コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

三原舞依はなぜ心から喜べるのか

心根の清らかさとやさしさ
坂本花織へ天使の祝福


全日本フィギュアスケート選手権の男子シングルのフリースケーティング(FS)が終わって1時間ほど経ち、平昌五輪代表が発表されました。

⇒2017年12月25日「エース宮原知子と伸び盛り坂本花織が平昌五輪代表」はこちら。

三原舞依は会場を出たところでインタビュアーにつかまっています。
最初に飛び出したのが祝福の言葉でした。
中野園子コーチのもとで一緒に練習する坂本花織が五輪代表に選ばれたことを喜びました。
表情に曇りがなく、心からそう思っているのが伝わってきます。
私は感動しました。
(余談ですが、氷の外は一段ときれいで驚きました。)

ショートプログラム(SP)7位からFSで5位に巻き返しましたが、五輪代表切符を逃したのは明らかでした。
1日で気持ちの整理をつけるのは難しかったでしょう。
それ以前に、敗北を受け入れるのはとてもつらかったはずです。
どうして自分のことのように喜べるのか、心の狭い私には無理です。
さらに、今シーズンの演技でオリンピックに出ても期待を裏切るだけという趣旨の発言をしました。

三原舞依の真価が表れる

その人間の本質や真価がもっとも表れやすいのは敗北を喫したときでしょう。
トップクラスの選手はオリンピック出場を目指して過酷な練習を積んできました。
代表漏れで受けるショックは「悔しい」などという生やさしい言葉で語れません。

三原舞依は闘病生活でさまざまな痛みや苦しみを味わい、それを乗り越えてきたせいか人間ができています。
まだ高校3年生です・・・。

坂本花織がしのぎを削ってきたライバルであり親友の三原舞依から激励を受けたことを明かしています。
「一緒に練習してきた仲間が五輪に出られてうれしいと言ってくれて、ありがとうと言うしかなかった」と感謝しました。
同時に、救われた気分でしょう。

⇒2017年12月24日「坂本花織は紀平梨花にお歳暮を贈れ」はこちら。

三原舞依は全日本選手権への調整の過程で気候の変動により練習ができなくなったりしたそうです。
(やはり体調の悪化にも苦しみました。)
FSで演技前に大きな歓声を受け、演技後に万雷の拍手に包まれました。
笑顔で決めたいと思っていたそうですが、こらえきれずに顔を覆っています。
天使をテーマとしたFSには彼女の心根の清らかさがよく出ていました。

背伸びしすぎ?

平昌五輪代表を逃したという結果から眺めれば失敗に終わりました。
シニア1年目のエース級の活躍で高まったファンの期待に応えようと、スイッチが入りました。
そうでなくても凄まじい重圧がかかるオリンピックシーズンに、「大人の女性への変身」や「新ジャンルの曲(振付)への挑戦」などいささか背伸びしすぎたかもしれません。
意気込みが空回りしてしまったかな。

本人が気づいているかどうか、すでに美しい大人の女性になっています。
時期が来れば、自然にそうなるのですね(私も反省)。

三原舞依は来春から芦屋高校と最寄駅が2つ違う甲南大学に進学します。
練習環境を変えることなく、北京五輪へ歩み出します。
が、その前に、ブレイクするきっかけとなった四大陸フィギュアスケート選手権で立て直しを図ってほしい。

採点法見直しが追い風

人柄は表情にも昨シーズンの演技にも表れていましたが、私はいくらか心配になりました。
オリンピックの代表争いを勝ち抜くには、性格がよすぎるのでなかろうかと。
この子はやさしい。

三原舞依はジャンプを不得手としているわけでありませんが、ファンに心を伝えたい気持ちがひときわ強い。
採点法が見直されそうなので、表現を大切にする彼女には追い風になるでしょう。

◇◆◇

三原舞依に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年11月19日「三原舞依、シニア2年目の伸び悩み」はこちら。

⇒2017年11月9日「三原舞依、GPファイナル進出は厳しい」はこちら。

⇒2017年11月5日「三原舞依、メンタルの強靭さと演技の安定感」はこちら。

⇒2017年11月2日「三原舞依は中国杯で金メダルをつかむ」はこちら。

⇒2017年10月11日「三原舞依と宇野昌磨のでこぼこ・・・不安と恐怖」はこちら。

⇒2017年10月8日「三原舞依にいつもの安定感・・・日本女子エース」はこちら。

⇒2017年9月24日「三原舞依、女性へのイメージチェンジに苦しむ」はこちら。

⇒2017年9月22日「三原舞依、ノーミスと2百点超え」はこちら。

⇒2017年5月18日「三原舞依と浅田真央のトリプルアクセル」はこちら。

⇒2017年5月13日「三原舞依はシンデレラの魔法が解ける」はこちら。

⇒2017年5月3日「三原舞依は少女の演技を抜け出せるのか」はこちら。

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エース宮原知子と伸び盛り坂本花織が平昌五輪代表

樋口新葉は世界選手権2018出場
三原舞依は四大陸選手権2018出場
失いかけた自信を取り戻せる演技を期待!


フィギュアスケート平昌五輪代表が昨夜10時30分頃に発表されています。
注目の女子シングルの出場2枠には1位の宮原知子に加え、やはり2位の坂本花織が選ばれました。
順当な判断でした。

宮原知子はエース

宮原知子は全日本フィギュアスケート選手権で懸命に滑ったはずですが、余裕を持った4連覇に見えました。
女子では2006〜2009年の浅田真央以来、8人目の4連覇以上の達成者となっています。

ショートプログラム(SP)もフリースケーティング(FS)も丁寧に確実に滑っていました。
安定感はさすがであり、日本女子のエースにふさわしいと思います。
それだけでなく心が伝わってくる演技でした。
(文字どおり「怪我の功名」です。)

私がもっとも驚いたのは超速の復調を遂げたこと!
奇跡的でした。
スケート、とくに得点源となるジャンプの練習を積めない期間も、肉体の強化や体力の増強などのトレーニングを地道に重ねるという土台があったからでしょう。

宮原知子はちょっぴり心身を休めてからオリンピックへ向けて調子を上げていきます。
全日本選手権ではそれなりのスピードが出ており、これからは力強さが増してきます。
セルフコントロールをきちんと行える選手ですので、まだ得点を伸ばせると思います。

初の五輪出場というのが不思議なくらいの落ち着きを感じさせます。

坂本花織は伸び盛り

坂本花織はGPシリーズ最終戦「スケートアメリカ」で宮原知子に次いで2位になり、いくらか注目を集めたばかりの伏兵でした。
マスコミやファンの関心が復帰2戦目の宮原知子に向かっていたおかげで、彼女も知られるところとなりました。
ここにも強い運を感じます。

全日本選手権ではSP1位で迎えたFSが最終滑走となりましたが、そのプレッシャーをはねのけて練習どおりの演技を披露しました。
本人は追いかける立場で今大会に参加していましたので戸惑いつつも、あくまでもチャレンジャーとしてFSに臨んだのが好成績につながりました。
大舞台で戦ううえで欠かせないメンタルの強さも備えているように見えます。

この高校生ヒーローは演技前に指をばきばきと鳴らしました(←ヒロインの間違い)。
全身からパワーとエネルギーがあふれ、ジャンプは伊藤みどりを彷彿とさせます。
高さも幅もすごい。

坂本花織はとくにFSで演技のブラッシュアップの余地が相当あります。
平昌五輪までにおそらく 220点前後まで得点を伸ばします。
勢いを大切にし、宮原知子とともに表彰台を狙ってほしい。

無心・無欲に近い状態で滑れた全日本選手権と異なり、平昌五輪では国民の期待を背負います。
何せ本人が今シーズンにここまで来られると考えていませんでした。
メンタルの強さが問われるのはこれからでしょう。

世代交代が一気に進む

日本スケート連盟の伊東秀仁フィギュアスケート委員長は私見としながらも「基準を満たす項目が多いから勝ちではない。全日本選手権の内容は重視される。五輪に出していい成績が取れるかというところを踏まえて判断する」と語っていました。
選考結果を見ても全日本選手権の順位がそのまま適用されています。
また、選手の世代交代が一気に進んだことを実感させられる顔ぶれです。

ちなみに、男子シングルは宇野昌磨、田中刑事、羽生結弦(救済措置)です。
こちらもすんなりと決まったはずですが、最大の焦点は羽生結弦が間に合わせられるかどうかです。
補欠とはそういうものとはいえ、準備が大変です。

それにしても、男子シングルFSの終了後1時間が経ってもほとんどのファンが会場に残っていました。
あすは平日勤務と思われる人も大勢いました。

平昌五輪と合わせ、世界選手権と四大陸選手権の代表も発表されました。
オリンピック出場を目指して必死の努力を続けてきた選手に対し、相応の配慮が感じられます(なかでも女子)。

◆2018年平昌五輪日本代表
男子 宇野昌磨 田中刑事 羽生結弦
女子 宮原知子 坂本花織


◆世界フィギュアスケート選手権2018日本代表
男子 宇野昌磨 田中刑事 羽生結弦
女子 宮原知子 樋口新葉


有力選手がひしめく女子シングルの現状を考えると、ぜひとも「3枠」を確保したい。
私は「失った1枠を取り返してきなさい」という日本スケート連盟のメッセージと受け取りました。
欠場した宮原知子と惨敗した樋口新葉は発奮しないとね・・・。

◆四大陸フィギュアスケート選手権2018日本代表
男子 宇野昌磨 田中刑事 無良崇人
女子 宮原知子 坂本花織 三原舞依


(3文字の私はいずれにも選ばれませんでした。)

私は、宮原知子が全大会に出場することに驚きました。
試合勘は戻っているように思いますが、四大陸選手権は滑っておきたいのでしょうか。

樋口新葉と三原舞依には失いかけた「自信」を取り戻せる演技を期待します。
どちらも2022年北京五輪への出場を目指すはずですので・・・。

◆書き加え(12月25日)

宮原知子は復帰後、7週間で4大会に出る強行スケジュールでした。
それでも四大陸選手権を挟んで五輪へ向かいたかったようです。
あくまで実戦のなかで滑りの完成度を高めていきます。
慎重に調整を進めてほしい。

◆書き加え(12月25日)

日本スケート連盟の小林芳子強化部長は高校2年生同士が争った2枠目は白熱した議論の末に坂本花織に決まったと語っています。
このコメントは実績で上回った樋口新葉への配慮だと思います。
揉めようがありません。
選考は総合的な観点で行ったとしたうえで、「全日本選手権の成績とパフォーマンス。ジャンプに出来栄え点(GOE)がつき、伸び代があること」を付け加えています。

坂本花織はシニアの試合に慣れて状態が上がったタイミングで全日本選手権を迎えられました。
樋口新葉はGPシリーズ第3戦「中国杯」から調子が下がったタイミングで全日本選手権を迎えることになりました。

とりわけデリケートなフィギュアスケートでは、結果を出さなければならない大会にピークを合わせるのが至難なのだと思います。

◇◆◇

宮原知子に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年12月22日「伏兵・坂本花織と本命・宮原知子の対決へ」はこちら。

⇒2017年12月18日「宮原知子は引っ込み思案なのに閉店しない」はこちら。

⇒2017年12月13日「宮原知子が五輪代表選考レースから抜け出す」はこちら。

⇒2017年12月10日「ハマちゃんとサーさんコンビ、GPファイナルの感動」はこちら。

⇒2017年12月8日「宮原知子、GPファイナルは全日本へのステップ」はこちら。

⇒2017年12月2日「宮原知子、GPファイナル出場のマイナス」はこちら。

⇒2017年11月29日「宮原知子は2位に僅差の4位なら平昌五輪代表へ」はこちら。

⇒2017年11月28日「宮原知子へ全日本選手権2位狙いのすすめ」はこちら。

◇◆◇

坂本花織に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年12月22日「伏兵・坂本花織と本命・宮原知子の対決へ」はこちら。

⇒2017年12月3日「坂本花織は自ら演技の余韻をぶち壊す」はこちら。

⇒2017年10月22日「樋口新葉と坂本花織のフィギュアGPシリーズ」はこちら。

⇒2017年10月16日「坂本花織は関節をぼきぼき鳴らす・・・17歳の勢い」はこちら。

⇒2017年3月18日「本田真凜、坂本花織、白岩優奈はうふん!」はこちら。

⇒2016年12月17日「坂本花織、大舞台での緊張と動揺」はこちら。

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坂本花織は紀平梨花にお歳暮を贈れ

京都・神戸の関西連合は強し
濱田門下生が中野門下生をアシスト

平昌五輪代表最終選考会を兼ねる全日本フィギュアスケート選手権。
2枠をかけた女子シングルの戦いは熾烈を極めました。
フリースケーティング(FS)が行われ、やはり本命・宮原知子と伏兵・坂本花織の対決になりました。

宮原知子は京都に拠点を置く濱田美栄コーチの門下生です。
坂本花織は神戸に拠点を置く中野園子コーチの門下生です。

⇒2017年12月22日「伏兵・坂本花織と本命・宮原知子の対決へ」はこちら。

そして、宮原知子(みやはら・さとこ)が浅田真央以来の4連覇を成し遂げ、平昌五輪代表に決まりました。
表彰式では自分の定位置に収まったかのような貫禄を漂わせました。
2か月ほどでエースの完全復活です。

実は、心配性の私はFSが終わりもしないのに、「宮原知子が1位、坂本花織が2位、樋口新葉が3位」になったら、あるいは「坂本花織が1位、樋口新葉が2位、宮原知子が3位」になったら五輪代表はどうなるのかやきもきしていました。
滅茶苦茶ややこしそうです。

選考基準というガイドラインが公表されていますが、きわめて曖昧です。
人間が行うことですから「印象」にもかなり左右されます。
オリンピックでよりいい成績を収め、よりいい順位を取れそうかどうか。
この印象には、五輪へ向けての勢いも含まれます。

五輪代表切符をつかもうとする有力選手はFSを滑り終えた直後の表情に「当落」が見て取れます。

失意の樋口新葉、歓喜の坂本花織

当事者が何より分かっているのです。

精一杯滑った樋口新葉が氷に「感謝」を伝えた仕草に心を打たれました。
同時に、彼女の「観念」が反映されている所作にも思えました。

2位が坂本花織、3位が樋口新葉ならば、平昌五輪代表選考は揉めたかもしれません。
しかし、二人に6点以上の得点差があります。
それに、実績が抜群の選手を除いて全日本選手権の結果が重んじられてきました。

決定的だったのは五輪出場資格のない紀平梨花が3位に割り込んだことです。
それにより樋口新葉が全日本選手権の表彰台を逃しました。


気の毒ですが印象が悪すぎます。
坂本花織がすんなりと選ばれるでしょう。
だれも異論を唱えないはずです。
世界フィギュアスケート選手権で3枠を確保していたら樋口新葉も選ばれましたが、致し方ありません。

私は濱田門下生の紀平梨花が表彰台に上るようなことがあれば、五輪代表選考に影響を及ぼすと考えていました。
結果として、中野門下生の坂本花織の選出をアシストしました。

坂本花織は紀平梨花にお歳暮を贈ったほうがいいのかもしれません。
お年玉をあげてもいいのかもしれません。
お金がなければメールで済ませるという節約の一手もあります。
(私が新幹線のぞみに乗ったとき、おそらく大阪の中小企業の社長がケータイでこてこてに値切っていました。)

坂本花織はSP1位の重圧と最終滑走の緊張に打ち克ちました。
SPとFSをおおよそノーミスで滑ったのは立派です。
この選手は体つきががっしりとしてパワーもあるので、演技が引き立ちます。
とりわけジャンプの見栄えがします。

坂本花織は五輪代表選考レースを後方から一気にまくりました。
さし馬みたいな「馬力」があったということです。
あとは一流馬に特有の「品格」を備えるだけです。

横綱は勝つだけでは尊敬されません。
敗者への敬意と心配りも忘れてはなりません。

本人はFSの記憶があまり残っていないそうですが、私にはとても落ち着いて滑っているように見えました。
シニア1年目であり、オリンピックまでに 220点台に届きそうな勢いを感じます。
宮原知子もそうですが、表彰台に上る可能性があると思います。

坂本花織、おめでとう!

なお、平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)代表選考は私が行うわけでありません。
残念ながら、何の権限も持ちません。
私は信じて疑いませんが、正式発表はきょう、男子シングルのFSが終わった後、午後10時30分頃です。

◇◆◇

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クリスマス・イブ、遠距離恋愛カップルの逢瀬

ケータイのない時代
それは何とも切ない時間だった

私が、クリスマスが近づくと思い出すのが、山下達郎の「クリスマス・イブ」。
それともう一つ、JR東海の「クリスマス・エクスプレス」。

東海道新幹線のイメージCMシリーズである。
「会うのが、いちばん。」。
若者の共感を呼び、バブル崩壊の1990年を挟んだ前後各2年ほど展開された。
ターゲット世代の期間中の利用(乗車)を増やしただけでない。
JR東海に対する学生の就職人気ランキングを大きく押し上げる効果が得られた。

とはいえ、私が記憶しているのは、1988年に放映された「ホームタウン・エクスプレス」のクリスマス編。
遠距離恋愛のカップルが新幹線でクリスマスに再会を果たすドラマ仕立てだった。
翌年以降制作された「クリスマス・エクスプレス」シリーズの第1弾となった作品。

私が鮮明に覚えているのは、真っ赤な口紅を塗った、顔立ちのはっきりしたボーイッシュ(ショートカット)の女の子。
年齢不詳…。
ところは新幹線のプラットフォーム。
最終列車だろうか、待ち侘びた彼は現れなかった。
落胆した背中の向こう、柱の陰からリボンで結ばれたクリスマスプレゼントが覗く。
やがてプレゼントで顔を隠した男がムーンウォークを踊る・・・。

ストーリーも演出もよく、完成度が高かった。
ほかの作品はすべて忘れたが、赤い口紅のこの作品だけは強く印象に残っている。
名作CMだろう。

ネット上の動画を再生したら、女の子は大きなイヤリングが赤、タートルネック(マフラー? スカーフ?)が赤、マニキュアが赤、プレゼントは包装紙が赤だった。
男の子はパントマイム風。
女の子の口の動きが面白い。
当時15歳の深津絵里(高原里絵)だった。

彼女の顔と目がやや赤みを帯びているのは、撮影時の高熱のせいらしい。

ケータイのない時代、離れて暮らす若い男女がコミュニケーションを取ることが大変だった。
思いが募り、イマジネーションが膨らんだ。
たまに会えるとなると、心が高揚した。
不案内な場所で待ち合わせると、相手を見逃すまい、相手とすれ違いになるまいと、目を凝らした。
それは何とも切ない時間だった。

いまシリーズ5作品をすべて見た。
他の作品もぼんやりと記憶がよみがえってきた。
CMは時代を映す鏡であり、世相を濃厚にまとう。
全作品が日本の絶頂期を背景にしている。
「クリスマス・エクスプレス」という提案自体がそう。
真っ赤な口紅の女の子もそうだし、ムーンウォークの男の子もそう。

ただし、この作品はどこか懐かしさを引きずっている。
逢瀬(おうせ)の普遍性を表現しているように思う。

1990年の作品はバブルそのもの。
そして、1992年の作品にかけてトーンダウン・・・。

なお、CMのテーマ曲に使われた山下達郎の「クリスマス・イブ」はクリスマスソングとしてすっかり定着した。

⇒2010年12月21日「山下達郎クリスマスソング…絶句する完成度」はこちら。

このブログは2011年12月20日「名作CM…深津絵里JR東海クリスマス・エクスプレスの逢瀬」の採録です。

⇒2011年12月21日「山下達郎と竹内まりや…夫婦のクリスマス・イブの鳥肌」はこちら。

⇒2011年12月22日「クリスマス・イブのエッチは真正の恋人の証明…松任谷由実」はこちら。

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フィギュア平昌五輪代表発表は大波乱か

坂本花織は緊張の最終滑走へ
本田真凜と三原舞依は奇跡を起こす?

午後1時にアップした記事「全日本フィギュア女子はドラマチックな幕切れ」の書き加えです。

⇒2017年12月23日「全日本フィギュア女子はドラマチックな幕切れ」はこちら。

平昌五輪代表発表は12月24日午後10時30分頃!
(日時は公式サイトでかならずご確認ください。)

全日本フィギュアスケート選手権女子シングルのフリースケーティング(FS)。
当日午前の公式練習が行われました。

白岩優奈「展覧会の絵」17番滑走
SP8位/63.33点
白岩優奈はむろんオリンピック出場を目指して厳しい練習を積んできました。
が、本人の気持ちのなかで平昌五輪の一点にフォーカスしていたかどうかは分かりません。
北京五輪を目指すうえでも今大会の大激戦の当事者となることは貴重な経験です。
ひりひりするような緊張感を楽しんでほしい。

三原舞依「ガブリエルのオーボエ」18番滑走
SP7位/64.27点
三原舞依はシニアデビューの昨シーズンの目覚ましい活躍により大きな脚光を浴びました。
しかし、五輪代表選考レースで最終グループに入れず、とても厳しい立場に置かれました。
開き直って挑むしかありません。

《最終グループ》

樋口新葉「007 スカイフォール」19番滑走
SP4位/68.93点
樋口新葉は精神的に追い詰められているせいか、ジャンプがやや不安定です。
得意とする全日本選手権で五輪代表切符をつかめるかどうか微妙な位置にいます。
いくらかアドバンテージを持ちますが、世界フィギュアスケート選手権などの大舞台での印象がよくありません。
最終組のトップバッターで高得点を叩き出すと、後に滑る選手にプレッシャーをかけられます。

紀平梨花「道」20番滑走
SP5位/66.74点
紀平梨花はトリプルアクセル−3回転トウループ、単発のトリプルアクセルを決めました。
きのうの公式練習でも安定していました。
本番で成功させれば、バンクーバー五輪の浅田真央以来となるSPとFSで計3度となります。
ただし、浅田真央は2回転トウループに留まっていました。
高難度ジャンパーです。
紀平梨花は五輪出場資格がありませんので気楽に挑めます。
高得点を叩き出すようだと、五輪代表選考レースにいくらか影響を与えるかもしれません。

本田真凜「トゥーランドット」21番滑走
SP6位/66.65点
本田真凜はシニアデビューで伸び悩みました。
優勝が条件になりますのでコンビネーションジャンプを後半に置くようです。
が、調子はいま一つであり、ジャンプもかなり不安定です。
失うものは何もないので「一か八か」で臨むほかにありません。
三原舞依と同様、奇跡を起こさなければならない立場です。

宮原知子「蝶々夫人」22番滑走
SP2位/73.23点
宮原知子は2日連続で安定していました。
本人はチャレンジャーの気持ちで臨むと語っていましたが、エースの貫録を感じさせます。
4連覇を狙っていますが、今大会の最大の目標はオリンピック出場です。
大きなアドバンテージを持ちますので、落ち着いて滑れるはずです。
日頃の行いがいいせいか、滑走順の収まりが有利だと思います。

本郷理華「フリーダ」23番滑走
SP3位/70.48点
とくにきのうはジャンプが不安定でした。
SPで自身初の70点超えを果たしていますが、FSでも感動を再現できるでしょうか。
全日本選手権へ向けて調子をだいぶ上げてきたようなので、渾身の演技を見せてくれるかもしれません。

坂本花織「アメリ」24番滑走
SP1位/73.59点
坂本花織は高さと幅のあるジャンプを余裕で跳んでいます。
調子がよく、それ以前に強い勢いを感じさせます。
この子が今年の全日本選手権を思い切り面白くしてくれました。
ただし、本番では恐ろしく緊張の高まる最終滑走になりました。
(「22番がよかった」とこぼしました。)
本人はSPでは平常心で滑れたと語りましたが、FSでもそれができれば逃げ切りは固いでしょう。
(SPを終えた夜は10時間半も眠ったそうです。)

⇒2017年12月22日「伏兵・坂本花織と本命・宮原知子の対決へ」はこちら。

◇◆◇

どの選手もきのうときょうの公式練習の出来をそのまま本番へ持ち込めるとは限りません。
大逆転がほとんど見られない全日本選手権ですが、今年は大波乱が起こる予感もあります。
私が記憶する範囲で一番エキサイティングな大会です。
見るほうは面白くても選手やその家族、友人、スタッフはたまりません。
命が縮む思いでしょう。

フィギュア平昌五輪代表発表はあすですが、きょうの成績で決まります。

有力選手は緊張というより「恐怖」と闘っているはずです。
このなかにメンタルの弱い選手は一人もいません。


こうした頂上決戦ではメンタルが強い選手同士がぶつかるわけで、「メンタルが弱い」とはあくまでも相対的なものです。
ちょっとした違いが勝敗を分けます。
また、きわめてデリケートなフィギュアスケートは選手のそのときどきの心理状態や精神状態が演技の出来を左右します。
不安が募ったり、弱気になったり・・・。

私なら絶対に会場から逃げ出しています。
逃げ足の速さで負けることはありません。
これまで後ろ向きの人生を送ってきましたので、とくに背走には自信があります。
背走の和田創」と覚えていただければ幸いです。

己に負けるな! みんな頑張れ!

◆書き加え(12月23日)

FSが終わり、順位が決まりました。

1位 宮原知子 220.39点 ◎
2位 坂本花織 213.51点 ◎
3位 紀平梨花 208.03点
4位 樋口新葉 206.96点
5位 三原舞依 204.67点
6位 本郷理華 197.62点


悔いを残した選手もいたでしょうが、私はそれぞれが精一杯頑張ったと思います。
お疲れさまでした。

今年の全日本選手権でもFSで大逆転劇は起こりませんでした。

宮原知子が見事に滑り終えた後の濱田美栄コーチの涙がとても印象的でした。
嬉し涙ですが、選手はもとよりコーチも苦しかったのだと思います。
キスアンドクライで高得点を見て、再び顔を覆っています。
このコーチは当然ですが厳しいだけでないのです。
4連覇の宮原知子は気丈でした。

⇒2017年12月18日「宮原知子は引っ込み思案なのに閉店しない」はこちら。

⇒2017年12月10日「ハマちゃんとサーさんコンビ、GPファイナルの感動」はこちら。

坂本花織はSP1位、最終滑走の重圧に打ち克っています。
精神力もなかなかです。
まだ得点を伸ばせそうです。

⇒2017年12月3日「坂本花織は自ら演技の余韻をぶち壊す」はこちら。

⇒2017年10月16日「坂本花織は関節をぼきぼき鳴らす・・・17歳の勢い」はこちら。

⇒2016年12月17日「坂本花織、大舞台での緊張と動揺」はこちら。

坂本花織は会心の演技後や高得点後のはしゃぎっぷりを抑えられるようになりました。
日本女子を代表する選手になったことを忘れないでほしい。

2位が坂本花織、3位が樋口新葉ならば、平昌五輪代表選考はいくらか揉めたかもしれません。
しかし、二人に6点以上の得点差があります。
しかも、紀平梨花が3位に割り込んでいます。
樋口新葉が表彰台を逃したことで、すんなりと坂本花織が選ばれるでしょう。
だれも異は唱えません。
(世界フィギュアスケート選手権で3枠を確保していたら樋口新葉も選ばれましたが、致し方ありません。)

三原舞依もいい演技でした。

オリンピックの大舞台での活躍を心より祈ります。
宮原知子には適度な休養を挟みながら練習に励んでほしい。

⇒2017年12月23日「全日本フィギュア女子はドラマチックな幕切れ」はこちら。

◆書き加え(12月24日)

私が今年の全日本選手権でもっとも印象に残った選手は「本田真凜」でした。
ポスト浅田真央」になれるとしたら、彼女を置いてほかにいないと再認識しました。
このブログで詳しく述べたいと思います。

⇒2017年12月15日「残り1枠に本田真凜の奇跡、NHKアスリートの魂」はこちら。

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全日本フィギュア女子はドラマチックな幕切れ

浅田真央の演技を見てへとへとに

平昌五輪代表最終選考会を兼ねる全日本フィギュアスケート選手権が行われています。
女子シングルのショートプログラム(SP)が木曜日に終わっています。

私はこの日、朝からそわそわして仕事が手につきませんでした。
クライアントに叱られます。
観るだけで力が入り、かなり疲れました。
昨年の全日本選手権で浅田真央の演技を見るだけでへとへとになったことも、ふと懐かしく思い出しました。
やはり姿がないと、とてもさみしい。

⇒2017年4月11日「浅田真央が現役引退・・・寂しいかぎり」はこちら。

⇒2016年11月18日「浅田真央ファンは指の隙間から全日本選手権を見る」はこちら。

見るのがこれほど怖かったアスリートはほかに思い出せません。
ファンの「感情移入」がすごかった。
自分のことのように喜び、自分のことのように悲しんでいました・・・。

SPの順位と得点は次のとおりです。

1位 坂本花織 73.59点
2位 宮原知子 73.23点
3位 本郷理華 70.48点
4位 樋口新葉 68.93点
5位 紀平梨花 66.74点(年齢制限で平昌五輪出場資格なし)
6位 本田真凜 66.65点
7位 三原舞依 64.27点
8位 白岩優奈 63.33点

全日本選手権は現行の採点法に変わった2004年以降、フリースケーティング(FS)で大きな「逆転優勝」が起きていません。

順位で眺めれば、SP1位の逃げ切りが5人、SP2位からの逆転が7人、SP3位からの逆転が1人です。
つまり、SP4位以下からの逆転優勝はなし。

得点で眺めれば、2013年に鈴木明子が2.82点差の浅田真央を逆転したのが最大となります。
男子シングルでも2005年に高橋大輔が5.38点差の織田信成を逆転したのが最大となります。

こうしたデータに照らすと、三原舞依本田真凜はもちろん、樋口新葉は優勝を収めることが絶望的な状況です。
全日本選手権ではSPを乗り切った選手がおおよそそのまま上位に入っています。
今年はこれを打ち破る選手がぜひ現われてほしい。
震えるほどのドラマチックな幕切れを期待します。

⇒2017年12月14日「フィギュア平昌五輪代表予想、もう一人はあの子!」はこちら。

◇◆◇

心配性の私はFSが終わりもしないのに、宮原知子が1位、坂本花織が2位、樋口新葉が3位になったら、あるいは坂本花織が1位、樋口新葉が2位、宮原知子が3位になったら五輪代表はどうなるのかやきもきしています。
選考がとても厄介です。

男子シングルだけでなく女子シングルでも高難度ジャンプ競争が過熱しています。
くるくる回りやすい選手が得点で断然有利であり、それは十代半ば過ぎです。
とりわけ体のバランスが変わりやすい女子は低年齢化が進みました。

私は平昌五輪を逃した選手は北京五輪に出られないのでないかと考えていました。
(ソチ五輪を逃した宮原知子が平昌五輪に出られるとしたら立派です。)
(トリノ五輪に年齢制限で出られなかった浅田真央がバンクーバー五輪とソチ五輪に出たのは奇跡でした。)

⇒2017年11月6日「次回の五輪出場はないフィギュア女子シングルの現実」はこちら。

しかし、ジャンプなどの技術偏重が改められ、選手寿命が延びるようになります。
十代後半の1〜2年がピークというのでは、幼少期から厳しい練習を積んできた選手がありまに気の毒です。
本人の努力次第ですが、せめて5〜6年はトップクラスに立てるようであってほしい。

今大会で五輪代表入りを逃しても再チャレンジは可能でしょう。
心の整理をつけるのは大変でしょうが、一日も早く立ち直ってください。
自分をあまり責めないことです。

練習に打ち込むのが一番の良薬です。
もともと好きで続けてきたフィギュアスケートですから・・・。

運命の決するFSはまもなく始まります。
それぞれのベストパフォーマンスを!

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営業学校の最高峰「営業精鋭学校」開講へ

営業精鋭学校|知る人ぞ知る出世コース

さて、今年も本邦最高峰の営業学校「営業精鋭学校」の開講シーズンを迎えつつあります。
本コースは、おもに社長など役員、そして近い将来を担う中堅や若手を対象とし、上位3%以内のトップセールスの養成を目指しています。

eigyouseiei-gakkou名称は「営業精鋭学校」ですが、「カスタマー・ファースト」の追求による業績の向上を目指しますので、「経営精鋭学校」「社長精鋭学校」の要素も含みます。

本コースでは、自社の収益の柱となる顧客開発・販路開発は当然として、新商品・新事業・新会社開発に取り組んでいただきます。
マネジメントとマーケティングの活性化・大変革への第一歩を踏み出せます。
したがって将来展望が開けにくい内需企業や地場企業の経営者と後継者にも有効です。

2018年度「営業精鋭学校」はただいま受講申込みを受付中です。
平日コースと土日コースの2タイプからご都合のいいほうをお選びいただけます。

営業精鋭学校
それぞれ若干名の定員に達し次第、締め切ります。

いわゆる公開セミナーと異なり、前日の午後や当日の終了後、翌日の午前など相談の時間をたっぷりとお取りすることも可能です。
講師との交流を通じ、業績の劇的回復、大幅向上の具体的なヒントをお持ち帰りください。
おそらく日本でもっとも親身な公開コースです。

なお、景気回復と人手不足により、とくに営業職が多忙を極めています。
978490762003515年にわたり開催した九州生産性大学(九州生産性本部)「ソリューション営業強化コース(提案営業実践コース)」が休止となりました。
知る人ぞ知る営業の出世コースであり、毎年のように特進者を輩出してきました。
営業精鋭学校とコンテンツの土台は共通ですので、ぜひこちらにご参加ください。

内容のイメージは和田創著『社長の営業力 〜トップセールスによる大きな数字のつくり方』でおおよそつかめます。

◇◆◇

営業精鋭学校」の説明会(ガイダンスセミナー)を開きます。
とはいえ、ソリューションの本質をつかめる本格的な内容です。

◆演題
社長と幹部をトップセールスに育成する
営業精鋭学校説明会
「ソリューション」の基本と実践のツボをシンプル解説
◆日時
いずれかお選びください。
2018年1月23日(火) 午後1時20分〜4時40分
          午後6時〜9時
2018年2月16日(金) 午後1時20分〜4時40分
          午後6時〜9時
2018年3月6日(火) 午後1時20分〜4時40分
          午後6時〜9時
teiei-koukaikosu-setumeikai◆会場
和田創研セミナールーム(東京・銀座)
◆対象
社長、取締役、管理者、担当者、後継者の方々

当日は、優良顧客や大口商談の取り込みの事例、新商品や新事業の立ち上げの事例にも触れていただけます。
いずれも大きな感動を覚えるレベルです。

本セミナーの詳しいご案内と参加のお申し込みはこちら。
⇒「営業精鋭学校説明会 〜深い学びと大きな感動」

以上。
なにとぞ奮ってご参加ください。

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伏兵・坂本花織と本命・宮原知子の対決へ

中野園子コーチと濱田美栄コーチの代理戦争?
表彰台の頂点に立つのは神戸か京都か、それとも・・・

平昌五輪代表最終選考会を兼ねる全日本フィギュアスケート選手権が行われています。
わずか2枠を巡る熾烈な争いを繰り広げる女子シングルのショートプログラム(SP)が終わりました。

1位 坂本花織 73.59点
2位 宮原知子 73.23点
3位 本郷理華 70.48点
4位 樋口新葉 68.93点
5位 紀平梨花 66.74点(年齢制限で平昌五輪出場資格なし)
6位 本田真凜 66.65点
7位 三原舞依 64.27点
8位 白岩優奈 63.33点

全日本選手権の前に、私が平昌五輪代表の有力候補と考えていた5選手について記します。

⇒2017年12月14日「フィギュア平昌五輪代表予想、もう一人はあの子!」はこちら。

候補に入っていましたが、坂本花織の首位には驚きました。
わずかに宮原知子を上回っています。

◆坂本花織 1位 73.59点

体つきががっしりとしていて迫力を感じさせます。
表情が硬いかなとも思いましたが、演技に入ると落ち着いて滑りました。
出来がとてもよかった。
本人の予想よりも高得点が出ましたが、キスアンドクライでは喜びを抑えました。
優勝狙いですから、はしゃぐわけにいかないでしょう。

3回転フリップ−3回転トウループ、3回転ループ、ダブルアクセルのすべてのジャンプを基礎点が 1.1倍となる演技後半に跳びました。
いずれも高さと幅があり力強い。
演技を終えて右拳を握りました。
自身初の70点超えとなりました。

シニア1年目で成長真っ只中という印象です。
一戦ごとに力をつけ、安定感が増しています。
体力というかエネルギーが余っており、この子はまだ得点を伸ばせそうです。
GPシリーズ最終戦「スケートアメリカ」で210.59点の自己ベストを叩き出し、2位になりました。
今シーズンでは世界8位、日本3位に当たる高得点で平昌五輪代表候補に急浮上しました。
このとき本人が「いけるんじゃね」と感じた勢いは衰えていません。
フリースケーティング(FS)で緊張に負けなければ、このまま「勝てるんじゃね」と思いました。
ちなみに、本人はまったくびびらず、ずっと平常心で滑れたと語っています。
それがほんとうならば、肝っ玉姉ちゃんです。

⇒2017年12月3日「坂本花織は自ら演技の余韻をぶち壊す」はこちら。

⇒2017年10月16日「坂本花織は関節をぼきぼき鳴らす・・・17歳の勢い」はこちら。

⇒2016年12月17日「坂本花織、大舞台での緊張と動揺」はこちら。

◆宮原知子 2位 73.23点

けがから復帰してそれほど時間は経っていませんが、早くも安定しています。
技術も表現もよく総合力が高い。
わりと落ち着いて滑っているように見えましたが、本人はインタビューで一番緊張したと語っています。
私は意外に感じましたが、慎重な演技だったのは確かです。

冒頭の3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションジャンプ、後半の3回転ループ、最後のダブルアクセルをすべて決めています。
ただし、3回転トウループで高さが出ず、回転不足を取られました。
スピンやステップもよく、出来はよかったと思います。
何より観客を惹き込めるようになっています。

おそらく1位か2位ですので、念願の五輪出場が叶います。

⇒2017年12月18日「宮原知子は引っ込み思案なのに閉店しない」はこちら。

⇒2017年12月10日「ハマちゃんとサーさんコンビ、GPファイナルの感動」はこちら。

◆樋口新葉 4位 68.93点

全日本選手権を得意とし、結果を残してきました。
2014年3位、2015年2位、2016年2位と表彰台の常連です。
今大会の東京会場はいわばホームですが、緊張のせいか力を出し切れず、得点を伸ばせません。
この出遅れは痛い。

冒頭のダブルアクセルがシングルアクセルになりました。
しかし、後半の3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションジャンプ、3回転フリップはしっかりと決めました。

平昌五輪代表選考は圏内ですが、確実にするにはやはり1位を目指したい。

⇒2017年12月9日「樋口新葉はこの程度で浮かれるわけにいかない」はこちら。

◆本田真凜 6位 66.65点

シニアの戦いを甘く考えていたわけでないでしょうが、本気になるのが遅すぎました。
ファンが期待した成長はほとんど見られませんでした。
が、氷上に感性が舞っているという趣(おもむき)があります。

冒頭の3回転フリップ−3回転トウループのコンビネーションジャンプを決めました。
しかし、後半の3回転ループでバランスを崩して手をついています。
最後のダブルアクセルは決めました。
ステップがレベル3に留まりました。

演技後の濱田美栄コーチの険しい表情が印象に残りました。
低い得点を覚悟したかのようでした。
平昌五輪代表選考は圏外であり、表彰台というより優勝が条件でしょう。

⇒2017年12月21日「本田真凜は一発逆転、金の鳥と平昌五輪代表へ」はこちら。

◆三原舞依 7位 64.27点

表情に余裕がなく、プログラムをこなすのが精一杯という印象です。
昨年と別人であり、滑るのがつらそうにさえ見えます。
(体調の悪化を伏せているのかもしれないと思ったほどです。)
緊張からでしょうか、滑りに切れや伸びが感じられません。
丁寧に演じていますが、動きが硬く、勢いが弱い。

冒頭の3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションジャンプを決めましたが、後半のダブルアクセルを跳び急いで転倒しました。
最後の3回転フリップを決めましたが、演技後に肩を落としました。
SPはこのところ鬼門です。
大人の女性へのイメージチェンジを目論んだタンゴが負担になっているようにも思えます。

平昌五輪代表選考は圏外なので、表彰台というより優勝が条件でしょう。
日本女子歴代1位の得点記録を持つFSで巻き返すしかありません。

⇒2017年11月19日「三原舞依、シニア2年目の伸び悩み」はこちら。

なお、本郷理華が渾身の演技を見せ、スタンディングオベーションを受けました。
本人は感極まって涙を流しています。
主要大会での70点超えは初めてとか。
申し訳ないのですが、私のなかでは五輪代表候補の有力選手でありませんでした。
回転不足を取られて苦しんできましたが、ジャンプを回り切っています。
問題は、この勢いをFSに持ち込めるかでしょう。
身長が高いので、いい演技ができると訴える力が強い。
日本人離れしたダイナミズムを感じさせます。

以上。
今年の全日本選手権は伏兵・坂本花織と本命・宮原知子の対決になるのでしょうか・・・。
決着のつくFSがとても楽しみです。

私は中野園子コーチと濱田美栄コーチの代理戦争とは言いません(←ちょっと言ってる)。
コーチ同士の競争意識が指導スキルなどの向上につながり、結果として選手の成長を早めます。

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宇野昌磨が全日本選手権でピリッとしないわけ

2年連続の「1強」はやりにくい

全日本フィギュアスケート選手権が平昌五輪代表最終選考会を兼ねて行われています。
男子シングルで2連覇がかかる宇野昌磨が20日に公開練習に臨みました。
4種類の4回転ジャンプに着氷し、好感触を得たようです。
体と滑りのコンディションはそれなり・・・。

それにしても、2年連続の「1強」はやりにくいでしょう。
羽生結弦が欠場し、戦う相手がいません。
また、自分を追い上げる選手がいません。
アスリートとして「モチベーション」を高めるのがきわめて難しい状況です。
私は気の毒になります。

GPファイナルでは順位は2位とまあまあでしたが、内容したがって得点が悪すぎました。
それを念頭に置き、宇野昌磨は目標として「ノーミス」を掲げています。
悪くても「最後まで諦めず、自分が満足できる演技をしたい」と語りました。
採点の甘い国内大会ですので、 320点に届きたいと考えているでしょう。
オリンピックで金メダルをつかむうえでもそれくらいの得点は必要です。

宇野昌磨はおそらく勝利への緊張はありませんが、ノーミスへの重圧はあります。
いい演技に対するファンと国民の期待が一身に押し寄せますので・・・。

本人は自分に集中し、「ピリッとした試合をしたい」と結びました。
とはいえ、心のコンディションを整えるのが大変です。

この大会では持ち味の「安定感」を見せることを大切にしてほしい。
ひどい破綻のない演技が、この選手の一番の魅力だと思います。
私はいつもテレビ観戦ですが、ストレスなく画面に入っていけます。
表現力」もありますので、相当惹き込まれます。
流れがいいので、ささいなミスは気になりません。
包まれるような心地よさもあります。

普通に滑ってくれるならばファンは納得するし、安心するでしょう。

はらはらさせるのが似合わない母性系の選手なのです。

◆書き加え(12月22日)

ショートプログラム(SP)を前に公式練習が行われています。
宇野昌磨は使用曲「冬」を流して冒頭の4回転フリップを決めるなど、仕上がりはまずまずでした。
トリプルアクセルもきれいに着氷しています。
曲かけでうまく跳べなかった3回転トウループ−4回転トウループのコンビネーションジャンプはあとで決めたようです。

ライバルの突然の休場により「一人横綱」になったかのような重圧を感じていることでしょう。
真の強さを見せてほしい・・・。

◆書き加え(12月22日)

先ほどSPが終わりました。
宇野昌磨は実にいい表情でした。
私は滑る前に納得し、安心しました。
自分がやらなければという気迫を十分に感じさせてくれました。
チャンピオンはこうでなくちゃと思いました。

コンビネーションジャンプで乱れるなど、出来はよくありませんでした。
が、私が宇野昌磨にもっとも求めるのは王者にふさわしい目の輝き、そしてプライドです。

羽生結弦と宇野昌磨の演技を見ているとそれが当たり前になってしまいます。
しかし、全日本選手権のなかで宇野昌磨を見ると、異次元の演技ということがよく分かります。
ほかの選手に申し訳ないですが、「クオリティ」がまったく違うのです。

心の状態を整えるのが難しかったと思いますので、まあまあといえます。
フリースケーティング(FS)で今大会を盛り上げてください。

◇◆◇

宇野昌磨に関するブログは以下のとおり。

⇒2017年12月17日「宇野昌磨はそろそろ羽生結弦から独り立ちせよ」はこちら。

⇒2017年12月11日「宇野昌磨、ネイサン・チェンを勝たせたのは厄介」はこちら。

⇒2017年12月7日「宇野昌磨GP王者と羽生善治永世七冠、勝負師の寝癖」はこちら。

⇒2017年12月7日「宇野昌磨にどえりゃあ期待の名古屋GPファイナル」はこちら。

⇒2017年11月26日「羽生結弦と宇野昌磨は平昌五輪代表内定へ」はこちら。

⇒2017年11月18日「宇野昌磨に吹く平昌五輪金メダルの風」はこちら。

⇒2017年10月29日「三宇野昌磨、スケートカナダは完成度優先」はこちら。

⇒2017年10月11日「三原舞依と宇野昌磨のでこぼこ・・・不安と恐怖」はこちら。

⇒2017年9月23日「宇野昌磨と羽生結弦、海外での評価と人気」はこちら。

⇒2017年9月21日「宇野昌磨のしたたかさ」はこちら。

⇒2017年9月18日「宇野昌磨「UNO1」で平昌五輪敵なし」はこちら。

⇒2017年5月6日「宇野昌磨、トゥ−ランドットで二匹目の金メダル」はこちら。

⇒2017年4月16日「宇野昌磨と羽生結弦、勝ち飯と勝負パンツ」はこちら。

⇒2017年4月9日「宇野昌磨と羽生結弦の得点差と実力差」はこちら。

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プロフィール
wada01











和田創

和田創研代表
日本ロボコム代表
ロボットビジネス勉強会&交流会主宰
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。クライアントとともに77歳までに百社の設立を目指す(内、自ら11社)。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

和田創研

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