コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

2010年06月

W杯岡田ジャパンの死闘…評価と次期監督

2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会。
日本は決勝トーナメント1回戦、パラグアイ戦で敗退した。
互いに譲らず、120分間 死力を尽くして無得点。
勝負はPK戦へ。
日本は3人目が外した。
後一歩のところでベスト8入りを逃した。

私は試合を観戦しながら、きのうのブログ「本田圭佑侍ジャパン進化…W杯パラグアイ戦」に書き加えを行った。
ちょっとした感想にすぎないが、それをアップしたい。

◆書き加え1

決勝トーナメント1回戦、パラグアイ戦。
いまから延長戦に入る。
私は見ているだけなのに疲れてしまい、侍ジャパンの戦いぶりに胸が苦しくなってきた。
選手はへろへろに違いない。

もちろん勝ってもらいたいが、ここまで頑張れば十分でないかという気もしてきた。
こんな弱音を吐くと日本代表、そしてサポーターに叱られる…。

前評判は最悪だったにもかかわらず、すでにおおいに健闘している。
サッカーは過酷なスポーツだ。
選手一人ひとりの息遣いが聞こえてくる。

◆書き加え2

延長戦が終了した。
グループリーグの3試合を含め、日本代表の集中力は素晴らしかった。
PK戦の結果がどうであれ、頑張りを称えなくてならない。

ゴールキーパー(GK)は何とつらい役回りか。
川島永嗣(かわしま・えいじ)は幾度もピンチを救ってきた。
私は祈るような気持ちだ。

◆書き加え3

PK戦が終了した。
日本代表は惜しくも敗れた。

侍ジャパンには胸を張り、日本に戻ってきてもらいたい。
お疲れさま!
ありがとう!

◆書き加え4

現地の中田英寿(なかた・ひでとし)は試合を冷静に振り返った。
日本代表は勝ってもおかしくなかったと…。

守備は持てる力を十二分に発揮したが、攻撃はデンマーク戦のような後ろ(中盤)から盛り立てる“厚み”を欠いた。
そのとおりだったかもしれない。
しかし、それは2014FIFAワールドカップブラジル大会への課題ということで…。

日本代表はチームとしてのまとまりにより4試合を戦ってきた。
私たちの国民性がいかんなく生かされた。

同時に、決定力不足もはっきりした。
「エースストライカー」と呼べる存在がない。
MFの本田圭佑(ほんだ・けいすけ)に期待せざるをえなかった。
決勝トーナメントを勝ち進むには、突出した個人力・個人技も必要だろう。
私は、1968年メキシコ五輪(オリンピック)で得点王に輝き、日本代表の銅メダル獲得に貢献した釜本邦茂(かまもと・くにしげ)を思い出した。
ドリブルが得意な杉山隆一(すぎやま・りゅういち)とのコンビ(二枚看板)は強力だった。

◆書き加え5

眠ろうとしてベッドに横たわった。
が、じわりと悔しさが込み上げてきた。

サッカーをまったく知らない素人の意見だが、PK戦でボールを蹴る位置(ペナルティースポット)がゴールに近すぎる。
5メートルとは言わない。
せめて1〜2メートル後ろに下げればスリリングになり、ドラマが生まれるのでは…。
キッカーもゴールキーパーも見せ場が増える?
見る側も大逆転を楽しめる?

ただし、その場合、ペナルティエリアをはみ出すかどうか、私は分からない。

引き分けがペナルティというのもピンとこない。
「ペナルティキック」と切り分けてはどうか…。

◆書き加え6

惜敗後、監督やコーチ、選手など日本代表は表情がとてもよかった。
ベストは尽くした。
そんなすがすがしさが漂う。

皆、一緒に戦った仲間、そしてサポーターへの感謝の気持ちを口にした。
それは心の底から出ているように感じた。

個々の技量の至らない部分を闘志と組織の力で補い、最高のパフォーマンスを示してくれた。
私たちの心に深く刻まれた活躍だった。

◆書き加え7

岡田武史(おかだ・たけし)監督は終了直後、「選手がこれだけ頑張ってくれたので、勝たせてやりたかった。私の力が足らなかった」と語った。
また、「ベスト8はそんなに甘くないという意味だろう」とも…。
さらに、その後の記者会見で「おそらくもうやることはない」と、監督退任の意向を明らかにした。
自身はベスト4を目指した。

◆書き加え8

眠れない夜が明けた。
岡田武史監督の退任発言を受け、マスコミなどでは早くも2014FIFAワールドカップブラジル大会の日本代表監督に関する憶測が飛び交っている。
候補者の名前が何人も挙がる。
関心の高さの裏返しだ。

田中マルクス闘莉王(たなか・マルクス・トゥーリオ)が語ったとおり、日本なりの戦い方があってよい。
私は思う。
世界のレベルと日本の特性を融合して“上”を目指すうえでも、W杯日本代表の監督は内外から交互に招へい(起用)するのが理想では…。

選手のみならず、岡田武史監督は本大会を通じて大きく成長した。
評価が一気に高まった。
53歳、まだ若い。
代表監督の大変さに懲りたのか?
しかし、関係者や国民が望むなら、2018年のW杯で指揮を執ってほしい。

私個人の希望は、2014マラドーナジャパン。
リアリティは無視しての話。
私がほかにだれも知らないという事情もある。
はたして次期監督はだれに?

◆書き加え9

日本選手がPKを外したシーンが幾度も流されている。
私が名前を伏せることに意味がない。
3人目のキッカー、駒野友一(こまの・ゆういち)はボールがクロスバーに弾かれ、頭を抱えてピッチにうずくまった。
・・・号泣。
私は痛々しくなった。

W杯が終わるまで、この映像は使われつづける。
回想や総括の番組でも…。
また、この先もW杯が開かれるたびに…。

これをバネにし、駒野友一にはさらに素晴らしい選手生活そして人生をつかんでもらいたい。
責任を背負い込むことはない。
PK戦は、だれかが失敗しなれければ決着がつかないシステムなのだから…。

◆書き加え10

パラグアイ戦の平均視聴率は、関東地区で57.3パーセント、関西地区で54.1パーセントを記録した。
凄い数字!
これは侍ジャパンが与えた感動の大きさを物語っている。

近い将来、ワールドカップサッカーを日本単独で招致しようとの機運が盛り上がるかもしれない。
オリンピック招致とどちらが先に実現するだろう。

私は頭がボケないうちにナマで観戦・応援したい。

◆書き加え11

本大会前の日本代表…。
どん底の評価が選手らの反発心をかき立て、エネルギーを引き出した。
そして、実際にどん底の状態がチームの団結を生み出し、結束を強めた。
泥臭く粘り強い守備を中心とした戦いを繰り広げた。

本田圭佑は、「優勝を目指す」と言わなければ、日本は世界から振り向いてもらえなかったと明かした。
自分とチームを奮い立たせる意味もあったろう。
そして、自らを含めて「個の力が劣ると感じた」と語った。
若い選手が積極的に海外でプレーすることを勧めた。

ベスト8に日本の名前がないのはさみしいかぎり。

◆書き加え12

「周りの評価に一喜一憂していられない」。
岡田武史監督は言い切った。
バッシングを受けようが、自分の信じる道を進むと…。
また、日本代表が上を目指すには、もっと長いスパンでチームの強化を考えるべきだと…。

関係者によれば、大会直前に辞任をにおわせたのは選手に批判が及ぶのを少しでも和らげようとの気持ちから。
肝の据わった男である。

ただし、「日本のサッカーをこれ以上背負えない」。
完全燃焼を示唆した。

W杯日本代表監督は想像を絶する激務のようだ。

以下に「本田圭佑侍ジャパン進化…W杯パラグアイ戦」と題する2010年6月30日のブログを収める。

                      ◇◆◇

2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会。
最悪の前評判を覆し、日本代表は決勝トーナメント進出を決めた。
チームは喜びもひとしおだろう。
が、目指すところは高い。

退屈などと酷評されたが、カメルーン戦の勝利は自信になった。
やはり一番の良薬だ。

⇒2010年6月15日「W杯日本初戦勝利! ウェルカメルーン!」はこちら。

オランダ戦の試合運びは充実していた。
デンマーク戦の快勝は自信を大きくした。

⇒2010年6月27日「W杯日本決勝T進出、前評判を吹き飛ばす」はこちら。

侍ブルー軍団は波に乗っている。

きょう、いよいよ決勝トーナメントの1回戦。
キックオフは午後11時頃。
日本代表が対戦するパラグアイは南米の強豪であり、やりにくい相手らしい。
グループF1位。
世界ランキングは、日本が45位に対し、パラグアイが31位。
過去の対戦成績は、日本の1勝3分け2敗と分が悪い。

パラグアイは意外にも鉄壁の守備が持ち味だ。
フィジカルコンタクト(当たり)が厳しい。
加えて、攻撃への切り替えが早く、とくにカウンターは注意を要する。
選手一人ひとりの縦方向への執念が凄まじく、走りのスピードそしてドリブルの突破力は侮れない。
また、南米チームに特有のいやらしさ、ずる賢さを持つようだ。
反則の使い方に長けているということ?
侍ジャパンがこれに苛立つと相手のペースに嵌まってしまう。
相当な難敵である。
侍ジャパンは体力の消耗が激しくなりそう。

しかし、イビチャ・オシムはこれまでの戦い方ができるなら勝てると語った。
日本代表の組織的なサッカーは、大会に入り試合ごとに進化している。
ゴールを狙う積極性も増している。
慎重なパス回し、冷静な試合運びを心がけ、じっくりと商機を探るのだろうか。
となると、前半を無失点に抑え込みたい。

私はサッカーをほとんど分かっていないが、本田圭佑(ほんだ・けいすけ)が相手の守備陣をどこまで引き付けられるかが得点のカギになると思う。
何せ「剣豪・宮本武蔵」のオーラを全身から放っている。
粗野なインパクトは十分。
が、本人は「一人でサッカーはできない」と心得る。
気迫は当然として、日本代表は“頭脳”で試合に臨み、全員で勝利をつかむほかにない。
岡田武史(おかだ・たけし)監督は選手にどのような指示を与えているのか。

韓国が1回戦でウルグアイに敗れ、姿を消した。
日本はアジア勢最後の砦となった。
気が早いと笑われるかもしれないが、1回戦に勝てば初の準々決勝進出(ベスト8入り)。
次は、岡田武史監督が目標とする「ベスト4入り」をかけ、スペイン×ポルトガルの勝者と対戦する。

注目のパラグアイ戦は、デンマーク戦ほどでないにしろ、日本中が寝不足になる。
私が暮らす横浜・港北ニュータウンの大規模団地では、ほぼ全世帯がテレビで観戦・応援するはず。
深夜、はたして響くのは住人の歓声か悲鳴か…。

TBSはキャスターに加藤浩次を迎え、午後10時から3時間以上にわたって放送する。
侍ジャパンが先制する試合展開になれば、化け物みたいな視聴率を記録する。
優に50パーセントを超えるのでは…。

私は、日本代表が決勝トーナメントで1勝を挙げたら、それは歴史的快挙と考える。
「世界を驚かせてやろうぜ!」が現実になる。

                       ◇

普段はサッカーに無関心な私でも気になる2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年6月28日「マラドーナとメッシの関係…W杯記者会見」はこちら。

⇒2010年6月28日「W杯人気、デニーズ世界のカレーツアー」はこちら。

⇒2010年6月27日「W杯日本決勝T進出、前評判を吹き飛ばす」はこちら。

⇒2010年6月15日「W杯日本初戦勝利! ウェルカメルーン!」はこちら。

                       ◇

富山・滑川の天望町、かつての両親の実家に暮らす妹は熱狂的なサッカーファンである。
三男が富山第一高校サッカー部に所属していた。
高校サッカー選手権出場の常連校だ。
子よりも親のほうが夢中になっていた。
応援のためなら、どこへでもクルマで出かけていった。

⇒2008年1月2日「富山第一、高校サッカー出場!」はこちら。

⇒2008年12月29日「サッカー富山第一、初戦は筑陽学園」はこちら。

また、ひいきのJ1チームの応援のために、ときどき東京や横浜までやってきた。
驚くべき情熱である。

今回のワールドカップでも、本人はおそらく南アフリカへ飛んでいきたかった。
地元のサッカーファン仲間とどこかに集まり、おおいに盛り上がっているのでないか…。

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2010年7月公開講座

和田創ブログ 2010年6月タイトル一覧

◇2010年6月30日(水) W杯岡田ジャパンの死闘…評価と次期監督
◇2010年6月29日(火) 本田圭佑侍ジャパン進化…W杯パラグアイ戦
◇2010年6月28日(月) マラドーナとメッシの関係…W杯記者会見
◇2010年6月28日(月) リクルート・トップ営業マンセミナー
◇2010年6月28日(月) W杯人気、デニーズ世界のカレーツアー
◇2010年6月27日(日) 国母和宏の舌打ち…大人の良識への挑戦状
◇2010年6月27日(日) W杯日本決勝T進出、前評判を吹き飛ばす
◇2010年6月26日(土) 国母和宏の反骨心…突っ張りより苛立ち
◇2010年6月25日(金) アメショーならブラックスモーク(再録)
◇2010年6月25日(金) ヤカン体操編…日清焼そばU.F.O.CM
◇2010年6月24日(木) 自分の仕事をどう評価するか…人生論
◇2010年6月24日(木) 初詣参拝客日本一・明治神宮は人工林
◇2010年6月23日(水) 営業講師は疲労かボケか、忘れ物ばかり
◇2010年6月22日(火) 芳井順一社長のツムラ再生劇…カンブリア宮殿
◇2010年6月22日(火) 世界ランク1位宮里藍、メジャー初制覇へ
◇2010年6月21日(月) 豊田章男と奥田碩…トヨタ社長評価
◇2010年6月21日(月) 豊田章男社長…創業家の誇りと誠実(再録)
◇2010年6月20日(日) 間寛平がひた走る人生の地平線(再録)
◇2010年6月20日(日) みんなの党、舛添新党は不発…参院選予想
◇2010年6月19日(土) 出陣餅…受験・就活・婚活の御守(再録)
◇2010年6月19日(土) 物価下げ止まりの気配…食品スーパー
◇2010年6月18日(金) プロ講師のなり方…地獄をくぐり抜ける
◇2010年6月18日(金) 消費税は30パーセント以上へ引き上げ
◇2010年6月17日(木) 老人はオオカミ少年、渡瀬謙氏は10冊目
◇2010年6月17日(木) ゲゲゲ、人気ラーメン店の行列が消えた
◇2010年6月16日(水) 講師にとっての顧客とは?…プロ養成塾
◇2010年6月16日(水) 好々爺・渡部恒三…民主党の水戸黄門
◇2010年6月15日(火) したたか与党・民主が勝利…参院選予想
◇2010年6月15日(火) W杯日本初戦勝利! ウェルカメルーン!
◇2010年6月14日(月) ゲゲゲゲラが出た…私は初校で校了
◇2010年6月14日(月) 5分の朝礼で会社は変えられる
◇2010年6月13日(日) 子ども手当は子どもが返せ…友愛の正体
◇2010年6月12日(土) 松下奈緒「ゲゲゲの女房」人気シーン
◇2010年6月12日(土) 社長教育の綾小路きみまろ…講演講師
◇2010年6月11日(金) ゲゲゲ御三家…大日本・凸版・共同印刷
◇2010年6月11日(金) セミナー報告…古波倉正嗣トレーナー
◇2010年6月10日(木) 大学・大学院で「営業学」の授業が増加
◇2010年6月10日(木) やる気を高める…アヅミ式朝礼(再録)
◇2010年6月9日(水) 目玉政策撤回なら衆院解散総選挙を!
◇2010年6月8日(火) 日本で一番営業を考えつづける講師
◇2010年6月8日(火) 松下奈緒と向井理が好演…ゲゲゲの女房
◇2010年6月7日(月) 富山ダイチのスケート親父…田中実会長
◇2010年6月6日(日) ゲゲゲ原稿料を払ってもらえない
◇2010年6月5日(土) いくらか有名にならないと…本を出す
◇2010年6月5日(土) 月刊トップセミナー配信…無料講演映像
◇2010年6月4日(金) 一番総理になりたかった男…菅直人
◇2010年6月4日(金) 本を出さないかというお誘いを受ける
◇2010年6月3日(木) 毎日が自分との戦いだ
◇2010年6月2日(水) 鳩山由紀夫内閣総辞職へ…総理辞意表明
◇2010年6月2日(水) 営業とは暴走である…経営講演(再録)
◇2010年6月1日(火) 提案営業見直しのよい機会…受講感想

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本田圭佑侍ジャパン進化…W杯パラグアイ戦

2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会。
最悪の前評判を覆し、日本代表は決勝トーナメント進出を決めた。
チームは喜びもひとしおだろう。
が、目指すところは高い。

退屈などと酷評されたが、カメルーン戦の勝利は自信になった。
やはり一番の良薬だ。

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オランダ戦の試合運びは充実していた。
デンマーク戦の快勝は自信を大きくした。

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侍ブルー軍団は波に乗っている。

きょう、いよいよ決勝トーナメントの1回戦。
キックオフは午後11時頃。
日本代表が対戦するパラグアイは南米の強豪であり、やりにくい相手らしい。
グループF1位。
世界ランキングは、日本が45位に対し、パラグアイが31位。
過去の対戦成績は、日本の1勝3分け2敗と分が悪い。

パラグアイは意外にも鉄壁の守備が持ち味だ。
フィジカルコンタクト(当たり)が厳しい。
加えて、攻撃への切り替えが早く、とくにカウンターは注意を要する。
選手一人ひとりの縦方向への執念が凄まじく、走りのスピードそしてドリブルの突破力は侮れない。
また、南米チームに特有のいやらしさ、ずる賢さを持つようだ。
反則の使い方に長けているということ?
侍ジャパンがこれに苛立つと相手のペースに嵌まってしまう。
相当な難敵である。
侍ジャパンは体力の消耗が激しくなりそう。

しかし、イビチャ・オシムはこれまでの戦い方ができるなら勝てると語った。
日本代表の組織的なサッカーは、大会に入り試合ごとに進化している。
ゴールを狙う積極性も増している。
慎重なパス回し、冷静な試合運びを心がけ、じっくりと商機を探るのだろうか。
となると、前半を無失点に抑え込みたい。

私はサッカーをほとんど分かっていないが、本田圭佑(ほんだ・けいすけ)が相手の守備陣をどこまで引き付けられるかが得点のカギになると思う。
何せ「剣豪・宮本武蔵」のオーラを全身から放っている。
粗野なインパクトは十分。
が、本人は「一人でサッカーはできない」と心得る。
気迫は当然として、日本代表は“頭脳”で試合に臨み、全員で勝利をつかむほかにない。
岡田武史(おかだ・たけし)監督は選手にどのような指示を与えているのか。

韓国が1回戦でウルグアイに敗れ、姿を消した。
日本はアジア勢最後の砦となった。
気が早いと笑われるかもしれないが、1回戦に勝てば初の準々決勝進出(ベスト8入り)。
次は、岡田武史監督が目標とする「ベスト4入り」をかけ、スペイン×ポルトガルの勝者と対戦する。

注目のパラグアイ戦は、デンマーク戦ほどでないにしろ、日本中が寝不足になる。
私が暮らす横浜・港北ニュータウンの大規模団地では、ほぼ全世帯がテレビで観戦・応援するはず。
深夜、はたして響くのは住人の歓声か悲鳴か…。

TBSはキャスターに加藤浩次を迎え、午後10時から3時間以上にわたって放送する。
侍ジャパンが先制する試合展開になれば、化け物みたいな視聴率を記録する。
優に50パーセントを超えるのでは…。

私は、日本代表が決勝トーナメントで1勝を挙げたら、それは歴史的快挙と考える。
「世界を驚かせてやろうぜ!」が現実になる。

                       ◇

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富山・滑川の天望町、かつての両親の実家に暮らす妹は熱狂的なサッカーファンである。
三男が富山第一高校サッカー部に所属していた。
高校サッカー選手権出場の常連校だ。
子よりも親のほうが夢中になっていた。
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また、ひいきのJ1チームの応援のために、ときどき東京や横浜までやってきた。
驚くべき情熱である。

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2010年7月公開講座

マラドーナとメッシの関係…W杯記者会見

日本代表の決勝トーナメント進出で盛り上がる2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会。
デンマーク戦が行われた25日は大勢が寝不足になった。
侍ジャパンは29日深夜、1回戦となる南米の強豪パラグアイ戦に臨む。

さて、サッカーにうとい私が本大会で唯一知っている出場者が、アルゼンチン代表のマラドーナ監督。
ウィキペディアによれば、「ディエゴ・アルマンド・マラドーナ」。
現役時代は「神の子」と呼ばれ、国民の英雄だった。
神の手ゴールや5人抜きなど伝説のプレーは枚挙にいとまがない。
背が低く、決してスマートな体型でなかったが、いまはころっとした印象である。
愛嬌溢れる中年おやじ、…憎めない。

マラドーナは過激な言動で物議をかもし、とくに引退後はいろいろな問題を起こした。
私がぼんやりと記憶しているのは、薬物やアルコールへの依存などで命を落としかけたこと。
栄光から一転、挫折を味わった。
そのマラドーナが久し振りに世界の表舞台に姿を現した。
アルゼンチン代表はW杯南米予選をぎりぎりの4位で通過し、監督としての資質を疑問視された。
ところが、W杯グループリーグ(グループB)では3戦全勝で決勝トーナメント進出を果たし、自分と選手をこき下ろしたメディアを見返した。
テレビカメラがマラドーナのオーバーな表情とアクションを追いかけることもあり、選手に負けないくらい目立っている。
やはりスター。

マラドーナ監督は選手に愛情と敬意を示し、南米予選でも彼らをかばいつづけた。
それは素晴らしいとして、リオネル・メッシなど選手への抱擁とキスが多いため、マスコミから男好き疑惑を質された。
が、本人はきっぱりと「男よりも女のほうが好きだ」と退けた。
私は名前と年齢を忘れたが、マラドーナは若い金髪の女性とつきあっていると威張った。
日本ではおおよそ考えられない記者会見である。
実に痛快!
それ以上は突っ込ませなかった。

しかし、私が引っ掛かったのは、マラドーナの回答が男女の比較に留まったことだ。
なぜ、そうした趣味はないと明言しなかったのか。
性の開放が進み、相手が同性でも異性でも対応可能な人が増えている。
ちなみに、私は当該領域におけるフレキシビリティを持ち合わせていない。
だれも聞いてない?
あ、そう。

アルゼンチン代表のエースストライカー、メッシはマラドーナをリスペクト(尊敬)しているらしい。
同国では期待のFWを「マラドーナ二世」と呼び、メッシは最有力である。
注目の二人の関係はそれに尽きるようだ。

                       ◇

普段はサッカーに無関心な私でも気になる2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年6月28日「W杯人気、デニーズ世界のカレーツアー」はこちら。

⇒2010年6月27日「W杯日本決勝T進出、前評判を吹き飛ばす」はこちら。

⇒2010年6月15日「W杯日本初戦勝利! ウェルカメルーン!」はこちら。

◆書き加え
このブログは数日前に記した。
先ほど、アルゼンチンは決勝トーナメントの1回戦となるメキシコ戦を3−1で制し、ベスト8へ進んだ。
サッカー大国の本領発揮である。
勢いが増してきた。

ゲームは疑惑のゴールなど、判定を巡ってかなりもめたようだ。
マラドーナ監督は喜怒哀楽が激しく、何をやっても絵になる。

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2010年7月公開講座

リクルート・トップ営業マンセミナー

私が理事長を務める「NPO法人営業実践大学」では第169回公開講座を行う。
実は、本大学は現在のスタイルでの運営を2011年3月に終了する。
ついては、2010年1月〜9月を過去の好評セミナーのアンコール企画とした。
8月は夏休みのため、今回を含めて残り2回の開催である。
長らくのご支援に対し、心より感謝する。

第7弾の案内文は以下のとおり。

巧みな話術で顧客を説得して商談を成立させる…。
これが営業パーソンがイメージする商談ではないでしょうか?
しかし、いまや「トークを磨いても売れない」「話すほど顧客は引いてしまう」のが現実です。
売れる時代で武器となったやり方は、売れない時代ではマイナスとなります。
商談はトークの良し悪しでなくプロセスの適否で決まります。
ゲストの渡瀬謙氏は内気な性格を強みとし、独自の営業手法を生み出しました。
それが「ステップ営業法」です。
氏は話さず、ステップを大切にすることで、顧客の相談相手として商機を見出し、クロージングに結び付けます。

概要は以下のとおり。

日 程◆2010年7月14日(水)
時 間◆午後7時40分〜9時20分(1時間40分)
会 場◆ジェイック(地下鉄神保町駅至近)
演 題◆渡瀬謙「サイレントセールス」セミナー
副 題◆内気で無口な男がリクルートでトップ営業マンに!
ゲスト◆渡瀬謙(有限会社ピクトワークス代表取締役)

講師略歴は以下のとおり。

精密機器メーカーを経てリクルートに入社。
内向的なため、まったく売れない日々を過ごす。
その後、自分の性格に合った営業スタイルへ転換させ、1年目にしてトップセールスを達成した。
ピクトワークスを設立し、持論の「サイレントセールス」を中心に執筆やセミナーなどで活躍する。
『アポ取りの達人』など著書は多数。

ゲストの渡瀬謙氏は、内気で無口な人でも売れる営業とはどのようなものかを探りつづけてきた。
折しも、市場の成熟化につれ、PUSH型の営業からPULL型の営業への転換が求められるようになった。
さらに、技術スタッフやサービススタッフなど口下手な人でも営業活動の一端を担うようになった。
渡瀬謙氏は、市場環境や経営環境の変化も追い風となり、「しゃべらない営業」の第一人者として教育指導に奔走している。
今回は、そのエッセンスを披露していただく。

私・和田創は前座として、「社長スクール」で講演を行う。
演題は、「終わりから始まる 〜行うために学ぶ」。
時間は、午後6時50分〜7時20分(30分間)。

私はこれまで大勢の方々に和田創方式の「提案営業研修」や「提案営業セミナー」を受けていただいた。
ところが、講師として幕引きが迫るいまになり、それがどれくらい役立っているか、不安に駆られている。
すでに受講してくださった方、これから受講してくださる方へ、成果向上の観点から研修やセミナーの生かし方についてメッセージを届けたいと考えた。
私が最近気がかりなのは、知るために学ぶ人が増えていることだ。
研修もセミナーも終わってからの勝負である。
受講者は自らの意識と姿勢が問われている。

当日の受講料は一般4千円、会員2千円。
NPO法人なので、収益事業でなく社会貢献事業。
ぜひお気軽にご参加ください。

なお、途中の20分間はフリータイム(名刺交換会&休憩)。
毎回、ゲストと参加者、参加者同士で大盛りあがり。
どうか名刺をお忘れなく。

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W杯人気、デニーズ世界のカレーツアー

自宅から徒歩数分、横浜市営地下鉄グリーンライン北山田駅のデニーズ横浜都筑店では、2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会の開催に合わせて「世界のカレーツアー」を実施している。
確か6種類のカレーフェア。

日本代表、侍ジャパンの大活躍により、予想以上の売り上げを記録している?
デニーズはスポンサーでないので、W杯を連想させるコピーやデザインは採用できない。
しかし、のぼりやポスターなどのSP(販売促進)ツールを活用し、雰囲気を盛り上げている。
ファミリーレストランのカレーとしてはおいしく、値段もこなれている。
W杯人気にうまくあやかった。

あちこちのテーブルで食べる姿が見られ、わが子は欧風ビーフカレーを注文した。
その甲斐あってか、日本はオランダに善戦し、デンマークに快勝した。

日本チームがW杯決勝トーナメントで勝ち進むようだと、キャンペーンに火がつきそう。
ベスト8入り(準々決勝進出)で10パーセント、ベスト4入り(準決勝進出)で20パーセント還元してほしいところ…。
ムリかなぁ。

なお、デニーズのホームページで確認のうえ出かけること。
店舗により日程、メニュー、時間帯が異なる可能性がある。

                       ◇

私はテレビ報道で知った。
デンマーク戦の勝利により、急きょチケットを手配し、サポーターが南アフリカへ飛んでいるという。
それも団塊の世代など、60代や70代が含まれる。
人をここまで熱狂させるサッカーの魅力とはいったい何なのだろう。


                       ◇

普段はサッカーに無関心な私でも気になる2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年6月15日「W杯日本初戦勝利! ウェルカメルーン!」はこちら。

⇒2010年6月27日「W杯日本決勝T進出、前評判を吹き飛ばす」はこちら。

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2010年7月公開講座

国母和宏の舌打ち…大人の良識への挑戦状

きのうのブログ「国母和宏の反骨心…突っ張りより苛立ち」の続き。

⇒2010年6月26日「国母和宏の反骨心…突っ張りより苛立ち」はこちら。

私は来年還暦を迎えるので、いくらか世間の常識をわきまえている。
そうならなければ食べていけなかった。
講演や公開セミナーなどで、参加者から非常識といった指摘をときどき受ける。
が、自己評価は、つまらないほどの常識人間。

さて、私は3名から寄せられたコメントに同感である。
「国母和宏」に関するブログに限らず、真剣な意見についてはたいてい異論がない。
したがって、返答に窮する。

私は、国母和宏が日本の代表としてオリンピックに出場する以上、最低限のルールやマナーを尊重してほしいと思う。
国費、つまり私たちの税金も投入されている。
彼の態度に、不快感を通り越して怒りを覚えた。

私はこのブログで“好き嫌い”に触れないように努めている。
あえて言えば、国母和宏は嫌いだ。
しかし、それは個人的な感情にすぎず、どうでもよい。
ヒトでもコトでもモノでも同様である。
国母和宏だって皆に好かれたいと思っていないだろう。

                       ◇

国母和宏は幼くかつ弱い。
一連の対応を見ると、人間として未熟だったのは間違いない。

私がこのブログで考えたいのは、そうした真っ当な判断の先である。
とりわけ社会的な通念を超えたところに踏み込みたい。
それを肯定すると、話が落ち着いてしまう。
私に異論がないからだ。

私は、国母和宏というアウトサイダーのなかに革新や創造の“芽”がないか探ってみたかった。
でなくては、世の中は何も変わっていかない、何も生まれてこない。
だれかが次の扉を開けてくれなくては、目の前に新しい風景が広がらない。
退屈極まりない…。

例の記者会見での“舌打ち”は、良識を振りかざす大人に対する挑戦状であってほしい。
人生とは「無難」の習得過程である。
それに己を封じ込めないことだ。
上辺の反省など、彼に似合わない。

はたして国母和宏はこの先もやっていけるのか?
私はそう願うが、かなり危ういと案じている。
何せ人生は長い…。

国母和宏は、自分としっかり向かい合わなくては次のステージへ進めないところに差しかかっている。

                       ◇

いまウィキペディアで調べたところでは、「國母和宏」が正しい表記のようだ。
1988年8月16日、北海道石狩市生まれ。
真夏に産声を上げた。
チームミナミ所属のプロスノーボードライダー。
東海大学札幌キャンパス国際文化学部在学。

2010年カナダ・バンクーバー冬季五輪(オリンピック)のスノーボード・ハーフパイプで日本代表となった。
決勝では1回目で転倒し、2回目で手をついたが、それでも8位入賞を果たした。
世界トップクラスの実力の持ち主である。

                      ◇◆◇

国母和宏に関する一連のブログは以下のとおり。

⇒2010年3月2日「国母和宏…伝統の夏季、革新の冬季」はこちら。

⇒2010年3月8日「国母和宏…アウトサイダーの危うさ」はこちら。

⇒2010年6月26日「国母和宏の反骨心…突っ張りより苛立ち」はこちら。

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W杯日本決勝T進出、前評判を吹き飛ばす

私はスポーツにうとい。
とりわけサッカーはスポーツニュースでも見ることがない。
選手では中田英寿(なかた・ひでとし)を知っているくらい。
前回、2006FIFAワールドカップドイツ大会、グループリーグ。
確か最終戦、試合終了のホイッスルが吹かれると同時にピッチに仰向けに倒れた姿が印象に残っている。
引退の気持ちを固めていたのか…。

ところで、私はWCという文字で「トイレ」を思い浮かべる。
いま何の略か調べてみたら、「water closet」と分かった。
しかし、国民の大半は「ワールドカップ」を思い起こすはずだ。
表記は通常、WCでなく「W杯」。
サッカーは、日本人の国民性からして根付かないと思っていたが、メジャーなスポーツになった。
わが国でも野球をしのぎそうな勢いである。

さて、2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会。
“侍ジャパン”は決勝トーナメント進出を果たした。
他国開催のW杯では初めてであり、非常に立派だ。
隣の韓国も進出を決めた。

日本代表は優勝候補の一角のオランダ戦で健闘した。
あそこまで頑張れるとは…。
落ち着いて粘り強く戦えたのでなかろうか。
試合終了間際、決定的なゴールチャンスを逃したのは残念だった。
「引き分け」が現実になりかけた。
おそらく最良の結果だろう。

私はチームコンディションからして、デンマーク戦はひょっとするかもしれないと思っていた。
皆も同じだったようで、私が暮らす大規模団地では平日の深夜というか早朝にもかかわらず多くの窓に明かりが灯っていた。
生中継した日本テレビは、この時間帯(午前3時〜5時)では史上最高となる30.5パーセントの平均視聴率(関東地区)を記録した。
私が長らく自宅とオフィスを構えた渋谷の繁華街では若者たちが喜びを爆発させた。

日本代表は最悪の前評判を吹き飛ばした。
岡田武史(おかだ・たけし)監督の解任論、侍ジャパンへの失望の声がネットを飛び交っていた。
とくに匿名情報がひどく、素人が無責任に批判しているにすぎず、まったく当てにならない。

日本代表はデンマーク戦では引き分けを狙うのでなく、勝ちにいった。
その後のコメントは力強かった。
岡田武史監督は「終着点はここではない」。 
本田圭佑(ほんだ・けいすけ)選手は「目標ははるか先」。

侍ジャパンは私たちの期待を大きく上回る活躍を示した。
関係者と日本中の盛り上がりに水を差すみたいで申し訳ないが、私はグループリーグを突破しただけでたいしたものだと思う。
決勝トーナメントではどうか無心で戦ってほしい。
1回戦の相手は南米の強豪、パラグアイである。

                       ◇

普段はサッカーに無関心な私でも気になる2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年6月15日「W杯日本初戦勝利! ウェルカメルーン!」はこちら。

◆書き加え
このブログは土曜日に記した。
いま日曜日午前1時過ぎ、韓国が1回戦でウルグアイに敗れたというニュースが飛び込んできた。
W杯決勝トーナメントで1勝を挙げるのは至難だ。

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2010年7月公開講座

国母和宏の反骨心…突っ張りより苛立ち

3カ月以上前、このブログで「国母和宏(こくぼ・かずひろ)」に触れた。
バンクーバー冬季五輪で引き起こした一連の問題を取り上げたものでない。
私は彼を見て「アウトサイダー」という言葉を思い出し、それについて述べたかった。

⇒2010年3月2日「国母和宏…伝統の夏季、革新の冬季」はこちら。

⇒2010年3月8日「国母和宏…アウトサイダーの危うさ」はこちら。

しかし、当時、3名の読者から真剣なコメントが寄せられた。
この問題に対する世間の関心の大きさ、反響の凄まじさを感じた。
1名については「国母和宏…アウトサイダーの危うさ」で紹介した。
ずいぶん時間が経ってしまったが、2名について紹介したい。

なお、このブログは、数カ月から1年くらい前に書いた素材を仕上げてアップしていることがある。
そうでない記事についても、数日から1カ月ほどの書き溜めということが多い。

                       ◇

「夢鳥@東京調布ジャンプ少年団」氏のコメントは以下のとおり。
ご自身はヤフーブログを用いている。

はじめまして。
一連のエントリーを拝読し、大変勉強になりました。
ありがとうございました。

國母選手に対して二宮清純氏が「だれに対する反骨心なのか?」と評していましたが、それにも同感です。

エベレストの鉄人、三浦雄一郎氏はスピードレースに出場したために五輪資格をはく奪されました。
しかし、その反骨心が冒険スキーを切り拓いたわけで、とても尊敬しております。

                       ◇

三原淳氏のコメントは以下のとおり。
私が暮らす団地の近く、横浜市営地下鉄グリーンライン北山田駅のそばにオフィスを構える社長である。

国母君は前回のトリノ冬季五輪のときには、朴とつとしたかわいい少年だった。
この4年間で別人のように変わってしまったんです。
彼をこうしてしまった親を含めた大人が悪いのでしょう。
僕は彼を責めません。
きっと理解不能でしょう。
然るべき教育を子どものときから受けてないんですよ。

私の息子たちもアルペンスキーをやっています。
チームは先輩と後輩の上下関係もしっかりしています。
コーチやスタッフ、父兄を敬う教育も行っています。
リフトに乗るときは「お願いします!」。
降りるときは「ありがとうございました!」。
大声でリフト係員に挨拶します。

合宿にはDSなどのゲームは持ち込み禁止です。
また、宿題を持ち込み、その時間を設けて高学年は低学年に教えます。
朝・昼・晩の食事を残すことは禁止です。

息子たちは団体生活を営むことにより多くのことを学びます。
私は、スキーの腕を上げるには個人で取り組むほうが効率的だと分かっています。
例えば、親と二人三脚で行う、有名コーチにベタで付いてもらう。
でも、チームで練習を行うからこそ学べることがあるのもよく分かっています。

自分だけでなく仲間が勝ったときは一緒に喜び、負けたときは一緒に悔しがる。
相手を称えたり、相手をいたわったり、そういうところだって個人では学べませんね。

私の中学時代は“部活”に参加することが必須でした。
いまはそうではない。
その弊害は今回の件に留まらず、いたるところで感じられます。
私の考える「教育改革」はここからだとおもうのですが…。

                       ◇

以上。
ナイスコメント、まことにありがとうございます。
私は、お二方に異論はない。

二宮清純は、信頼の置けるスポーツライター、切れ味の鋭いスポーツコメンテーターである。
「だれに対する反骨心なのか?」。
私は、彼の直感というか分析の的確さに感心する。
しかし、それが分かっていたら、国母和宏はあんな態度を取らない。
アウトサイダーはうまく気持ちをコントロールできず、考えを筋道立てられない。
胸の内、頭の内はもやもやしている。
自分があまり分かっていない。

また、チーム練習や団体生活の経験は、私たちの人間的な成長、社会的な成長を促すうえで非常に貴重だろう。
私は長らく企業研修の講師を務めてきたが、そこで感じるのは「組織風土」の違いの大きさである。
セミナールームに入る際、企業によっては深々と一礼する、大声で「入ります!」と挨拶する。
あるいは、開講時に社旗に一礼する、社歌を斉唱する、社訓を唱和する。
ほかにも、さまざまだ。
これまでの経験では、こうした会社は概して業績がよい。
かたや、最低限の「躾(しつけ)」さえできていない職場が珍しくない。
躾は「身が美しい」と書く。
概して業績が悪い。
組織における規律や礼儀は依然として重要である。

ところで、国母和宏は3月に開催されたUSオープンで優勝した。
バンクーバー冬季五輪金メダリストのショーン・ホワイトは出場していなかった。
トリノ冬季五輪に続いて2連覇。
が、銀メダリストのぺートゥ・ピロイネンと銅メダリストのスコット・ラゴを抑え、本人はしてやったり。
例の問題を引きずっていたのか、「もっともほしい優勝だった」とマスコミに語った。
精一杯の強がり。
優勝賞金は2千万円らしい。

また、インターネット上では国母和宏の年収に関する憶測が流れている。
私に言わせれば、日本の第一人者、世界の一流プレイヤーに上り詰めて、その程度の金額かと思う。
しかも、選手生命は短い。
待遇の低さは、この競技に対する世間の評価の低さだろう。
社会から「スポーツ」と見なされたのは比較的最近でないか(不確か)。
大けがの危険性と隣り合わせの競技であり、反骨精神を持っていなくてはこの道に突き進めない。

スノーボード・ハーフパイプにのめり込んできた自分の地位の低さは、彼を失望させているのかもしれない。
実績を残しても、周囲から敬われないのでは…。
私は、突っ張りより“苛立ち”を感じる。
満たされない気持ちが表情や態度に出てしまっている。
努力が認められない、報われない人に特有だ。

続きはあした。

                      ◇◆◇

以下に、「国母和宏…伝統の夏季、革新の冬季」と題する2010年3月2日のブログを収める。

バンクーバーオリンピックで印象に残ったのは…(私がこれまで気づかなかっただけの話かもしれない)。
古典的な競技が大部分を占める夏季五輪と比べ、冬季五輪はゲーム感覚の競技が次々と生まれていること。

全体に「遊び」の要素が横溢している。
それはユニフォームやギア(競技道具)などにも…。
ファッション性が断然高い。
冬季五輪には華やかさがあり、しかも年々増している。
選手の背景や舞台がたいてい白なので、とてもよく映える。
行き過ぎはいけないが、それはそれで楽しみの一つだ。

参加国の地理的特性や気候条件のハンディが少ない夏季五輪。
世界中から選手が集う。
国際レベルのスポーツイベントに関しては肥大化を懸念する声も聞こえるが、4年に1度の祭典である。
夏季五輪は保守一辺倒でなく、活性化が図られてよい。
競技人口ははるかに多いはずであり、出場のハードルがあまりに高い。
そのせいか、冬季五輪より連続出場が断然少ない(不確か)。
競技種目の拡大と会期の延長を考えてみてはどうか?

夏季五輪は、冬季五輪に「クリエイティビティ」の面で大きな後れを取りそうだ。

                       ◇

あえて言えば、伝統の夏季に対し、革新の冬季。
スノーボード・ハーフパイプの国母和宏(こくぼ・かずひろ)が引き起こした問題は、こうした傾向の延長線上にある。
公式ユニフォーム(スーツ)の着こなしについては規定があり、それを乱した以上は本人に非があるが…。
また、態度は決して褒められたものでない。

しかし、新時代を切り開くのは、いつだってアウトサイダーだ。
うっせーな、文句あっか。

                      ◇◆◇

以下に、「国母和宏…アウトサイダーの危うさ」と題する2010年3月8日のブログを収める。

先日のブログ「国母和宏…伝統の夏季、革新の冬季」に関して、マイミクのJK(加東仁)氏からコメントが寄せられた。
リアルの友人でもある。

スノボの国母和宏選手の件。
日本の代表選手としてはまことにお粗末な話だと思っています。
これは競技の歴史に違いがあるかもしれません。
小生が知っているレスリング・柔道・水泳などは学校の部活から始まり、いわば教育の一環としての側面が大切にされてきました。

もちろんいろいろな選手がいますが、自分が代表選手となったときにまず自覚するのは、ぎりぎりまで競ってきた国内のライバルたち。
彼らのことを考えると、本番の成果以外に余計なことで左右されまいと身を正します。
実際、レス協指導者で金メダリストだった強化委員長は、彼の態度に激怒しています。

国母選手は父君にスノボを伝授され、二人三脚で鍛錬してトップになったようです。
そしてプロですね。
勝てばOKという考えは構いませんが、個人資格の大会ならいざ知らず、国費により代表として参加することは彼の頭のなかになかったのでしょう。
メダルを取っていたら評価も変わったかもしれませんけれど…。

今大会でアメリカの選手が銅メダルを下腹部にかけ、それをファンにキスさせるおふざけをしました。
しかし、直ちに協会からの怒りが伝わって自主帰国、反省しているそうです。

小生はオリンピックではありませんが、学生のナショナルチームを連れて海外試合に行ったことがあります。
彼らには「試合以外の場では、恥ずかしくない服装と態度に心がけること。日の丸をつけてバカやチンピラだと思われるな」と説きました。

以上。
私は同感。

                       ◇

私は先日のブログで国母和宏に絡めて「アウトサイダー」という言葉を使った。
少し補いたい。

アウトサイダーをかっこいいと思うかどうかは、人それぞれの自由である。
が、アウトサイダーだから正しいというロジックは成り立たない。
その多くは、外しているのでないか。
例えば、傍流であり、異端であり、不良であり、野良猫であり、破壊者である。

私自身、アウトサイダーという自覚を持って生きてきた。
とりわけ30代前半まで…。
私は昔、社会に馴染めず、居場所を見つけられなかった。
一番困ったのは、職場を得られなかったこと。
フリーランスの走りにならざるをえなかった。
要は、世間とまったくかみ合わない。

恐らくアウトサイダーはみじめであり、孤独である。
ときに鼻つまみ。
私がそうだったように、大半は仕事につきにくく、経済的に恵まれない。
アウトサイダーのなかで活躍の場をつくり出せるのは、ほんの一握りの例外だろう。
したがって、ひねくれたりすさんだりしやすい。
それが、アウトサイダーの姿。

私は周りに合わせられるなら、出来合いの枠組みに収まれるなら、どんなに楽だろうと考えていた。
それが普通にできる人々がうらやましかった。
同世代の勤め人には負い目さえ感じた。
前妻は東京女子大学を卒業した。
仲間が、いわゆる一流大学を卒業して一流企業に就職した人と結婚するなかで、明治大学を中退して仕事にあぶれた私を選択した。
自身も職場に溶け込めず、私の気持ちは分かってくれていたのでは…。

アウトサイダーそのものは正義でも善でもない。
ただ、彼らのなかから新しい芽が生まれたり新しいうねりが出てきたりするのは確かだ。
時代を切り開くのはアウトサイダー、社会を変えるのはアウトサイダーだろう。

私がプランナーの道を歩んだのも、息が詰まりそうな世間や退屈極まりない日常を何とかしたかったのかもしれない。
目に触れる光景が面白くなかったのだ。

なお、私は、人の評価は結果によると思う。
だが、仮に国母和宏が今大会で日本唯一の金メダルを取り、絶大な称賛を浴びたとしても、彼に対する私の判断は変わらない。
非は非。
結果により、それが正当化されるなどありえない。

国母和宏は、出国時の身だしなみや記者会見での対応など、叱責を受けて当然だ。
しかし、それ以外のところで、彼に憎悪を募らせることもない。
スノーボードにのめり込み、才能を伸ばしてきた青年だ。
素晴らしいではないか。

また、先日のブログで述べたとおり、この競技(種目)の生い立ちも踏まえてあげるべきだろう。
アウトサイダーの自己表現であり自己主張なのだ。
美学と矜持!
国母和宏は社会的な制裁を十分に受けており、行き過ぎたバッシングはどうか。
彼が潰れなければよいが…。
私は、冬季五輪、あるいはスポーツ全般におけるゲームやファッション、遊びの要素など「クリエイティビティ」の高揚へ目を向けた延長で語った。

私が国母和宏問題でもっとも痛切に感じたのは、我が国の教育の衰退、そして貧困である。
それは学校に限らず、家庭や社会も…。
コーチを含めた周りは何の注意も与えなかったのか。
とても不思議だ。

                       ◇◆◇

私が尊敬する三浦雄一郎に関するブログは以下のとおり。
言葉と生き様を取りあげた。

⇒2009年6月28日「三浦雄一郎(講演TV賢人編)」はこちら。

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ヤカン体操編…日清焼そばU.F.O.CM

私はインスタントラーメンでは袋麺のほうが断然好きだ。
カップ麺のなかで無条件にうまいと思うのは、まるか食品の「ペヤングソースやきそば」だけである。
シンプルでベーシックな味であり、飽きが来ない。
ロングセラーになる条件を備えている。
どれほど食べたことか。
手づくりのソース焼きそばに劣らない。

ところが、世間ではそれほど人気がない。
20代を対象としたインターネット利用の簡易リサーチにすぎないが、ペヤングを支持したのは1割くらいだった。
5割くらいが日清食品の「日清焼そばU.F.O.」を一番に挙げた。
意外な結果だ。
全世代ではどうか。

プランナーだった私は昔、広告代理店の知人からアーノルド・シュワルツェネッガーが例のCMで用いた巨大なヤカンをもらった。
すぐにだれかにあげた。
サインが入っていれば、残しておいたのでは…。
いまから考えると、とても残念。

このCMがU.F.O.のシェアアップに大きく貢献した?

                       ◇

ここまでは、だいぶ前に書いた素材。
いま念のためにインターネットで調べたら、「日清カップヌードル」のCMらしい。
「ヤカン体操編」とか…。

私の記憶は何といい加減なのだろう。

そうそう、大ヒット曲「UFO」とその振り付けを用いたピンク・レディーのCMがあった。
これが売れ行きに火をつけた?

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三菱UFJ20100721

自分の仕事をどう評価するか…人生論

自分の「仕事」をどう評価するか?
結論を述べれば、仕事で評価しない。
「人生」に位置づけて評価する。

すなわち、長いスパンで眺め、いまが「幸せ」になっていると感じたら自分の仕事を評価するのだ。
仕事のための人生でなく、人生のための仕事なのだから…。
私たちが仕事の評価を仕事で行うと、一喜一憂しやすい。
いまや働く期間は半世紀に及んでおり、それでは幾多の試練や荒波を乗り切れない。

私は原則として年中無休、しかも起きている時間のほとんどを仕事に当てている。
最大の理由は、そうしなければ食べていけなかった。
また、40歳まではプランナー、40歳からは著者や講師だったので、「これで完了だ」というピリオドを打ちにくかった。
手間をかけるほど品質が高まり、それは際限がない。
ゆえに、あまり苦痛を感じないで仕事にのめり込めた。
が、それがよかったかと問われれば、答に窮する。

ちなみに、私は働くよりも遊ぶほうが好きだ。
遊んでいる自分を夢見て働いてきたと言えなくもない。

私のような“仕事人間”でなくても、人生の大きな部分を仕事に割かざるをえない。
それを重視して当然だ。
それを楽しむのはもっと大切だ。
けれども、仕事は所詮、手段にすぎない。

私たちが仕事の評価を仕事で下すのは間違いだ。
「いい結果を出したから…」。
そうした判断は社長や上司に任せておけばよい。
また、企業での評価がそうなるのは致し方ない面がある。

私たちが現実に仕事で生活を支えている以上、そうした評価が得られるのは望ましいが、それがすべてでない。

私は、人生の理想が明確だ。
幸せであること。
では、幸せとは何か?
むろん、そう感じられること。

世の中で幸せがもっともシンプルであり、正直である。

現代人は仕事と切り離して人生を考えることが難しい。
だから、両者の距離をそれなりに保たなくてなるまい。

仕事で結果を残しながら人生に幸せを感じられないのは、仕事に捉われているからだ。
両者の同一視、人により両者の逆転現象が起こる。
したがって、働き方を誤ってしまう。

よりよい仕事は確かに「豊かさ」をもたらしてくれる。
しかし、もっと大事なのは心の豊かさをもたらしてくれることだ。
そう、人生に幸せを感じられる…。
そんなあなたは周りをなごませる。

自分の仕事を人生に位置づけて評価せよ。
その成果が人生の果実につながってこその仕事である。

仕事はどこまでも奥深い。
たかが仕事、されど仕事。

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三菱UFJ20100713

初詣参拝客日本一・明治神宮は人工林

私は渋谷区に住んでいたのに、まったく知らなかった。
明治神宮は森を切り開いてつくられたわけでない。
人工の森とは驚きだ。

以下はウィキペディアに基づいて記す。
明治神宮は、明治天皇と昭憲皇太后を偲び、1920年(大正9年)に創建された。
神社設営に選ばれた一帯は荒地であり、人工林をつくる必要があった。
そこで、造園に関する一流の学者らが集められ、当時としては最高の技術が用いられた。

深く美しい森は、各地からの膨大な種類と本数の献木を計画的に植樹して育てられた。
人工林を意図的に自然林化したのだ。

明治神宮は90年を迎えた。
正月三が日は3百万人程の初詣参拝客で賑わう。
長らく日本一の人出。

私は横浜・港北ニュータウンに引っ越してくる3〜4カ月前、生後8カ月半の子どもを抱いた妻とともに初詣に行って以来、足が遠のいている。

いま懸命に開発している自分商品第1号が完成したら、祈願に訪れよう。
はたしていつ頃になるか?

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2010年7月公開講座

営業講師は疲労かボケか、忘れ物ばかり

私は長期出張が度重なり、この間に短時間の講演のほか、さまざまな打ち合わせや所用が挟まる。
腰痛と背筋痛が高じて背中が鉄板のように硬くなり、吐き気に苦しめられている。
胃が原因でないので、胃薬を飲んでもすっきりしない。
毎日がつらい。

私は12年以上前、自宅と会社を渋谷・松濤から横浜・港北ニュータウンに移した。
渋谷での1〜2年と横浜での6〜7年の8年間、なかでも5年間がピークだった。
提案営業の研修・セミナー講師としてブレークした時期である。
社員もいて、彼らの給料を払わなくてならない。
狂ったように働き、命を落とさなかったことが不思議…。
講師として猛烈な日数、さらに時間をこなした。

当時は年間の大半が出張であり、自宅ではだらしなくベッドに横たわっていた。
そうでなくては次の出張へ向け、体力と気力の回復が図れなかった。
“講師商売”は想像を絶する激務であり、しかもキャンセルが許されない。
ずっと緊張を保ちつづけなくてならず、地獄だった。
しかし、そうした状態でも何とか乗り切った。

私は当時と比べると、はるかに負担が軽くなった。
とくに今年に入ってからは新規顧客に関する企業研修と公開セミナーを断わっており、日数が減った。
それでも老いが進み、体調の維持がきわめて難しくなっている。

先週、くたくたの状態で「タカクラホテル福岡」での合宿セミナーに臨んだ。
客室も会場「カトレア」も落ち着き、三度の食事もおいしい。
素晴らしい環境だ。
主催は財団法人九州生産性本部。
コース名は九州生産性大学「提案営業マネージャー養成コース17日間」。

ところが、私はチョンボ!
しかも、過去に例のない3アイテムを忘れた。
のどスプレー、電動歯ブラシ、スマートフォンACアダプタケーブル。
いずれも講師の私にとり必須である。

私は長い講師経験で喉を潰してしまった。
また、歯と歯茎が弱り、ホテル備え付けの歯ブラシが使いにくい。
さらに、スマートフォンは体の一部であり、重要な仕事の連絡のほか、家族とのやり取りに欠かせない。
2日目に電池が切れ、3日目、4日目は使えなくなった。
イライラが募った。

私は還暦が迫る。
忘れ物は疲労のせいか、ボケのせいか、おそらく両方だろう。
慢性の疲労は取れないにしろ、一時的な疲労は仕事を休めば和らぐ。
深刻なのはボケだ。
両親がアルツハイマーであり、父は私の年齢で症状が出ていた。

私は楽天的な性格もあり、カネに無頓着である。
NPO法人ほか社会貢献活動に大きな時間と費用をつぎ込んできた。
ゆえに、老後の備えはこれから…。
アルツハイマーの進行との闘いになるはずだ。
妻はやきもきしていることだろう。
夫婦で悲惨な晩年を迎えそうで、私は早く大きく稼がなければと気持ちが焦っている。

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2010年7月公開講座

芳井順一社長のツムラ再生劇…カンブリア宮殿

テレビ東京の「カンブリア宮殿」に株式会社ツムラの芳井順一社長が登場した。
ツムラは創業が1893年、今年で 117年目の老舗企業だ。
同族以外から初めて社長に就任したのが芳井順一。
むろん、非常事態でなくては起こらない。

芳井順一は1995年、第一製薬からツムラへ転じて営業本部長となり、従来の営業方針を見直した。
具体的には、漢方薬の使用経験のない医師向けに営業活動を展開した。
そして、興味を持った医師を対象に会費制セミナーを開催し、漢方薬の需要を掘り起こしていった。
2004年、社長に就任すると、進行中の新薬(西洋薬)開発をすべて中止させ、事業を医療用漢方薬に特化した。
当時、バブル期から引きずっていた多角経営があだとなり、会社は倒産の危機に瀕していた。

「新生ツムラ」は医療関係者に対する啓蒙活動にエネルギーを傾注した。
大学に漢方医学の授業を導入させ、大学病院に漢方外来を開設させた。
ついに芳井順一は傾いた会社を立て直した。

前身の津村順天堂は、入浴剤「バスクリン」がつとに有名だった。
それさえ、芳井順一は百パーセント子会社へ譲り渡してしまった。
事業の選択と集中の結果だ。
私の世代にとってはツムラの代名詞みたいな製品だったので、内部の抵抗や反発は小さくなかったろう。

ツムラは現在、病院で処方される医療用漢方薬で国内シェア80パーセントを超える。
しかも最高業績を更新しており、総売上高は1千億円に迫る。
この分野で揺るぎないリーディングカンパニーだ。
どん底からの見事な再生劇だった。

芳井順一は、漢方(東洋)医学と西洋医学を融合させ、患者に最高の医療を提供することが目標と語った。
そのため、多くの臨床研究を通じ、その効能や作用の科学的な解明に取り組む。
いまや漢方薬は最新医療の現場で注目されている。
治療への貢献度は一層高まりそうだ。

余談。
私はプランナー時代、津村順天堂の名物となっていたバスクリンの「ベタ付けプレミアム」の企画を代理店経由で請け負った。
要は、製品(商品)に付随する“オマケ”である。
粘り強いつもりの私が途中で投げ出したくなった。
このときの苦労は忘れられない。
私は、実施や制作・製作に関わらないと決めており、企画料をいただいただけだが、オマケの数量(ロット)は化け物だった。
当時、入浴剤といえば「バスクリン」のことだ。

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三菱UFJ(名古屋)

世界ランク1位宮里藍、メジャー初制覇へ

米国女子ゴルフツアー、ニュージャージー州で行われた「ショップライトLPGAクラシック」。
日本人選手の宮里藍(みやざと・あい)は最終日に「64」という素晴らしいスコアでホールアウト。
トータル16アンダーとし、逆転優勝を飾った。
インターネット上にトロフィーに口づけする写真が載っていた。
前日の19日に25歳の誕生日を迎えたばかりで、それを自ら祝った。
「やっと勝てた。それが特別」。
夢に見た米国本土での初勝利である。

宮里藍は今季の目標に「プレイヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)」を掲げていた。
米ツアーではきわめて小柄な 155センチメートル。
飛距離でハンディを負いながら、今季4勝目(通算5勝目)。
立派の一言だ。
この結果、宮里藍は女子世界ランキングで日本人初の1位に立つ見通しとなった。
賞金女王レースでも独走態勢に入った。
技術も精神も第一級である。

次はメジャー第2戦「LPGA選手権(全米女子プロ選手権)」。
自信をつけた宮里藍にとり、初のメジャー制覇はすぐそこかもしれない。
黒い瞳と白い歯が強い意志の輝きを放ち、新女王の風格が漂いはじめた。

ところで、米国男子ゴルフツアー、メジャー第2戦「全米オープン(ゴルフ)」最終日。
7位タイでスタートした石川遼はダブルボギーを叩くなどしてスコアをどんどん落とし、結局33位に終わった。
18歳の若者は、通算1アンダーで首位と2打差の2位で決勝ラウンド進出を決めた。
全米オープン最年少優勝の期待もかかったが、世界最高峰の戦いの厳しさに跳ね返された。
試練は当分続きそうだ。

                       ◇

石川遼と宮里藍の健闘に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年4月10日「石川遼1打差予選敗退…マスターズ」はこちら。

⇒2010年4月10日「石川遼と浅田真央、あふれる悔し涙」はこちら。

⇒2010年2月23日「宮里藍と石川遼、米ツアーで大活躍!」はこちら。

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三菱UFJ(名古屋)

豊田章男と奥田碩…トヨタ社長評価

先ほどのブログ「豊田章男社長…創業家の誇りと誠実」の続き。
世界で同時に多発したトヨタ自動車のリコール問題に対し、豊田章男(とよだ・あきお)社長が示した手腕は実に見事だった。
本人が消極的だったのか、それとも周囲が“殿”を守ろうとしたのか、最初は表に出てこなかった。
しかし、いったん覚悟を決めてから、豊田章男社長は率先して動いた。
トヨタバッシングの嵐と化した米国では、考えうる最良の対応を取った。
集団訴訟という重いツケは残るにしろ、ブランドイメージの低下、安全神話の崩壊、ユーザーのトヨタ離れなどの損失の拡大を食い止め、一気に騒動の鎮静化を成し遂げた。

また、前3代の社長を引っ張り出さずに一身に責任を負うことにより、就任後ほどなくして社内そしてグループ内を掌握した。
今回の大規模リコールは創業家出身の社長でなければこれほど速やかに終息を図れなかった。
そう思った社員も多かったのでないか。
歴代の社長や経営陣の責任論を封じ込めた結果、自らの権力と勢力を揺るぎないものにした。
だれも豊田章男社長に頭が上がらない。
ただのボンボンと指摘するのは明らかな間違い。
トヨタはそんな男を社長に就かせない。

奥田碩(おくだ・ひろし)社長は低迷にもがき苦しむトヨタを短期で立て直し、その後の「世界一」への足場を築き、道筋をつけた最大の功労者である。
成長に勢いがついてからは「いけいけどんどん」になってしまい、そうした風潮がリコール問題の温床になった。
また、トヨタはもともと閉鎖性・封建性が強く、本社に権限を集中させたまま海外展開を急速に推し進めたこともリコール問題の一因だった(名古屋の土地柄と無関係でない)。
しかし、だからといって、奥田碩社長(会長)を単に批判するのは明らかな間違い。
私は、彼の存在があったからトヨタは今日の名誉と隆盛を得られたと考える。

実際、私は名古屋で公開セミナーの講師を毎年務めてきたが、参加者の反応から大勢がトヨタの「拡大路線」の恩恵に浴していると感じた。
世の中に完璧な経営者はいないということだ。
奥田碩も例外でなかった。
それにより過去の功績が否定されるわけでない。
トヨタを頂上に押しあげた立役者!

⇒2009年7月10日「奥田碩(講演TV賢人編)」はこちら。

稀代の変革リーダー、奥田碩の名言を取りあげ、私なりに思うところを述べた。

                       ◇

私は明後日、名古屋の三菱UFJリサーチ&コンサルティングでSQUETセミナー「本物の提案営業の考え方・進め方」の講師を務める。
これまでに主要都市を訪れたが、名古屋の営業は“周回遅れ”だ。
もっとも古くさい。
モノづくりニッポンを代表する浜松〜名古屋の一帯はシーズ志向、プロダクトアウト発想が根強く残っている。

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三菱UFJ(名古屋)

みんなの党、舛添新党は不発…参院選予想

参院選が迫ってきた。
現時点では民主党が有利な情勢だ。
日本の危機は深まるばかりだというのに、国民の関心は盛りあがりそうもない。

⇒2010年6月15日「したたか与党・民主が勝利…参院選予想」はこちら。

民主党の支持率低下を待つことしかできなかった自民党は、昨夏の衆院選の流れを止められず、敗北を喫するだろう。
最近のコメントを聞いていると、批判するだけの野党になり下がった。
谷垣禎一(たにがき・さだかず)総裁がひどい。
菅直人(かん・なおと)首相の誕生で内閣支持率と民主党支持率が跳ね上がり、意気消沈している。
自民党は無気力が目立ち、日本の再生へ向けてメッセージを発せられない。

また、「みんなの党」を含め、新党は参院選で存在感を示せない。
先行するみんなの党はこの間、ほとんど支持率を向上できなかった。
最近ではむしろ影が薄くなっている。
渡辺喜美(わたなべ・よしみ)代表は高い志を持つが、周囲を巻き込むパワーとしたたかさに欠ける。
自身の人気に頼るしかない現状では、党勢の拡大は果たせない。

舛添要一(ますぞえ・よういち)は自民党を出たが、判断と対応を間違えて人気が萎んだ。
政治家としての経験の浅さを露呈した。
「新党改革」を知っている有権者はどれくらいいるか。

私は、みんなの党など新党の立ち上げがきっかけとなって本格的な「政界再編」が起こってほしいと期待した。
しかし、いずれも膠着期の“吹き出物”みたいな印象で、そうした機運は不発に終わりそうだ。
とくに新党の代表が小粒であり、政界に影響力を及ぼすに至らない。

国難の時代に、強力なリーダーシップを発揮する政治家が出てこない。
だれも体ごとぶつかる覚悟を決められない。
それは私たちの姿でもある。
この世界にも戦後教育の失敗が如実に現れている。

国会議員は名誉と収入のバランスの取れた“おいしい職業”になり、自分のためにしか働かなくなってしまった。
保身の塊だ。

                      ◇◆◇

政治の混迷に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年4月12日「日本沈没の予兆…吹き出物としての新党」はこちら。

⇒2010年4月6日「苦戦議員の駆け込み寺としての新党」はこちら。

⇒2010年4月5日「舛添要一と渡辺喜美が、あなたの党」はこちら。

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三菱UFJ(名古屋)

物価下げ止まりの気配…食品スーパー

最近、「価格破壊」という言葉をあまり耳にしなくなった。
景気がどん底期を脱し、消費者の購買意欲がいくらか高まってきたためか。
それとも、メーカーやチャネルがほぼ限界まで価格を落としたためか。
物価の下げ止まりの気配が漂いはじめた。

私は昨年、大型食品スーパーで妻の買い物に幾度かつきあい、価格破壊の実態を目の当たりにして非常に驚いた。

例えば、還暦前の私がいまでもときどき食べるカップ麺。
店頭ではときにNBが百円を切っていた。
PBは当然…。
原材料費が再び上昇基調にあった時期で、なぜだろうと思った。
あの値段でメーカーとチャネルが利益を出せることが不思議だった。

ただし、インスタントラーメン(即席麺)でも“袋麺”については、むしろ価格が上がっていた。
スーパーの特売の目玉だった5袋パック百円台が売り場から姿を消した。
2百円台さえ種類がきわめて限られていた。
カップ麺と袋麺の価格差が一気に縮まっており、これもなぜだろうと思った。

ちなみに、私は袋麺のほうを好む。
それも昔ながらの定番商品。

カップ麺では、まるか食品の「ペヤングソースやきそば」がおいしく感じる。

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三菱UFJ(名古屋)

プロ講師のなり方…地獄をくぐり抜ける

プロ講師への道は、人それぞれだろう。
が、たいてい第一歩は「本を出す」ことである。
出版界は環境の変化により深刻なダメージを受けており、本が売れなくなった。
それでも依然として、一定の影響力は保っている。
多くの人に自分の存在と主張を知ってもらううえで、本は手っ取り早い。

21世紀に入り、本を出すことは簡単でなくなった。
私は1990年代初頭、40歳を過ぎた頃に日本経済新聞社、ダイヤモンド社、日本実業出版社、サンマーク出版、産能大学出版部の5社に営業をかけた。
そして、5社から執筆の機会を受託し、拍子抜けした。
凡人が本を出すのは至難と覚悟していたからだ。
いまは出版社が慎重で、実績がないと厳しくなっている。

ところで、本を出すのに頭はいらない。
他人から得た知識でなく、自分でつかんだ知恵を持っていればよい。
本やセミナーで知ったことを書くと「著作権侵害」に問われるから当然だろう。
とくにビジネス書はその傾向が強い。

ゆえに、勉強を積んで本を出そうとするのは、もっとも遠回りなやり方である。
そこにたどり着くまでに人生が終わってしまう。

例えば、営業本を出すには、営業の勉強を行うのでなく、営業の体験を積む。
そして、優れた結果を残すことが条件である。

なお、本を出すには、出版社へ営業をかける。
相手は歓迎してくれないので、こちらに度胸と粘り強さが必須となる。
机に座って待っていても、執筆の依頼は寄せられない。

講師になるきっかけとして本を出すのは有効だ。
しかし、例えば営業関連本は大量に出版される。
私は正確に把握していないが、10年前は3百冊、現在は百冊くらいでなかろうか。

本を出すのはかなり大変になった。
それも、著者の買い上げがなく、10パーセントの印税を受け取る条件では…。

本を出したら、それを携えてセミナー会社に営業をかける。
これが狭き門である。
主要なセミナー会社で講師を務められる人は、本を出した人の3パーセントに満たない。
例えば、都市銀行系のシンクタンクが主催する1日3万円前後の受講料が設定されたセミナーでは1パーセントに満たないのでないか。
年間1人?
無料や数千円のセミナーなら話は別だ。
しかし、それでは講師料が数万円に留まる。
講師一本で食べていけない。

懸命な営業努力が実り、講師のチャンスをつかんだとしよう。
ビジネスとして開催しているセミナー会社では、それなりの集客が得られないと、二度とお呼びがかからない。
また、採算ラインに乗っていたとしても、受講者の満足度が低いと、二度とお呼びがかからない。
セミナー会社は“客離れ”が起こるのが一番困るからだ。

が、講師にとりもっとも怖いのは、会場の後ろで事務局として立ち会いながら受講している主催者である。
彼らは無数の講師を知っており、横並びでシビアに評価を下せる。
講師のレベルも講義のレベルも簡単に見抜く。
主催者の眼鏡に適わないと、二度とお呼びがかからない。

新人の講師に「敗者復活戦」はない。
一発勝負だ。
ここが分かっていない人が多すぎる。
プロ講師になるには、最初の壁をどうしても乗り越えなくてならない。

実は、講師の大多数は1回で主催者と縁が切れる。
2〜3回つきあえればよい。
10回つきあえれば凄い。
長期で幾度もつきあえれば立派だ。
それは本を出した千人のうちの1〜3人でないか。
あちこちで名前を見かける講師は実力が図抜けている。
まして、同じ演題を繰り返せる講師は化けものだ。
自分を褒めることになり気が引けるが、これは事実である。

私の「提案営業セミナー」はシンクタンクやマスコミ、経済団体などで5百日の開催実績がある。
私の収入源、企業研修を除外しての数字だ。
公開セミナーの受講者と主催者に感謝したい。

講師のチャンスをつかむのは自分だが、それを続けられるかどうかを決めるのは自分でない。
主催者でもない。
顧客なのである。

日本を代表するビジネスセミナーの常連講師、しかもコンスタントに集客が得られる講師は昨今、営業分野では数名くらいに減った。
絶望的だから、プロ講師の仕事は楽しい。
地獄をくぐり抜けてほしい。

◇◆◇

「和田創 プロ講師養成塾」シリーズは以下のとおり。

⇒2010年5月11日「次世代が育たない…プロ講師養成塾」はこちら。

⇒2010年5月12日「セミナーアンケート…プロ講師の常識」はこちら。

⇒2010年5月13日「プロ講師の心得…講義の内容と表現の評価」はこちら。

⇒2010年5月14日「教えたら育たない…教育を解釈する」はこちら。

⇒2010年5月27日「講師とは自己否定である…プロ養成塾」はこちら。

⇒2010年6月16日「講師にとっての顧客とは?…プロ養成塾」はこちら。

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消費税は30パーセント以上へ引き上げ

日本の財政は危機的である。
借金は1千兆円に達しそうな勢いで、私は「金融不安」に陥るのでないかと危惧している。

かなり前の日本経済新聞に、消費税の引き上げだけで財政の健全化を目指そうとすると「35パーセント」が必要という有識者のコメントが載っていた。
おそらく事実だろう。

人により、それで解消してしまうのかと考えるかもしれない。
が、私たちの暮らしは崩壊する。

日本は、いわば「資金繰り」がひっ迫してきた状況。
“債務超過”に転じないと言い切れない。

私たち国民を含め、政府に危機感が薄い。
日本航空も危機感が薄かった。
私が変革・再建系のコンサルタントとして見聞きした範囲では、借金におおらかになると企業も個人もかならず破綻する。
国家も同様では…。
インターネットなどでしたり顔で楽観論を展開する向きもあるが、彼らは責任を取るわけでない。

昨夏の衆院選で、有権者はおいしいマニフェストは疑ってかからなくてならないと悟ったはずだ。
財政の裏付けのない政権公約は、絵に描いた餅になるか、財政赤字を一層膨らませる。

このブログで述べたように、経済の低迷に政治の混迷が輪をかける。
本格的な「政界再編」を経ないと大胆な政策を発動できず、再生への第一歩さえ踏み出せない。

日本にとり2010年代は、戦後もっとも厳しい10年間になるのでなかろうか。
私は「地獄の10年」と予想する。
戦後の自民党政権が“負債爆弾”を用意し、21世紀の民主党政権がそれに点火する。

                       ◇

今後、経済も財政も“地盤沈下”が進み、そうなると「国家破綻」が現実味を帯びてくる。

「日本沈没」は映画に留めてもらいたい。

                      ◇◆◇

第22回参議院議員通常選挙に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年6月15日「したたか与党・民主が勝利…参院選予想」はこちら。

⇒2010年6月16日「好々爺・渡部恒三…民主党の水戸黄門」はこちら。

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三菱UFJ(名古屋)

老人はオオカミ少年、渡瀬謙氏は10冊目

先だって渡瀬謙氏と電話でやり取りした。
私が理事長を務めるNPO法人営業実践大学で以前、講師を引き受けていただいた。
演題は、「『サイレントセールス』のススメ」。
副題は、「雄弁をやめよ! 時代は“無口な営業”を求めている!」。
氏は精密機器メーカーを経てリクルートに入社したが、内向的なために売れなくて苦悩していた。
ほどなく自分の性格に合った営業スタイルへ転換させ、1年目にしてトップセールスを達成した。
現在、持論の「サイレントセールス」を中心に、執筆やセミナーなどで大活躍している。

「しゃべらない」営業の技術 (PHPビジネス新書)“営業職”というと、うまくしゃべられなくては務まらないと思い込む人が少なくない。
まったくの誤解だ。
むしろ、「物静か」「無口」の成績優良者が今日の主流である。
私みたいな口八丁手八丁は大成が難しい。

しかも、技術スタッフやサービススタッフなども営業活動の一翼を担わなくてならない市場環境である。
話すことを苦手とする営業関係者が増えているなかで、氏の著作と講義は光明になろう。

私は営業実践大学で渡瀬謙氏のセミナーを受け、内容がとてもよいと思った。
さらに、人柄がにじみ出ており、ちょっと恥ずかしげに話すところがいかにも「内向型営業」である。

というわけで、私がプロデュースする東京・麹町のSMBCコンサルティングの夜間セミナー、そして福岡・天神の財団法人九州生産性本部の長期セミナーで講師をお願いした。
私はリタイアが迫っており、有能な次世代にチャンスを与えたいのだ。

それらの準備が順調に進んでいるか確認(チェック?)したくて、私は電話を差しあげた。
一安心。
が、ショックを受けた。
渡瀬謙氏が10冊目の原稿を書き終えたところと知ったのだ。
テーマはやはり「営業」。
まもなく刊行されるらしい。

私はブログで幾度か述べたように何冊か出そうと誓いながら、ことごとく途中で止まっている。
「何とか頑張って仕上げよう」という気持ちがないわけでない。
が、そう思うこと自体、私のどこかに頑張りたくない気持ちが潜んでいる。
それを無視して頑張って本を出せたとしても、かならず綻びが生じる…。

私は十余年、営業講師・コンサルタントとして食べてきて、営業本は2冊しか出していない。
情けない。

来年前半までに2冊出そうかなぁ。
ブログの記事を含め、営業本を2〜3冊、他のテーマの本を数冊書けるくらいの雑文が溜まっている。
いわゆる“新書”も出してみたい。

先日「企画本を出す」と話したら、妻に「どうせ出せない」と言われた。
そばで聞いていた子どもに鼻で笑われた。
家族に限らず、仕事でつきあっている方々に本を出すと言っても、だれも信じてくれない。
私のこれまでの行動と実績を眺めれば当然といえよう。

私は家でも外でも「オオカミ少年」になってしまった。
老人だというのに…。

はたして本を出せるだろうか・・・。

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三菱UFJ(名古屋)

ゲゲゲ、人気ラーメン店の行列が消えた

時代は変わった。
かつて、不況に強いとされる業種や商売が少なからずあった。
いまや、それさえ不振を極める。

大衆食のラーメン店も例外でない。
売り上げをかなり落としているのだ。
次々と趣向を凝らした新店が登場するので人気を保つのは至難だとしても、最近まで行列や満席が当たり前だった名店がすんなりと入れるようになった。
主は元気がない。

私が暮らす横浜・港北ニュータウンも状況は同じだ。
プチ富裕層とて支出を切り詰めている。
天候次第で、書き入れ時に店内ががらんとしていることも…。
客足が遠のく悪循環に嵌まると、立て直しが苦労だ。

私たちはラーメンを食べなくなったのか?
そうでなかろう。
おそらく支出を生ラーメンやカップ麺、袋麺などにいくらか、あるいはかなりシフトさせている。
一食に千円札を出したくない。

消費者は「小銭入れ」の中身を節約している。

今年に入り、景気が少しずつ回復してきた。
しかし、日本の財政、自分の雇用や所得、年金などに対する不安が消えたわけでない。
多くの有権者が期待を寄せた民主党政権への失望も広がった。
むしろ不安は膨らんでいる。

国民が先行きに明るさを感じられるようにならないと、消費抑制の姿勢は解かれないはずだ。

                       ◇

私はばたばたの状態が続いてろくに見られないが、「ゲゲゲの女房」が大変なことになっている。
フリーランスだった私の結婚直後も極貧だったが、村井茂と村井布美枝の生活ははるかにひどい。
私は少ない仕事を行いさえすれば、わずかばかりのカネを受け取れた。
しかし、村井茂はたくさん漫画を描いているのに、まともに原稿料を受け取れない。

働いた報酬を当てにできないとなると、生活は見通しがつかない。
まして子どもがいる。
私なら絶望的な気分になる。

いったん取りついた貧乏神を追い払うのは至難だ。
水木しげるが成功するまでにこれほどの苦難を舐めたとは…。
ゲゲゲの女房の最近の展開は、胸が締め付けられる。

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講師にとっての顧客とは?…プロ養成塾

「和田創 プロ講師養成塾」シリーズ。
これまでにも取りあげたが、「セミナーアンケート」について述べよう。
その意図や目的が十分に理解されていないからだ。

長い期間、相応の収入を得てプロ講師としてやっていく。
そう真剣に願うなら、自らの使命をわきまえ、自らの価値を高めていかなくてならない。
講師道は険しく、奥深い。

さて、だれに対する使命、価値なのか。
むろん「顧客」である。

講師にとり、セミナーに参加する個人が顧客になるが、それに加えてセミナーに派遣する企業が顧客になる。
私が講師を務めてきたビジネスセミナーでは、カネを払うのは後者である。

企業は自力で従業員をどうにもできなくて困った末に、外部の公開セミナーを利用することが多い。
環境が劇的に変化する今日では、こうした傾向が一段と強まっている。
すなわち、社長は社員に、上司は部下に変わってほしくて送り込んでくる。

ところが、人は変わりたくない。
自分を否定しなくてならないからだ。

セミナーアンケートでは、評価が参加者に限られる。
最大の欠陥だ。
それは、派遣者の評価と正反対になるかもしれない。
私のような変革・再建系の講義では、むしろそうした可能性のほうが大きい。
私に対する厳しい評価は、参加者に対する厳しい講義を証明するものだ。

私の講演やセミナーについて述べれば、参加者のレベルが高いほど、地位が高いほど評価が高くなる。
これははっきりしている。
人材の育成を目論む以上、それは望ましいことだ。
私は講義に自信を持っており、セミナーアンケートを気にしない。

当然、講師への評価には受講者の意識と能力のレベルが反映される。
それは“裏返し”なのだ。
私の講演やセミナーについて述べれば、同一会場でまったく正反対の感想や意見が寄せられる。
例えば、当たり前といった声と、ついていけないといった声が混在する。

人を評価することは、自分が評価されることだ。
それに気づかずにアンケート用紙に記入する参加者がいる。
能天気だ。
アンケートは講師にとり参考にする程度でよい。
私はもっぱら参加者を評価するためにアンケートに目を通している。

最近、参加者に好かれようとする講師が増え、それにともなってプロとして食べていける人が減った。
次世代がほとんど育っていない。
自らの使命と価値をはき違えているからだ。
私自身は参加者に嫌われつつ、それでもアンケートの“平均スコア”を上げようと努めている。

しかし、もっとも重視すべきは、だれの感想や意見かということだ。
講師は参加者の底上げに努めるにしろ、自分の頑張りではどうにもならない人がかならず含まれる。
意識や能力の高い人に評価されるように注力する。
これは、なかでも営業系のプロ講師としてやっていくうえで急所になろう。

ビジネスセミナーの顧客はおもに派遣者である。
目の前にいる参加者でない。
だれが自分を食べさせてくれるか、冷静に考えるべきだ。

プロ講師にとり最大の収入源は企業研修である。
人気の講師なら8割以上を占めるはずだ。
そして、それは公開セミナーがきっかけになることも少なくない。
休憩時間や終了時に、「このセミナーをうちに来てやってもらえないか」。
参加者に社長など取締役クラスが混じっていたのだ。
そうした受託につながるかどうかは、企業の上層部がどう評価するかにかかっている。
通常の参加者とは異なった観点から判断が下される。

講師が、意識と能力の劣る社員から高い評価を得ることに意味はない。
この点を理解せず、「仕事がない」とこぼしたり悩んだりしていないか…。

“自社(自分)都合”の話をしよう。
好かれようとする講師は競争が激しい。
食べるのが難しい。
サラリーマンの給料も取れない講師が大半である。

嫌われる講師を目指しなさい。
専門用語で「差別化」という。
この程度のことに気づけないなら、プロ講師に向いていないのでは…。

企業は成長が止まり、業績が沈み、行き詰まりが鮮明だ。
今後ますます、講師は嫌われるほど仕事が増える。

和田創、大噴火プロフィール

和田創、大噴火営業変革講演

                      ◇◆◇

「和田創 プロ講師養成塾」シリーズは以下のとおり。

⇒2010年5月11日「次世代が育たない…プロ講師養成塾」はこちら。

⇒2010年5月12日「セミナーアンケート…プロ講師の常識」はこちら。

⇒2010年5月13日「プロ講師の心得…講義の内容と表現の評価」はこちら。

⇒2010年5月14日「教えたら育たない…教育を解釈する」はこちら。

⇒2010年5月27日「講師とは自己否定である…プロ養成塾」はこちら。

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好々爺・渡部恒三…民主党の水戸黄門

民主党の体質がいくらか変わってきた。
このブログで述べたとおり、私は独裁や恐怖というイメージを拭えなかった。
もっとも民主的でない政党の一つ。

その健全化に大きな役割を果たしたのが80歳近い衆議院議員、渡部恒三である。
おじいさんは最後の務めと心得ているのか、言いにくいことを言ってきた。

TBSテレビに「水戸黄門」という長寿番組がある。
私は黄門様を見るような気分。
好々爺ながら悪事を許さない。

渡部恒三は、小沢一郎幹事長のみならず鳩山由紀夫首相についても明確に退陣を求めた。
痛快だった。
党内の雰囲気が明るくなり、風通しがよくなった。

                       ◇

ここまでは10日ほど前に書いた。

渡部恒三は先頃、TBSの「時事放談」で、郵政改革法案を衆議院で強行採決したのは間違いと発言した。
さらに、特定の業界や組織から依頼されて法律を決めたり予算をつけたりし、その見返りに選挙を応援してもらう時代は終わったと…。
正論だ。

渡部恒三は、民主党の支持率回復の陰の立役者である。

                      ◇◆◇

第22回参議院議員通常選挙に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年6月15日「したたか与党・民主が勝利…参院選予想」はこちら。

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したたか与党・民主が勝利…参院選予想

何事もそうだ。
実際に経験してみると、ずいぶん賢くなる。
覚束ない船出だったが、民主党に政権与党のしたたかな知恵を感じた。
参院選直前に党勢を立て直してみせた。

鳩山由紀夫首相の退陣劇と菅直人首相の誕生劇は見事だった。

民主党が野党時代、鳩山由紀夫代表は、自民党の安倍晋三首相、福田康夫首相の「政権投げ出し」を責めてきた。
ところが、二人とも1年の在職である。
鳩山由紀夫首相は9カ月弱の短命である。

鳩山由紀夫は、おそらくかなり早い段階から総理大臣の座を降りたかった。
しかし、投げ出しと見えるのを避けるため、自らをあえて米軍基地問題で追い込んでいった。
もともと腹案など持っていない。
マスコミに対し、政権担当意欲を示すことも忘れなかった。
そして、最終的に辞任に追い込まれた形を巧みにつくった。
民主党両院議員総会での退陣表明とその後のすっきりした表情といったら…。
本音は辞めたくて辞めたくて仕方がなかった。

⇒2010年5月6日「鳩山首相、自ら内閣総辞職へ道筋」はこちら。

この間、菅直人は副総理の立場にありながら米軍基地問題にだんまりを決め込み、傷を負うことを避けた。
そして、首相の座に上り詰めた。

⇒2010年6月4日「一番総理になりたかった男…菅直人」はこちら。

鳩山由紀夫首相は結局、辞任の記者会見を行わなかった。
これは異例だ。
突っ込まれるのは火を見るよりも明らかであり、それだけは避けた。
結局、鳩山由紀夫内閣の総括が曖昧なうちに菅直人内閣が発足した。

鳩山由紀夫首相が限界まで引っ張り、「脱小沢一郎」を手みやげにしたおかげで、内閣も民主党も支持率が劇的に回復した。
再生の立役者は鳩山由紀夫であり、菅直人でない。
何という皮肉!
ここに現時点の支持率の危うさがある。
それを承知しているから参院選を急ぐ。

⇒2010年6月2日「鳩山由紀夫内閣総辞職へ…総理辞意表明」はこちら。

菅直人首相は直後に国民新党との連立を維持しながら、亀井静香という天敵を退けた。
民主党が有権者に不人気な二人を切り捨てられたのは、参院選の戦いでプラスに働こう。
菅直人首相は失点を防ぐため、多くを語らないのでないか。
単独過半数をしゃにむに取りにいかない。

問題はマニフェストだ。
このブログで再三述べたとおり、民主党は昨夏の衆院選、デタラメな政権公約で圧勝を収めた。
ばらまきの迎合で一票を買い漁った格好。
これを議員がやれば捕まるが、政党がやると捕まらない。
だが、同じ手は使えない。
国を滅ぼす。

⇒2010年6月13日「子ども手当は子どもが返せ…友愛の正体」はこちら。

1年前の看板政策を相次いで引っ込めるようだと、投票結果が変わるかもしれない。
小さな波乱くらいは起こる余地が残されている。
しかし、推進力となる政党が見つからない。

⇒2010年6月9日「目玉政策撤回なら衆院解散総選挙を!」はこちら。

「霞が関の大掃除」などという威勢のいい掛け声はついぞ聞かなくなった。
あれはいったい何だったのか。
まだ1年も経っていない。

第22回参議院議員通常選挙の投票日は7月11日(日)になる模様だ。
私たちは、現下の日本において“うまいだけの話”は絶対にないと肝に銘じてマニフェストを検証しなくてならない。
日本の財政を考えるなら、有権者にいい顔をする政治家と政党は信用できない。
官僚を含めて自らにどれくらい切り込むかで投票先を選ぶべきである。

                       ◇

官から民へ。
小さな政府へ。
道州制へ。
議員は定数半分以下、在職期間10年以下、報酬半分以下へ。

きわめて大雑把に示したが、これくらいのことはやって当然だろう。
私は自らを削る政治家と政党だけが唯一、日本を救うと考える。

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2010年6月公開講座

W杯日本初戦勝利! ウェルカメルーン!

2010FIFAワールドカップ(W杯)南アフリカ大会。
1次リーグ、初戦がたったいま終わった。
日本はカメルーンを「1−0」で退け、勝ち点3を得た。
大健闘だ。

しかも、初戦勝利は初の快挙!
日本以外での勝利は初の快挙!
三重の喜びである。

日本代表は直前になり岡田武史監督の解任(更迭)さえ噂され、厳しい見方が大半だった。
が、4大会連続出場は立派でないか。
勝てるに越したことはないが、あまり熱くならないことだ(ムリかなぁ)。

さて、グループEは日本、カメルーン、デンマーク、オランダ。
優勝候補に挙げられているオランダを含め、3チームとも格上であり、苦戦は免れない。

そうした状況下で、初戦が守備に難のあるカメルーンになったのはせめてもの幸運だった。
強豪に変わりないが、日本としては「ウェルカム・カメルーン」という気持ちだっただろう。
それと、カメルーンはチーム内がゴタゴタしていた(不確か)。

日本はディフェンス陣がエースのサミュエル・エトオ(エトー)に仕事をさせなかった。
並外れた得点能力を見事に封じ込めた。

日本は前半、本田圭佑のゴールで先制した。
しかし、後半はカメルーンの攻撃的なサッカーに防戦一方になった。
終盤はパワープレーを仕掛けられる。
1点差で4分のロスタイムへ。
私は冷や冷や…。

そして、試合終了のホイッスル。
日本代表はよくぞ体を張って守り抜いた。
チーム一丸の勝利だ。
皆が最後まで集中力を切らさなかった。
おめでとう。
お疲れさま。

私はサッカーに疎いが、会場のブルームフォンテーンは標高1400メートルの高地なのでボールが影響を受ける。
かなり伸びる、なかなか落ちてこない。
それと、空気が薄く、疲労が早く重い。
日本に限らないが、選手は大変だった。

ただし、放ったシュートがわずか5本というのは今後に課題を残した。

それにしても日本にサッカーのプロリーグが誕生したとき、私は今日の隆盛をまったく予想できなかった。
日本人がこんなに熱中するとは…。
わざわざ南アフリカ共和国へ飛んでいくサポーターには驚かされる。
小学生や中学生などを連れた家族の姿も少なくない。
治安の悪さは知られるところ。

次は、デンマークに「2−0」で勝ち点3のオランダ戦だ。
凄まじい攻撃陣を有する。
ゲームのほとんどは守備に回るはずで、粘り強い組織力が問われそう。
こんなことを言うと叱られるかもしれないが、引き分けに持ち込めればたいしたものだぞ。
4日でどこまで体力を回復できるか。
日本代表、頑張れ!

BS1では午後1時から10時間の生放送を行うらしい。
これは仕事を休んでテレビで応援する人を織り込んだ体制である。
世界で眺めれば、W杯は夏季五輪(オリンピック)を凌ぐ最大のスポーツイベントのようだ。

                       ◇

今夕(今夜)、私が理事長を務めるNPO法人営業実践大学の月例講座を開催する。
私も「営業とは暴走である」との演題で講演を行う。

初戦とぶつかっていたら、セミナー会場はガラガラになっていたのでなかろうか。
幸い、超満員、大盛況!

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ゲゲゲゲラが出た…私は初校で校了

東洋経済新報社から7月下旬に発行される“起業本”の著者校正(ゲラ)が先週出た。
このブログからピックアップした記事を編集加工した原稿が土台になっている。
時間に追われたこともあり、会心の出来栄えと言えない。
例により“悔い”が残る。

私はちょうど広島出張中でバタバタ、ヘトヘトの状態だった。
そこで私に代わり、妻が元原稿との突き合わせをやってくれた。
細心の注意を払わなくてならず、作業は1日弱を要した。

ゲゲゲの女房は漫画のベタ塗りを手伝った。
和田創の女房はゲラのチェックを手伝った。
内助の功。
おかげで、私はその確認を行うだけで済んだ。
30分足らず。
「初校」で「校了」。

自分の性格からして、赤字を入れはじめると止まらなくなる。
しつこさは際限がない。
出版社にも大迷惑をかけてしまう。

この起業本は、私が「営業学」の講師を務めるSBI大学院大学(MBA)の計12名の教員の共著である。
北尾吉孝学長や中国古典の守屋洋教授も含まれる。
あまりみっともない原稿は書くわけにいかないと、競争心が刺激された。
実にいい経験だった。

私が受け持った章は、「起業を円滑・確実にする営業力 〜出会いと巻き込みによる成功法」である。
通常の単行本なら3分の1、70ページくらいの字数だ。

出版記念パーティ(講演会)のような催しが企画されているらしい。
スケジュールが合えば、顔を出したい。

東洋経済新報社は、丸の内トラストタワー本館(東京駅隣接)サーブコープ内の和田創研から徒歩2〜3分の至近距離にある。
私は、やはりこのブログの記事をベースに、2〜3年で数冊の単行本を出したいと思っている。
将来、同社から自分の著作を出版できたらうれしい。
何せ経済雑誌・図書の名門出版社だ。
格調が高いので、雑草の私には無理かな…。

話は変わる。
きょうの「ゲゲゲの女房」。
貧乏神に取り憑かれている村井家に久し振りの原稿料が入った。
ところが、夫の茂はカネを持ち帰る途中、玩具店(?)のショーウィンドーに飾ってあった戦艦のプラモデル(模型)に引き寄せられる。
精巧で高価だ。
何の躊躇もなくそれを買ってしまう。

近所の八百屋からくず野菜をもらうなどして家計をやりくりしてきた妻の布美枝は呆れ、憤る。
が、夫はどこ吹く風…。
しかも、連合艦隊の再建をやらなければらならいと叫んだ。
要は、シリーズでプラモデルを買いたい。
子どもが生まれたというのに…。
布美枝は茂が理解できない。

大きな子どもはかつての私の姿である。
いや、いまもそうかもしれない。
妻の苦労は絶えない。

以下に「松下奈緒 ゲゲゲの女房 人気シーン」と題する2010年6月12日のブログを収める。
主役の松下奈緒が奔放に語った。
胆が据わり、底抜けに明るい。

                      ◇◆◇

たったいまNHKの「土曜スタジオパーク」という番組に松下奈緒(まつした・なお)が出演していた。
NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」のヒロイン、主演女優である。
村井布美枝(むらい・ふみえ)役。
村井茂(むらい・しげる)役の向井理(むかい・おさむ)とのコンビは好演といえよう。
夫はむろん「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、漫画家の水木しげる。

二人の結婚生活は他人行儀から始まり、次第に夫婦らしくなっていく。
が、いまは“貧乏神”に取りつかれ、大苦戦。
長女を授かったというのに、ミルク代にも困るありさま…。

土曜スタジオパークでは、視聴者の印象に残った人気シーンのほか、撮影秘話(裏話)なども紹介されて興味深かった。

松下奈緒は、一段と大柄に見える。
眉、目、鼻、口、それぞれがはっきりしている。
とくに口は形も大きさもダイナミックに変わる。
美しく、聡明な雰囲気が漂う。
同時に、活発で、非常に負けず嫌いな性格が浮かび上がる。

松下奈緒は、大物女優の誕生を予感させる。
素晴らしい。

ところで、人気第1位は、村井布美枝が村井茂を守ったシーンだった。
私の妻(前妻)は出会い後、結婚後、そして死の直前、一貫して私を守りつづけた。
「うちは私がいるから大丈夫…」。
結婚後、妻にしては珍しく、きっぱりと言い放ったことがある。
その光景を、私は鮮明に覚えている。
妻は守護神だった。

いま知った。
向井理は、私が暮らす横浜市出身。
かつ、明治大学卒業。
もっとも私は中退だが…。
一層親しみがわいた。

「ゲゲゲの女房」の今後の展開から目が離せない。
二人は貧乏神を追い払えるのだろうか。
決して他人事でない。

                      ◇◆◇

NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」に関する一連のブログは以下のとおり。

⇒2010年5月8日「ゲゲゲの女房…蘇る前妻との初デート」はこちら。

⇒2010年5月19日「松下奈緒、ゲゲゲの女房を好演する」はこちら。

⇒2010年5月20日「ゲゲゲの女房、小銭入れが空っぽの極貧」はこちら。

⇒2010年5月30日「ふすま一枚の地獄…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月6日「ゲゲゲ原稿料を払ってもらえない」はこちら。

⇒2010年6月8日「松下奈緒と向井理が好演…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月12日「松下奈緒 ゲゲゲの女房 人気シーン」はこちら。

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2010年6月公開講座

子ども手当は子どもが返せ…友愛の正体

橋下徹大阪府知事が以前、子ども手当の支給に関連して「赤字国債を発行してまでカネをばらまくのは間違いだ」という趣旨の発言を行った。
私もそう思う。

私は小さな子どもがおり、子ども手当の支給は非常に助かる。
ありがたい。

おそらく私に限らず、大勢の親が救われる。
しかし、返すのは子どもである。

となると、子どもの名義で親が勝手に“教育ローン”を組むようなものだ。

彼らは未熟であり、自ら判断を行えないし、それができたとしても拒絶を選べない。
それ以前に、選挙権を持たない。

私は子どもを騙している負い目を感じる。

「子ども手当は子どもが返せ」。
民主党の主張は至って明快であり、これが「友愛」の正体である。

                      ◇◆◇

民主党政権に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年6月9日「目玉政策撤回なら衆院解散総選挙を!」はこちら。

⇒2010年6月4日「一番総理になりたかった男…菅直人」はこちら。

⇒2010年6月2日「鳩山由紀夫内閣総辞職へ…総理辞意表明」はこちら。

⇒2010年5月6日「鳩山首相、自ら内閣総辞職へ道筋」はこちら。

⇒2010年1月31日「衆院解散総選挙でなく内閣総辞職を!」はこちら。

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2010年6月公開講座

松下奈緒「ゲゲゲの女房」人気シーン

たったいまNHKの「土曜スタジオパーク」という番組に松下奈緒(まつした・なお)が出演していた。
NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」のヒロイン、主演女優である。
村井布美枝(むらい・ふみえ)役。
村井茂(むらい・しげる)役の向井理(むかい・おさむ)とのコンビは好演といえよう。
夫はむろん「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、漫画家の水木しげる。

二人の結婚生活は他人行儀から始まり、次第に夫婦らしくなっていく。
が、いまは“貧乏神”に取りつかれ、大苦戦。
長女を授かったというのに、ミルク代にも困るありさま…。

土曜スタジオパークでは、視聴者の印象に残った人気シーンのほか、撮影秘話(裏話)なども紹介されて興味深かった。

松下奈緒は、一段と大柄に見える。
眉、目、鼻、口、それぞれがはっきりしている。
とくに口は形も大きさもダイナミックに変わる。
美しく、聡明な雰囲気が漂う。
同時に、活発で、非常に負けず嫌いな性格が浮かび上がる。

松下奈緒は、大物女優の誕生を予感させる。
素晴らしい。

ところで、人気第1位は、村井布美枝が村井茂を守ったシーンだった。
私の妻(前妻)は出会い後、結婚後、そして死の直前、一貫して私を守りつづけた。
「うちは私がいるから大丈夫…」。
結婚後、妻にしては珍しく、きっぱりと言い放ったことがある。
その光景を、私は鮮明に覚えている。
妻は守護神だった。

いま知った。
向井理は、私が暮らす横浜市出身。
かつ、明治大学卒業。
もっとも私は中退だが…。
一層親しみがわいた。

「ゲゲゲの女房」の今後の展開から目が離せない。
二人は貧乏神を追い払えるのだろうか。
決して他人事でない。

                      ◇◆◇

ゲゲゲの女房に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年5月8日「ゲゲゲの女房…蘇る前妻との初デート」はこちら。

⇒2010年5月19日「松下奈緒、ゲゲゲの女房を好演する」はこちら。

⇒2010年5月20日「ゲゲゲの女房、小銭入れが空っぽの極貧」はこちら。

⇒2010年5月30日「ふすま一枚の地獄…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月6日「ゲゲゲ原稿料を払ってもらえない」はこちら。

⇒2010年6月8日「松下奈緒と向井理が好演…ゲゲゲの女房」はこちら。

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2010年6月公開講座

社長教育の綾小路きみまろ…講演講師

私は、自分の体調や体力を考慮し、短時間の講演講師への転職に挑戦している。
40年以上に及ぶ職業人生を振り返り、目論見がすんなり叶った例がない。
決まって地獄を舐めさせられる。
今回の転職においても、相当な苦労を覚悟している。

さて、その域に達することは不可能と思っているが、講演のイメージとしては社長教育の「綾小路きみまろ」。
それをもっと辛口にアレンジする。

そこに、「ケーシー高峰」の“板書”の技術を取り入れる。
あれは考え抜かれていて完成度が高い。

さらに、私が大好きな「牧伸二」の“癒し”の効果を取り入れる。
歌うような語りは魅力が大きい。

3者に共通しているのは「皮肉」である。
チクリチクリやりながら笑いを取っていく。

とはいえ、私は広い意味のビジネスに関連した講演なので、面白くてタメにならなくてならない。
そうでなくては、講師としてお呼びがかかるはずがない。
滅茶苦茶難しそう。

日本はどん詰まりで、閉塞感が社会を覆い尽くしている。
会社と社員を守るのは並大抵の苦労でない。
経営者にかかる負荷は想像を絶するほど重い。
その座を降りようにも降りられない社長は少なくない。

テーマは変革や再建、革新や創造であり、領域はマネジメントやマーケティングなど幅広い。

私は、経営トップ向けの講演に“笑い”の要素をテンコ盛りにし、元気と勇気を持ち返ってもらいたいと考えている。
職場を明るく変えることが先決だろう。

                      ◇◆◇

綾小路きみまろに関するブログは以下のとおり。

⇒2009年11月23日「綾小路きみまろの言葉と生き様」はこちら。

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2010年6月公開講座
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プロフィール
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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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