コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

2007年05月

それで本から学んだと言えるか

昨日、私のブログで、「本は読み終えてからが勝負となる」と述べた。
仕事に関わる読書においては、「読む」ことで満たされると、「学ぶ」ことから遠ざかりやすい。
また、読むことで満たされると、やがて読むことが学ぶことだという勘違いが起こりかねない。
昨日明かした時間配分は、あくまでも私自身の頑固な流儀であるから、それは置いておこう。
さて、職業人生で多少なりとも成功をつかもうとする人が、肝に銘じたい本との“つきあい方”がある。
それは、「読む」が1、「考える」が2〜3、「行う」が3〜9という“黄金則”だ。
分かりやすい話をしよう。
なお、「行う」にはいろいろあるが、ここではその一つの「まとめる」に絞りたい。
1冊、本を「読む」。
そうしたら、そのテーマなり内容なりについて引きずりつづける。つまり、じっくり「考える」。
そのうえで、やおら「まとめる」。
…それが、自分の考えをきちんと表していたら、「本から学んだ」ことになる。著者の知識をおおよそなぞっていたら、「本から知った」ことになる。
「知った」と「学んだ」は次元が異なるので、「知った」ことを「学んだ」と思うのは致命傷である。
それは、本を読んでいるわりに血にも肉にもならず、仕事も職業人生もあまり“変わり映え”のしない人の共通項だ。
念を押したい。本は「読後勝負」である。考えること、まとめる(行う)ことに注力せよ。
読む、考える、行う。
この3つのうち、もっとも楽なのは「読む」である。
「本に逃げない」。
ある分野に関して、他人の本を10冊も読んだとしたら、自分の本を1冊は書かないと…。
誤解がないよう、説明を補足したい。
私は、何も本を読むことを否定しているわけでない。大事なのは、本とどうつきあうかだと主張している。
本をせっかく読むのだから、本から多く学んでほしい。
切にそう願う。
…ところで、本から正しく学べない人が犯しがちな最大の過ちは、持っている知識の多寡で人の価値を判断することである。
それは、持っているモノの多寡で人の価値を判断することと変わりがない。
どうです、皆さんの周りにいませんか?
そうした人は、もっとも下品な部類に属する。

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和田創ブログ 2007年5月タイトル一覧

◇2007年5月31日(木) それで本から学んだと言えるか
◇2007年5月30日(水) 本は読み終えてからが勝負となる
◇2007年5月29日(火) 愛は地球を救う…萩本欽一
◇2007年5月29日(火) 日本はアジアの“片田舎”になる
◇2007年5月28日(月) 自分は“プロ講師”になれるか?
◇2007年5月27日(日) 営業実践大学ボランティアの面々
◇2007年5月26日(土) 提案営業管理者養成コース
◇2007年5月26日(土) 「作業を減らし、仕事を増やす」
◇2007年5月25日(金) “教え子”の成長にカンパイッ!
◇2007年5月24日(木) 「会社はつぶれる」を前提に働く
◇2007年5月23日(水) 見込客紹介に豪華特典をご用意!
◇2007年5月22日(火) 驚き、人材紹介会社からスカウト?
◇2007年5月21日(月) 近日、読売新聞社で社長講座を開催
◇2007年5月20日(日) 意識と行動の両面で劇的な変化!
◇2007年5月20日(日) 石川遼君、史上最年少優勝!
◇2007年5月20日(日) 世界口笛大会で日本の少女が圧勝!
◇2007年5月19日(土) くたくた、ふらふら…
◇2007年5月19日(土) 「ノースポート」に児童画が展示
◇2007年5月18日(金) 気力と体力の温存に努める
◇2007年5月18日(金) 営業のスーパーエリートを短期育成
◇2007年5月17日(木) 営業力を大きく伸ばす簡単な方法
◇2007年5月16日(水)「私が・好きな・新潟県」
◇2007年5月16日(水) 吉川英治の名言「我以外皆我師」
◇2007年5月15日(火) イトメン・チャンポンめん
◇2007年5月15日(火) りそなで営業変革トップセミナー
◇2007年5月14日(月) 講師としてパスファインダーを愛用
◇2007年5月13日(日) 私にいまだに残る「幼児性」…
◇2007年5月12日(土) ベンチャー企業のネーミング
◇2007年5月12日(土) 社員と呼ばず、「選手」と改める
◇2007年5月11日(金) ベンチャー創設へ秒読み開始…
◇2007年5月11日(金) 「営業変革」へ賭ける熱意!
◇2007年5月10日(木) 営業変革トップセミナー
◇2007年5月10日(木) 「本は読むものでない」
◇2007年5月9日(水) 月収1位、富山は富の山だった!
◇2007年5月8日(火) プロ野球記録はこの先、日米通算へ
◇2007年5月7日(月) スパイダーマン3、どうだった?
◇2007年5月6日(日) 松坂大輔がここ3試合、大乱調!
◇2007年5月5日(土) 売れない本をかき集めた書店が人気
◇2007年5月4日(金) 「災いを転じて福となす」
◇2007年5月3日(木) 最強将棋ソフトボナンザ対渡辺竜王
◇2007年5月2日(水) つらい思い…。子の心親知らず
◇2007年5月1日(火) 日本紳士録が廃刊、会社は解散…

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本は読み終えてからが勝負となる

会社経営者、営業担当者、大学理事長、職業講師、コンサルタントを兼ねる私は、人と出会う機会が非常に多い。
そのなかで、とくに感じる疑問の一つ。
「本をたくさん読んでいるわりに、なぜこの人はこんなに頭が悪いのだろう」。
本を読むというからには、「学ぶ」意欲はあるはずだ。
それで、頭が悪いとしたら、もう本との「接し方」が間違っているとしか思えない…。
1冊読んで、百冊分も学べる人がいる。
かたや、百冊読んで、1冊分も学べない人がいる。
本との接し方により、それほどの大差がつく。
両者の決定的な違いは何だろう。
それは「考える」に尽きる。
当然だが、本は「読後勝負」になる。
なぜなら、売れない本でも、千人や2千人は読んでいる。したがって、読むこと自体にたいした優位性はない。
本のテーマや内容について、どれくらいしつこく考えつづけられるかが差別化の源泉であり、頭の良し悪しの分かれ道となる。
めったに本を読まない私に、絶対というこだわりがある。
それは、本に関わる時間配分だ。
「読む」に1を要したら、「考える」に10をかけている。そして、その後に「行う」に 100を費やすようにしている。
実際、私がここ数年間で読んだ本は1冊にすぎない。
「ベンチャー創設」をテーマとしたビジネス書であり、これに関して先ほど述べた配分より、読後にはるかに長い時間を割いている。気が遠くなるくらい…。
その結果が、超短期上場を目指す「ベンチャー」への参画である。新会社は、大安のきょう、設立登記された。
もう一つ、IT企業との折半出資により、営業支援と営業指導のベンチャーを近々立ち上げる。
他人の本を1冊読めば、例えば自分の本を1冊出すし、自分たちの会社を1社つくる。
「知った」のでなく「学んだ」という以上は、それをかならず何らかの“カタチ”で表現するように、強く戒めている。
「一冊一行(いっさついっこう)」。
私自身の座右の銘にほかならない。
本が「考える」きっかけになり、さらに「行う」きっかけになっていること―。
ならば、それなりに豊かで幸せな職業人生を“謳歌”できるのではなかろうか。
結局、頭の良し悪しは、「本をどれくらい読んだか」でなく、「本でどれくらい考えたか」で決まる。
前者では本が“目的”となっているのに対して、後者では本が“手段”となっている。
「月とすっぽん」とは、このことだ。

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愛は地球を救う…萩本欽一

タレントの「欽ちゃん」こと萩本欽一が、日本テレビの夏の恒例番組「愛は地球を救う」のチャリティーマラソンに挑戦するらしい。
番組史上最年長記録の66歳。猛暑のさなかを24時間走りつづける。大丈夫なのか?
同番組をスタートさせたのは欽ちゃんであり、第3回までは司会者を務め、その後4年間はパーソナリティとして加わった。
同番組の歴史を知り尽くした欽チャンに白羽の矢が立ったようである。
それを受けて立つとは、何たる勇気、何たる無謀―。
内心は不安だらけのようだが、自分の人生が変わるマラソンになるかもしれないと、前向きにコメントしている。
ただし、体と命の危険が大きいので、“欽ちゃん走り”は絶対にやらないとか…。
私は、同番組のような長距離はまったくムリだが、一度でいいから「フルマラソン」を走ってみたいと、30代半ばからぼんやり思っていた。
運動は、高校の体育の授業まで。準備なしで参加して、完走はできるものなのだろうか(実際には、ジョギングか速足のスピードになる)。
来年あたり、トライしてみようかなーぁ。
営業実践大学の会員の面々、一緒にいかがですか?
みんなで歩けばこわくない。
どのマラソン大会が参加しやすいか、専門家の方、アドバイスをお願いします。

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日本はアジアの“片田舎”になる

人口減少につれ、例えば「住宅」が余りだす。
WBSの報道によれば、日本各地で“空き家”が目立ちはじめているとのこと。
「多摩ニュータウン」に限らず、首都圏で過疎化が進む、あるいはスラム化が起こる。まして、地方都市では…。
中古物件を売り出しても、買い手が見つからず、値段がつかないケースも出てきているとかで、非常に深刻だ。
こうした現象を見聞きすると、堺屋太一による日本の近未来予想の2パターンのうち、「アジアの片田舎になる」というシナリオが現実味を帯びてくる。
もっとも日本全体が停滞に覆われ、活力に乏しくなったとしても、グローバリズムのなかでは案ずる必要がない。
志の高い人、意識と意欲の抜きん出た人、能力や技術を身につけた人は、活躍の舞台と機会を求めて、簡単に「海」を渡ることができるわけだから…。
個人だけでなく、企業についても同様だ。
最近の雑誌広告だが、「トヨタは日本に見切りをつけた」というニュアンスのタイトルが踊っていた。
これは日本経済に絶大な貢献を果たしてきたトヨタに対して失礼な表現だし、真偽のほどは定かでないが、「海外」に軸足を移しているのは事実である。
そう、最高峰の企業でさえ、日本ではたいして稼げていない。
まして、2010年以降は毎年百万人くらい人口が減少しつづけるのが分かっているのだから…。
国内市場に依存していたのでは、急激なダウントレンドから逃れられないのは明白である。
あっ、やばいっ、「和田創研」はどうしようっ!

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自分は“プロ講師”になれるか?

先月上旬だったか、大型書店に『プロ講師になる方法』という新刊が積まれていた。
ちょっと気になるテーマだったので、買わない。
誤解があるといけないので、説明を補足しよう。
あくまでも私の本の買い方を述べたのであって、内容の良し悪しと無関係である。
だって、手に取っていないのだから…。
ただ、この書名が頭に1カ月くらい引っかかっており、私はそれについてずっと考えつづけている。
自分は、はたしてプロ講師になれるかどうか。
その答が、はっきりした。
人に伝える「知識」でなく、人に語るべき「経験」があるかどうかで判断すれば、まず間違いがないだろう。
講師として独立してみたものの、仕事がほとんどないという最悪の事態は避けられる。
誤解があるといけないので、説明を補足しよう。
語る経験でなく、語るべき経験である。
金を払ってくれた人へ聞かせるに値する経験、金を払ってくれた人が聞いてよかったと思える経験という意味である。
なお、参加者の5〜8割がそう思うこと。
さて、人に語るべき「経験」が、朝から夕まで、数日は大丈夫であれば、その分野のプロ講師になれる。
わりと長く“講師商売”で食っていけるのではないか。
仕事に必要となる“実務知識”は、どこかの本にかならず収録されているので、それらの多寡で判断するのは危険、いや無謀といえる。
そもそも知識の伝達は、人より「本」というメディアのほうが適している。
なぜなら、「話す」より「読む」スピードのほうがはるかに速く、断然効率がよいからだ。
人が本より明らかに勝るのは、肉声を通じ、おもに「気づき」を促す場合である。
言い換えれば、自分の経験に則し、そこからつかんだ生っぽい「知恵」を与えるときだ。
これらの話から、プロ講師になるために、サラリーマンのうちにどのような“備え”を行うべきかが明確になったのではなかろうか。
したがって、実務経験を積めない、HRDの別会社に在籍する講師は、大きなハンディを負うことになる。
つまり、「他人の知識」でなく、「自分の気づき」をどれほど保有しているかにより、判断を下せばよい。
他人の知識は、世間に発表したり外部で披露したりすると「著作権侵害」に該当してしまうため、プロ講師になるうえでほとんど役に立たない。

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営業実践大学ボランティアの面々

「営業実践大学」のホームページに、ボランティアの方々の紹介コーナーを設けた。私も含まれる。
本大学は、1995年2月の発足から、多くの会員の熱心な協力や支援を得て、今日まで存続しつづけている。
とくに、中村英俊さん、宇賀神武男さん、工藤直彦さん、稲葉憲治さん、尾高英治さんは、「公開講座」の運営を手伝ってくださる。
彼らがいなければ、早出スクールも大学セミナーも懇親パーティも何一つ回っていかない。
なかでも、最古参の宇賀神武男さんは実践派の“プロコン”だが、ご高齢にもかかわらず(失礼!)、本大学会員の顔として、ほぼ毎回受付を手伝ってくださる。ありがたい。
また、小林英則さん、近澤洋平さん、池田秀敏さんは、『月刊営業人』で連載を引き受けてくださった。毎号4〜6ページに及ぶ本格的なものである。
お三方とも講演や研修の仕事が増えているようだ。
さらに、来月から浅田哲臣さんが、リニューアルオープンする「新刊紹介」を担当してくださる。
近々、大島意作さんが“何か”を仕掛けてくださる。これはとても楽しみ…。
本コーナーでの掲載の許可をいただいた方については順次、その“人となり”を含めた詳細な「プロフィール」を公開する。この枚数がどんどん増えることを願っている。
皆さま、ぜひお目通しください。仕事や生活を存分に楽しんでいる様子が伝わってくるでしょう。
ここで、企業の経営者や管理者の方へお願い―。
営業実践大学は、“売る技術”の確立を通じて、営業の地位の向上に取り組んでいます。
つまり、日本の営業の質的向上を実現しようと、懸命に活動しています。
社員や部下の方が、本大学に参加したり協力したりする場合には、どうかご配慮をお願いします。日常業務に支障が出ないように、夜間に開催しています。
今日、企業は社会貢献の一環として、自らボランティア活動を推進する、あるいは他のボランティア活動を支援することが求められています。それが市民権の獲得にもつながります。
ご理解のほど、切にお願いします。
また、会員の皆さま、どうかご自分の成長のためにも、本大学の活動に積極的に関与してください。
手伝っていただきたいことは無数にあります。
“力”を貸してもよいとお思いでしたら、私宛てにご連絡ください。
それと、大勢の皆さま、どうか営業実践大学の会員に加わってください。
とくに刺激や情報が比較的少ない地方(失礼!)の方に強くお奨めします。
メールを活用し、さまざまなボランティア(プロジェクト)に参加していただけます。

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提案営業管理者養成コース

私は先週、九州生産性本部で「提案営業マネージャー養成コース」の講師を務めた。
セミナールームの後ろで私の講義を聞いてくれた「事務局」の女性から、おほめの言葉をいただいた。
「先生のお話は、提案営業への認識が変わっただけでなく、やってみたいと思うほどワクワクしました」。
ありがとうございます。
7カ月の長丁場ですが、よろしくお願いします。
おやすみなさい。

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「作業を減らし、仕事を増やす」

自分の「職能」をどう開発し、どう向上させていったらよいだろうか。
一番大事なのは、「作業」と「仕事」の違いを意識しながら働くことである。
その区別は、「考える」要素の有無、もしくは大小にある。
営業の仕事に則して述べるなら、顧客の引き合いに対し、それに応えて見積書を持っていくのは「作業」である。
こうした営業活動を繰り返したところで、これといったノウハウは残らない。
5年、10年、20年の営業経験があれば、部下や後輩に対し、自分なりの賢いやり方を3日間くらい教えられて当然だ。
しかし、現実にそうできない。語るべきノウハウを持っていないからである。
ところが、顧客の引き合いに対し、その背景や意図を汲んで提案を投げかけるのは「仕事」である。
わずかなきっかけを生かし、潜在ニーズを掘り起こしたことになる。注目の「ソリューション」とは、これ。
そして、それは「考える」ことにより、初めて可能となる。
実は、私たちが作業をこなすだけでは、職能は開発されない、向上させられない。
確かに1日の大半、1年の大半は、頭を巡らす必要のない習慣性の作業から成り立つ。
それがあるから、私たちは生活や仕事のなかで、弛緩の時間を持てるとさえいえよう。緊張の連続に耐えられない。
ただし、それがすべてであっては、進歩も成長もない。
職業人生で成功を得たいなら、労働における作業の比重を減らし、仕事の比重を増やしていくことが絶対だろう。
最近しばしば耳にする言葉に「ワーキングプア」がある。
働けど働けど貧しい人を守るべきだという主張、いや同情論とともに使われる。
しかし、働きの“質”について、議論されることがない。労働が作業に留まっているせいではないのか。
他責にする限り、自分や家族は永久に救われない。
私たちは、ときどき働き方を振り返り、じっくり作業と仕事の割合を検証してみよう。

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“教え子”の成長にカンパイッ!

昨日、和田創研の「提案営業研修8日間コース」、さらに「営業プロジェクト1年コース」を修了した横浜・関内のメンテナンスサービス会社で、これまでの「活動成果発表会」があった。
会場に、この1年間、同社の営業変革を牽引し、自ら提案営業を実践してきた精鋭6名は当然として、彼らを支援した上司や役員が揃う。さらに、各地で営業機能を担うサービスセンター長クラスが集まる。
もちろん、私どもも同席させていただく。
一言で言えば、「感動した」。
6名とも活動成果の発表、つまり「プレゼンテーション」が非常にうまい。堂々たるもの。
それと、失礼な言い方だが、「営業っぽくなった」。1年半前と、まったくの別人。
通常、サービス営業は、とても営業と思えない。保守や修理のついでの“声かけ”が関の山である。
彼らは次元が違う。
顧客先における意思決定のメカニズムを把握したうえで、決定権者やキーマンと接触し、しかも「課題」のすりあわせに注力している。
そんなことは当たり前と思うかもしれないが、本職の営業でもきちんとできている人は決して多くない。
そうした行動により、「きっかけの創出」と「潜在ニーズの掘り起こし」が可能になる。
さらに、「提案」へ持ち込むまでに、“通う”を徹底して行っている。この通うが難しい。
彼らは、「行くべき顧客を訪問し、会うべき人物に面会する」という営業としての押さえどころを守り、かつそれを繰り返しているのだ。
収益が伸びるわけである。
私は仕事柄、立場上、あまり誉めないのだが、もう誉めるしかないでしょう、これは…。
これ以外にも感動した点はあるが、多すぎるので省く。
いやー、素晴らしい発表会だった。
私は断言しよう。この業界は縮小しているが、この会社はそれをものともせず拡大しつづける。
日本は、一握りの成長企業と大半の衰退企業という“2極化”がますます進むのだろう。
丸1日の活動成果発表会が終わり、6時過ぎに横浜中華街に繰り出し、慰労会を行った。
料理はうまいし、酒はうまいし、盛り上がること!
超・超・前向きな話ばかり!
あー、この仕事をやっていてよかったなぁ。
ごちそうさまでした。
末永いおつきあいをお願いします。

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「会社はつぶれる」を前提に働く

日本的経営の象徴といえる「終身雇用制度」が、音を立てて崩れた。
日産のカルロス・ゴーンによる、だれも予想しなかった短期間での奇跡的な再生…。
それ以降、わが国でも欧米並みに「リストラ」が市民権を得た感がある。
ときにリストラ報道だけで、株価が跳ね上がる。もっとも資本家の判断にすぎないが、それとても個人株主という市民の占める割合が高まっている。
それはさて置き、私たちにとって一番大事なことは、雇用環境の変化を踏まえ、就社観や就業観を思い切って転換することではないか―。
自分の精神と家族の生活を守るべく、職業人生の根底に「リスクヘッジ」という考え方を据える必要がある。
事実、それを抜きにし、私たちは心穏やかに働くことができなくなっている。
その際に、もっとも基本となるのは、「会社はかならずつぶれる」ことを前提にし、自分の能力強化やキャリアアップに努めることである。
倒産しないまでも、リストラや再編などにより、会社から放り出されるとか、不本意な処遇を押し付けられるかもしれない。
つまり、いざというときに困らない「力」をつけておく。
だが、こうしたリスクヘッジは、受け身の域を出ていない。
そこで、どうだろう。
私たちが考え方を一歩進め、90年代後半以降の経営者や資本家の劇的な変貌を“好機”と捉えてみては…。
それは時代の必然という認識に則して「職業人生」を展望し、設計していく。
ならば、今後の労働市場において、私たちが享受する豊かさも幸せも別物になるのではないか。
雇う側はとっくに変わったのに、雇われる側が変わらないのでは危険だし、また対等でない。
ほんの一例を挙げよう。
会社に勤めながら、特別退職者の「優遇制度」の発令を待ち望む手がある。
それは、景気の変動や業績の推移を見ていれば予測がつく。経営者や資本家が考えることは、似たり寄ったりだ。
そのためには、顧客と触れるとか社外と交わるなかで、転職先の候補をいくつか手当てしておかなければならない。
あるいは、知人の起業を週末や夜間に無償で手伝うなどして、「社長」や役員の訓練を積んでおかなければならない。
要は、“備え”を怠らないこと。これにより、職業人生を楽しむ余裕が生まれる。
「転職」を例に取ろう。
いまどこそこの部長を務める人が入社すると、大物をスカウトした気分になる。となると、地位を弾む、給料を弾む。
ところが、すでにどこそこの部長を辞めた人が入社すると、中高年を中途採用した気分になる。
これが人を採る側、人を受け入れる側の心理だ。
「来ていただいた」と、「取ってやった」とでは、正反対ほどの開きがある。また、当人の入社後のやりやすさに、雲泥の差がある。
現職を辞めてから、転職先を探してはならない。
同じく、現職を辞めてから、起業を探ってはならない。
私たちが職業人生で成功を収めようとすれば、本番よりも段取りのほうが圧倒的に大事である。
「準備がすべて」。
自分や家族の生活と人生を揺さぶる転職、そして起業は、有利な心当たりをつけてから、あるいは成功の確信をつかんでから踏み出そう。
当然、その準備は「社会人」として“第一歩”を踏み出した、その日からスタートさせる。

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見込客紹介に豪華特典をご用意!

企業が商品の販売や仕事の受注をトータルな“仕組み”で推進するのは、常識となった感がある。
とくに昨今、商談のきっかけづくりの部分、すなわち見込客の発掘を、「営業」と切り離すのがトレンドになっている。
ここを営業担当者に頑張らせても、成熟し切った市場ではなかなか成果を上げられない。
そこで、企業は、広報や広告、販売促進などを巧みに複合して展開する。これがメディアミックスやプロモーションミックスである。
営業と関係の深い販売促進では、展示会やセミナーを開催し、有望な“引き”の創出に注力する。
しかも、これらの施策を「IT」でつなぎ、相乗効果の最大化を貪欲に追求するようになった。
ところが、わが「和田創研」を振り返れば…。
創業から16年を経過しているが、これまで会社案内や商品カタログすら作成していなかった。
唯一の例外は、主力商品の「提案営業研修8日間コース」について、ワードでA3判表裏のパンフレットを用意したくらいである。必要に応じ、プリントアウトして使う。それも、カラー化したのは、つい最近のことである。
和田創研は、根っからの営業好きが集まっており、かなり営業に自信がある。
もう一つの理由―。和田創研の顧客のなかに、収益の低迷どころか、見込客の減少に苦しんでいる企業がある。
そこで、テルアポイントの現場指導や飛び込みの実地指導をしばしば行う。
そのためには私たちが実践できなければならないが、しばらく遠ざかると切れ味が鈍ってしまう。
というわけで、和田創研では、気の遠くなるようなテルアポイントや飛び込みを重ね、わずかな見込客を探してきた。
しかし、私どもの業界や仕事にとり、それは恐ろしく非効率なやり方である。努力がほとんど報われない。
しかも“成果還元型”の給与体系を敷いているので、営業成績がまともに生活に跳ね返る。家族持ちは大変だ。
一段と市場環境が厳しくなり、私は会社として営業活動を支援する必要性を感じていた。
今年に入ってから、ようやく「ホームページ」を開設した。
世間の流れから、十年近くは遅れている。これが会社案内の機能を、多少は果たしてくれるだろう。
それにしても、社員に対し、売るための“インフラ”をまったく与えてこなかった。見事に皆無。
とくに営業活動の入口となる、商談のきっかけづくりは、地獄の苦労だったに違いない。
このたび、もう一歩踏み込んで「見込客紹介特典制度」を創設し、ホームページで告知することにした。
私どもが「提案営業研修8日間コース」を受託できた場合に、見込客の紹介者へ「旅行クーポン」を進呈するというもの。
これで交通費と宿泊費をまかなえる。
シーズンにもよるが、4人家族なら2泊3日、近場だと3泊4日の国内旅行が可能かもしれない。
皆さま、どうか見込客をご紹介ください。
よろしくお願いします。

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驚き、人材紹介会社からスカウト?

私から見て、きわめて優秀な営業管理者が新天地を求め、「人材紹介会社」に登録した。
いまどきの転職市場では、ありえないほどの“掘り出し物”である(失礼!)。
やがて、先方から面談の呼び出し…。
さすが、顧客へ紹介する人材をしっかり評価すると思いきや、熱烈なスカウトを受けた。
丸1日、昼食あり、何とかヒルズでの夕食ありで、なかなか帰してもらえない。
それは、そうだ。
どこも人材不足である。人材紹介会社も同様であろう。
突出した人材が登録してくれば、何はさて置き、自社に就職するよう説得して当然といえる。
彼に限らず、サラリーマンは力をつけておくなら、いつだって引っ張りダコなのだ。
ちなみに、彼は壮絶な努力家である。学歴のなさを吹き飛ばすほどの…。
そこに入社するかどうかはともかく、自分の実力に見合った、素晴らしい地位と収入を手に入れてほしい。
私は、心からそう願う。
条件面で妥協は厳禁ですよっ!

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近日、読売新聞社で社長講座を開催

私は、読売新聞社が6月6日に大手町・KKRホテル東京で開催する「読売経営セミナー」の講師を務める。
多くの企業にとり、売れる営業、儲かる営業へ組み替える好機が到来している。
この好況は、いつまでも続かない…。
とくに2010年からは深刻であり、毎年百万人くらい人口が減少しつづける。
業界や市場の規模は、空前絶後のスピードで縮小していくと覚悟しなければなるまい。
その厳しさたるや、バブル後の“どん底期”の比ではない。
私は断言しよう。
「社長は、追い風が吹くいまこそ、景気に左右されない営業をつくるべきである」。
さて、その社長講座だが、演題は「営業変革トップセミナー」である。
参加者を経営トップと営業幹部に限定し、落ち着いた雰囲気の会場で、“付加価値重視”の営業へ方向転換するための、明確なガイドラインを提示するものだ。
「営業を変えて、利益を伸ばしたい、会社を大きくしたい」。
そう本気で考える方々へ、超おすすめ!
「なるほど」と膝を叩かざるをえない、気づきに満ちた1日になることだろう。
読売経営セミナーの案内と、講師・和田創の略歴をご覧ください。
ぜひ、大勢でご参加を!

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意識と行動の両面で劇的な変化!

私の「提案営業研修」を昨年受講した、中京地区の営業拠点長から、先日メールを頂戴した。以下は、抜粋。
「あれ以来、私の営業方法も 180度変換しました」。
きわめて簡潔な記述だが、意識と行動の両面で劇的な変化が起こった様子が伝わってくる。
ご丁寧にありがとうございます。
おやすみなさい。

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石川遼君、史上最年少優勝!

これは、本日のビッグニュース。
「目標の選手は、タイガー・ウッズ」。
そう語る15歳8カ月の高校1年生、石川遼君が男子プロゴルフツアーで史上最年少優勝を遂げた。
1977年の日本オープンで、スペインのセベ・バレステロス(プロ選手)が記録した20歳7カ月を大幅に更新した。
さらに、男子の米ツアー、欧州ツアーを通じても最年少というから、すごい。
ただ、アマチュア選手ゆえに1位賞金の2千万円はもらえず、2位の宮本勝昌選手に渡されるとか。
でも、「0円」はかわいそう!
表彰式でのスピーチが堂々としており、将来が楽しみ。
女子ゴルフと比べ、このところ話題に乏しい男子ゴルフだが、「救世主」となりそうだ。

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世界口笛大会で日本の少女が圧勝!

23時台のNHK番組で「世界口笛大会」なるコンクールがあることを知った。
プロを中心に、世界中の口笛奏者が集まる。
4月に開催された第34回大会で、日本人が3人「世界チャンピオン」になったそうである。
そのうちの1人、小学5年生の小早川智早さんは、「のどコロコロ」という丸秘テクニックを駆使し、2位に30点以上の大差をつけて圧勝した。
私は、そのパフォーマンスつきのスタジオ演奏に、見入るというか、聞き入ってしまった。
口笛の技術だけでなく、演技などの表現も問われる。
将来の夢は、「吹けて踊れる獣医になる」ことだとか。
恐ろしく明確であり、私はますます感心してしまった。

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くたくた、ふらふら…

私は、セミナーの疲れがドッカーンと出る。
きょうくらいはゆっくり眠りたかったが、頭が興奮していて早く目が覚める。
前かがみで大声でしゃべり詰めだったので、喉が痛く、腰と背中が痛い。
もう、くたくた、ふらふら…。
ベンチャーの設立登記の手続きが月曜日なのに、まだ「社名」が決まっていない。
12日に引き続いてアイデアを洗い出し、それぞれを自己採点して絞り込む。
時間はかなりかかったが、「これはいけそう」という社名が5案ほど残った。
このなかから選ばれると、とてもうれしいのだが…。
おやすみなさい。

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「ノースポート」に児童画が展示

先頃、横浜市営地下鉄・センター北駅前に「ノースポート」という巨大ショッピングモールがオープンした。
その際の話題喚起策として、子どもたちから「港北ニュータウン」の絵を募集した。
審査員に、わが子が長らく通っている「横浜画塾」の笠井一男先生も加わったとのこと。
先生は、東京藝術大学を卒業、同大学院を修了し、特異な広告で知られる「パルコ」に入社して、宣伝部長を歴任した。
現在、画塾を主宰するほか、MOA美術館「全国児童作品展」の都筑区における審査委員長を務めるなど、多方面で活躍しておられる。
ノースポートは、パルコが運営などに関わっており、その縁もあって審査をお引き受けになったのだろう。
さて、家族3人でわが子の絵を見に行ったが、ノースポートの6階になく、センター北駅の構内に展示されていた。
わが子は、「都筑まもる君」とセンター北駅前の「杉山神社」を組み合わせ、ダイナミックに描いた。
さらに、まもる君が神社の「お守り」を高く掲げるという念の入れようである。
大勢がまもる君を描くなかで、そのアイデアは目を引く。
さすがだなぁ。
ただし、時間をかけず、ささっと描いてある。
わが子の絵は、形がきちっとし、仕上げが細かいのが特徴であるが、それとは対照的な出来映え。
選ばれた百作品に序列はつかないが、もしあれば「最優秀賞」間違いなし。
何たる親バカだろう。

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気力と体力の温存に努める

私は営業講師として十余年、全国の主要都市に伺ってきた。
よく尋ねられるのだが、繁華街へ“飲み”に繰り出したことはない。見事に皆無。ホテルの部屋にこもり、ひたすら気力と体力の温存に努める。
顧客が夕食の席を設けてくださることがあり、少量のアルコールを口にすることはあるが…。
食事でさえ、なるべく「ルームサービス」で済ませている。
したがって、駅とホテル、ホテルと研修会場、研修会場と駅をタクシーか徒歩で移動して終わる。そして、慌ただしく次の目的地へ(飛行機は乗らない)。
せっかく各地を訪れながら、まったく街を知らないのだ。
最近ようやくスケジュールに余裕が生まれてきたので、これからは散歩くらいしてみよう。
おやすみなさい。

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営業のスーパーエリートを短期育成

新横浜駅で「のぞみ」を降りる。
水分と塩分が無性にほしくて、駅の近くの屋台でラーメンを食べてから、自宅に戻る。もう深夜―。
私は、今日と昨日の2日間、九州生産性本部が主催する「提案営業マネージャー養成コース」で講師を務めた。
わずか14日間で、営業の「スーパーエリート」を育成する。
手前味噌になるが、営業分野の公開セミナーとしては日本最高峰だろう。
あいにく高温で多湿だったため、ワイシャツのなかを汗が流れ落ちるのが分かった。びしょびしょ。
優良な地元企業から選び抜かれた参加者。当然、受講態度は真剣そのもの。
このなかから、近い将来、九州地区を引っ張っていく人材が生まれる。
あ、昨年同様、栃木県から参加者。頭が下がる。
5月から11月まで、2日×7回。うち2回は合宿。
皆さま、どうか一人の脱落者もなく、全員で「修了」しましょう。よろしくお願いします。

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営業力を大きく伸ばす簡単な方法

自分の「営業力」を大きく伸ばす、簡単な方法がある。
その気なら即座に実行可能である。
それは何か―。
営業活動で面談する相手の地位を“2段階”引き上げる。1段階でなく、2段階というところがミソだ。
これまで平と接していた人は、課長に会う。係長と接していた人は、部長に会う。課長と接していた人は、役員に会う。部長と接していた人は、社長に会う。
これしきのことで3カ月後、半年後、1年後、3年後、自分の営業力は自分も驚くほど高まっている。
なぜなら、「上」に会おうとすると、それなりの「準備」を行わざるをえない。
それは、ともすれば行き当たりばったり、その場しのぎだったこれまでの営業活動と、まったく“次元”が異なる。
ということで、自分の営業力を画期的に変えてしまう、3つの「準備」について述べよう。
第1に、「顧客を知る」。
あらかじめ顧客を知ったうえで、顧客を訪ねるようになる。
例えば、ホームページを覗く、会社名鑑に当たる、記事データベースで調べるなどである。
それらを通じ、顧客の困りごとや悩みごと、苦しみごとがおおよそ分かれば、理想的である。
自分なりに「課題仮説」を持ったことになり、上と面談する際に、かなり的確な“問いかけ”ができよう。
第2に、「シナリオを考える」。
第1と絡めて、話の組み立てを考えるようになる。
また、相手の地位に、話のレベルを合わさなくてはならない。社長や役員とは「経営」の話をし、部長や課長とは「業務」の話をすることになる。係長や平とは「作業」の話をすればよかったが…。
実は、営業担当者が、経営、業務、作業のいずれの話をするかにより、面談できる相手の地位が決まる。
言い換えれば、「WHAT」「HOW」「DO」のいずれを面談のテーマにするかである。
となると、「新聞」の経済面や産業面に目を通すことになる。なかには、その購読を申し込むところから始めなければならない人も出てくる。
どうです、これだけでも劇的な成長だと思いませんか?
だって、社会や市場の変化に無関心のくせに、顧客へ「お役立ち」などと言っていたのだから…。
世の中の動きくらい知らないと、貢献や寄与はありえない。
第3に、「資料をつくる」。
第1や第2と絡めて、何らかの資料をつくるようになる。
面談する相手の地位が高くなるほど、手ぶらで会いにくい。自分なりに情報を持参し提供することになるわけで、これが顧客への「おみやげ」である。
ただし、わざわざドキュメントを作成するとは限らず、新聞や雑誌の「切り抜き」を用意するのが賢い。
一般に、提供する情報はレディメードでよく、商談としての可能性が見えてきたらオーダーメードにする。
以上、面談する相手の地位を引き上げることで、自分の営業力は大きく伸びる。
なお、それは、顧客先の社長や役員から「スカウト」の声が頻繁にかかるなどして、容易に実感されよう。
私はきょう、九州生産性本部が主催する「提案営業マネージャー養成コース(14日間)」で講師を務めた。
くたくたにつき、おやすみなさい。

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「私が・好きな・新潟県」

NHKのBS2に「おーい、ニッポン」という番組がある。
全国の都道府県を一つずつ取りあげ、丁寧に紹介する。1998年にスタートし、すでに2順目に入っているとのこと。
さて、6月3日(日)に「私が・好きな・新潟県」が放映されるというアナウンスを耳にした。
ふるさとの魅力満載の6時間とか。私は初めてテレビ番組を録画しようと思う。
先月25日のブログで触れたように、私は43年振りに生まれ故郷の「直江津」を訪れた。変わったといえば変わったが、変わっていないといえば変わっていない。
その新潟県に、今度は映像を通じて出合える。
きょうは博多駅前のホテルに宿泊。
おやすみなさい。

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吉川英治の名言「我以外皆我師」

人は、人と触れる存在である。
私たちが暮らしや仕事で接する人は、無数といってよい。
この人が、私たちにとり、最大かつ最高の“宝”となる。
ちなみに、これに気づいていた人は、すでに豊かさと幸せを手に入れているはずだ。
したがって、「人」から、しかも“不断”に、どれくらい学べるかで、自分の成長が決定づけられる。
それは言い換えるなら、だれもがかならず持っている、何かしらの“よさ”に気づくことにほかならない。
小学校を中退し、多くの職業を転々としながら独学を続け、ついに国民文学の代表作家にのぼり詰めた「吉川英治」に、その足跡ならではの名言がある。
「我以外皆我師」。
平明な人生哲学である。
この言葉には、人から学ぼうとする真剣な眼差しと、さらに学んだ人への深い感謝が感じられる。
たくさん学んでいるつもりなのに報われたという実感を持つに至らない人に共通するのは、肝心要の「人」からあまり学べないことである。
「本」に頼りすぎたためなのか、周囲に焦点を合わせられなくなっている。人と相対しても優れた点が見えてこない。
人から学べないと、人から離れてしまうため、つきあいを深められない。
また、人から学べないと、人より「上」と勘違いするため、謙虚さを失っていく。
結果として、人に冷たくなるので、人に冷たくされる。ますます人から学べなくなるので、本に頼るしかない。
広い世間には、そして長い人生では、自分よりはるかに優れた人が大勢いる。しかも、私たちは、そうした人とすでに出会っている。
人から学べない人は、それを自分の“糧”にすることができない。人の間にいながら、孤独感が募る。
人から学べなくて、人にがっかりするのは、頭の悪い人だ。自分にがっかりするのは、頭の良い人だ。
人から正しく学べる人には、人がわんさか集まってくる。
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」。
学ぶより大事なことは、学ぶ姿勢に違いない。
私の周りに、私が呆れるほどすごい人が少なからずいる。悔しくはあるが、嬉しくもある。
私は、そうした人との縁を大切にし、学びつづけていきたい。

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イトメン・チャンポンめん

先週金曜日のWBSにおいて、兵庫県・イトメンの「チャンポンめん」が、減塩にこだわったインスタントラーメンということで紹介された。
中小の食品メーカーが生き残っていくには、特色を打ち出すしかなく、その有力なキーワードが「健康」である。
私が、この商品を知ったのは、富山へ引っ越した高校2年生の後半である。おやつ代わりや夜食として、ずいぶんとお世話になった。ときにご飯のおかずにもした。
富山辺りを境に、「味」の嗜好が変わるようである。
余談だが、東日本か西日本かの判断で、富山県民は割れる。しかし、「西日本」とする県民が多かったという記憶がある(うろ覚えにつき、間違っていたらごめんなさい)。
私は、いかにも「西」という味に馴染めない。とくに「ちゃんぽん」は大の苦手だ。
でも、イトメンの「チャンポンめん」は別格である。特有の臭みがなく、私でも大丈夫―。
エビとシイタケの風味が利いたスープは品がよい。また、白菜やにんじんなどの「野菜」と非常にマッチする。
こんなにおいしいインスタントラーメンが、なぜ全国で売られていないのか、ずっと不思議に思っている。
売り場面積の広い超大型量販店でも見かけない。いったい同社の営業は何をやっているのか?
提案営業を駆使し、チャネルの拡大と市場・消費者の開拓を成し遂げた、広島のオタフクソースを見習ってほしい。
母が生前、ときどき富山から「チャンポンめん」を箱単位で送ってくれた。
恐らくそれを知っていて、妹が2〜3回、6袋入りを送ってくれたことがある。とても懐かしい味だった。
あっ、ネットで買える!
きょうは充実した1日だった。
グロッキーにつき、おやすみなさい。
あすは福岡の「九州生産性本部」へ移動―。
あさってからいよいよ、正味14日間の「提案営業マネージャー養成コース」がスタートする。
今年はどんな生徒たちが待ってくれているだろう。
出会いが楽しみである。

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りそなで営業変革トップセミナー

きょうは公開セミナー、昼夜のWヘッダー。
午前10時から午後4時45分まで、りそな総研で「営業変革トップセミナー」を開催した。
結論は、「ソリューションへ針路を取れ」。自社の生き残りをかけ、付加価値重視の商談に軸足を移していく。
社長と営業役員、営業部長向けの講座である。
午後6時50分から9時20分まで、営業実践大学の公開講座を開催した。
早出スクールは、私が「豊かさと幸せを手に入れる、職業人の賢い学び方」についてお話しする。
大学セミナーは、巻幡雄毅先生をお招きし、「マネジメント・プロセス」についてレクチャーしていただく。まことにありがとうございます。
ソリューションが必須となるIT関連企業の営業担当者が大勢参加してくださった。
いまは強い追い風が吹いていて、この業界ではトップの命令により、営業活動をストップしているところが珍しくない。顧客からのオーダーをこなしきれないのだ。
しかし、そうした異常な状態が、いつまでも続くという保証がない。社長も社員も危機感を胸に働いている。あっぱれ!
今回は、新規会員の方が半数近くに達した。
ありがとうございます。どうか粘り強く学んでください。
ところで、本大学が発行する『月刊営業人』では、「営業川柳大賞」という公募企画を実施している。
毎月の選者は、NHK学園「川柳講座」講師の北野邦生先生である。
世間に認知されておらず、投句が少なくて困っている。当然、盛りあがりに欠ける。
皆さま、どうか営業川柳をお寄せください。入賞の可能性はとても高いですよ。

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講師としてパスファインダーを愛用

私は、体力が充実していた40代半ばから50代初めにかけ、公開セミナーや企業研修の講師として、全国を奔走していた。
当時は、年間で 200回に迫る。移動日を含めると、気分としては「毎日」である。旅がらす。
しかも丸1日の講義であり、しゃべり詰めというより、私の場合は怒鳴り詰めであった。かつては「鬼の講師」だったので。2時間の講演はまずない。
1カ月に28日か29日という非常事態が、2〜3回あったと記憶している。
疲労の限界を超えて“仮死状態”になる。
余談ながら、この頃に信頼を寄せる方から「創生水」を教えられ、私はおおいに助けられた。
そうした事情で、私がこだわらざるをえない商売道具がバッグである。それも2タイプが必要になる。
第1は、スーツやワイシャツ、ネクタイ、下着など、おもに衣類を収める「キャリーバッグ」。
出張期間は2〜3日、4〜5日、1週間ほど。
私は、都心でのセミナーや研修でも、会場近くの都市ホテルにかならず前泊する。
なお、1週間を超える場合には、移動先でキャリーバッグごと交換してしまう。
第2は、教材や資料、名刺、筆記具、クスリなど、おもに講義関連物を収める「ビジネスバッグ」。
移動時は、キャリーバッグの取っ手に絡めて載せている。
つねに2タイプを組み合わせて用いる。
出張では、どうしても第1のほうが重要になる。まずはハード仕様。やがてソフト仕様。
いったいどれくらいのブランドや商品を試しただろう。
やはり実際に使ってみないと、適・不適は分からない。何かに歓喜・満足したら、何かに困惑・失望する、その繰り返し…。
私は結局5〜6年を経て、パラゴン社の「パスファインダー」にたどり着いた。長旅といえる。
講師は、不意の病気、当日の不調、会場の不備、事後の疲労などを想定し、通常の出張と比較にならないほど多様で細々としたものを用意している。
さらにノートパソコンも必須なので、重装備になる。これらの荷物を取り出しやすく、収め切らなければならない。
バッグの内側と外側に、大方の用途に応えうる「ポケット」を備えるパスファインダーは、突出して使い勝手がよい。こうした機能性に加え、耐久性も申し分がない。
表参道に直営店がある「トゥミ」に憧れがないわけでないが、私にマッチしない。あれは上質なスーツケースである。
将来、仕事の性格や内容が変われば、買うかもしれない。
いまウィキペディアで調べて分かったのだが、パスファインダーとは「開拓者」「先駆者」という意味らしく、それを使いこなす私は相当かっこいいのではなかろうか。口笛を吹いてみたい気分である。
私はセミナーや研修の移動の合間を縫い、積極的に営業活動も行っている。当然、パスファインダーがお供することになる。
そして、訪問先でしばしば間違われる。
「先生、海外出張ですか」。
…たかがバッグと言うなかれ。
それは職業講師の私にとり、プライドそのものだ。
明日はりそな総研と営業実践大学の公開セミナーがあるため、私は東京駅近くのホテルに宿泊する。
当然、パスファインダーのキャリーバッグを引きずっていく。
…ゴロゴロ、ゴロゴロ。

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私にいまだに残る「幼児性」…

私は、一度も「卒業式」を経験していない。
直江津小学校では、卒業式の前日に伊那市へ引っ越した。
3年間クラスが同じ伊那中学校で卒業式を迎えられると喜んだら、10月下旬に小松島市へ引っ越した。
小松島中学校で卒業式を経験したはずなのだが、記憶がまったくない。感動を味わえなかったとしか思えない。
高校に至っては、徳島県・城北高校、東京都・墨田川高校、富山県・魚津高校と3校にまたがる。
明治大学に合格すると同時に、日本経済新聞社の高円寺専売所に入店したので、卒業式に参加できなかった。家に金がなく、奨学生制度を利用するしかなかったのだ…。
余談だが、苦労をいとわないなら、1円もなくても大学進学は可能である。
そして、4年制の経営学部に5年間在籍したあげく“中退”することになる。むろん、中退式はない。
私は結局、一度も卒業式を経験してこなかった。
古い自分と決別し、新しい自分へ脱皮する機会なのに…。
さらに、だらしなさの延長でフリーランスの道に迷い込んだため、皆が経験する「就職活動」を味わうこともなかった。
フリーランスといえば聞こえはいいが、企業社会からのドロップアウトにほかならない。そう、「成人式」も。
私は、社会の正門を潜る努力と苦労、そして精神の高揚を知らない。裏口から世間に紛れ込んでしまった。
40代になり講師の仕事を始めるまで、スーツもワイシャツもネクタイもベルトもクツもろくに持っていなかった。腕時計はいまだに持っていない。
出口と入口というケジメを欠いた人生…。
我ながら思う。
この齢になっても子どもっぽさが抜けない。というより、「幼児性」が残っている。
それは、大人になるための「社会儀礼」を通過しなかったことと無関係であるまい。
ちなみに、会社に関わる式典や旅行、忘年会や新年会、結婚式や葬儀、接待などで揉まれていない。
…もはや手遅れだ。
できそこないの大人として売っていこう。
おやすみなさい。


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ベンチャー企業のネーミング

ベンチャーの設立登記が目前に迫り、創業メンバーは「社名」のアイデアを最低5案、月曜日に提出する約束になっている。
くぅー、わくわくするなぁ。
この「ネーミング」にあたり、留意すべきこと―。
1)一息(覚えやすく言いやすい)
2)違和感(頭にどこか絡みつく)
3)音優先(意味で事業や商品を縛らない)
以上が基本、以下が押さえ―。
4)包含性(個人と会社を問わない)
5)納得性(いわれを後づけできる)
6)国際性(海外でも通用しやすい)
日曜日は“アイデア出し”で完全に潰れそうだ。
それは一向に苦にならない。
だが、老いて頭が固くなった私は、正直自信がない…。
ハックショーン。
言い訳かな。

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社員と呼ばず、「選手」と改める

「毎日が崖っぷち」。
先だってのテレビ放送。例により“ながら視聴”。
といっても、画面を見ず、音声を聞く程度なので、記憶があいまいだし、内容の大半は抜け落ちている。
これが、私のテレビの見方であり、それは本の読み方にも通じる。
番組は、世界三大バレエ団の一つと称されるイギリスの「ロイヤル・バレエ団」で活躍する吉田都さんを追いかけていた。
ここと契約するバレエダンサーはランク付けされている。
皆が虎視眈々と狙うなかで、吉田さんは41歳にして最高位のプリンシパルに留まる。
インタビューに対し、「毎日が崖っぷち」と語った。偽らざる心境だろう。
十二分の実績を持つ彼女でさえ、それにあぐらをかいた途端に降格するか追放されてしまう。
来る日も来る日も、ぎりぎりの闘いを続けている。
ただし、わりと早い段階で、「人と比較しない」ことの大切さに気づいたそうだ。他者を認めたうえで、自分を生かせる道を歩むことにより、「個」を磨きあげてきた。
彼女に限らず、芸能界やスポーツ界で働く人たちの生存競争は熾烈を極める。
その点、わが身を振り返れば…。
むろん頑張りはするのだが、厳しさの度合いは知れている。
それどころか、崖っぷちの努力を1度も行わないうちに、職業人生が終わっていることがある。
実際、NHKのドキュメンタリー「プロジェクトX」は、たった 187作品の放映で打ち切られている。
ソファに横たわりながら、番組に涙した視聴者は“星の数”ほどいたというのに…。
「挑戦者たち」が底をついたのだ。
同じ職業人でありながら、崖っぷちに身を置く人との違いは非常に大きい。
私たちがそれなりの職歴を持ちながら、プロフェッショナルになれないのも道理である。
そこで、どうだろう。
いっそうのこと、社員と呼ぶのをやめて「選手」と改めたら、劇的な「意識改革」につながるのではないか。
すでに、大半の企業は経営の体力が弱り、アマチュアの社員を抱え込む余裕がない。
さらに、2010年頃から、日本の総人口は毎年百万人近く減少する。大半の市場は空前絶後のスピードで縮小していく。
この好況期でも新車販売は大幅な前年割れを食い止められずにいる。推して測るべし。
会社も社員も厳しい競争を受け入れ、自らの覚醒と成長を促していくしかない。
そして、その前提は、強い危機感を持って経営に当たること、仕事に臨むこと―。
「まさか」。
破綻した証券会社の中堅社員が、転職先で私の研修を受けた際に漏らした言葉だ。
そういえば、いまから40年以上前に、呉羽紡績が東洋紡績に飲み込まれたときに、おやじが発した言葉と同じだ。
…まさかはないでしょう。
それで、自分と家族は守れるの?
会社は生まれるから潰れ、会社は潰れるから生まれると言えなくもない。
「遅かれ早かれ、会社は絶対に潰れる」。
自分が勤めている間に、それがやって来るか来ないかだけの話である。

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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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