コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

「接点を耕し、交点と成す」

営業分野のコンサルタントとインストラクターという仕事柄、数え切れない「出会い」があった。
ところが、目の回るような忙しさに、文字どおり「心が亡ぶ」状態に陥っていた。せっかくの出会いを生かせないまま、いたずらに齢を重ねる…。
それに気づいた私は、50代半ばにしてようやく出会いを大切にするようになった。
人は、だれそれとの「接点」とか、どこそことの接点といった話をよく口にする。
実は、接点を見出すのは、さほど難しくない。
しかし、接点は、はかないものである。どちらかの思いが変わるか関心が移ろうだけで、簡単に消える。
したがって、接点を見出したからといって、うまくいくわけでない。まして豊かさや幸せを実感するには至らない。
両者のつきあいや取り組みを揺るぎないものとし、それを永続させるには、あらかじめ「交点」を築いておく必要がある。
…私はこの夏、ジョイントベンチャーの実質的なスタートを切ろうとしている。
ついては、私が重要視するのは一つ。
「接点を耕し、交点と成す」。
それが出会いを生かすことにつながろう。

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「社長になんかなりたくなかった」

今年1月、中堅企業の「社長」に就任することが確実視されている方と、社外でお会いした。長いおつきあいである。
上機嫌と思いきや憂鬱そうで、私は驚いた。
「社長になんかなりたくなかった」。
近い将来、激しく市場が縮小し、業界が衰退する。大胆な「変革」を打たないと、いまの社員数を保てない。
分かり切った事実なのに、だれも率先して変わろうとしない、だれも自分についてきそうにない。
それどころか、半数のベテラン社員と一部の部長クラスが抵抗する構えを見せている。
「会社を変える自信がない…」。
古くてかたくなな人たちに、そして染みついた風土と慣行に、お手上げという表情である。
ずいぶん前のこと―。
プレジデント社が、中小企業の社長や大手企業の幹部を対象とし、落ち着いた会場で2日間セミナーを開催した。
そこに、トヨタのグループ企業の役員が参加していた。
「名古屋にはよくお越しになるのでしょう」。
「めったに伺いません。バブル崩壊後、どこも右肩下がりでした。しかし、名古屋は影響がもっとも軽微でした。浜松から名古屋までの一帯は、日本の“ものづくり”を代表する地域です。やはり優秀なのでしょう」。
「それはまずい。名古屋が変革の流れから取り残されるということですよ」。
私が誉めているのだから、素直に従ってもよいのでは…。
でも、これがトヨタの凄みである。
あきれるほどの危機感! 勝ちっ放しになるのもうなずける。
沈みがちな企業と、変革へかける決意は比べようがない。
一般に、大手企業ほど、名門企業ほど、動きが鈍い。
苦しくなってから変革に取り組むようでは手遅れであり、リストラは不可避である。
逆風をものともせずに高収益を上げつづける企業は、組織そのものが「変革」の機能を内包しているのではないか。

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いまの地位や評価ってどうなのよ?

自分の地位や評価とは、何だろう。
もちろん、いま勤務している会社という“器”のなかでの約束事にすぎない。
したがって、器が壊れるか、器から追われると、職業人生の保障を失う。
一歩会社の外へ出ると、そうした約束事はほとんど役に立たない。多くの中高年が味わった落胆であろう。
…時代が大きく変化するなかで、十年前と同じような発言を繰り返す人がいる。
「井の中の蛙」は、気の毒なほど世間を知らない。
うちは、うちは、とうるさいこと!
会社は、業績が落ち込めば、自分を放り出す。
束の間の職場にすぎないのに、「うち」と親しげに呼ぶのはやめよう。
この言葉は、家庭に取っておくべきだ。
…私たちが自社の経営や事業、商品や営業について議論する際に忘れてならないことがある。
その発言が別の業界や他の企業でも通用するかという客観視、そして検証姿勢である。
いざというときのシミュレーションを積むことで、転職も行いやすく、戸惑いも減らせるだろう。
いまの会社での働き方だって違ってくる。

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企画本の仕上げに頭が沸騰状態…

私は、年内の刊行を目指し、原稿に手を入れる毎日である。予定どおり進めば、8月中に終わるのだが…。
何せ十年以上も前に執筆した。この間、ビジネス界は激しく変動した。内容が古いことは否めない。
当時、大手出版社からOKが出ていた。
しかし、私につまらないこだわりがあり、出来が気に入らなかった。
その後長らく、年間2百回近くセミナーや研修で全国を飛び回ることになる。原稿を仕上げようと思いつつ、引き出しの奥に眠らせてしまった…。
久々の「企画本」。はたして、いま通用するのか?
プランナーとしての私の仕事の“流儀”を著したものだ。
思い切った削除とこまめな加筆が非常に大変である。また、長文の書き起こしもかなり多い。
延べ7日間。もう頭が沸騰している感じ。先が思いやられる。
私は、あすから3日間、大好きな「博多」だぁ。

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給与は若い人が中高年を支える構図

日本企業の給与体系は、若い頃の頑張りを、中年以降に換金するように設計されている。
社員が全額を受け取らず、会社に一部を預けるスタイルだ。
それを無事返してもらおうとすると長く働かざるをえず、「終身雇用」が維持されることになる。
この仕組みは、右肩上がりの経済でうまく回った。
ところが、環境が一変する。
いまや中年以降はビクビク…。
会社が倒産するかリストラで放り出されると、自分や家族が深刻なダメージを負う。
再就職したとしても給与が半減しかねず、人生設計が狂う。
不安はそれに留まらない。
会社の事情や都合で、年功給が「実力給」に切り替わると、大きな損害を受ける。貸付が回収不能に陥る。
日本企業の給与体系は、若い人が中高年を支える構図という見方も成り立つ。
ゆえに、新人が減り、若年層が手薄になると破綻しやすい。
人事考課についても、簿価方式から「時価方式」に改める時期を迎えている。
「いま働き、いまもらう」。
…すでに終身雇用は崩壊した。
なのに、給与体系はいまだにそれを引きずっている。

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新人は、仕事をしてはならない

規模の大きな会社や歴史の長い会社への就職を目指している学生に、どうしても知っておいてほしいことがある。
入社して「こんなはずでなかった」と後悔しないために…。
実は、仕事をばりばりこなす新卒は、職場や組織にとって非常に迷惑な存在である。
それをやられると、年功に応じた仕事の割り振りなど、長らく保ってきた秩序が乱れたり壊れたりする。
「新人は、仕事をしてはならない」。
多くの日本企業における暗黙のルールである。
新人は、手順として、長期の下積みを経験する。
“出る杭”は、村八分の状態に置かれるどころか、イジメの集中砲火を浴びる…。
社内の平和のために、新人は可愛くなければならない。
分かり切った仕事のやり方を、上司や先輩にしおらしく尋ねる姿勢こそが評価される。
自分がやりたい仕事をやれるようになるのは、気の遠くなる下積みに耐えて発言力を持った場合に限られる。
ところが、その頃には意識が腐り意欲が萎え、能力も錆びついている。仕事をばりばりこなす新卒が目障りになる。
こうして企業文化や組織風土が無事に受け継がれていく…。
学生が持つべきは、就職とは「就社」という、大人の分別であろう。
とくに人気企業への就職は、手段でなく目的であると割り切ったほうが、周りとうまくやっていけるのではないか。
「仕事に燃えたい」。
そんな願望を抱く学生に応えられるところは多くない。

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世の中に「適職」など存在しない

適職と巡り合いたいと願う限り、仕事で成功を収めるのは難しいのではないか。
「適職」という発想そのものが、非常に受け身である。
あたかもそれが自分の知らないどこかにあるかのような…。
そんなふうに考えていたら、あっという間に年を取り、人生を終える。回り道を繰り返し、ロスが大きい。
自己実現のゴールに到達するのは、とても不可能。
そもそも、世の中に「適職」など存在しない。
それは、「外部に見つかる」ものでなく、「自分でつくる」ものである。
つまらない仕事は、一つとしてない。目移りして困るほど、面白い仕事が私たちの周りにあふれている…。
さて、適職をつくるうえで大事な働き方は、2点である。
第1は、その仕事に対する心理距離を縮めていくこと。
次の適職を探したがる自分に、「いやといえるほどやったか」と率直に問いかける。
何事ものめり込まないと、面白さの一端に触れられない。
第2は、その仕事に占める作業比率を下げていくこと。
頭を使わず、習慣で行える要素を減らす。すなわち、「できることはやらない」と心に誓う。
未知の領域に挑まないと、面白さの核心に近づけない。
わずか2点の意識改革により、仕事がエキサイティングでクリエイティブなものに変わるから不思議…。
適職を自分でつくったことになる。

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和田創ブログ 2007年7月タイトル一覧

◇2007年7月31日(火) 学生へ告ぐ。「就活をやめなさい」
◇2007年7月30日(月) 新卒採用は思い切った発想転換から
◇2007年7月29日(日) 創造的な人材がどれくらいいるか?
◇2007年7月28日(土) リストラには大きな効用がある
◇2007年7月27日(金) クリエイティブな風に吹かれると…
◇2007年7月16日(月) 才能とは、縁を生かす心のありよう
◇2007年7月14日(土) あなたはドラッカーから学んだか?
◇2007年7月13日(金) 「起業ネットワーク」コミュニティ
◇2007年7月12日(木) 三菱UFJで提案営業2日間講座
◇2007年7月12日(木) 有志でベンチャーをつくろう!
◇2007年7月11日(水) がんばる乞食はもらいが少ない?
◇2007年7月11日(水) サンプル百貨店創設者の話に感動!
◇2007年7月10日(火) 熱が出て、ブログはしばらく休止
◇2007年7月10日(火) 三菱UFJ名古屋で提案営業を講義
◇2007年7月9日(月) 起業ネットワークを立ちあげよう!
◇2007年7月9日(月) 営業実践大学公開講座をあす開催
◇2007年7月8日(日) “副業バブル”はまもなく弾ける
◇2007年7月8日(日) 半分泣きながらブログを書く
◇2007年7月7日(土) 日本初の「起業ネットワーク」を!
◇2007年7月7日(土) 就職を急ぐなら、面接を減らす
◇2007年7月6日(金) ブログの威力に驚き。頭が爆発寸前
◇2007年7月6日(金) 営業を通じて自分を磨き、相手を高める
◇2007年7月5日(木) 営業実践大学のコミュニティを開設
◇2007年7月4日(水) 起業家、経営者への第1歩とは…
◇2007年7月4日(水) 月刊営業人での原稿執筆者を募集!
◇2007年7月3日(火) 「和田創/企画入門講座」がアップ
◇2007年7月3日(火) 無料で使えるSFAツールがある
◇2007年7月3日(火) 三菱UFJで提案営業セミナー!
◇2007年7月2日(月) キャリアアップ・自己実現の段取り
◇2007年7月2日(月) 営業実践大学にベンチャーが登場!
◇2007年7月1日(日) 会社は自己実現の舞台・機会である

Copyright (c)2007 by Sou Wada

学生へ告ぐ。「就活をやめなさい」

好況を背景に、新卒は空前の売り手市場である。
この状態が長く続くかどうかは不明だが、優秀な学生に関しては景気の動向に左右されることはないだろう。
この先、日本企業が置かれている環境は、厳しさを増すばかりである。
そこにおいて勝ち残りを目指そうとすれば、「企業は人なり」というシンプルな結論を具現するしかない。
海外企業も入り乱れ、優秀な学生は引く手あまたになる。
ところで、名の知れたホームドクターを持つことは、人生の成功者としてのステイタスである。
同様に、信頼の置けるホームエージェントを持つことは、優秀な人材にとってステイタスとなる。
プロ野球界では、大リーグの影響を受け、働き先や働き方、報酬などの条件交渉の「代理人制度」が広がりつつある。
仕事の精鋭は、自分の生涯に連れ添ってくれるキャリアコンサルタントを見極め、そこと契約を結ぶようになる。
では、学生はどうだろう?
やはりエージェント(人材紹介会社)に登録し、プロのアドバイスを受けながら就職先を決めていく。
そして、職能の伸長につれ、先のエージェントと自己実現の観点から相談し、よりよい職場と職業を目指す。
むろん、いま身を置く会社が、そうした向上意欲や成功願望を満たすものであるなら、転職する必要はさらさらない。
大学の評価は、どんな会社に卒業生を送り込んだかにより左右される。
したがって、いわゆる「就職課」の関心は、学生の自己実現でなく、大手を中心とした人気企業への就職実績、それも入社実績に向かう。彼らを責めても仕方がない。
優秀な学生は、単独・直接の“就活”を行わなくなる。
近い将来、突出した人材に限った「オークション」が開かれるかもしれない。それも新卒を巻き込んで…。
知識社会が加速している。
オープンな人材マーケットが形成されてよい。
日本企業の活性化、ひいては日本経済の再生に寄与することは間違いない。

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新卒採用は思い切った発想転換から

先頃のWBSによれば、新卒はバブル期をしのぐ空前の“売り手市場”だとか…。
数年前までの就職の大氷河期と、様相が一変した。
企業は好況を背景に、学生を採用しようと躍起になっている。
ところが、中小・中堅クラスは、彼らから振り向いてもらうことが難しい。
大手クラスでさえ、学生を採用できたとしても、膨大なコストがかかる。さらに、内定者のつなぎ止めが重い負担になる。
問題はそれに留まらない。
苦労の末に入社させた学生の3割が3年で離職してしまう。定着率が年々悪化している。
WBSでは、企業の涙ぐましい取り組みが紹介された。
だが、私にはどうしても小手先の対応策にしか見えなかった。
どうだろう、思い切って発想を転換してみては?
「学生が入りたい会社、働きたい職場にするのが先決」というふうに…。
そこに就職すれば能力を伸ばせる、豊かさや幸せを得られると思えば、学生は列を成すのではないか。
人事部の頑張りで新卒を確保できる時代は終わった。トップの社員に対する考え方がもっとも重要となる。
「社員は顧客」。
そう位置づけると、現行の制度やルール、それ以前に文化や慣行に大ナタを振るうことになる。
大手企業は、長らく維持してきた仕組みを変えようとすると大事である。
その点、オーナー社長の胸一つで変えられる中小・中堅企業が断然有利である。
いずれにしろ、これを成し遂げたところが、優秀な新卒の円滑な獲得に成功するはずだ。

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しかも、私がときどき新しい記事を割り込ませています。
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なお、ブログによりぎりぎりのジョーク、成人向けの内容が含まれます。
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(272頁。2月10日発売)
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プロフィール
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和田創

和田創研代表
日本ロボコム代表
ロボットビジネス勉強会&交流会主宰
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。クライアントとともに77歳までに百社の設立を目指す(内、自ら11社)。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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