コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

残念、表彰台は痛み止め服用の羽生結弦ただ一人

世界フィギュアは超ハイレベルな戦い
トップクラスの人気選手が顔を揃える

世界フィギュアスケート選手権は女子シングルも男子シングルもトップクラスの人気選手が顔を揃えたことから前評判が高く、会場のさいたまスーパーアリーナは超満員になりました。
そして、出場選手が期待にたがわず超ハイレベルな戦いを見せてくれました。
フィギュアスケートの魅力と醍醐味を満喫することができた大会でした。

私は日本選手を応援していますが、だからといってライバル選手のミスを望むということはありません。
フィギュアスケートそのものに惹かれ、ファンになっています。
浅田真央を応援している頃も宿命のライバルとされた韓国のキム・ヨナ(金妍児)の会心の演技に感動しました。

跳ね上がったフジテレビ生中継視聴率

その世界選手権を生中継したフジテレビの視聴率が跳ね上がったことがビデオリサーチの調査で明らかになりました。

女子シングルフリースケーティング(FS)。
平均視聴率は関東地区が20.6%。
関西地区が24.6%。

瞬間最高視聴率は関東地区が午後9時26分で、世界選手権で女子シングル史上初となる4回転サルコウを決めたエリザベート・トゥルシンバエワの結果発表の瞬間だった午後9時26分の26.4%。
関西地区がアリーナ・ザキトワの演技のリプレー中だった午後9時17分の30.7%。

平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワがSP、FSともに1位の合計237.50点の高得点で初優勝を収めました。
今シーズンの中盤以降の不調が信じられない復活劇でした。
日本勢は紀平梨花が4位、坂本花織が5位、宮原知子が6位に終わりました。
3選手は関西です。

日本女子は来シーズンの出場枠で最大3枠を確保しました。

男子シングルフリースケーティング(FS)。
平均視聴率は関東地区が24.3%。
関西地区が25.8%。

瞬間最高視聴率は関東地区がネイサン・チェンの演技中の午後9時15分と16分の2度の30.4%。
ショートプログラム(SP)で3位の羽生結弦の逆転優勝に注目が集まりました。
関西地区がネイサン・チェンの演技終了の間際の午後9時16分の32.8%。

ネイサン・チェンがSP、FSともに1位の合計323.42点という採点ルール改定後の世界最高得点で2連覇を飾りました。
ソチ・平昌五輪連覇の羽生結弦が合計300.97点で世界最高得点を叩き出しましたが、直後に滑ったネイサン・チェンに次ぐ2位に留まりました。
宇野昌磨は4位に終わりました。

日本男子は来シーズンの出場枠で最大3枠を確保しました。

羽生結弦が低得点だったら大変なこと

私は男女が揃って金メダルを獲る可能性が高いと楽しみにしていました。
とりわけ女子シングルはアリーナ・ザギトワとエフゲニア・メドベージェワがどん底でもがく今大会は日本勢が表彰台を独占するかもしれないと考えていました。
しかし、男女を通じて表彰台に上ったのは、試合からずっと遠ざかっていた故障明けの羽生結弦だけでした。
(大会後、痛み止めを服用して臨んでいたことを知りました。)

羽生結弦が低得点だったら大変なことになっています。
(実際には宇野昌磨が4位につけていましたので、日本男子は一人は表彰台に立つことができました。)

残念な結果になりましたが、負けようなどと考えて出場している選手はいません。
自国開催ということもあり、日本勢は力のこもった演技を見せてくれました。
私が一番印象に残った選手を挙げるとすれば、やはり羽生結弦です。
ほぼ毎回そうですが、凄みを感じました。
フィギュアスケート史上で過去に例がなく将来もありえない存在に思えます。

category:羽生結弦ブログはこちら。

◇◆◇

羽生結弦に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月24日「羽生結弦は別次元、華と存在感、演技全体の美しさが際立つ」はこちら。

⇒2019年3月19日「羽生結弦はコンディションが不明、試合勘も失う」はこちら。

⇒2019年3月17日「羽生結弦という社会現象、すべてが伝説になる」はこちら。

⇒2019年2月3日「万全でない羽生結弦はさいたまで負ける」はこちら。

⇒2019年1月14日「羽生結弦が4Aクワッドアクセルを跳ぶ日」はこちら。

人気ブログランキング←応援、よろしく!

紀平梨花に致命的弱点、五輪金メダル獲得は絶望的か

優勝候補筆頭の世界選手権惨敗で露呈
計画・準備型でなく対処・処置型選手

きのうのブログの続き。

⇒2019年3月25日「世界選手権惨敗の紀平梨花に一番大事なこと」はこちら。

今シーズンの実質的な最終戦、世界フィギュアスケート選手権。
優勝候補の筆頭に名前を挙げられていた紀平梨花がまさかの表彰台漏れに終わっています。
理想的な身体能力と運動神経を持ち、なおかつ懸命な努力を怠らないこの選手がなぜ不甲斐ない結果を招いたのか、私は腑に落ちませんでした。

しかし、冷静に振り返ると致命的な弱点があることに気づきました。
アスリートにとり最大の目標であるオリンピックで金メダルを獲得するのは絶望的かもしれません。

濱田美栄コーチの苦言は当たっている

私はウェブ記事で濱田美栄コーチが紀平梨花の計画性の欠如と準備の不足を指摘していたことを思い出しました。
この選手を高く評価するからこその苦言であり、それほどでもないと考えてきましたが、世界選手権での戦い振りを目の当たりにし、いくらか分かった気がしました。
あるいは、この選手はあまり考えていないと指摘していたそのニュアンスについてもいくらか分かった気がしました。
濱田美栄コーチは少女の頃から接し、教えているのですから、指摘はおそらく当たっています。

直観に即した修正で結果を出してきた

私は紀平梨花が賢いと思っていましたし、いまもそう思っています。
しかし、「思考力が強い」ということでなく、「直観力に優れる」ということのようです。
紀平梨花は研ぎ澄まされた感覚を武器に、直観に即して瞬時もしくは細部の「修正」を行うことで結果を出してきました。
なかでも得点源となるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)などの不調を立て直し、負傷などのアクシデントを乗り越えてきました。

前向きに踏み切るトリプルアクセルが難しいジャンプということは、素人の私にも分かります。
が、ほかにもコンビネーションを含めて高難度ジャンプはいろいろあり、この選手だけがスケート靴の調整やリンクとの相性で苦労するということはありません。

私は紀平梨花がなぜ大会のたびにあたふたするのか不思議でしたが、おおよそ原因がつかめました。

SPでの失敗なしにFSでの成功なし

紀平梨花は起こってしまった不具合や不出来への手当てが得意でも、起こるであろう事態へのイマジネーションが乏しい。
だから、ショートプログラム(SP)で失敗しないとフリースケーティング(FS)で成功させられないという本末転倒に陥ってしまうのです。
幸か不幸か今シーズンは演技中を含めた修正で勝てた試合が続きました。

何かミスを犯したり、結果が振るわなかったりしたときのコメントも理解しにくい言い回しに終始しました。
恐ろしく刹那的・部分的な修正について言及しているからでしょう。
紀平梨花は、「おたく系の天才アスリート」です。

しかし、世界のトップ選手がコンディションを整えて臨んでくる大会では、FSで大きな逆転勝ちはまず収められません。

「逆転の紀平」は彼女の限界そのもの

「逆転の紀平」という形容は彼女の美点でなく限界を表す言葉だったのです。
紀平梨花はシニア1年目に直観の鋭さで乗り切れた試合が多く、思考の強さで戦った経験がありません。
そのツケが回ったのが、すべての選手が最大の目標としてきた世界選手権での惨敗でした。

紀平梨花は事前の計画型・準備型の選手でなく、事後の対処型・処置型の選手の典型です。
成り行きに器用に対応できてしまうため、不利や困難を想定して「予防策」を講じる習慣が身についていません。
濱田美栄コーチが「梨花は行き当たりばったり」と嘆いていたはずです。

紀平梨花は大きな視点からシーズンの組み立てや試合の運び方・戦い方を考えたり、大会へ向けて手はずを整えたりするのが苦手なのでしょう。
その意味では、「天然系の天才アスリート」です(この子はかわいい)。

だから毎回のように後手に回り、対処や処置でばたばたするのでしょう。
世界の頂点を狙うにはどうしても克服しなければならない課題です。

紀平梨花は2年目のジンクスに苦しむ

女子シングルは世界選手権で初となる「4回転ジャンプ」の成功者が現れました。
カザフスタンのエリザベート・トゥルシンバエワです。
4回転サルコウを決めるなどしてアリーナ・ザギトワに次ぐ2位に入り、エフゲニア・メドベージェワを上回っています。

無邪気な紀平梨花はすでに来シーズンに心が飛んでいて、4回転ジャンプの習得で頭が一杯かもしれません。
4回転サルコウを跳ぶイメージが頭に広がっているかもしれません。
しかし、現実はそんなに甘くありません。

私は紀平梨花の弱点はジャンプの成否以前、本番以前のところにありそうだと考えるに至りました。
試合でさらに高難度のジャンプを成功させるとなると、今シーズン以上に見苦しい光景を繰り返すはずです。
いくらか時間がありますので、ファンの期待に応えられなかった世界選手権を総括してほしい。
原因を掘り下げて考えないと、ジャンプ基礎点の高い選手が一気に増える来シーズンはシニアデビュー2年目のジンクスに苦しむ可能性があります。

スポーツは過酷な世界ですので、結果を出せば一気に注目が集まり、結果を出せなければすぐに忘れ去られます。
私は来シーズン、「紀平梨花の話題をさっぱり見かけなくなったね」という事態もありうると考えています。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月25日「世界選手権惨敗の紀平梨花に一番大事なこと」はこちら。

⇒2019年3月23日「紀平梨花、プレッシャーとの戦いは始まったばかり」はこちら。

⇒2019年3月22日「歯車が狂った紀平梨花は負けるべくして負ける」はこちら。

⇒2019年3月21日「3Aパンク、紀平梨花が優勝候補筆頭の重圧に負けた!」はこちら。

⇒2019年3月20日「紀平梨花はSP首位なら記録尽くめの世界選手権初制覇」はこちら。

Copyright (c)2019 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

世界選手権惨敗の紀平梨花に一番大事なこと

トリプルアクセルの得点力に目が眩む
逆転を前提にしたら大舞台で勝てない

紀平梨花が自国開催の世界フィギュアスケート選手権で惨敗を喫しています。
この言葉を4位になった選手に使うのは適切でないかもしれません。
が、今シーズンの国際大会で6戦全勝を記録し、締め括りの試合で圧倒的な優勝候補として名前が挙がっていたにもかかわらず表彰台さえも逃しました。
印象としては惨敗でしょう。

紀平梨花に一番大事なこと。
それはフリースケーティング(FS)最終組の後半3選手のなかで滑ることです。
ショートプログラム(SP)での順位と点差、滑走順を踏まえ、ジャンプ構成を決めます。

最終組の前半、まして最終組の前の組で滑って1位だったといっても、いま一つ説得力に欠けます。
勝利という結果でなく勝ち方という過程(プロセス)を大切にしないと真の世界女王になれません。
追い詰められたFSで開き直り、一か八かでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めて勝つという、結果オーライのパターンを捨ててほしい。

紀平梨花が練習で不調だったトリプルアクセルをSPで跳んだのも、FSで何とか引っ繰り返せるという気持ちがどこかにあったからでしょう。
トップクラスの選手が照準を合わせてくる大舞台で逆転を前提にしていたら優勝を収められないことを今回の世界選手権ははっきりと示しています。

微妙なジャンプというなら直前に判断

紀平梨花はトリプルアクセルを跳ぶことの難しさをたびたび語ってきました。
私はそれが嘘と思いません。
自分の調子はもちろん、スケート靴とのマッチング、さらにリンクの状態などにより成功したり失敗したりするようです。

それくらい微妙なジャンプだというなら、なぜ大会前に3本跳ぶなどと公言する必要があるのでしょう。
ライバルに揺さぶりをかけるつもりだったとしても、本番で変更するのは自由のはずです。
SPもFSもコンディションや試合展開を踏まえ、直前に判断するといえば済みます。

どうして自分をわざわざ精神的に追い詰め、冷静な判断力を奪ってしまうのか不可解です。
それに、緊張でがちがちになると、持ち前のナチュラルでダイナミックなスケーティングの魅力も薄れます。
出来栄え点(GOE)も演技構成点(PCS)も伸ばせません。

世界選手権では自ら「負の悪循環」をつくっており、不本意な成績で終わっています。
結果として、熱心に応援してくれたファンの期待にも応えられませんでした。

紀平梨花はSP対策を勘違いしている

紀平梨花はシーズン後半から「SP対策」の重要性をたびたび口にしてきました。
しかし、SP対策の「意味」を勘違いしています。
トリプルアクセルをきれいに決めることに心を奪われています。
それに越したことはありませんが、最終的な目標はSPとFSを滑って勝利を収めることです。

紀平梨花において、SP対策とは好位置につけること。
「最後の3選手のなかで滑るにはどうするか」と考えてほしい。
大舞台になるほど神経戦であり、とてもデリケートなフィギュアスケートはちょっとしたプレッシャーでジャンプが乱れます。
私がフィギュアスケートに惹かれる理由の一つは、エレガントなスポーツでありながら倒すか倒されるかという格闘技の要素が感じられるからです。

SPで数点差につけることがFSでジャンプ構成の基礎点が一番高いプログラムを滑る紀平梨花にとり最良の戦略(作戦)でした。
(来シーズンにトリプルアクセルや4回転ジャンプを跳ぶ選手が現れると状況は変わってきます。)

そもそもトリプルアクセルを跳ぶために大会に出るわけでありません。
紀平梨花自身もジャンプの種類に好き嫌いはなく、トリプルアクセルにとくにこだわりはないと語っていました。
勝つための手段の一つにすぎないトリプルアクセルがいつの間にか目的に変わっています。
勝利を重ねるうちに敗北が怖くなり、成功したときの「得点力」という魔力に目が眩みました。

SPにどう臨むか、しっかりと考えを整理しておかないと、来シーズンも同じ失敗を繰り返します。
細くて軽いロシアのジュニア選手がシニアに参戦してくると、なおさら出遅れは致命傷になります。

紀平梨花に足りないのは「考える力」

世界選手権で紀平梨花はシニア1年目の大活躍と日本開催により爆発的に期待が高まりました。
いきなりトップスターに上り詰めた16歳に想像を絶する重圧がかかりました。
精神的にぎりぎりまで追い詰められていることが表情はもちろん全身の気配から伝わってきました。

紀平梨花は負けた悔しさは大きいとして、同時に「終わった」という安堵感も大きいでしょう。
本人にはストーム(嵐)のような1年でしたが、私には日本の女子シングルに久し振りに世界の頂点に立てる選手が現れた1年でした。
フィギュアスケーターとして、オリンピックで金メダルを狙える天性の「資質」に恵まれています。
才能は文句のつけようがありません。

足りないのは「考える力」です。
紀平梨花はおそらく「直観」が並外れて鋭いため、粘り強い思考が苦手です。
それで勝てる大会もありますが、それでは勝てない大会もあります。

続きは、あすのブログにて。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月23日「紀平梨花、プレッシャーとの戦いは始まったばかり」はこちら。

⇒2019年3月22日「歯車が狂った紀平梨花は負けるべくして負ける」はこちら。

⇒2019年3月21日「3Aパンク、紀平梨花が優勝候補筆頭の重圧に負けた!」はこちら。

⇒2019年3月20日「紀平梨花はSP首位なら記録尽くめの世界選手権初制覇」はこちら。

⇒2019年3月16日「紀平梨花専属トレーナー橋本大侍が明かす強さの秘密」はこちら。

Copyright (c)2019 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

羽生結弦は別次元、華と存在感、演技全体の美しさが際立つ

羽生結弦は世界選手権で3百点超え演技

世界フィギュアスケート選手権男子シングル。
優勝は世界3強、羽生結弦、宇野昌磨、米国のネイサン・チェンの争いとされていました。
なかでも五輪連覇の羽生結弦を推す声が国内外ともに強かった。
が、私はリハビリから復帰したばかりの羽生結弦は厳しいと考えていました。

ショートプログラム(SP)が行われ、羽生結弦と宇野昌磨がミスを犯し、自己ベストにまったく届かない低得点に留まりました。

これにより最終滑走の米国のネイサン・チェンを楽に滑らせてしまいました。
唯一の百点超えでした。
この選手はジャンプ構成の基礎点が高いのですがメンタルが弱く、プレッシャーがかかる状況ではミスが相次いで大崩れしやすい。
しかし、経験と実績を積むなかで、こうした致命的な欠点も克服しつつあります。
(今シーズンは無敗であり、安定して高得点を記録していました。)

羽生結弦も宇野昌磨も12点以上の大差をつけられてはさすがにフリースケーティング(FS)で引っ繰り返せません。
自力での優勝が不可能であり、射程圏内と呼べません。

羽生結弦も宇野昌磨もネイサンに敗れる

フリースケーティング(FS)が行われ、ネイサン・チェンが10代での2連覇を圧勝で成し遂げました。
6分間の直前練習に向かうネイサン・チェンは余裕を漂わせていました。
2位以下との点差だけでなく平昌五輪後の世界選手権とグランプリ(GP)ファイナルで積み上げてきた優勝の自信が背景にあります。
公式練習では4回転ジャンプを含めて絶好調でしたので、緊張によるミスはまず犯さないと感じました。

宇野昌磨は演技が始まり、4回転サルコウ、4回転フリップと2本続けて乱れたところで表彰台が危うくなり、コンビネーションにしなければならない4本目の4回転トウループが単発になったところで表彰台を逃しました。
決めたのは3本目の4回転トウループに留まりました。

羽生結弦は2本目の4回転サルコウは意地でこらえ、ほかはおおよそ完璧な演技を見せました。
採点ルール改定後、世界で初となる3百点超えを果たしました。

その凄まじい熱狂の直後に登場したネイサン・チェンはプレッシャーがかかり、集中力がそがれて不思議でないのですが、得点源の4回転ジャンプが大きく揺らぐことはありませんでした。
SPで貯金をつくり、落ち着き払って滑っていました。
ネイサン・チェンはあっさりと 320点超えを果たしました。
まるで危なげがなく、日本選手を応援してきた私も今シーズンについては世界一と認めざるをえません。

私は日本勢の男女優勝もあると考えていましたので、結果だけを見ればさみしい。
羽生結弦も宇野昌磨もネイサン・チェンに敗れました。

しかし、私がうれしかったのは、羽生結弦の調子のよさと宇野昌磨の勝負への執念が感じられたことでした。
とりわけけがを心配していた羽生結弦はこの先も現役を続けられそうで、一安心です。
宇野昌磨は日本王者としての自覚が増し、表情を含めて頼もしくなりました。

けがに注意し、北京五輪3連覇を目指せ

それにしても、羽生結弦は華と存在感、演技全体の美しさが際立ちます。
ここまで魅了されてしまう選手はほかに思い浮かべられません。
ずっと試合を休んでいたとは到底信じられません。
彼が大会に出場するかしないかで盛り上がりも引き締まりも別次元です。
フジテレビは高視聴率が取れてほくほくでしょう。

私自身は今シーズンを休養に充ててほしいと願っていましたが、世界選手権の演技に感動しました。
後はくれぐれもけがに注意しながら、北京五輪の頂点を目指してほしい。
これ以上、体を傷めなければ前人未到の3連覇が可能でしょう。

羽生結弦の凄さを改めて感じさせられました。

category:羽生結弦ブログはこちら。

◇◆◇

羽生結弦に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月19日「羽生結弦はコンディションが不明、試合勘も失う」はこちら。

⇒2019年3月17日「羽生結弦という社会現象、すべてが伝説になる」はこちら。

⇒2019年2月3日「万全でない羽生結弦はさいたまで負ける」はこちら。

⇒2019年1月14日「羽生結弦が4Aクワッドアクセルを跳ぶ日」はこちら。

⇒2018年12月6日「羽生結弦に3年連続特例など問題外、全日本フィギュア2018」はこちら。

人気ブログランキング←応援、よろしく!

紀平梨花、プレッシャーとの戦いは始まったばかり

紀平梨花が世界選手権で表彰台を逃す
シニア1年目16歳に過酷な重圧

私は長時間に及ぶ打ち合わせがあり、深夜過ぎに自宅に戻ってきました。
今シーズンは不調で苦しんでいたアリーナ・ザギトワが世界選手権を初制覇したことをウェブ記事で知りました。
また、かつて指導を受けたエフゲニア・メドベージェワを含め、エテリ・トゥトベリーゼコーチ一門が表彰台を独占したことも知りました。
得点と順位から推察すると、カザフスタンのエリザベート・トゥルシンバエワは4回転サルコウを決めたのでしょう。

私は日本勢の表彰台独占もありうると考えていましたが、長らく精彩を欠いていたエフゲニア・メドベージェワも世界選手権に調整を間に合わせました。
二人が結果を出すとは想像できませんでした。
どちらも日本に大勢のファンがおり、自国開催より滑りやすかったのかもしれません。

私が意外だったのは、坂本花織が表彰台を逃したことです。
ショートプログラム(SP)の演技は彼女の持ち味がいかんなく発揮されていましたので、2位には入れそうだと思っていました。
(文句のつけようのない会心の出来でした。)

真の原因は不明ですが、紀平梨花は得点源のジャンプの調子が下降していました。
しかし、フリースケーティング(FS)の冒頭にトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)−3回転トウループのコンビネーションをクリーンに着氷したことを知りました。
SP前の公式練習の様子からは成功のイメージが湧きませんでしたが、よくやったと思います。

今シーズンの実質的な最終戦であり、最大の目標としてきた世界選手権で国際試合6戦無敗の快進撃が止まりました。
勝てば記録尽くめとなりましたが、悔しい結果に終わりました。
スーパースターの浅田真央が背負った重圧を紀平梨花も感じたはずです。
シニア1年目の16歳にあまりに過酷だったと思います。
が、プレッシャーとの戦いは始まったばかりです。

FSの得点から推察し、おそらく来シーズンにつながる演技はできたのでないでしょうか。
それがせめてもの救いです。

深夜2時が近づいています。
日本開催の大舞台で日本選手が一人も表彰台に上れなかったのはさみしいかぎりです。
が、それは、それ。
あす(きょう)の日中、表彰台争いに絡んだ選手の演技を中心に動画でゆっくり楽しみたいと思います。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(2月23日)

きょうも仕事に追われています。
フジテレビの公式サイトで女子シングルの上位6選手のFSの演技を一通り見ました。
日を改め、何回か見直したいと思います。
私のようにテレビで視聴できなかったファンには、実況と解説の音声が入った動画もあるといいのですが・・・。

世界選手権はオリンピックに次ぐ大会であり、シーズンナンバーワン選手が決まりますので皆、渾身の演技を披露しています。
見るほうは楽しいのですが、滑るほうは大変です。

紀平梨花は2本目の単発のトリプルアクセルで転倒しています。
宮原知子は終盤の3連続ジャンプでバランスを崩して手をついています。
坂本花織は後半の連続ジャンプが抜けました。
いずれも演技後に悔しそうな表情を覗かせました。

五輪直後で疲労が残り、モチベーションを保ちにくかった前回と比べ、レベルが高いと感じました。
日本の3選手は出来が決して悪いとは思いませんでしたが、SPとFSを通じてはっきりとしたミスが一つでも出ると表彰台に上れないということがよく分かります。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月22日「歯車が狂った紀平梨花は負けるべくして負ける」はこちら。

⇒2019年3月21日「3Aパンク、紀平梨花が優勝候補筆頭の重圧に負けた!」はこちら。

⇒2019年3月20日「紀平梨花はSP首位なら記録尽くめの世界選手権初制覇」はこちら。

⇒2019年3月16日「紀平梨花専属トレーナー橋本大侍が明かす強さの秘密」はこちら。

⇒2019年3月15日「世界選手権で唯一勝てるとしたらトゥクタミシェワ」はこちら。

Copyright (c)2019 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

歯車が狂った紀平梨花は負けるべくして負ける

期待の重圧に歯車が狂いはじめる
作戦ミス、負けるべくして負ける

紀平梨花が最大の目標としてきた世界フィギュアスケート選手権で歯車が狂いはじめています。
その原因はファンと国民から寄せられる大きな期待の重圧です。
かつての浅田真央も想像を絶するプレッシャーがかかった状況で滑ってきました。

まして、紀平梨花はシニア1年目の今シーズンはここまで国際大会6戦6勝の快進撃を続けてきました。
国内でも海外でも圧倒的な優勝候補に挙げられていました。
世界選手権の初制覇を成し遂げれば、女子シングルはもちろん男子シングルを含めて記録尽くめになります。
日本のライバルとなるロシアでも今大会を諦める空気が早々と流れ、だれもが「勝って当然」と考えていました。

⇒2019年3月20日「紀平梨花はSP首位なら記録尽くめの世界選手権初制覇」はこちら。

鬼門で勝負して最悪の事態を招く

きょう、世界女王が決まるフリースケーティング(FS)が行われます。
20日にショートプログラム(SP)が行われ、紀平梨花は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を失敗し、 70.90点で7位と出遅れました。
3つしか跳べないジャンプのなかの1本が0点ではやむをえません。

いまの調子とこれまでの成功率を無視してトリプルアクセルを跳べば結果がどうなるかはおおよそ推察できます。
何せグランプリ(GP)ファイナルで1度決めただけです。
鬼門で勝負をかけると最悪の事態も招くでしょう。

私が想定外だったのはどん底に陥っていたアリーナ・ザギトワが高得点を叩き出し、紀平梨花と11点以上の大差をつけたことです。
実は、表彰台にも上れないと思っていました。

国際大会6勝のうち4勝はFSでの逆転でしたが、だからといって世界選手権でも再現できるわけでありません。
初優勝を収めるには致命的な出遅れになりました。

紀平梨花は表情が硬く、緊張が伝わってきました。
練習時からジャンプが絶不調でした。
その不安を抱えていたせいか滑りも動きもスピードがなく、トリプルアクセルは構えすぎ、力みすぎでタイミングを外しています。

紀平梨花は逆転でも褒められない

自信を喪失していたアリーナ・ザギトワはここまでの成績からは想像できないパーフェクトな演技を見せました。
SPですっかり気分をよくしており、波に乗ってFSでも高得点を記録するでしょう。
大崩れは考えにくいのですが、何が起こるか分からず、紀平梨花の優勝が百パーセントなくなったわけでありません。
しかし、ドラマチックな逆転を飾ったとしても、結果オーライではとても褒められません。

その条件は冒頭のトリプルアクセル−3回転トウループ(2回転不可)のコンビネーション、続く単発のトリプルアクセルを決めたうえで、他の高難度ジャンプもすべて予定どおりに跳ぶことです。
しかも、大きな出来栄え点(GOE)が必要です。
ステップもスピンも取りこぼしが絶対に許されません。

紀平梨花が完璧というより究極の演技を行って届くかどうかというところですが、今大会でのジャンプの調子では絶望的でしょう。

⇒2019年3月21日「3Aパンク、紀平梨花が優勝候補筆頭の重圧に負けた!」はこちら。

ハイリスク・ハイリターンは誤り

大舞台ほど心理戦の様相を呈します。
ライバルに楽に滑らせたら負けです。

紀平梨花は作戦を完全に誤りました。
「負けるべくして負ける」。
今大会は勝ちたいという気持ちに負けたように見えました。
勝ちつづけるうちに負けるのが怖くなってきたのか、シーズン前半の冷静さと柔軟性を失いました。

そもそも「ハイリスク・ハイリターン」はチャレンジャー(挑戦者)が取る戦略であり、国際大会無敗の選手が取る戦略でありません。
その意味では自分の実力を信じきれませんでした。

紀平梨花がSPで跳べないトリプルアクセルを跳んだ理由は、先に述べた敗北への恐怖心、そして勝利への守りの意識であり、どちらも後ろ向きの気持ちです。
今大会では顔が引きつり、おおらかさや余裕がまったく感じられません。
(いやな汗をかいている紀平梨花を初めて見ました。)

演技後に「トリプルアクセルの感覚をもっとつくらないとショートで決めるのは大変」「リンクに合わせたトリプルアクセルの跳び方を自分の頭に描けないと、ああいうズレが起こってしまう」と悔やみました。
ならば、ぜひとも勝ちたい試合では跳ばなければいい。
自分を苦しめ、結果を悪くするだけです。

五輪へ勝つもよし、負けるもよし

が、世界選手権で勝つもよし、負けるもよし。
結果がどちらになるにしろ、2022年北京五輪金メダル獲得へ向けてきわめて貴重な経験を積めます。
私は紀平梨花が滅多に表れない資質を備えており、長く女子シングルに君臨する選手だと考えています。

この先も多くの試合に臨みます。
大事なのはスーパースターの宿命である重圧を認め、重圧と向かい合うことです。
試練を乗り越えていってほしい。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月21日「3Aパンク、紀平梨花が優勝候補筆頭の重圧に負けた!」はこちら。

⇒2019年3月20日「紀平梨花はSP首位なら記録尽くめの世界選手権初制覇」はこちら。

⇒2019年3月16日「紀平梨花専属トレーナー橋本大侍が明かす強さの秘密」はこちら。

⇒2019年3月15日「世界選手権で唯一勝てるとしたらトゥクタミシェワ」はこちら。

⇒2019年3月10日「紀平梨花、世界女王へトリプルアクセルは2本か1本か」はこちら。

Copyright (c)2019 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

3Aパンク、紀平梨花が優勝候補筆頭の重圧に負けた!

勝ちたい気持ちが強すぎて冷静さを失う
ダブルアクセルならザギトワを追う展開

世界フィギュアスケート選手権女子シングル。
注目の紀平梨花は今大会の公式練習で19日を除き、初日18日と本番20日はジャンプが絶不調でした。
とくにショートプログラム(SP)本番当日は昼過ぎのサブリンクでの最終調整で代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を4度しか決められませんでした。
何度か回転が抜け、2度も転倒し、これまでの彼女からは想像できないほどの不出来です。

SP「月の光」の曲かけ練習でもトリプルアクセル、3回転フリップ−3回転トウループ、3回転ルッツのうち、コンビネーションの後ろのジャンプが抜けています。
得点源の高難度ジャンプが崩壊してしまったと感じるほど精度が落ちました。

SPが行われ、紀平梨花は冒頭のトリプルアクセルがパンクして0点になる痛恨のミスが出ました。
得点は 70.90点でまさかの7位発進です。

いまさら言っても仕方ありませんが、ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)に落としたほうがよかった。
これならSP1位を僅差で追う展開になりました。
このジャンプが0点だと6点差で追う展開になり、トップ選手がベストコンディションで臨む世界選手権での逆転はそれほど容易でありません。

世界選手権11点差は自力で逆転できない

ところが、最終滑走のアリーナ・ザギトワがルール改定後の自己ベストの 82.08点を叩き出す想定外の展開になりました。
今シーズンは成長期の壁にぶつかってジャンプが崩壊しており、表彰台争いにも絡めないと予想されていました。
直前滑走の紀平梨花が大失敗を犯しており、プレッシャーを感じずに滑れたということも関係しているでしょう。

それでも、紀平梨花がダブルアクセルに変えていれば6点差で追う展開になり、逆転の可能性はいくらか残りました。
世界選手権SPでの 11.18点差はあまりに大きく、アリーナ・ザギトワがフリースケーティング(FS)でよほどのミスを犯さないかぎりは引っ繰り返せません。

アリーナ・ザギトワもエフゲニア・メドベージェワも公開練習で復調の気配を見せていました。
二人ともロシア国内でジュニア勢に押され、猛烈な危機感を抱いて調整に励んできました。
エフゲニア・メドベージェワも 74.23点で4位発進であり、今シーズンの成績を考えれば大健闘といえます。

持ち味の緩い性格、柔軟な判断はどこに

このブログで幾度か述べていますが、オリンピックシーズンを除けば最大のイベントとなる世界選手権前に4回転ジャンプの特訓を行うことは無謀です。
来シーズンに4回転ジャンプを跳ぶロシアのジュニア勢がシニアに上がってくることを念頭に置き、いつでも投入できるようにしておきたかったのでしょう。
早めに対策を講じたともいえますが、焦り(あせり)とも受け取れます。
そもそも彼女らは体形が少女に近く、成長期を迎えるこれからも跳べるかどうかは未知数です。

紀平梨花は今シーズン国際大会6戦6勝の快進撃を続け、初出場初優勝の期待がかかっていました。
国内でも海外でも優勝候補筆頭に挙げられていました。

演技後、本人は重圧を否定しましたが、私はそうでないと思います。
「勝たなければ」という気持ちが強すぎて、コンディション次第でダブルアクセルに落とすという「冷静さ」をすっかり失っています。
あらかじめ3本などと表明する必要はさらさらなかったのです。
重圧に負け、緩い性格、柔軟な判断という持ち味を忘れました。
公式練習で安定せず、しかも国際大会のSPで1度しか決めていないトリプルアクセルにこだわったのが不可解です。

⇒2019年3月10日「紀平梨花、世界女王へトリプルアクセルは2本か1本か」はこちら。

トリプルアクセルは構えすぎ、力みすぎ

紀平梨花は表情が硬く、滑りも動きもいつものスピードと伸びやかさがありませんでした。
とりわけトリプルアクセルは構えすぎ、力みすぎでしょう。
3回転フリップ−3回転トウループのコンビネーションと両手を上げての3回転ルッツも練習の不出来を引きずっており、彼女らしいジャンプといえません。

紀平梨花は「自分に集中しすぎていた。もっとまわりを見渡さないといけなかった」「感覚が合わなかった」と独特の言い回しをしました。
FSでトリプルアクセルを2本跳ばざるをえない状況に追い詰められました。
(ライバルは自分に数点差で続かれるのが一番嫌だということが分かっていません。)

紀平梨花は自力優勝がなくなり、表彰台に上れるかどうかも危うくなっています。
最終組で滑れないのは屈辱でしょう。
せめて自己ベストを出したいと考えています。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月20日「紀平梨花はSP首位なら記録尽くめの世界選手権初制覇」はこちら。

⇒2019年3月16日「紀平梨花専属トレーナー橋本大侍が明かす強さの秘密」はこちら。

⇒2019年3月15日「世界選手権で唯一勝てるとしたらトゥクタミシェワ」はこちら。

⇒2019年3月10日「紀平梨花、世界女王へトリプルアクセルは2本か1本か」はこちら。

⇒2019年3月9日「世界選手権で紀平梨花の最大のライバルはだれか」はこちら。

Copyright (c)2019 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

紀平梨花はSP首位なら記録尽くめの世界選手権初制覇

滑走順は紀平梨花39番、ザギトワ最終40番

世界フィギュアスケート選手権がきょう「さいたまスーパーアリーナ」で開幕します。
私は日本勢の大活躍を期待できる今大会が滅茶苦茶楽しみです。

真っ先に行われるのは女子シングルのショートプログラム(SP)。
その滑走順抽選が19日に行われ、40選手中で紀平梨花は39番目になりました。
坂本花織は35番目、宮原知子は37番目、エフゲニア・メドベージェワは38番目、アリーナ・ザギトワは最終40番になりました。

紀平梨花はSPの重要性をたびたび口にしてきました。
「すべてのジャンプ(3本)を成功させる」。
今シーズン6戦6勝の国際試合はフリースケーティング(FS)で逆転するパターンが多かったのですが、トップ選手が万全のコンディションで臨む世界選手権で通用するとは限りません。

米国コロラド合宿から帰国後に母親から「世界選手権は特別。そう簡単じゃない。五輪の練習が3回できると思ってやろう」と声をかけられました。
娘に対する激励と動機づけのツボを心得ています。

紀平梨花はSPのジャンプを跳んだうえで、フリースケーティング(FS)のトリプルアクセルを決めると波に乗れると言葉を続けました。

練習で不調のジャンプを本番で修正できる

私がウェブ記事で感じたのは、公式練習初日18日の高難度ジャンプの出来の悪さです。
代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)もそうですが、その他の得点源の3回転ジャンプやそのコンビネーションも成功率があまりよくありません。

私は今シーズンの中盤辺りからジャンプの軸が傾きはじめているように感じています。
コロラド合宿でプログラムのブラッシュアップに加え、その克服にも取り組んできたはずです。

⇒2019年3月1日「紀平梨花、回転軸の傾きと回転不足が気になるジャンプ」はこちら。

しかし、この選手は抜群の修正力を誇ります。
本番へ向けて感覚が研ぎ澄まされていきます。
19日はトリプルアクセルを計17本決めるなど、1日でかなり立て直しました。
FSの曲かけ練習で冒頭のトリプルアクセル−3回転トウループのコンビネーション、続く単発のトリプルアクセルをきれいに着氷しました。

後は本番当日の練習を見れば、コンディションの良し悪しがおおよそ分かるでしょう。

紀平梨花がSP首位発進の時点で勝負あり

女子シングルは紀平梨花がSPで首位発進となった時点で勝負ありです。
トリプルアクセルを決めれば直後の最終滑走、平昌五輪金メダリストであり今シーズンの世界最高得点記録を持つアリーナ・ザギトワにプレッシャーもかけられます。
グランプリ(GP)ファイナルを上回る演技、そして得点を期待しています。

今大会は日本勢が史上最強の布陣であり、例年にも増してロシア勢との全面対決の様相を呈しています。
しかし、海外メディアはほぼ紀平梨花を優勝候補の大本命としています。
私もそう思います。

紀平梨花にもし不安材料があるとすれば5年ぶりの日本開催で一層のしかかる「重圧」でしょうが、この選手には自分を見失わず、マイペースを貫けるメンタル(精神力)があります。
とにかく落ち着いて演技を行えます。

日本勢男女を通じて最年少優勝、初の3冠

紀平梨花が勝てば、埼玉で行われた2014年世界選手権の浅田真央以来、5年ぶりの優勝になります。
また、17歳5か月の浅田真央を抜き、日本勢男女を通じて最年少の16歳7か月での優勝になります。
さらに、グランプリ(GP)ファイナル、四大陸選手権と合わせた3冠も日本勢男女を通じて初快挙になります。
世界選手権初制覇は記録尽くめです。

本人は大きなリンクで緊張があるかもしれないとしながら、「疲労もプレッシャーも感じていない」と頼もしく語っています。

すべてのライバルを圧倒し、世界女王の地位についてください。
紀平梨花はそれだけの実力と魅力を備えています。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◆書き加え(3月20日)

最終調整でジャンプは崩壊気味、絶不調

紀平梨花が昼過ぎに行われた練習リンクでの公式練習に臨みました。
これが本番前の最終調整になりますが、トリプルアクセルの成功が4本に留まっています。
転倒も2度ありました。
曲かけの通しでもトリプルアクセル、3回転フリップ−3回転トウループ、3回転ルッツのうち、コンビネーションの後ろのジャンプが抜けました。
精度が低く絶不調です。

4回転ジャンプの特訓を行うと3回転ジャンプが一時的に壊れることがあります。
私は世界選手権直前の4回転ジャンプの練習はリスクが大きすぎると思っていました。
それが影響しているかどうかは不明です。

はたして本番でクリーンに跳べるでしょうか。

⇒2019年2月28日「紀平梨花のコロラド合宿はけがとジャンプ崩壊のリスク」はこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月16日「紀平梨花専属トレーナー橋本大侍が明かす強さの秘密」はこちら。

⇒2019年3月15日「世界選手権で唯一勝てるとしたらトゥクタミシェワ」はこちら。

⇒2019年3月10日「紀平梨花、世界女王へトリプルアクセルは2本か1本か」はこちら。

⇒2019年3月9日「世界選手権で紀平梨花の最大のライバルはだれか」はこちら。

⇒2019年3月8日「紀平梨花のジャンプ基礎点にライバルは戦意喪失」はこちら。

Copyright (c)2019 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

羽生結弦はコンディションが不明、試合勘も失う

前人未到の挑戦が次なるモチベーション

フィギュアスケート男子シングルの羽生結弦。
グランプリ(GP)シリーズ第3戦「フィンランド大会」で今シーズン世界最高となる合計297.12点で優勝を収めました。
GPシリーズ初戦はシニアデビューから8シーズン連続で勝てず、「鬼門」とされてきました。
ジャンプ全体の出来は6〜7割でしたが、2位に40点近い差をつけています。

フリースケーティング(FS)では史上初の4回転トウループ−トリプルアクセル(3回転半)のコンビネーションジャンプを決めました。
前向きに跳ぶ際に、踏み切る足を替えるために「コンビネーション」でなく「シークエンス」と判定され、基礎点は2つのジャンプの合算の80%となります。
基礎点 9.5点の4回転トウループと8点のトリプルアクセルを合計すると17.5点ですが、シークエンスは20%引かれるので14.0点です。
損失は 3.5点で、ダブルアクセル1回分( 3.3点)より大きい。
それでも跳ぶのは「前人未到」にこだわっているからでしょう。

羽生結弦は将来的にクワッドアクセル(4回転半)に挑戦すると公言しています。
次なるモチベーションがつねに必要なのです。

羽生結弦の無茶に、はらはらさせられる

羽生結弦はグランプリ(GP)シリーズ第5戦「ロシア杯」で右足首のじん帯を損傷しました。
にもかかわらず優勝を飾り、「絶対王者」の凄みを見せつけました。
おそらくGPファイナルを棄権することを覚悟したうえでの強行出場でした。
この選手のあまりの無茶に、いつもはらはらさせられます。

さらに、世界選手権の代表選考会を兼ねる全日本選手権を棄権しました。
(やはり、おそらくロシア杯に強行出場した時点で覚悟していました。)
それでも圧倒的な実力と実績を考慮され、日本代表選手に選出されています。

世界選手権の制覇には最低 300点が必要

はたして羽生結弦は3月20日からさいたまで行われる「世界選手権」に間に合うのでしょうか。
これまでに日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化本部長から状況が報告されてきました。
年明けから氷上練習を始め、ジャンプも跳んでいます。
ブライアン・オーサーコーチも調整が順調であることをほのめかしています。

羽生結弦は人気が絶大であり、詰めかける日本人サポーターで海外試合もホームの雰囲気に包まれます。
まして自国開催ですので、彼が出場するかどうかで大会の盛りあがりも実況放送を行うフジテレビの視聴率もまるで違ってきます。

世界王者の米国のネイサン・チェン、四大陸選手権で主要国際大会初優勝の宇野昌磨と表彰台の頂点を争います。
男子シングルトップ3の激突は見応えがあります。

世界選手権の制覇には最低 300点が必要でしょう。
羽生結弦が万全の状態ならばあっさりとクリアすると思いますが、どうでしょう。
現在(3月10日時点)のコンディションは不明ですし、それ以前に「試合勘」を失っています。
さすがに厳しい戦いになるはずです。

私自身は同じ個所を負傷しないことを祈っており、優勝を期待してはいけないと思います。

category:羽生結弦ブログはこちら。

◆書き加え(3月16日)

ネイサン・チェンと平昌五輪以来の対戦

どうやら羽生結弦が世界選手権に出場します。

私自身は宇野昌磨との対決に興味がありますが、海外では世界王者のネイサン・チェンとの2018年平昌五輪以来の対戦に注目が集まります。
オリンピックではネイサン・チェンがショートプログラム(SP)で17位と出遅れ、FSで巻き返しましたが5位に留まりました。
2連覇がかかりますので相当な練習を積み、気合を入れて臨んできます。

◆書き加え(3月18日)

羽生結弦が羽田空港で「大丈夫」と笑顔

羽生結弦が18日午後、練習拠点のカナダ・トロントから帰国しています。
(フライトが約2時間遅れました。)
羽田空港で報道陣の問いかけに、笑顔で「右足首の状態は大丈夫」と答えました。
ブライアン・オーサーコーチも「まあ見ていてよ」と自信ありげでした。

羽生結弦がベストコンディションで出場するなら、優勝候補の筆頭ということはだれも異論がないでしょう。

ネイサン・チェンが早朝に練習リンクで行われた公式練習に参加しています。
風邪も治り、4回転ジャンプのコンビネーションなどをきれいに決めているようです。
羽生結弦と宇野昌磨の三つ巴となる本大会について、「彼らと戦えるのは名誉」と語りました。
国際スケート連盟(ISU)非公認ながら合計342.22点という高得点を叩き出した全米選手権と同じ3種6本の4回転ジャンプを組み込んだ構成で臨みます。

おそらく 320点くらいが優勝ラインでしょう。
きわめてハイレベルな戦いになるのは間違いありません。

◇◆◇

羽生結弦に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月17日「羽生結弦という社会現象、すべてが伝説になる」はこちら。

⇒2019年2月3日「万全でない羽生結弦はさいたまで負ける」はこちら。

⇒2019年1月14日「羽生結弦が4Aクワッドアクセルを跳ぶ日」はこちら。

⇒2018年12月6日「羽生結弦に3年連続特例など問題外、全日本フィギュア2018」はこちら。

⇒2018年11月30日「羽生結弦はけん玉大使、昭和26年生まれはマグマ大使」はこちら。

人気ブログランキング←応援、よろしく!

坂本花織は滑りがやわらか、大人の女性の魅力が備わる

演技全体に憧れの鈴木明子の雰囲気

フィギュアスケート女子シングルの坂本花織。
昨シーズンは全日本選手権で2枚しかない平昌五輪代表切符をつかみ、一気に世界のトップクラスの仲間入りを果たしました。
実は、シニア1年目でした。
順風満帆で今シーズンを迎え、さらに全日本選手権で宮原知子の5連覇を阻止し、女王の座を射止めました。

坂本花織はこれまでの「大雑把」を改め、音楽と動きをきちんと合わせられるように滑り込みを行ってきました。
憧れと明かす五輪2大会出場の「鈴木明子」に演技全体の雰囲気が似てきました。

演技構成点と出来栄え点が上昇する

もともとスケーティングもジャンプもパワフルでダイナミックです。
そこに「やわらかさ」が加わり、それは「しやなやさ」と「伸びやかさ」につながります。
今シーズンはとくに「大人の女性」の魅力が備わりました。
表現力を中心とする「演技構成点(PCS)」が伸びる条件、出来栄え点(GOE)を得やすい条件が整っています。

とはいえ、本人は至って冷静に自分のポジションを見詰めています。
全日本選手権で勝っても紀平梨花と宮原知子を超せたという実感はないと語りました。
「まだ必死に追いかけている」。

日本女王にふさわしい風格さえ漂う

フリースケーティング(FS)でミスを犯した四大陸選手権でしたが、ショートプログラム(SP)で「総合力」が評価されています。
「日本女王」と呼ぶにふさわしい自信と風格が漂いはじめています。

坂本花織は帰国後、神戸野田高校で卒業式に出席しました。
3年間励ましつづけてくれたクラスメイトに感謝の思いを返したいと語りました。
世界選手権ではSPもFSも納得がいく演技を行い、今シーズンを締め括ります。
4月から神戸学院大学経営学部へ進学します。
(まもなく70歳を迎える私は明治大学経営学部ですので、かおちゃんと仲良しです。)

来季にトリプルアクセルを投入予定

余談。
中野園子コーチは「全日本選手権までにトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を跳ぶ」と語り、大技をプログラムに組み込む意向を示しています。
オリンピック終了後の今シーズンに挑戦することも考えましたが、坂本花織の意向を尊重して見送ったという経緯があります。
演技のクオリティを重視した採点ルールへの改定があり、本人がためらいました。

しかし、運動神経が優れており、ジャンプの高さと幅に定評があります。
練習では片足で降りれそうなところまで精度が向上しています。
そして、トリプルアクセルを跳べたら、すぐに4回転ジャンプにかかります。

シニア1年目で国際大会全勝の紀平梨花が得意とする高得点ジャンプ競争が来シーズン以降に本格化します。
坂本花織もこの流れに乗り遅れるわけにはいきません。
日本女子は史上最強のはずです。

私の予想では3位です(1位でなくてごめんなさい)。

category:坂本花織ブログはこちら。

◇◆◇

坂本花織に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月5日「坂本花織は世界選手権で緊張を「力」に変えられる」はこちら。

⇒2019年1月31日「カオちゃん、それを言っちゃあ、おしまいよ」はこちら。

⇒2019年1月30日「日本女王・坂本花織は四大陸と世界選手権で勝つ」はこちら。

⇒2019年1月29日「坂本花織はぎゃあぎゃあ騒ぎすぎ」はこちら。

⇒2019年1月27日「坂本花織の演技は世界選手権で通用するのか」はこちら。

Copyright (c)2019 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!
フリーランス募集
コピーライター、デザイナー(グラフィック、ウェブ)、イラストレーターなどのクリエイター、コンサルタントなどを求めています。
詳しくは、和田創研のホームページをご覧ください。

和田創研
9784907620035-00

9784907620059-00

tokuhon-salestool

tokuhon-salesrobot


応援クリック
いつもおつきあいくださり、ありがとうございます。
皆さまに応援していただくと大きな励みになります。

人気ブログランキングへ

このブログは、おもに長期出張の移動時や宿泊時などに数日分〜1月分の記事を書き溜め、それを家族に更新してもらっています。
しかも、私がときどき新しい記事を割り込ませています。
内容が古かったり、順序が変だったりするのはそのためです。

なお、ブログによりぎりぎりのジョーク、成人向けの内容が含まれます。
ご承知おきください。
私は執筆に当たり全人格を投影したいと考えます。
著作権について
ここに掲載した記事を複写・複製・翻訳・転載・掲示・送信・配信すること、および各種媒体に入力することは、著作者の権利侵害となります。
和田創PDF無料本
(308頁。2月14日発売)
9784907620004-00

(272頁。2月10日発売)
9784907620011-00
プロフィール
wada01











和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。クライアントとともに77歳までに百社の設立を目指す(内、自ら11社)。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

和田創研
お気に入り

わだ・そう

カテゴリ




QRコード
QRコード


最新記事









月別アーカイブ
  • ライブドアブログ