フィギュアスケート女子の浅田真央(あさだ・まお)は、2014年ロシア・ソチ冬季五輪(オリンピック)での金メダルを目指し、早くも新コーチ探しに動き出した。
バンクーバー冬季五輪では、宿命のライバル、韓国のキム・ヨナに敗れて銀メダルに留まった。
所属は中京大。
ネットは、二人の選手の今後に関する話題で持ち切り…。
浅田真央は、苦手のショートプログラム(SP)で5点弱の得点差に抑え、得意のフリースケーティングで逆転を狙ったものの、結果は23点強の得点差に広がった。
女王、キム・ヨナの出来栄えが完璧で、つけ入るスキがなかったのだ。
驚くほどの大差をつけられ、完敗を喫した。
しかし、現時点でキム・ヨナと戦えるのは浅田真央しかいないこともはっきりした。
私は、国民の熱狂的な期待に押し潰されず、2選手とも立派な成績を残したと思う。
素晴らしいこと!
浅田真央は表彰式の終了後、ソチ五輪への挑戦を明言した。
気持ちを整理できたのか、表情は晴れやか。
試合の直後、大粒の涙をこぼした。
キム・ヨナに負けたことより、自分で納得のいく演技を行えなかったことが悔しかったのでないか。
バンクーバー五輪で金メダルを獲得したらアマチュアを引退し、プロへ転向するとの噂があった。
私たちはもう一度、オリンピックの大舞台で浅田真央の演技を楽しめる。
◇
このブログで述べたとおり、浅田真央のキャラクターとイメージ、19歳という年齢からして、とくにフリーの選曲はどうだったのだろうと思う。
セルゲイ・ラフマニノフの前奏曲「鐘(かね)」は、荘厳で重厚である。
まず、内容の解釈が難しい。
また、会場の巻き込みが図りにくい。
もっとも浅田真央が勝利を収めていれば、タチアナ・タラソナコーチは称賛を受けたはずだ。
選手とコーチ、最終的に選手が決めることなので、周囲はとやかく言えない。
が、北米開催のオリンピックでは分かりやすさと具体性を大切にしたほうが結果はよかったのでは…。
この選曲は、年齢的にも場所的にもソチ五輪向き。
ラフマニノフはロシアの作曲家、ピアニスト。
タラソワコーチは選手に示唆を与えられるが、手本を示せない。
2006年トリノ五輪金メダリストの荒川静香が大会直前にコーチをかえた最大の理由だ。
また、健康状態が不安だ。
さらに、ロシアに教え子を持つため、オフシーズンの指導が中心になり、試合での現地合流が大半になる。
浅田真央にとり五輪代表選考のラストチャンス、昨年12月の全日本選手権はロシア選手権と重なり、タラソワコーチは来日できなかった。
二人が選手とコーチの関係で戦うのは、3月に行われるイタリア・トリノの世界選手権が最後になりそう。
浅田真央陣営は、日本人コーチを含めて人選に着手する。
ただ、タラソワコーチの指導を評価しており、「総合アドバイザー」として残す模様。
浅田真央の新しい一面をつくり出したのは、事実。
とりわけ表現に幅をもたらした。
今後の競技生活に大きなプラスとなるのは間違いない。
また、タラソワコーチは地元ロシアで豊かな人脈を築いている。
ソチ五輪で有利に働く。
キム・ヨナはショートプログラムとフリーを通し、初めてノーミスで滑った。
演技後は重圧から解放されてほっとしたのか、涙を流した。
韓国人の応援は日本人のそれの比でない。
度を超えている。
キム・ヨナの圧勝の背景に、彼女を支える万全の体制があった。
コーチを含めた3人が役割を分担して精神、技術、表現をブラッシュアップし、滑りを劇的に進化させた。
これが最大の勝因だろう。
ショートプログラム、フリー、合計のすべてで世界歴代最高得点を更新!
キム・ヨナは、外出時にボディガードが必須の人気者。
多くの有名企業がスポンサーにつき、年収は10億円に迫るらしい。
彼女は、百周年を迎える3月の世界選手権で2連覇に挑戦し、大会後に去就を発表するようだ。
アイスショーでの活動を望んでおり、プロ転向がささやかれている。
それでも4年後にアマチュア復帰は可能である。
今大会におけるロシアのエフゲニー・プルシェンコがそうだった。
浅田真央がバンクーバー五輪で銀メダルに終わったのは、選手の資質の優劣で片づけられない。
まして、努力の度合で…。
陣営は総合的かつ客観的に敗因を分析したうえで、勝てる体制を構築してほしい。
ソチ五輪で、浅田真央とキム・ヨナの宿命対決が再燃するかもしれない…。
フィギュアスケートのエキシビションが行われた。
私は、浅田真央の演技を見てつくづく思った。
彼女には“笑顔”が断然似合うと…。
愛らしく、可憐。
浅田真央の敗因に、キム・ヨナに見られる妖艶さが欠けている点を挙げる人がいるが、間違い。
フィギュアは女の色気の闘いでない(キム・ヨナには女優としても活躍できる可能性を感じるが…)。
浅田真央には彼女ならではのよさがある。
それが本大会で圧し殺されてしまった。
残念だ。
◇
バンクーバー冬季五輪に関するブログは以下のとおり。
⇒2010年2月13日「バンクーバー五輪開幕、日本メダル予想」はこちら。
⇒2010年2月14日「モーグル上村愛子、ソチ3位へ挑戦?」はこちら。
⇒2010年2月16日「男子5百歓喜、長島銀、加藤銅メダル」はこちら。
⇒2010年2月17日「男子フィギュアSP、高橋3位、織田4位」はこちら。
⇒2010年2月18日「日本電産・永守重信、メダルに報奨金」はこちら。
⇒2010年2月19日「高橋大輔、攻めか守りかメダル予想」はこちら。
⇒2010年2月19日「高橋大輔、4回転失敗も銅メダル!」はこちら。
⇒2010年2月21日「葛西紀明、伊東大貴…ラージヒル決勝」はこちら。
⇒2010年2月21日「浅田真央、金メダル極秘練習全記録…NHKスペシャル」はこちら。
⇒2010年2月24日「浅田真央と荒川静香、金メダルの苦闘」はこちら。
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バンクーバー冬季五輪では、宿命のライバル、韓国のキム・ヨナに敗れて銀メダルに留まった。
所属は中京大。
ネットは、二人の選手の今後に関する話題で持ち切り…。
浅田真央は、苦手のショートプログラム(SP)で5点弱の得点差に抑え、得意のフリースケーティングで逆転を狙ったものの、結果は23点強の得点差に広がった。
女王、キム・ヨナの出来栄えが完璧で、つけ入るスキがなかったのだ。
驚くほどの大差をつけられ、完敗を喫した。
しかし、現時点でキム・ヨナと戦えるのは浅田真央しかいないこともはっきりした。
私は、国民の熱狂的な期待に押し潰されず、2選手とも立派な成績を残したと思う。
素晴らしいこと!
浅田真央は表彰式の終了後、ソチ五輪への挑戦を明言した。
気持ちを整理できたのか、表情は晴れやか。
試合の直後、大粒の涙をこぼした。
キム・ヨナに負けたことより、自分で納得のいく演技を行えなかったことが悔しかったのでないか。
バンクーバー五輪で金メダルを獲得したらアマチュアを引退し、プロへ転向するとの噂があった。
私たちはもう一度、オリンピックの大舞台で浅田真央の演技を楽しめる。
◇
このブログで述べたとおり、浅田真央のキャラクターとイメージ、19歳という年齢からして、とくにフリーの選曲はどうだったのだろうと思う。
セルゲイ・ラフマニノフの前奏曲「鐘(かね)」は、荘厳で重厚である。
まず、内容の解釈が難しい。
また、会場の巻き込みが図りにくい。
もっとも浅田真央が勝利を収めていれば、タチアナ・タラソナコーチは称賛を受けたはずだ。
選手とコーチ、最終的に選手が決めることなので、周囲はとやかく言えない。
が、北米開催のオリンピックでは分かりやすさと具体性を大切にしたほうが結果はよかったのでは…。
この選曲は、年齢的にも場所的にもソチ五輪向き。
ラフマニノフはロシアの作曲家、ピアニスト。
タラソワコーチは選手に示唆を与えられるが、手本を示せない。
2006年トリノ五輪金メダリストの荒川静香が大会直前にコーチをかえた最大の理由だ。
また、健康状態が不安だ。
さらに、ロシアに教え子を持つため、オフシーズンの指導が中心になり、試合での現地合流が大半になる。
浅田真央にとり五輪代表選考のラストチャンス、昨年12月の全日本選手権はロシア選手権と重なり、タラソワコーチは来日できなかった。
二人が選手とコーチの関係で戦うのは、3月に行われるイタリア・トリノの世界選手権が最後になりそう。
浅田真央陣営は、日本人コーチを含めて人選に着手する。
ただ、タラソワコーチの指導を評価しており、「総合アドバイザー」として残す模様。
浅田真央の新しい一面をつくり出したのは、事実。
とりわけ表現に幅をもたらした。
今後の競技生活に大きなプラスとなるのは間違いない。
また、タラソワコーチは地元ロシアで豊かな人脈を築いている。
ソチ五輪で有利に働く。
キム・ヨナはショートプログラムとフリーを通し、初めてノーミスで滑った。
演技後は重圧から解放されてほっとしたのか、涙を流した。
韓国人の応援は日本人のそれの比でない。
度を超えている。
キム・ヨナの圧勝の背景に、彼女を支える万全の体制があった。
コーチを含めた3人が役割を分担して精神、技術、表現をブラッシュアップし、滑りを劇的に進化させた。
これが最大の勝因だろう。
ショートプログラム、フリー、合計のすべてで世界歴代最高得点を更新!
キム・ヨナは、外出時にボディガードが必須の人気者。
多くの有名企業がスポンサーにつき、年収は10億円に迫るらしい。
彼女は、百周年を迎える3月の世界選手権で2連覇に挑戦し、大会後に去就を発表するようだ。
アイスショーでの活動を望んでおり、プロ転向がささやかれている。
それでも4年後にアマチュア復帰は可能である。
今大会におけるロシアのエフゲニー・プルシェンコがそうだった。
浅田真央がバンクーバー五輪で銀メダルに終わったのは、選手の資質の優劣で片づけられない。
まして、努力の度合で…。
陣営は総合的かつ客観的に敗因を分析したうえで、勝てる体制を構築してほしい。
ソチ五輪で、浅田真央とキム・ヨナの宿命対決が再燃するかもしれない…。
フィギュアスケートのエキシビションが行われた。
私は、浅田真央の演技を見てつくづく思った。
彼女には“笑顔”が断然似合うと…。
愛らしく、可憐。
浅田真央の敗因に、キム・ヨナに見られる妖艶さが欠けている点を挙げる人がいるが、間違い。
フィギュアは女の色気の闘いでない(キム・ヨナには女優としても活躍できる可能性を感じるが…)。
浅田真央には彼女ならではのよさがある。
それが本大会で圧し殺されてしまった。
残念だ。
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⇒2010年2月16日「男子5百歓喜、長島銀、加藤銅メダル」はこちら。
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⇒2010年2月18日「日本電産・永守重信、メダルに報奨金」はこちら。
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⇒2010年2月21日「葛西紀明、伊東大貴…ラージヒル決勝」はこちら。
⇒2010年2月21日「浅田真央、金メダル極秘練習全記録…NHKスペシャル」はこちら。
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