えます。
また、1位が紀平梨花、2位が坂本花織、3位が三原舞依、4位が宮原知子になったとしても驚かなかったはずです。
1位と2位、3位と4位は接戦でした・・・。

category:三原舞依ブログはこちら。

紀平梨花に世界で勝利をつかめる予感

来シーズンにロシアのジュニア勢がシニアに上がってくると女子シングルの勢力図はどうなるか読めません。
(私はかならずしも悲観しているわけでありません。)
が、今シーズンに関しては全日本選手権の上位4選手がおおよそそのまま世界のトップ4に相当します。
日本女子はそれくらい強いです。
(成長期に特有の壁にぶつかり、エフゲニア・メドベージェワとアリーナ・ザギトワが得点を落としています。)
ここに本来なら、爆発力の樋口新葉とセンスの本田真凜が絡んできます。
(天性の才能に恵まれた本田真凜はどん底でもがいており、再生を果たせるかどうかは不明です。)

私は遠からず皆が横一線で並びそうだと感じており、そのなかで一人図抜けていると思うのが紀平梨花です。
不調だった全日本選手権の滑りを含め、世界で勝利をつかめるという予感に満ちています。
(すでにGPファイナルで果たしていますが・・・。)
優雅なSP「月の光」でさえも、スケーティングに迫力があります。

世界選手権は日本勢が表彰台独占の快挙

私の予想です。
日本勢と戦えるロシア勢がいませんので、表彰台を独占します。
3選手は安定感も備えています。

1位 紀平梨花  246点(84点 162点)
2位 宮原知子  228点(78点 150点)
3位 坂本花織  222点(74点 148点)

紀平梨花の得点には大きな期待を込めました。
本音をいえば、「240点(82点 158点)」で十分です。

宮原知子の得点にもそれなりの期待を込めました。
本音をいえば、「224点(76点 148点)」で十分です。
GPファイナルで取られた回転不足などはスケート靴が合わなかったことが主因のようですが、緊張の高まる今シーズン最大のイベントでどうなるでしょう。

坂本花織の得点はどうしてもクリアしてほしい最低点です。
オリンピックを経験済みですから大丈夫でしょう。
全日本選手権と同等の演技を行えたとして、どれくらいの評価を得られるか。
本人も知りたいところでしょう。

・・・と高得点を書き込むほうは気楽ですが、選手はとんでもなく大変です。
ごめんなさい。

「日の丸」3本は痛快です。
私は世界選手権の開幕が待ち遠しい。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(12月31日)

全日本選手権の動画を見て改めて思う

紀平梨花はスケーティングに品格と迫力が備わっています。
突き詰めた、そして張り詰めた「美しさ」を感じます。
腰の動きと下半身の使い方にキレがあり、普通に滑っていても躍動感があります。
親から授かった身体が強くてしなやかだからでしょう。
一歩一歩に加速があり、変な言い方になりますが膝の下の伸びが他の選手と違います。
フィギュアスケートの土台となるスケーティングの要素は得点(採点)にもっと反映されていいと思います。
全日本選手権の動画を改めて見ましたが、やはり別格です。

それと三原舞依の得点は低いと思います。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月30日「賢い紀平梨花は4回転ジャンプを跳ばない」はこちら。

⇒2018年12月26日「紀平梨花と高橋大輔は神、全日本フィギュア視聴率」はこちら。

⇒2018年12月25日「紀平梨花と宇野昌磨はまとも、世界選手権の重圧」はこちら。

⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

Copyright (c)2018 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

賢い紀平梨花は4回転ジャンプを跳ばない

ロシアのジュニア勢に牽引させよ
日本女子最初の五輪金メダリスト

4回転ロシアジュニアがシニアへ

フィギュアスケート女子シングルの来シーズンを占う記事が散見されるようになりました。
ロシアでは4回転ジャンプ、それもコンビネーションを跳ぶジュニアが出現しており、来シーズンにシニアデビューを果たす選手もいます。
鉛筆みたいに細く軽い少女がくるくると回っています。

トレンドとして女子シングルも4回転ジャンプ競争へ向かっているのは確かです。
だからといって、それに振り回されることもないでしょう。
紀平梨花が見据えなければならないゴールはあくまでも2022年に開催される北京五輪です。
そこでの最大のライバルは2000年か2001年にシニアに上がってくるロシア選手になります。
いまから慌てて同じ土俵に上るのはどうでしょう。

⇒2018年12月19日「アリーナ・ザギトワはロシア選手権2018で女王陥落か」はこちら。

4回転ジャンプ競争を抑える戦略

いまでもそうですが、4回転ジャンプ競争が勃発した2〜3年前の男子シングルは転倒、転倒、転倒という目も当てられない試合が続きました。
また、練習でも負傷や故障が続出しています。
女子シングルは男子シングルと比べて転倒が断然少ないことに救われましたが、選手がジャンプの難度を競うようになると状況が一変しかねません。

4回転ジャンプ競争をとりわけ先導する形になるとくたびれるだけです。
メディアの注目やファンの期待と引き換えに失うもの、背負うものがあまりに大きい。

トップクラスで戦っているシニアは4回転ジャンプ競争をなるべく抑えるような戦略を取るほうが賢明でしょう。
大事なのは、オリンピックで表彰台の頂点に立つまでのざっくりとしたシナリオです。
選手が出場する試合で勝ちたいと願うのは自然な心情ですが、つねに勝ちにいく必要はありません。
4回転ジャンプの習得に励むのは当然として、それを試合で出すのはぎりぎりのタイミングまで延ばします。

受けて立つ心の余裕で五輪制覇へ

紀平梨花のナチュラルで美しいスケーティングは天性です。
練習の努力だけでは身に着けられません。
私はすでに世界一と考えており、これを最大の魅力として押し出してほしい。
採点ルール改定の趣旨に則り、演技の質(完成度)で戦うとのメッセージをすり込んだほうが有利です。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

これからシニアに上がってくる選手を受けて立つという姿勢でいいでしょう。
彼女たちが高難度ジャンプを決めると得点で負けることがあるかもしれませんが、最終的な決着はオリンピックです。

紀平梨花が心の余裕を持って北京五輪までの期間を過ごすうえでも、オリンピックに次ぐ国際大会である世界選手権とGPファイナルは早めに制したほうがいい。
GPファイナル2018では圧勝を収めており、来春開催の世界選手権2019で強さを誇示したいところです。
(その後は1〜2年、潜伏するくらいの気持ちで・・・。)

紀平梨花はすでに4回転を跳べる

個人差が大きいはずですが、紀平梨花は成長期を迎えています。
身長や体重が変わり、体形も変わるでしょう。
ロシアのエフゲニア・メドベージェワやアリーナ・ザギトワという2人のエリートを見れば分かるとおり、高難度ジャンプを跳べなくなります。
しかし、紀平梨花はそうした困難を乗り越えられそうな体幹や身体能力の強さを備えていると感じます。

⇒2018年11月27日「紀平梨花、音を筋肉で感じ取り再現する才能」はこちら。

もしそうなら、紀平梨花は複数の4回転ジャンプを跳べるはずです。
すでにトウループは練習で決めており、精度(成功率)の向上に取り組んでいるようです。
紀平梨花はそのための海外合宿も予定しています。
(フィギュアスケートも情報戦になっており、練習で決めても伝わります。)

4回転は後出しが有利で低リスク

私は何十年に一人という突出した選手でないかぎり、4回転ジャンプ競争は後出しじゃんけんが勝つと考えます。
それを披露するかどうかはライバルの出方を睨みながらになります。
早い時点で手持ちのカードをすべて切ってしまうのは得策でありません。
(だれも追いつけないものなら構いません。)

大丈夫、4回転ジャンプ競争は放っておいてもロシアのジュニア勢が牽引します。
国内競争がとても厳しく、そうせざるをえないのです。
勝つためのロボットに見えてきて、私は気の毒に思います。
十代前半のジュニア選手に歩調を合わせるのはリスクを含めて愚かです。

⇒2018年11月26日「紀平梨花は頭もいい、超新星は超クール、GP連勝は当然」はこちら。

紀平梨花はクール!
冷静な判断力を失わなければ、日本女子最初のオリンピック金メダリストになれます。
彼女の武器は「頭」でもあるのです。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月26日「紀平梨花と高橋大輔は神、全日本フィギュア視聴率」はこちら。

⇒2018年12月25日「紀平梨花と宇野昌磨はまとも、世界選手権の重圧」はこちら。

⇒2018年12月23日「なんでかな紀平梨花、トリプルアクセル赤面転倒」はこちら。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

⇒2018年12月19日「紀平梨花、全日本フィギュア初制覇は揺るがず」はこちら。

Copyright (c)2018 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

宇野昌磨はネイサン・チェンに負け癖

世界選手権とGPファイナルで3連敗
一騎打ちはネイサン・チェンに勝ち癖

待ち望んだ年末・年始休暇に入りました。
電話もメールも来客もなく、ひたすらデスクワークに打ち込める貴重な時間です。
ちょっとでも油断すると、6日間は一瞬で終わります。
おもに「営業代行」「新規開拓代行」に関わる企画設計や資料づくりなど、やるべき仕事が山のようにあり、とても幸せです。

負傷出場の宇野昌磨が試合を引き締め

さて、先ごろ「全日本フィギュアスケート選手権2018」が行われました。
地上波での放送(実況)がゴールデンタイムでしたので、私は男子シングルと女子シングルそれぞれのショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)をざっと見ました。
女子シングルについては私が感じた疑問を交えながら、あすのブログで記します。
(上位4選手の点数です。)

女子シングルと比べて男子シングルはいま一つでしたが、現役復帰の高橋大輔が大会を盛り上げ、負傷出場の宇野昌磨が試合を引き締めました。
宇野昌磨はSPがよかったうえに、立ち上がりがひどかったFSも気迫でまとめています。
本来の力を久し振りに発揮しました。

宇野昌磨はもともと根性があるのですが、このところは「空回り」が続いていました。
私は「こんなに才能に恵まれ、実力を備えながら、どうして不甲斐ない結果になってしまうのだろう」と不満と落胆を感じていました。
(加えて、メンタルも強いと思っています。)

それがやっと噛み合ったのが全日本選手権の演技です。
これくらいは滑って当たり前の選手です。
本人もファンも初めて納得のいく勝利で「3連覇」を飾っています。

ネイサン・チェンは楽な気持ちで滑る

全日本選手権が終わり、世界選手権の代表選手が決まりました。
むろん、日本王者は出場します。

宇野昌磨は前回の世界選手権、前回と今回のGPファイナルと3連敗を喫している米国のネイサン・チェンを倒さなければなりません。
フィギュアスケートはメンタルの要素も大きいので、相手に戦いやすいと思われたら負けです。
まして高難度ジャンパーに楽な気持ちで滑られたら敵いません。
(ちなみに、私はネイサン・チェンはメンタルが弱いと思っています。)

羽生結弦は全日本選手権で救済措置により代表に選考されましたが、現時点で出場が確定していません。
「世界フィギュアスケート選手権2019」も宇野昌磨とネイサン・チェンの事実上の一騎打ちになります。
二人の対決に限れば宇野昌磨は負け癖がつき、ネイサン・チェンは勝ち癖がついています。
相手は自信を深めており、きわめて厄介です。

今シーズンの採点ルール改定も宇野昌磨の追い風にならないとおかしい。
とはいえ、いまだに高難度ジャンプは得点で大きな比重を占めます。
TES(技術要素点)で攻めてくるネイサン・チェンに対し、宇野昌磨はGOE(出来栄え点)とPCS(演技構成点)で立ち向かうことも検討してほしい。
それで勝てるという保証はありませんが、開き直りと「テスト」も必要です。
自分がパーフェクトな演技を見せたときに、どれくらいの評価を得られるかをつかんでほしい。
(ライバルへの対策、点数の伸び代、練習の重点の置き方などがはっきりするでしょう。)

宇野昌磨は日本男子を代表するフィギュアスケーターであり、大勢のファンのためにも勝ってください。

category:宇野昌磨ブログはこちら。

◇◆◇

宇野昌磨に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年12月22日「宇野昌磨は高橋大輔と全日本選手権を盛り上げる」はこちら。

⇒2018年12月20日「宇野昌磨はなぜ僅差の2位に留まるのか」はこちら。

⇒2018年12月20日「宇野昌磨ファンはすかっとした気分を味わえず」はこちら。

⇒2018年12月18日「勝てない宇野昌磨は勝てる紀平梨花に学べ」はこちら。

⇒2018年10月29日「宇野昌磨はそろそろ世界一になってもいい」はこちら。

Copyright (c)2018 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

三原舞依は好調・安定の演技、欠点がないという欠点

4位と、表彰台にあと一歩届かず
三原舞依は何かが足りない・・・

全日本選手権でSPとFSを揃える

「全日本フィギュアスケート選手権2018」の女子シングル。
三原舞依は表情や表現、質のいいジャンプを跳ぶなどの充実した練習を積むことができたので、本番では楽しんで滑りたいと抱負を語っていました。

ショートプログラム(SP)で「イッツ・マジック」を滑りました。
緊張が感じられません。
冒頭の3回転ルッツ―3回転トウループのコンビネーションを決めています。
回転不足は取られませんでした。
ダブルアクセル、3回転フリップも決めています。
今シーズンの自己ベスト 72.88点の高得点で3位につけました。
1位の宮原知子と3.88点差です。

フリースケーティング(FS)で2年連続の「ガブリエルのオーボエ」を滑りました。
(今シーズンは結果を求めたのかもしれませんが、曲を変えてほしかった。)
冒頭の3回転ルッツ―3回転トウループのコンビネーションから最後の3回転サルコウまで見事に決めています。
7本すべてのジャンプに1点以上のGOE(出来栄え点)がつきました。
「天使のイメージで滑り切れたら」と話していたとおり、伸びやかに流れるように舞いました。
そして演技後に両手を突き上げています。
147.92点、合計220.80点といずれも国際大会の自己ベストを大きく上回り、4位になりました。
ちなみに自身初となる 220点台です。

平昌五輪の代表最終選考会を兼ねた昨年の全日本選手権は5位に沈みました。
夢を逃した悔しさを踏み台にし、この1年間を懸命に過ごしてきました。
今大会では何よりSPとFSをノーミスで揃えました。

三原舞依は長年の課題だった「体力強化」に取り組んでいます。
地道なトレーニングの成果が表れ、今シーズンの演技の好調と安定につながりました。
が、それでも全日本選手権で表彰台に届いていません。
紀平梨花がいきなりブレイクしなければ3番手になっていたはずであり、世界選手権に出場を果たしました。
勝負の世界はとても厳しい。

審判員にアピールする力がやや弱い

仮に3位以内(トップスリー)に入ることを「勝つ」と呼ぶとして、三原舞依は何かが足りない・・・。
私は全日本選手権で破たんのない演技に魅せられたのですが、それはなぜだろうと考えました。
しいていえば、欠点がないということが欠点でなかろうか。
平たく言えば、品よくまとまりすぎているのかもしれません・・・。

無難な人生を送りたいと願いつつ、波乱万丈の人生しか送れなかった私には、無難すぎる演技です。
彼女の演技にどこかしらつきまとう「退屈さ」もそこに起因しています。

三原舞依は大舞台でアピールする力がやや弱く、観客や審判員を突き刺せません。
細分化された採点基準が厳格に適用されるといっても、所詮は人が判断することです。
なかでもPCS(演技構成点)はTES(技術要素点)に比べ、その傾向が強い。
ここで上積みを図れません。
(全日本選手権ではもうちょっと得点が高く出てもいいと思いました。)

選手はそれぞれに資質や個性などの持ち味があり、それを大切にすべきです。
三原舞依は「きよらか」で「やわらか」な演技で観客を包み、癒し、幸せにしてくれます。
ひらがなの形容が似合うのですが、見終わった途端に印象が薄れやすい。
それと、前に見たような錯覚に陥ります。
かなり損をしています。
例えば、SPとFSで曲調や振付を明確に切り分け、全体的な印象や雰囲気を変えるなどの工夫が必要でしょう。
(昨シーズンに失敗した「大人の女性への変身」をなぜやめたのか不思議です。)

スケーティングの速さと強さが大事

それと一番大事なのは「スケーティング」のダイナミズムだと思います。
パフォーマンスの土台は滑りの速さと強さのメリハリです。
観客が緩急や強弱に身を委ねられる感覚が乏しい。
(こちらが受動的に味わえても能動的に関われない。)
芸術性を重んじた演技といっても「切れ」がないと心をえぐるような、あるいは魂を揺さぶるような感動が得られません。

しかし、それは体自体の強靭性やコンディションと深く関わるのかもしれません。
坂本花織や紀平梨花と単純に比べられないのは承知しています。

三原舞依はシニア1年目の2016年、前年12月に発症した全身の関節が痛む「若年性特発性関節炎」を乗り越えて復帰しました。
今大会と同一会場で行われた全日本選手権でいきなり3位と表彰台に食い込み、世界選手権代表を射止めました。
翌年2月に初出場の四大陸選手権で金メダルを獲得し、ファンの期待が高まりました。
が、五輪切符をつかもうと難度を高めた演技に挑んだ昨シーズンは苦しみました。
(判断が難しいところですが、挑戦はオリンピックシーズン以外のほうが結果がいいように思います。)

完治しない難病らしく、三原舞依がどれくらい追い込んだ練習を積めているかは分かりません。
薬の副作用もまま出るようで、見た目は優雅でも実際には過酷なフィギュアスケートを行うにはハンディを負っています。

だからなおさら、私は三原舞依に全日本選手権の表彰台に立ち、世界選手権に出てほしい。
あとちょっとで一流選手の仲間入りができるところまできていると思うのですが。
いま必要なのは、調和より破壊です。
おそらく自らの限界を突き破らないと大舞台で勝てません。

2月の四大陸選手権はゲンのいい大会のはずですから、表彰台の頂点に再び立ってほしい。
勝負事ですから、演技者の勢いが大切になります。

category:三原舞依ブログはこちら。

◇◆◇

三原舞依に関するブログは以下のとおり。

⇒2018年11月29日「三原舞依はGPシリーズ自己最高2位にうれしさと悔しさ」はこちら。

⇒2018年11月15日「三原舞依は地力があり演技が安定している」はこちら。

⇒2018年11月15日「三原舞依の幸福感に満ちた演技世界を楽しむ」はこちら。

⇒2018年11月10日「三原舞依はGPシリーズNHK杯で遅れを取り戻す」はこちら。

⇒2018年1月13日「三原舞依は四大陸選手権で今年も勝てるか」はこちら。

Copyright (c)2018 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!
フリーランス募集
コピーライター、デザイナー(グラフィック、ウェブ)、イラストレーターなどのクリエイター、コンサルタントなどを求めています。
詳しくは、和田創研のホームページをご覧ください。

和田創研
9784907620035-00

9784907620059-00

tokuhon-salestool

tokuhon-salesrobot


応援クリック
いつもおつきあいくださり、ありがとうございます。
皆さまに応援していただくと大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

このブログは、おもに長期出張の移動時や宿泊時などに数日分〜1月分の記事を書き溜め、それを家族に更新してもらっています。
しかも、私がときどき新しい記事を割り込ませています。
内容が古かったり、順序が変だったりするのはそのためです。

なお、ブログによりぎりぎりのジョーク、成人向けの内容が含まれます。
ご承知おきください。
私は執筆に当たり全人格を投影したいと考えます。
著作権について
ここに掲載した記事を複写・複製・翻訳・転載・掲示・送信・配信すること、および各種媒体に入力することは、著作者の権利侵害となります。
和田創PDF無料本
(308頁。2月14日発売)
9784907620004-00

(272頁。2月10日発売)
9784907620011-00
プロフィール
wada01











和田創

和田創研代表
日本ロボコム代表
ロボットビジネス勉強会&交流会主宰
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。クライアントとともに77歳までに百社の設立を目指す(内、自ら11社)。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

和田創研

お気に入り

わだ・そう

カテゴリ




QRコード
QRコード


最新記事









月別アーカイブ
  • ライブドアブログ