コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

2010年10月

和田創ブログ 2010年10月タイトル一覧

◇2010年10月31日(日) たわいない…劇団四季「キャッツ」感想
◇2010年10月30日(土) 何か変、キヤノン・キャッツ・シアターの感動
◇2010年10月29日(金) 嬢王3原幹恵とティシュ箱…寒い深夜に暖を取る
◇2010年10月29日(金) 新卒学生就活の極意…就職先の見つけ方
◇2010年10月28日(木) 仕事がない…何と愚かな言葉だろう
◇2010年10月28日(木) 新卒就活地獄…就職支援室の限界、大学の怠慢
◇2010年10月27日(水) てっぱん見どころは富司純子か瀧本美織か
◇2010年10月27日(水) サッポロ一番・塩らーめん〔袋麺名作第1位〕
◇2010年10月26日(火) 浅田真央の敵、キム・ヨナの敵はだれか?
◇2010年10月25日(月) 浅田真央を気づかう高橋大輔と村上佳菜子
◇2010年10月24日(日) 浅田真央、北島康介が最高の教科書…五輪金メダル
◇2010年10月23日(土) てっぱんの踊りは人を幸せにする…近藤良平
◇2010年10月23日(土) てっぱん瀧本美織、人生の哲学と真理を語る
◇2010年10月22日(金) キャバ嬢の“お持ち帰り”は人助けか?
◇2010年10月21日(木) トップ主導・営業再生講演会…SMBCセミナー
◇2010年10月21日(木) ブログ本はだれでも出せる…思考と文章の道場
◇2010年10月20日(水) てっぱん・瀧本美織、ひたむきな演技が最大の魅力
◇2010年10月19日(火) 91歳の父は眠ったまま…誕生日のプディング
◇2010年10月19日(火) 井上雄彦の名言、仕事の流儀…睡眠とは仮眠
◇2010年10月18日(月) 営業再生の指針と押さえるべきツボ…大人気講演会へ
◇2010年10月18日(月) 岡田武史W杯日本代表監督の名言…カンブリア宮殿
◇2010年10月17日(日) JR中央線オレンジ車両引退ラストランに涙
◇2010年10月16日(土) 新卒女子大生、嬢王3で水商売へ…就活地獄
◇2010年10月16日(土) てっぱん瀧本美織、前輪に笑顔、後輪に泣き顔
◇2010年10月15日(金) 谷亮子、現役引退…人気と栄冠、闘志と名言
◇2010年10月15日(金) 平成の武田信玄と一戦交える…昭和の上杉謙信
◇2010年10月14日(木) リニアルート伊那谷は苦戦、南アルプスで決着へ
◇2010年10月13日(水) のぞみグリーン車の惨状…目を疑う光景
◇2010年10月12日(火) ピエロ瀧本美織…てっぱん・強引・マイウエイ
◇2010年10月11日(月) ポール・ポッツの歌唱レベルを問う…実力評価
◇2010年10月10日(日) 葉加瀬太郎「ひまわり」、近藤良平「てっぱんダンス」
◇2010年10月9日(土) ポール・ポッツの運命を変えた「結婚力」とは?
◇2010年10月9日(土) てっぱん瀧本美織の涙、安田成美・遠藤憲一の味
◇2010年10月8日(金) 嬢王3…カリスマキャバ嬢・杏藤舞(原幹恵)
◇2010年10月8日(金) 連休は鬼太郎茶屋から深大寺、神代植物公園へ
◇2010年10月7日(木) ストレスは心が発するシグナル
◇2010年10月7日(木) 頑張るから・・・妻と子に誓う
◇2010年10月6日(水) どうした小谷真生子…テレ東「WBS」異変
◇2010年10月6日(水) 写経で精神統一を図る…書道セットを購入
◇2010年10月5日(火) ダメな社長と愚かな政治家が日本を追い詰める
◇2010年10月5日(火) 就職人気1位JTBほか旅行会社は凋落が不可避
◇2010年10月4日(月) MBA入学式&懇親会…SBI大学院大学
◇2010年10月4日(月) JTB・近ツリ・日本旅行はリストラ、賃下げ、年金減額を加速
◇2010年10月3日(日) 浅田真央はしっとり大人の“女”へ…20歳の変身
◇2010年10月3日(日) サラリーマンの平均年収は半永久的に減少
◇2010年10月2日(土) 意地の禁煙プログラム…タバコ大幅値上げ
◇2010年10月2日(土) 新卒就活の社会通念、青春のオシッコ飛ばし
◇2010年10月1日(金) 人気液晶テレビが購入可能…タバコ値上げ分
◇2010年10月1日(金) 木村拓也・大道典嘉・谷佳知…アスリート感動劇場

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たわいない…劇団四季「キャッツ」感想

きのうのブログ「何か変、キヤノン・キャッツ・シアターの感動」の続き。
私は念願が叶い、家族で「キヤノン・キャッツ・シアター」へ。
自分のなかで、ミュージカルといえば格調が高い。
よしと、身構えた、もしくは気合いが入った。
庶民だからだろう…。

大修館書店の「明鏡国語辞典」によれば、ミュージカルとは「歌・舞踊・演劇を融合させた現代的な音楽劇。…」とある。

⇒2010年10月30日「何か変、キヤノン・キャッツ・シアターの感動」はこちら。

さて、劇団四季「キャッツ」に対する結論。
私は素人なので、評価でなく感想である。
これは妻と子ども、家族3人が一致した。

感動した。
満足した。
もう一度行きたいと思った。
すると、もう一度行きたいと思う。
癖になりそう…。

キャッツがなぜ大勢に長く愛されるのか、人気のわけが実感として分かった。

私がキャッツで一番気に入ったのは「たわいなさ」。
内容が分からなくても、それなりに楽しめる。
出演者(キャスト)の発声は明瞭だったが、私は歌や演劇と無縁なので、言葉がうまく聞き取れない(経験や慣れがいくらか必要か)。
しかし、予備知識を仕込まなかったことを後悔しなかった。
初回はそのほうがいい。
要は、ステージ全体(ときに会場全体)を使って、猫たちの紹介が順番に繰り広げられる。
それぞれのありようはもちろん、個性や生き様が浮かびあがる。

小難しいと、まず考えなくてならない。
たわいないと、じかに感じられる。
頭を経由せずに心で受け止められる。
実際、子どもでもおとなでも夢中になれる。
シンプルで深くないと不可能。
シンプルだとおとなが飽き、深いと子どもがついていけない。

妻はうるうるしていた。
涙を浮かべている人も…。
人間社会に思いを馳せている?
このミュージカルにさまざまな人生を重ね合わせた人がいるかもしれない。
私は純粋に「猫の歌謡舞踊劇」として鑑賞したが、それでも十分に楽しめる。
猫たちの魂の叫び、命の美しさがぞくぞくするほど伝わってきた。
そして何よりも生きることの尊さ。
「人それぞれ、皆捨てたものでないよ…」。
おおいに感動!

次いで気に入ったのは「うまさ」。
出演者が激しく飛んだり跳ねたりして、はらはらした。
ほとんどダンス、ときにアクロバット。
私はそれに目を奪われ、言葉(歌)を聞くどころでない。
ぶつかりそう…。
やがて、毎日のようにやっているわけだから大丈夫だと気づいた。
それからは落ち着いて楽しめた。

私は出演者が社員(従業員)だということを思い出した。
テレビ東京の「カンブリア宮殿」に劇団四季代表の浅利慶太が出演したことがあり、それを視聴した。
この完成度は社員でなくては不可能。
それを保持するだけでも至難。
不断の努力そして検証の賜物だろう。
どこか「ディズニーランド(リゾート)」の理念に通じる。
休憩時間、中年男性数名が「うまい」を連発していた。
私はおじさんに同意する。

舞台がこなれており、まとまっている。
安定感が抜群で、安心感が得られる。
観覧者が出演者一人ひとりを信頼できるのだ。
見事な出来栄えであり、笑うしかない。
おおいに満足!

こなれやまとまりは、ちょっと油断するとマンネリに陥る。
終わりの決まっていない長期公演で、出演者は精神や肉体をどう高めているのだろう。
これについては劇団の経営手腕も関わろう。

                       ◇

私たちは、拍手のタイミングや手拍子のリズムがさっぱり分からなかった。
劇場では整然と起こり、ピタッと止まる。
それに従った。
「四季の会」会員を中心に、キャッツの熱烈なファンが大勢詰めかけている。
後日、インターネットで調べたら、数十回どころか百回以上も通っている人がいる。
驚きを通り越して呆れる。

私たちは帰り道に「また行きたいね」という話をしながら歩いた。
こうした記憶はない。
大好きなディズニーランドでさえ、しばらく時間が経ってから…。

キャッツは、見る人を幸せな気持ちにさせる。
これがロングランの最大の理由だろう。

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何か変、キヤノン・キャッツ・シアターの感動

2009年11月11日、みなとみらい21地区の高島エリアにオープンした「キヤノン・キャッツ・シアター」。
日本一のロングラン公演で知られるミュージカル「キャッツ」の専用劇場である。
劇団四季は原則として自前の施設を展開している。

ミュージカル「CATS」は1981年にロンドンで上演された。
それ以来、世界31カ国で人気演目となった。
日本では1983年、いまは副都心となった新宿駅西口の空き地にテントを張ってスタート。
今日まで上演されようとは、当事者も考えなかったのでないか。

私は以前、JR大崎駅至近のホテル(ニューオータニイン東京)などで研修を行った。
構内だったか、「キャッツ」上演の告知が行われていた。
興味を引かれ、幾度かチケット予約を試みたが、先々までいい席が埋まっていて断念した経緯がある。
心のどこかで行きたいと思いつづけていた。

地元・横浜に専用劇場ができたのをきっかけに、ついに念願を叶えた。
私は仕事に追われ、子どもを長らくどこにも連れていっていない。
罪滅ぼしの気持ちもあり、久し振りに家族3人で出かけた。

ついては、事前にインターネットで「キャッツ」の概要や荒筋などを調べられる。
しかし、私たちは白紙の状態で観覧すると決めた。

                       ◇

さて、シアターに足を踏み込れると、いきなり「キャッツ・ワールド」。
専用劇場ならではの専用内装(?)。
演出というか仕掛けというか、大胆。
私たちはガラクタ小屋に紛れ込んだよう…。
後に、大都会のダウンタウンの裏通りかゴミ置き場らしいと思った(不確か)。

ただし、シアターは拍子抜けするほどこぢんまりとした印象。
手が届きそうな距離にステージ。
一体感、そして臨場感を大切にした空間設計である。
といっても“息苦しさ”はない。
全席1階なので視野の広がりは得られる。

…が、何か変。
ステージがそびえ立っている。
あれっ、ステージの向こう側に座席が設けられている。
貴賓席か?
興味津々、足を運び、少し回り込んでみて納得。

私たちは、ステージほぼ正面の「S1席」の前から2列目。
これは、劇団四季の公式サイトで座席表を見ながら選んだ。
その際、S1席の前に「S回転席」があった。
チケット代が同じであり、どうせならわずかでもステージの近くがよかったが、すでに予約でふさがっていた。
私は“回転”の意味が分からなかった。

ところが、そのS回転席が目の前になく、いきなりステージ。

私たちが眺めているのは、その背面(裏側)だった。
なるほど、ステージとS回転席が一体になって床ごと回転すると、公式サイトの座席表どおりの会場レイアウトになる。

案の定、開始のアナウンスとともに音楽が流れ、大きく動き出した。
ちょっとしたサプライズながら、うまい演出である。
これも専用劇場ならでは…。

途中の休憩、私は後ろの席のほうがステージ全体を見渡しやすいのでないかという気持ちが湧いてきた。
空席がかなりあったので移りたかったが、係員との交渉が面倒なので我慢…。
「キヤノン・キャッツ・シアター」は最後列でも不満をそれほど感じないはずだ。

後で分かったのだが、自分が望む座席を選ぶには、劇団四季の会員になるのがよさそうだ。
「四季の会」。
先行予約などの特典が用意されている。
出演者との交流や親睦など、いわゆるファンクラブの性格を有しているかどうかは不明。
一般を含め、そうした機会は提供されているようだ。

なお、「キャッツ」の冒頭の演出については述べない。
さすがロングラン公演、私は練り上げられた工夫を感じた。
劇場でどうぞ。

私たち3人はこの後、大きな感動に包まれることになる。
続きはあした。

                       ◇

「キヤノン・キャッツ・シアター」への最寄り駅と徒歩所有時間は以下のとおり。
みなとみらい線「新高島駅」2分。
横浜市営地下鉄ブルーライン「高島町駅」7分。
また、JR・東急・京急・相鉄「横浜駅」東口10分。

私たちはセンター北駅から横浜市営地下鉄を利用し、横浜駅で下車。
構内を歩いていき、劇場近くの出口からは徒歩3分程だった。

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嬢王3原幹恵とティシュ箱…寒い深夜に暖を取る

急に気温が下がった。
そんな気がしたのが、先週金曜日の深夜。
私は仕事を頑張っているわけでもないのに疲れが溜まり、風邪気味だった。

おそらく10年前後、右手の平に残るアトピー性皮膚炎はいまや抵抗力のバロメーターになった。
湿疹の状態は自分の体調とおおよそリンクする。
しばらく鎮まっていたのに、かゆみが暴れ出した。

私はたらたらデスクワークを続けていたが、寒くて仕方ない。
そこで、思い切ってエアコンをつけた。
昔は、寒さに非常に強かった。
まだ10月だというのにホント、老いた。

キャスター小谷真生子のワールドビジネスサテライト(WBS)、ネオスポーツ(neo sports)に続いて「ドラマ24 嬢王3」が始まった。
よぉっ!
エアコンも効いてきた。
私はときどきテレビを見やる程度だが、いくらか体がポカポカしてきた。
オーバーヒートはしない。

⇒2010年10月22日「キャバ嬢の“お持ち帰り”は人助けか?」はこちら。

インターネットが普及する前なら、「嬢王3」は若い世代にとりティッシュ箱なしに見られない深夜番組だったかもしれない。
ポケットティッシュじゃ間に合わん。
そんな悲痛な叫びが聞こえてくる…。

今日、社会全体が大きな“風俗”と化した。
カネをほとんど使わなくても、また外へわざわざ出かけなくても「性欲」を処理できるインフラが構築(?)されつつある。

かたや、それは性欲を消滅させる。
リアルの「H(セックス)」を嫌う若い世代が増えている。
数年前の話だが、ルックスもボディも相当なキャバ嬢が、彼氏が自分で済ませると嘆いていた。
う〜ん。

若者よ、寒い深夜に暖を取れ!

きょうは金曜日。
「嬢王3」が放送される。
カリスマキャバ嬢・杏藤舞(原幹恵)を拝もう。

◇◆◇

キャバ嬢の生態に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年10月8日「嬢王3…カリスマキャバ嬢・杏藤舞(原幹恵)」はこちら。

⇒2010年10月16日「新卒女子大生、嬢王3で水商売へ…就活地獄」はこちら。

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新卒学生就活の極意…就職先の見つけ方

きのうのブログ「新卒就活地獄…就職支援室の限界、大学の怠慢」において「(就活を)猛烈に頑張ってもうまくいかなければ…」と記した。

⇒2010年10月28日「新卒就活地獄…就職支援室の限界、大学の怠慢」はこちら。

ふと思った。
これがそもそも怪しい。
NHKのテレビ番組だったか、「百社以上断られた」などと就職難を嘆く声が紹介された。

「千社」の間違いでは?
例えば、JR神田駅や新橋駅で降りて軒並み飛び込めば、1日30社から百社は回れる。
1日平均50社として20日で千社、2百日で1万社。
私ならそうする(実際には、勤めたい会社が見つかりそうもなかったので、さっさと見切りをつけ、勤めたい職場をつくった)。
就職先が見つからないなど、せめて千社くらい回ってから言ってほしい。

ひょっとして競争率が高くなる「会社説明会」などを選んでいないか。
ライバルが集まるところにわざわざ出かけるとしたら、最高学府で学んだとは思えない。
あそこは就職からもっとも遠い場だ。
頭が柔軟なはずの学生が“社会通念”に凝り固まっている。
外見は若いが、中身は年寄り。

私が20年営んだ「和田創研」は多いときで従業員が十名ちょい。
コンサルタント会社は当人1名が大半である。
5名いれば大きい。
和田創研は給与が高く、労働時間が短かった。
とりわけ同一規模の同業者と比較すれば、待遇は段違い。
求人誌の担当者が、その金額は周囲の求人広告に影響を与えるのでやめてほしいと懇願した。

和田創研は、横浜市営地下鉄の駅のそばにオフィスを構えていた。
その間、新卒の飛び込みはゼロ。
真剣に就職しようとしているのか?

学生が押し寄せるなら求人広告を出さずに済むと考える経営者はいる。
互いに大助かり…。

これまで述べてきた事柄は、大学の「就職相談室」「就職支援室」が学生に真っ先に説いているでのは…。
そうでなくては、就職先を見つけられない学生を助けられないし、減らせない。

職場と仕事が得られない状況下で、就活とは飛び込みである。
無数のライバルとの差別化が決め手!

「おはようございます。
私は、明治大学経営学部5年生の和田創と申します。
就職難の時代に受け身の姿勢ではダメだと肝に銘じ、1日百社を目標に飛び込みによる就職活動を行っているところです。
社長はご多用と思いますが、ぜひお時間を割いていただけませんでしょうか。
よろしくお願いします…」。

えらく簡単。
それと、この経験を通じて職能がどんどん開発される。
例えば、社会人としてのコミュニケーションが磨かれる。
最重要の「度胸」は別次元。
人により入社前に即戦力に育つ。
また、職業人生で怖いものが少なくなろう。



「就職浪人」が出るに及んで、政府は「新卒」の定義を改めた?
彼らの救済を目的に、企業に対して拡大解釈を押し付ける。
それはそれでよいが、お粗末な知恵である。
結局、翌年の新卒が就職先を見つけにくくなる。
順送り。
限られたパイ(労働市場)の奪い合いの状態が解消されるわけでない。
この国の政治家はどうしようもない。

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仕事がない…何と愚かな言葉だろう

「仕事がない」。
何と愚かな言葉だろう。

仕事がないと嘆くのは営業担当者だけでない。
営業部・課長、営業所長などの営業管理者も…。
さらに、社長など取締役も…。

これほど意識が低いと、業績は低迷するに決まっている。
しかし、私がコンサルタントとして乗り込んだ経験では、そうした職場が珍しくない。
遅かれ早かれ潰れる。

経済は20年前に成長期が終わり、成熟期に入った。
いまや飽和市場を通り越し、縮小市場である。
もはや仕事などない。
この先はもっとない。
仕事とはつくるもの。

会社の業績を落としている第一の原因は、全役員・全社員の化石のような精神土壌であろう。

仕事はない。
私の職業人生はそこから出発した。
ない仕事を待つ気がしれない。
経営は終わる。
人生とて同様。

今日、経営を営むうえでも、人生を営むうえでも、仕事がないことを前提にすべきだ。

「では、どうするか?」。
それを考え、それを行うことが働くこと、生きること。

イトーヨーカ堂の創業者・伊藤雅俊にこんな言葉がある(うろ覚え)。
「お客様は来てくださらないもの。お取引先は売ってくださらないもの。銀行は貸してくださらないもの」。
大昔の気づき、そして覚悟だ。
私はまったく同感。
これは商売に則して語られたはずだが、経営や人生に関してもっとも基本となる認識でないか。
すなわち、商売哲学、経営哲学、人生哲学。

仕事がなければ、つくるほかにない。
ひたすら動くこと。



最近、世の中を見てつくづく思うのは、自分との立脚点の違いである。
私にとり何もかもうまくいかないのが普通。
失敗が当然。
それでも挑戦しつづけるしかない。
生きるとは、そうしたことと心得ている。
ならば、落ち込むこともないし、落ち込む暇もない。

いつ頃からだろう、うまくやろうとする人ばかりになった。
失敗を嫌う人だらけになった。
これでは怖くて挑戦さえできない。

道がなければ、切り開くほかにない。
ひたすら動くこと。



私はいま1年がかりで、60歳からの仕事をつくろうとしている、道を切り開こうとしている。
若いときのような気力も体力もない。
だから、年齢相応の職業につきたい。
まだ成果は出せない。

それでも、いや、だからこそ、つくるほかにない、切り開くほかにない。
そう考えている。

うまくいかないのが、失敗するのが楽しい。
生きているという実感が得られる。

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新卒就活地獄…就職支援室の限界、大学の怠慢

戦後、小さな会社が次々と産声を上げた。
職場と仕事がなかったからだ。
自らつくるほかに、飢え死にを避けられなかった。
それらは高度経済成長をけん引し、ごく一部は今日の有力企業に育った。
この間、国民を食べさせてきた。

日本を豊かにしたい。
国民を幸せにしたい。
そうした創業者の「志」を否定することはできないが、起業の主因は就職先がなかったこと。

4年制大学を卒業しても就職先を見つけられない。
就職活動(就活)は地獄だ。
しかし、こうした社会情勢は入学前から分かり切っている。

大学は旧態依然とした「就職相談室」「就職支援室」を設けている。
たいした成果を上げていない。
就職先を見つけるという発想が限界なのだ。
環境変化にまるで対応できていない。
なぜ「起業相談室」「起業支援室」を設けないのか。
大学の怠慢以外の何物でもない。
それ以前に、経済・経営系の学部や学科でもっとも大事なのは「起業教育」である。
21世紀に入ってからの就職難を踏まえれば当然。
にもかかわらず、講義体系も授業体制もほとんど整っていない。

政府の長年にわたる経済運営の失敗などにより、就職先がなくなった。
私たちは幸い、職場や仕事をつくらざるをえない。
老後の備えがこれからの私も、むろん。
皆が会社をどんどん立ちあげることだ。

ところが、独立(自営業)を含めた起業が一向に活発にならない。
日本人に「ハングリー精神」がなくなったからだ。
厳しいとはいえ、昔と比べればはるかに豊かであり、恵まれている。
行くところへ行ったり、手続きを取ったりするなら、それなりの食事にありつける可能性がある。
何かのテレビ番組で、私がよく食べるオーケーストアの 290円弁当より立派な食事が支給されている様子が映し出されていた。
がっくり・・・。
これでは切迫感が乏しく、就職先を死に物狂いで探そうとしない。

新卒学生の就職率はこの先もたいして改善しない。
私は、トレンドとして悪化すると考える。

自分で会社をつくるか。
他人の会社に入るか。
このいずれかにより職場と仕事が得られる。
学生が就活にエネルギーを注ぐのはよい。
しかし、猛烈に頑張ってもうまくいかなければ、しがみつくことをやめよ。
就職先がないと嘆くだけでは、あまりに無気力である。

今日、学生の起業を強力に促進したり後押ししたりする手立てが欠かせない。
在学中に「起業」に近い経験を積んでおくなら、踏み切りに抵抗感が薄れる。
大学はそうした取り組みに単位をどっか〜んと認定せよ。
例えば、30〜60単位、ジョーカーみたいな性格を付与。
また、企業は起業経験者を圧倒的に優先して採用せよ。
社内に「新規事業募集」のポスターを貼り出しても、ろくなプランが集まらないのだから…。
政府が音頭を取れば即座に実現可能!

いまや大学は全入だ。
学生の数が多いので、これしきのことで日本の起業がかなり活発になる。
膨大の母数のなかから、国民の将来の生活を支える有力企業が育つ。

⇒2010年8月24日「起業へ挑戦、そして失敗…職業人生の財産」はこちら。

他人にリスクを負わせ、自分はリスクを避ける。
そうした働き方が通用しなくなった。
苦しい時代に、虫のいい話などない。
これは若者が21世紀に生き抜くうえで、どうしても知っておくべき基本認識である。
大学は授業でこうしたことを学生に本気で伝えているか。
くその役にも立たない知識を覚えさせていないか。
私は経営者の端くれだったが、必要なのは小学校で習った足し算と引き算、掛け算と割り算だった。
ほかは何一つ使っていない。
明治大学を中退してホント、よかった。

「平穏無事」は昔物語。
自らの人生において、挑戦や勝負を幾度か試みるのは絶対。

失うものが少ない学生時代はチャンスである。
なかでも就職先の見つからない学生は怖いもの知らずだ。

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てっぱん見どころは富司純子か瀧本美織か

NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」。
ヒロイン・村上あかり役の瀧本美織(たきもと・みおり)が体当たりの演技を披露している。
そこに富司純子(ふじ・すみこ)が演じる祖母・田中初音が登場した。
朝ドラでは「がんぼたれ(男勝り)」の孫と「いけず(意地悪)」の祖母が何かにつけて衝突している。
「おばあちゃん」は、あかりに「大家さん」と呼ばせる。
しかし、このところ二人の距離がかなり縮まってきた。

ところで、ネット上にこのドラマの見どころは祖母・田中初音役の富司純子の演技といった指摘があった。
それは違う。
それぞれの出演者が見どころ。

富司純子がそれなりの演技をするのは当たり前。
瀧本美織と、女優としてのキャリアと実績が段違いだ。
比較しては、富司純子に失礼。
孫みたいな年齢の主役をどうもり立てようかと考えながら演じているはずだ。

あえて見どころという言葉を使うなら、「てっぱん」の見どころはヒロイン・村上あかり役の瀧本美織の演技である。

この子はハチャメチャなシナリオ(脚本)を、何とか自分なりにこなしている。
立派だなぁ…。
私はそう思っていた。

が、どうやらそうでない。
ハチャメチャなほうが瀧本美織は生き生きとするのだ。
制作陣の無理難題が好きなのかもしれない。

瀧本美織は燃えやすいぞ、と…。

⇒2010年10月9日「てっぱん瀧本美織の涙、安田成美・遠藤憲一の味」はこちら。

⇒2010年10月10日「葉加瀬太郎・ひまわり、近藤良平・てっぱんダンス」はこちら。

⇒2010年10月12日「ピエロ瀧本美織…てっぱん・強引・マイウエイ」はこちら。

⇒2010年10月16日「てっぱん瀧本美織、前輪に笑顔、後輪に泣き顔」はこちら。

⇒2010年10月20日「てっぱん・瀧本美織、ひたむきな演技が最大の魅力」はこちら。

⇒2010年10月23日「てっぱん瀧本美織、人生の哲学と真理を語る」はこちら。

⇒2010年10月23日「てっぱんの踊りは人を幸せにする…近藤良平」はこちら。

◆書き加え1(10月25日)

このブログで以前、瀧本美織は新人女優と記した。

ところが、ウィキペディアによれば、2010年1月公開の映画「彼岸島」で女優デビューを果たしていた。
鳥取敬愛高等学校(私立)在学中だったろう。

朝ドラ「てっぱん」は先が長い。
「本当の地獄は、これからだ。」。

                       ◇

やはりウィキペディアによれば、瀧本美織は本名。

「美しい風景を彩るように、織りなす女の子に育つように」。
この文章はいま一つ意味が分かりにくいが、両親のそうした願いが込められているらしい。

私が意外だったのは、一人っ子。
兄弟(姉妹)が大勢いそう。
まして長女という雰囲気はない。

また、「小さい頃は男子に混ざって遊んでいた行動派」と記されている。
行動派。
う〜ん。

◆書き加え2(10月27日)

開かずの間。

だいぶ前、その鍵が壊れたことがあった。
きょう、その障子が数本の指で破られた。

開かずの間が開こうとしている。

食卓には、村上あかり(瀧本美織)が育ての母から受け継いだ尾道(広島)のお好み焼き。

田中初音(富司純子)から仕込まれた大阪のお好み焼きを二枚看板に、店を開業する日が近づきつつあるのか・・・。

◆書き加え3(12月11日)

富司純子(ふじ・すみこ)。
中高年の任侠映画ファンには「藤純子(ふじ・じゅんこ)」としてお馴染みである。
緋牡丹の刺青を背負った姿は目に焼きついて離れない。
スクリーンいっぱいに凄絶な美しさが漂った。

⇒2010年11月20日「富司純子が本領発揮…てっぱんを仕切る凄み」はこちら。

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三菱UFJ20101116

サッポロ一番・塩らーめん〔袋麺名作第1位〕

私は、体力の低下と体調の悪化により、公開セミナーや企業研修の講師が務まらなくなった。
主因は“老い”だろう。

そこで、サードキャリアとして短時間の「講演稼業」に挑戦しはじめた。
年初から転職活動中の身分。
講演は、おもにマスコミなどで顔が売れている有名人が行う商売(職業)なので、私が入り込む余地がなかなか見つからない。
競争も格段に熾烈である。
私は苦戦を覚悟していた。

結局、講演の実績をコツコツと積み上げていくしかない。
が、そのためには“きっかけ”をつくることが先決となる。
万事、突破口が欠かせない。
それは、商品力(コンテンツ)と営業力が両輪になるはずだ。
前者に関して述べれば、私の場合には本かDVD。
それなりに売れるか、もしくは話題になることが条件である。
焦ってもうまくいかないので、じっくりと急ぐしかない。

4月から具体的な準備に取りかかった。
しかし、エンジンがまったくかからない。
10月からようやく弾みがついてきた。
おや、はるかかなたにゴールが見えるではないか(頭のいい人は1週間もかからない、と思う)。

それにともない、私はデスクワークの時間が増えてきた。
ちょっと受験生状態…。
そこで必要になるのが、ご存じインスタントラーメンである。
私はカップ麺派でなく袋麺派。

先だって“追い込み”に備えてまとめ買いしようと、妻と港北ニュータウンのオーケーストアに乗り込んだ。
この辺では袋麺がもっとも安いという(不確か)。
私は気合い十分、5袋入りを20種類。

どんだけ買うんだ!

私にとり袋麺“名作”第1位は、サンヨー食品のサッポロ一番「塩らーめん」。
いろいろ食べるうちに、この塩ラーメンが無性に食べたくなり、かならず戻ってくる。
サッポロ一番塩原点または故郷(ふるさと)。
懐かしく、温かく、おいしい。
主張がなく、ホッとする(実際には、つくり手の主張、それも強いこだわりがある)。
サッポロ一番・塩ラーメンはすべてが自然…。
切り胡麻に泣けてくる。
ゆえに、私は圧倒的に食べている。

あちっ。
いま食べながらブログを書いている。
ラーメン丼(どんぶり)は百円ショップ(?)。
塩ラーメン
具材はいずれも少量のハクサイ、ニンジン、チンゲンサイ、モヤシ。
タマゴ。
いつもはこれらを麺と一緒に煮るのだが、きょうは野菜炒めと半熟の目玉焼きにして麺とスープにのせた。
そして、少量のネギとメンマを添えた。

もう一つ。
イトメンの「チャンポンめん」。
先の名作に対し、こちらは“絶品”。
うまいっ。

塩らーめんもチャンポンめんも野菜がマッチする。
商品の完成度が抜群に高いので、具材を少なくし、貧しく食べるのがおいしい。
ご飯のおかずに最高である。
私は「ラーメンかけご飯(RKG)」にするのが好きだ。

このブログで、半生を賭してつかんだRKGの極意を惜し気もなく明かした。
きゃ〜っ。

⇒2010年1月26日「ラーメンかけご飯(RKG)の流行」はこちら。

以下に、「吾輩は袋麺である…名作物語」と題する2009年11月21日のブログ、「絶品、イトメン・チャンポンめん」と題する2009年11月22日を収める。
ついては原稿を1本にまとめたうえで、いくらか手を加えた。

                      ◇◆◇

私はインスタントラーメン(即席麺)が大好きだ。
カップ麺よりも断然「袋麺」のほう。
私にとり、インスタントラーメンとは袋麺のこと。
20代前半、カネがない日には具なしで1〜2食(まったくない日にはご飯を1〜2杯)。
貴重なスープは残さなかった。
ただし、還暦間近になり、食べる頻度はだいぶ落ちた。
食品スーパーの店頭にわりと出回っている商品なら、ほとんど食べたのでなかろうか。

私は、サンヨー食品、明星食品、東洋水産、日清食品などの“定番”がやはりおいしいと思う。
味は時代につれてリニューアルが施されているはずだが、昔からそれほど変わっていないように感じる。
パッケージ(袋)も…。
人間の味覚がいかに保守的か分かるとともに、これらは登場時から完成度の高い商品だった。

私がとくに好む袋麺を具体的に挙げよう。
商品の頭に打ったA〜Eは、味の評価でなく、好みの度合い。
私のなかの「袋麺人気ランキング」といえる。

サッポロ一番しょうゆサンヨー食品の「サッポロ一番」シリーズ。
Bしょうゆ味、Cみそラーメン、A塩らーめん、Bソースやきそば、Cアラビヤン焼そば。
このシリーズをもっとも食べた。
名作揃い。
どれもフツーにおいしく、それゆえに飽きが来ない。
しょっぱくてつゆっぽいものを食べたいとき、どれほど「塩らーめん」のお世話になったろう。
どうということのない「ソースやきそば」は焼きそばのナンバーワンだ。
マイナーな「アラビヤン焼そば」はほっとする。

明星食品の「チャルメラ」シリーズ。
Bしょうゆラーメン、Bみそラーメン、C塩ラーメン。
一時原宿にあった私の仕事場から1分程の距離に本社ビル。
東京メトロ副都心線(北参道駅)は開業していなかった。
渋谷区千駄ヶ谷三丁目、明治通り沿い。
「しょうゆラーメン」は俗っぽさが好きで、かなり食べた。
私にとりチャルメラとはこれ。
屋台イコール醤油味なのだ。
店頭にあまり並んでいないが、「みそラーメン」がとてもおいしい。
袋麺では一番。
天ぷらそば
東洋水産。
Dマルちゃんのソース焼きそば、B冷しラーメン、D天ぷらそば、Eカレーうどん甘口。
大手なのでいろいろ食べているはずだが、印象に深く残っているものが少ない。
具材を用意しなければならないが、「冷しラーメン」はおいしく、生麺と比べて大きな遜色がない。
ストックしておけば、食べたいときに手軽に冷やし中華を食べられるので、真冬に重宝だ。
カレーうどん「天ぷらそば」はうまいが、私はなぜかカップ麺へ走ってしまう。
「カレーうどん甘口」はごくまれに食べる。
貴重だ。
体が温まる。

日清食品。
B出前一丁、C日清焼そば、Eチキンラーメン。
「出前一丁」は1968年、私が高校1〜2年生頃の発売で熱狂した。
出前一丁当時、集中的に食べた。
「ごまラー油」が見事にマッチする。
「日清焼そば」は香ばしい粉っぽさがたまらない。
両方とも店頭にたいてい並んでおり、つい手が伸びる。
「チキンラーメン」は湯を注ぐタイプ。
同社の袋麺を代表する商品だ。
調理法の関係で麺の腰が弱くなる。
私は鶏の風味がやや苦手である。
日清焼そばこの2つの理由からときどき食べる程度だが、非常に根強いファンがいる。
だいぶ後になり「たまごポケット」が付いた。
「元祖鶏ガラ」だけに生卵との相性が素晴らしい。
海外では袋に湯を注いでそのまま食べる地域があるようだ。
そやけどヤケドしないのか。

日清食品は、私にとりカップ麺のメーカーというイメージが強い。
NHK朝の連続テレビ小説「てるてる家族」で、インスタントラーメンの開発者にして日清食品の創業者である安藤百福(あんどう・ももふく)が登場した。
凄まじい執念が伝わってきた。チキンラーメン
もちろん演じたのは役者。
「チキンラーメン」は1958年、私が小学1〜2年生頃の発売。
世界初であり、画期的な発明品だった。
日本を代表する食品の一つといってよい。

これらのほかに、エースコック。
Cワンタンメン。
発売時点でなぜか懐かしい味だった。
妻は店頭でこの商品を見かけると、顔がくしゃくしゃになる。
一番のお気に入りだ。

                       ◇

私の一番のお気に入りは、イトメン。
Aチャンポンめん。
私は東京・墨田川高校から富山・魚津高校へ転校した。
富山は東日本と西日本の境目に当たり、両方の味(食品)が混在している。
やや西寄りであり、そこで「チャンポンめん」を知った。
あまりのうまさに感動してしまった。
受験勉強をやっているふりをして、夜食にどれほど食べただろう。
母は文句を言わなかった。
袋麺の最高峰、絶品だと思う。

私は東寄りの濃い醤油味を好むので、自分でも不思議。
ちなみに、チェーン店の長崎ちゃんぽん「リンガーハット」は大の苦手。
私みたいな味音痴でも、味覚はデリケートなものなのか。

「チャンポンめん」は、スープはさっぱりしているのに深い味わいがあり、野菜との相性が抜群だ。
私は、とくに白菜(ハクサイ)。それとニンジン。あればサヤエンドウ。
いずれも若干。
ほかに入れるとしたら、干しエビや干しシイタケをごくわずか。
チャーシューやメンマなど、主張の強い具材は避けたい。
卵は微妙。

東の人は湯の量を少なめにするのが無難では…。
また、粉末タイプのコショウは溶け込んで、スープが台無しになる。
それと、公式サイトのレシピに記されているコーンやキャベツを入れると西の「ちゃんぽん」ぽくなり、私はダメ。
具材を少なくし、貧しく食べるのがおいしい。
ベストマッチングはご飯。
それだけ商品の完成度が高いということだろう。
いまでも「チャンポンめん」を食べたいとよく思うが、首都圏ではめったに売っていない。
イトメンは量販店への営業努力が足らない。
社員はおいしさが分かっていないのでないか。

このブログで、だいぶ前にも取りあげた。

⇒2007年5月15日「イトメン・チャンポンめん」はこちら。

妻がエースコックのワンタンメンのほかに好きなのは、日清食品のチキンラーメン、サッポロ一番の塩らーめん、マルちゃんの冷しラーメン、イトメンのチャンポンめんの順番。

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浅田真央の敵、キム・ヨナの敵はだれか?

フィギュアスケートGPシリーズ第1戦・NHK杯。
注目・期待の浅田真央は惨敗。
彼女は人気が突出しており、会場全体が元気を失ってしまった。

浅田真央は演技を終えて肩を落とし、下を向いた。
私は、彼女が落胆している様子を見て、胸が痛んだ。
どうしたら彼女が心から笑えるか、全身で喜べるかを考えてしまった。
そして、以下の2本のブログをアップした。

⇒2010年10月24日「浅田真央、北島康介が最高の教科書…五輪金メダル」はこちら。

⇒2010年10月25日「浅田真央を気づかう高橋大輔と村上佳菜子」はこちら。

きょうの記事は、これらの文脈を継いでいる。

さて、浅田真央は2010年バンクーバー冬季五輪(オリンピック)銀メダル、続いてトリノ世界選手権優勝。
それなのに、長らく結果を残してきた得意の「ジャンプ」を否定している最中。
新コーチと2人3脚で“修正”に努めている。
しかし、すでにハイレベルに到達しており容易でない。
彼女もそうだが、指導者とて手探りだろう。
互いに迷いや不安を拭い去れないのでは…。
はたして目論みどおりに進むか、微妙。
裏目に出なければよいが…。

                       ◇

浅田真央は苦しんでいる。
なぜなら、さらなる“高み”を目指しているからだ。
人は挑めば、かならず苦しむ。
具体的には、2014年ソチ冬季五輪で表彰台の一番高いところに立つ。

私はNHK杯をきちんと見たわけでない。
それでも、8位の浅田真央が実力で一番だと思った。
比べられる選手がいない。

現時点で、ライバルは韓国のキム・ヨナただ一人。
むろん、これから村上佳菜子など若い選手が伸びてくるかもしれない。

⇒2010年3月27日「浅田真央vs長洲未来…ソチ五輪前哨戦?」はこちら。

⇒2010年3月28日「浅田・長洲・村上、ソチ五輪表彰台独占へ!」はこちら。

浅田真央はオリンピックで金メダルを獲得することに集中したらよい。
言い換えれば、キム・ヨナを凌駕することに専念したらよい。
両者はきっとイコール。

本来はライバルという言葉を用いるべきだが、あえて「敵」という言葉を使う。
浅田真央には「打倒、キム・ヨナ」という気持ちがあろう。

浅田真央の敵はキム・ヨナだ。
ほかにいない。

キム・ヨナの敵はキム・ヨナだ。
彼女は国民的なスターであり、収入も破格である。
贅沢もできるし、遊びもできる。
もともと自由奔放な性格で、浅田真央と対照的。
キム・ヨナはソチ五輪へ向けてモチベーションを高められるか、そして厳しい練習を積めるかは不明である。
緩んだ状態を元に戻す。
恐ろしく大変。

万全の状態で臨むキム・ヨナは強敵、いや難敵だろう。
浅田真央は、従来の延長では上回れないと踏んでいる。
それゆえ、一から見直しを図っているはずだ。

「自己否定」は勝者の条件である。
夏季五輪(オリンピック)2大会連続金メダリストの北島康介が好例。
彼でさえこれまでに安住せず、どん欲に進化を模索している。
そうしなくては決して勝てないことを、だれよりもよく分かっているからだ。

浅田真央に話を戻そう。
私は、自らに容赦なく“ダメ出し”する彼女を尊敬する。
まだ20歳、信じられない。
分野は違えど、少しでも実績を残している人なら浅田真央の凄さは感じられる。
彼女を批判しているのは実績がないどころか、行動や挑戦を避ける連中ばかり。

浅田真央の問題は、現在の懸命の“取り組み”がほんとうに有効かどうかに尽きる。
素人の私には悲しいかな、その判断がつきかねる。

                       ◇

このブログで再三述べているが、コーチ体制の構築が決め手の一つだ。
そして、練習環境の整備も…。
浅田真央は、本気でソチ五輪で勝つ気なら、日本を離れるという選択肢もあるのでなかろうか。
真剣に検討すべきだ。

国内はあまりに雑音が多い。

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りそな総合研究所20101111

浅田真央を気づかう高橋大輔と村上佳菜子

フィギュアスケートGPシリーズ第1戦・NHK杯。
私は昨夜、NHKで「2010NHK杯フィギュア『エキシビション』」の一部とそれに続く「サンデースポーツ」を見た。

男子は、世界選手権王者・高橋大輔がショートプログラム、フリーともに1位で、圧勝。
4回転ジャンプを決めたうえ、得意のステップと表現力で観客を魅了した。
終盤は下半身がへばったのか、ミスが出た。
が、出場メンバーのなかに敵はいない。

昨季世界ジュニア選手権を制した15歳の羽生結弦は順位を一つ上げて4位。
冒頭の4回転ジャンプは完璧。
きのう、やはり昨季世界ジュニア選手権を制した15歳の村上佳菜子は3位。
二人とも次世代の「日本の星」。
今後、羽生結弦が高橋大輔を追いかけ、村上佳菜子が浅田真央を追いかける展開。
「フィギュアスケート王国」は崩れそうもない。

なお、成績を反映し、サンデースポーツには高橋大輔と村上佳菜子がゲスト出演。
高橋大輔は、浅田真央と性別は違っても切磋琢磨の関係。
互いに頂点に立つための練習を続けてきた。

⇒2010年4月16日「妹真央を兄大輔が気遣う春の園遊会」はこちら。

村上佳菜子は、中京大中京校の制服は浅田真央のお下がり。
尊敬する先輩が通った道をなぞっている。

私には、両人が不調の浅田真央を気づかっているように思えた。

⇒2010年3月4日「あきれた浅田真央と高橋大輔の言葉!」はこちら。

                       ◇

そういえば、先ほど浅田真央がエキシビションに登場した。
8位だったのに…。
本音は辞退したかったのでないか。

浅田真央は責任感の塊である。
気の毒になるほど、こうした大会における自分の“重さ”を分かっている。
興行面と放送面に大きな影響を及ぼすことを…。
彼女が出場・出演しないと、会場に詰めかけた観客が納得しない、番組を見るファンが納得しない。
動員数や視聴率が左右される。

浅田真央は、国民の注目と期待が集中する。
人気者の苦悩はいかばかり。

私は数年前から浅田真央を応援している。
とはいえ、素晴らしいスケーティングを見られるだけで幸せな気分…。
彼女自体が可憐で美しい。
非常に魅力的である。
勝つに越したことはないが、競技の結果はそれほど問わない。
ファンを自認する。

しかし、浅田真央は冬季五輪(オリンピック)での金メダルを悲願としている。
それを叶えられないと、自らが納得しない。
ゆえに、私は彼女に何とか表彰台の頂点に立ってもらいたい。

そこで、きのうのブログ「浅田真央、北島康介が最高の教科書…五輪金メダル」で、その問題に触れた。

⇒2010年10月24日「浅田真央、北島康介が最高の教科書…五輪金メダル」はこちら。

素人の私が知恵を絞ったところでどうにもならないと分かっていても、ついつい考えてしまう。

今回の不調はもとをたどれば、ジャンプの修正のせいだ。
そして、それはオリンピックで栄冠を目指すために取り組みはじめたことだ。
この子はどうしても五輪で勝ちたいのだ。
ならば、そこにフォーカスすればよい。
最後にベストの状態に持っていく。

浅田真央が五輪に勝つためには、競技において「抜く期間」をつくることだ。
彼女はいつだって真剣勝負であり、決して全力投球を怠らない。
自分に厳しいだけに、傍から眺めていて痛々しい。
五輪と五輪の間に3シーズン。
捨てる大会を決める。
それ以前に、捨てる年(シーズン)を決める。
捨てるという表現が不適切なら、「備える」と言い換える。
どうか、背負った荷物を思い切って放ってほしい。
自分が押し潰されかねない。
滑れるよう、身軽にしなければ…。

もう一つ。
浅田真央が五輪に勝つためには、生活において「抜く時間」をつくることだ。
彼女はストイックであり、いつも全身から緊張感を漂わせている。
表情も非常に硬い。
それは心身の硬さにつながる。
ピーンと張り詰めた状態。
どうか、くつろげる時間をときどき織り込んでほしい。
リラックスが欠かせない。
先は長く、コリをほぐさなければ…。

⇒2010年2月28日「浅田真央敗因分析、ソチ金へ新コーチ」はこちら。

私自身は、浅田真央は十分すぎるほど周囲と国民に応えたと考えている。
もう人のために滑らなくてよい。
自分のためだけに滑ってほしい。

私は、浅田真央という類まれな人格と才能が、自らの呪縛から解放されることを切に願う。

出たくなければ、大会を欠場するさ・・・。
やりたくなければ、練習を中止するさ・・・。
それでいいじゃないか。

⇒2010年7月3日「浅田真央新コーチ人選、ソチ金メダル条件」はこちら。

◆書き加え1(11月26日)

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ最終戦(第6戦)が始まろうとしている。
「フランス大会」。
日本女子のエース・浅田真央が登場する。
ファンの期待、国民の注目が俄然高まる。

私は、現在の「浅田真央」についてシリーズ記事をアップしている。
観戦そして応援の参考にしてくだされば幸いである。

⇒2010年11月21日「浅田真央が流した悔し涙の価値とは?」はこちら。

⇒2010年11月23日「浅田真央、ソチ五輪栄冠への長いトンネル・・・」はこちら。

⇒2010年11月25日「浅田真央を引き受けた佐藤信夫コーチの胸中」はこちら。

◆書き加え2(11月28日)

⇒2010年11月27日「浅田真央、得意なジャンプが壊れる恐怖」はこちら。

⇒2010年11月28日「惨敗・浅田真央は輝きを取り戻せるか?」はこちら。

◆書き加え3(12月11日)

⇒2010年11月29日「浅田真央、ジャンプの修正か改造かの判断」はこちら。

⇒2010年12月1日「浅田真央はソチ仕様に工事中、勝てなくて当然」はこちら。

⇒2010年12月2日「浅田真央のリップサービス…マスコミ対応」はこちら。

⇒2010年12月4日「浅田真央、惨敗後インタビューの残酷と地獄」はこちら。

⇒2010年12月11日「浅田真央がかいた汗の量」はこちら。

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SMBC20101117

浅田真央、北島康介が最高の教科書…五輪金メダル

浅田真央が苦しんでいる。
フィギュアスケートGPシリーズ第1戦・NHK杯の1日目のショートプログラム(SP)、浅田真央は2005年のシニア転向後、自己ワーストの8位。
得意のジャンプが壊滅なので致し方ない。
トリプルアクセル、2連続3回転、3回転とことごとく失敗。
9月から佐藤信夫コーチの指導で練習を積み重ねてきたが本調子に程遠く、大きく出遅れた。
きょうのフリーで巻き返そうなどと考えず、確実に滑っていくことだ。

⇒2010年10月3日「浅田真央はしっとり大人の“女”へ…20歳の変身」はこちら。

浅田真央はショートプログラムを滑り終えて唇を噛み締めた。
が、私はあれで十分だと思う。
笑顔を忘れないで…。

人気ナンバーワンの選手だから、国民の注目が大きく、彼女の周囲もやきもきする。
それと、浅田真央は責任感が強く、いつだって自分のベストパフォーマンスをファンに見せようとする。
期待に頑張りで応えることが当然になっており、表彰台にのぼれないと事件に発展…。

⇒2010年3月4日「あきれた浅田真央と高橋大輔の言葉!」はこちら。

浅田真央が手にしていないのは、冬季五輪(オリンピック)の金メダル。
極論すれば、ほしいのはこれだけだ。
彼女の性格を考えるなら、オリンピックで表彰台の頂点に立てないと「勝った」という実感を持てない。
私はぜひとも栄冠に輝いてほしい。

2010バンクーバー五輪と2014ソチ五輪の間隔を、すべて張り詰めた状態で通すことはない。
浅田真央は、今季(シーズン)は「弛緩の期間」にせよ。
念願のオリンピック金メダルにフォーカスし、4年後にベストに持っていくシナリオ設計が大切では…。
男子平泳ぎ五輪2大会連続金メダルの北島康介が最高の教科書になろう。

選手(アスリート)は大会があれば全部勝ちたい。
すでに立派な実績を残している浅田真央は、それぞれの試合を自分のなかでどのように位置づけるかを明確にすべき。

このブログで幾度か述べた。
浅田真央にとり重大かつ急務なのは、ソチ五輪で勝てる「コーチ体制」を築くことだ。
個人でなく陣営、チーム。
今季の終了をメドに固めたい。

⇒2010年7月3日「浅田真央新コーチ人選、ソチ金メダル条件」はこちら。

⇒2010年2月28日「浅田真央敗因分析、ソチ金へ新コーチ」はこちら。

                       ◇

昨季世界ジュニア女王・村上佳菜子は今季シニアに転向した。
15歳らしく、のびのびと楽しく滑った。
ショートプログラムで2位。
魅力は素敵な笑顔。
私は見覚えがある気がしてならなかったが、ようやく謎が解けた。
村上佳菜子は緊張しすぎなければ、フリーもそれなりの得点を出せるだろう。
この子がプレッシャーの重さと戦うのは、まだ先。

村上佳菜子は「真央二世」との呼び声が高い。
日本の女王が不調で苦しむ現在、次世代のホープに表彰台に立ってほしいところ・・・。
デビュー戦を飾れるか。

浅田真央と村上佳菜子が互いにいい刺激を与え合えば、フィギュアスケート女子王国・ニッポンの地位は揺るぎない。
あっ、高橋大輔など男子も凄い。
皆が激しい火花を散らしてこそ。
花火でないぞ、と。

村上佳菜子に触れたブログは以下のとおり。

⇒2010年3月28日「浅田・長洲・村上、ソチ五輪表彰台独占へ!」はこちら。

⇒2010年3月28日「浅田真央歓喜、キム・ヨナ最終決戦に勝利!」はこちら。

⇒2010年3月31日「金荒川静香が通った道…羽生結弦」はこちら。

◆書き加え1(10月23日)

たったいま浅田真央はフリーの演技を終えた。
ジャンプがこなせない。
迷いがあり、踏み切れないのだ。

はっきり言って、大会に出場できるコンディションでない。
私は彼女を休ませてあげたい。
それとも興行面で難しいのか…。

会場が静まり返った。
浅田真央の人気の凄さを改めて思い知らされた。

8位のまま。

もう一度言う。
実績は十二分。
浅田真央は、余裕を見せる資格を有している。
毎回勝ちにいく必要はなし。
インタビューで反省の弁を述べる必要もなし。
狙いを絞ることだ。

◆書き加え2(10月23日)

村上佳菜子も演技を終えた。
好位置(次点)につけていたので、1位を意識したのだろう。
う〜ん、硬かったなぁ…。
順位を一つ落として3位。

ジュニアからシニアへの転向初戦で表彰台は立派!
浅田奈緒とともにソチ五輪の2枚看板になりそう。

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てっぱんの踊りは人を幸せにする…近藤良平

NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」。
今朝のブログは数日前に記した。
21日の放送で、大家と下宿人が家族のように夕食(?)を囲んでいた。
急展開に唖然…。
私は、いきなり鉄板で引っ繰り返された気分。

村上あかり(瀧本美織)は「日常的な不幸」を「日常的な感動」に変えていく。
それができれば、私たちはどんなに喜びに満ちた毎日を送れるだろう。

先行きに大きな夢や希望を持ちにくい時代だからこそ、「てっぱん」は足もとのささやかな幸福をつかむことの大切さを“お茶の間”に伝えようとしているのかもしれない。

かなり好意的な解釈である。

                       ◇

老いた私は世相やトレンドにうとく、子どもによく笑われる。

ときどき耳にした「スーパーモデル」という言葉が、スーパーのチラシで目玉商品の衣料を着るモデルのことだと教えられた。

「てっぱん」はわりと勉強になる。

                       ◇

「てっぱん」のオープニングダンス。

おそらく視聴者が踊りに参加している。
その様子を眺めていると、踊りは人々を幸せにすることに気づかされる。

葉加瀬太郎のテーマ曲「ひまわり」と近藤良平の「てっぱんダンス」が素晴らしいことも関係しているのだろう。
顔、顔、顔、にこにこにこ・・・。

「食」も人々を幸せにする。
関西以西では「鉄板」ならなおさらか。

⇒2010年10月10日「葉加瀬太郎・ひまわり、近藤良平・てっぱんダンス」はこちら。

先だって、知人が悔しそうに語った。
「てっぱんに、やられっ放し」。
ドラマ(シナリオ)がえらく乱暴だと思いながらも、涙を絞られてしまうと…。

制作陣のペースにはまってきた視聴者も少なくない?

ボクチンは男(♂)の子だから泣かない。

                       ◇

時代は変わった。
「てっぱん」のヒロイン・村上あかりみたいに周囲と果敢に関わろう、深く交わろうとする若者はほとんど見かけなくなった。
まして懐に飛び込むことはしない。

一定の距離を保ち、それを崩さない。

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三菱UFJ20101116

てっぱん瀧本美織、人生の哲学と真理を語る

NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」。
毎週、過熱気味の展開が続く。
放送開始から1カ月も経っていない。
視聴者のほうがオーバーヒートしないか、私は心配になる。

⇒2010年10月12日「ピエロ瀧本美織…てっぱん・強引・マイウエイ」はこちら。

失敗、挫折、衝突…。
私たちはよりよく生きようと懸命になるほど、そうした経験をたくさん味わう。
人によってはそれが「トラウマ」となり、心が閉ざしたり、頭が凝り固まったりする。

たいていはそこまでいかない。
自分のなかに、かたくなな部分ができるといった感じ。
私たちが一つや二つ、三つは抱える“傷”だろう。
「日常的な不幸」とでも呼ぶべきか…。

それが深刻でなくても案外、周囲と交わるうえで壁になったり、社会に溶け込むうえで溝になったりする。
長い人生を通して眺めれば、大きな邪魔をするのでなかろうか…。
いわゆる自己実現を果たせないという以前に、非常に窮屈な生き方を強いられる。

さて、「てっぱん」のヒロイン・村上あかり。
おそらく演技なのだが、私にとり「瀧本美織」そのもの。
この子は抜群にうまいのかもしれない。
私は両者がごちゃごちゃになる。

⇒2010年10月16日「てっぱん瀧本美織、前輪に笑顔、後輪に泣き顔」はこちら。

村上あかりは、偶然かつ必然で祖母・田中初音の下宿に身を投じる(偶然を必然に変える強引さは、「てっぱん」の最大の特徴)。
深い傷を負った大家には、似たような境遇の下宿人が集まる。
村上あかりは持ち前の明るさで、自分が接する人たちの日常的な不幸を徐々に解きほぐし、傷を次第に癒やしていく。
これは勝手な予想だが、でなくてはドラマにならない。

私は、のめり込んだ「ゲゲゲの女房」と異なり、「てっぱん」はときどきテレビをつける程度。
例えば、書斎(自室)で仕事をやっているときなどに、ぼんやりと聞いている。
にもかかわらず、手が止まる。
瀧本美織が発する言葉にハッとさせられるのだ。
鋭く、しかも深い。
ときに私の胸の奥に突き刺さったり、腹の底を熱くさせたりする。

実際には、村上あかりの台詞(せりふ)。
ひたむきに生きるヒロインが吐き出した素直な気持ちという設定である。
ゆえに、年齢相応の平易な表現。

そうした台詞を、瀧本美織は苦もなく口にする。
この子はどんな言葉でも自分のものにしかねない。
視聴者に違和感を与えないのだ。

しかし、冷静に考えると、少女では絶対に語れない「哲学」が含まれている。
それどころか、大人が一生かかってもつかめない「真理」が含まれている。

                       ◇

私が嵌まった「ゲゲゲの女房」。
水木しげる(武良茂)に連れ添う武良布枝が著した自伝が原案である。
この朝ドラは文句なく面白かった。
加えて、「人生の教科書」だった。
私にとり過去ナンバーワン。

また、ヒロイン・村井布美枝役の「松下奈緒」に魅せられた。
すっかりファンになってしまった。
それはいまでも変わらない。

が、陶酔状態をようやく脱した。
すると、「ゲゲゲの女房」と「てっぱん」の素晴らしい二人の主役の違いが分かってくる。
タレントの松下奈緒、役者の瀧本美織。
評価でなく、私の感想。

遠藤憲一や安田成美、富司純子らベテラン共演者が10代の主役を引き立てよう、もり立てようとしていることを承知のうえで述べれば、「てっぱん」は瀧本美織のパワーでもっている。

⇒2010年10月9日「てっぱん瀧本美織の涙、安田成美・遠藤憲一の味」はこちら。

好スタートを切った視聴率はどうなっているのだろう。
仮に落ちたとしても、あるいは今後落ちるとしても気にしないことだ。
おもにシナリオ(脚本)を含めた制作陣の問題である。
瀧本美織はのびのびとやったらよい。

ドラマ自体の人気とは別に、彼女の頑張りを買う視聴者は少なくないのでは…。
熱心なファンが増えよう。

収録(撮影)はほぼ毎日で、しかも長丁場なので、体調にくれぐれも気をつけてほしい。

⇒2010年10月20日「てっぱん・瀧本美織、ひたむきな演技が最大の魅力」はこちら。

私は、役者の演技力は短いCM(スポット)ではっきりしやすいと思っている。
瀧本美織は引っ張り凧になりそうだ。

⇒2010年10月10日「葉加瀬太郎・ひまわり、近藤良平・てっぱんダンス」はこちら。

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キャバ嬢の“お持ち帰り”は人助けか?

このブログで以前、博多・中洲で自転車通勤のホステスが急増していると述べた。
「チャリンコホステス」。
その放置自転車が大きな社会問題に発展した。
これは大都市の繁華街に共通?

⇒2010年5月26日「チャリンコホステス大増殖…博多中洲」はこちら。

夜を彩るクラブやキャバクラのホステスは時給の低下に苦しんでいる。
さらに彼女らが泣いているのは、労働時間の減少である。
店が暇だと“早上がり”させられる。
月々の収入がまったく読めない。
極端に変動し、しかも右肩下がり。

ホステスは大半が真面目だ。
何らかの事情や目的があって懸命に働いている。
それなりにきれいでグラマー。
手っ取り早く稼ぎたいなら風俗へ行くはずで、それがいやだからクラブやキャバクラに勤める。
しかし、いまや生活が成り立ちにくい。

知人にキャバクラ好きの社長がいる。
彼によれば、リーマンショック以降、キャバ嬢はガードが下がった。
収入の不足を補おうとした結果だ。
富裕な指名客に対してはノーガードに近いホステスも…。

となると、そうしたケースにおいて、キャバ嬢のお持ち帰りは人助けの側面を持つ。

テレビ東京に「くだまき八兵衛」という深夜番組があり、夜の仕事に就いている女の子がしばしば登場する。
なかでもキャバ嬢が多い。
顔が映し出されているにもかかわらず、当人は「持ち帰りOK」。
屈託がない。
キャバクラの“風俗化”が進んでいる。

                      ◇

私は高級クラブを知らない。
敷居の高い店では「枕営業」を行うホステスはいないと思っていた。
ところが、銀座で働いた経験を持つ女の子によれば、それが得意なホステスを置くところがある。
不況などで経営が厳しくなると、ママから突撃の大号令がかかる。

特殊工作員。
とはいえ、遊びに通じた客を、体の魅力やHの技術だけでつなぎ止めるのは難しい。
私は“風俗”を知らないが、その至れり尽くせりのサービスに叶わないのでは…。
やはりゴール(?)に至るまでの「恋愛」の演出が巧みなのだろう。
ホステスがストーリーをつくれないと、客との関係の継続は図れない。

あやしい瞳、そそる会話、なまめかしいしぐさ。
く〜っ。
すべてが思わせ振り。
むろん、計算し尽くされている。

どうだ、君も計算されたいか?

高級クラブが枕営業のスペシャリストを置く。
真偽は確かめようもないが、私には彼女があながちウソをついているように思えなかった。

                      ◇◆◇

キャバ嬢の生態に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年10月8日「嬢王3…カリスマキャバ嬢・杏藤舞(原幹恵)」はこちら。

⇒2010年10月16日「新卒女子大生、嬢王3で水商売へ…就活地獄」はこちら。

                      ◇◆◇

新横浜駅、たまプラーザ駅周辺のクラブとキャバクラに関するブログは以下のとおり。

⇒2009年9月30日「クラブ夢で遊ぶ…新横浜キャバクラ」はこちら。

⇒2009年10月23日「クラブ・トゥルー…たまプラーザ」はこちら。

⇒2010年5月4日「倉科カナ級オッパイ…新横浜クラブマナ」はこちら。

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りそな総合研究所20101111

トップ主導・営業再生講演会…SMBCセミナー

このブログがアップされる午後6時30分から東京・麹町のSMBCコンサルティングにて経営層と上級管理職向けのセミナーを行う。
三井住友銀行系列のシンクタンク。
参加者との名刺交換や質疑応答を含めて2時間。正味は90分程か。

◆演題
《経営変革講演》
社長・幹部と次世代リーダーの新常識
営業再生の指針と押さえるべきツボ
ソリューション系手法&人材への転換を急げ!

私は営業変革一筋の講師だ。
あくまで「営業」をメーンテーマに、どのように業績の低迷や下落から抜け出し、回復を図っていくのか、そのガイドラインと急所を明らかにする。

こうした短時間の講演会ではテキストが存在しないことも珍しくないが、かなり充実している。
A4版・横位置、20ページ。
コンテンツのつくり込みに、気の遠くなる手間をかけた。
私がいかに頭が悪いか分かってしまうので、要した時間は内緒…。
恥ずかしくて、とても言えない。

私は背中の左側に強い張りが出ている。
静かに講義を進めようと思う。

「本日は、大変ご多用のなか、本講演会にわざわざお運びくださいまして、まことにありがとうございます。
心より御礼(おんれい)申しあげます。
私(わたくし)、ただいま事務局よりご紹介いただきました和田創でございます。
何の因果か、長らく遊び人をやっております。
さて、本日のテーマは・・・」。

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ブログ本はだれでも出せる…思考と文章の道場

ちょっと気恥ずかしいが、私はブログを思考と文章(表現)の鍛錬の場と位置づけている。
何事も練習が大事。
なるべくなら、鍛錬の場より厳しい「道場」にしたいと思っている。

ところが、仕事、それも雑用に追われ、なかなか時間を充てられない。
内容をうまく表せているかという以前に、じっくり考えられない。
たわいのない記事が続き、自分に失望している。

ブログは、続けるとなると、それなりに大変だ。
内輪への音信代わりにするとか、友人同士のメディアにするとかの場合は除き、何となく書かないことである。
貴重な時間がもったいない。
目的を明確にし、テーマを絞り込んでブログを本気で更新するなら、数年間でだれでも本くらいは出せるのでなかろうか(早晩、電子書籍に変わるかもしれない)。

ついては、ブログに知っていることを書かないことだ。
考えたことを書く。
むろん、その考えは実践や行動、体験に裏打ちされていなくてならないが…。

インターネットなどで情報は簡単に得られるので、知っていることを書いても本にならない。
無料で調べられそうな事柄を、カネを出して読む人はめったにいない。
新しい知識のほかは価値が認められない時代になった。
が、いまだに自分が持つ他人の知識の豊富さを誇りたがる人が珍しくない。

ブログには、自分が考えたことを書く。
これを守れば思考と文章(表現)の訓練を積めるだけでなく、ブログ自体が本の原稿になる。
それが1冊分の文字量に達すれば「ブログ本」になる。

私は今夏に東洋経済新報社から『起業の教科書』を刊行した。
MBAの教官12名による共著だが、私は通常の単行本で4分の1〜3分の1程度のページを執筆した。
そして、その原稿は、このブログの記事を選択して編集加工したものが中心である。

働く人は忙しく、いつもブログに全力を注げるわけでない。
しかし、本気で書いた記事が溜まってくると、少なくとも本の原稿の材料もしくは叩き台になる。

                       ◇

私はこのところブログに知っていることを書くことが多い。
つまり、調べたこと。
ネットに当たれば情報がすぐに見つかるので、更新がたやすい。
それでも、いくらかは考えたことを交えたり添えたりするように心がけている。
自分の向上にも進歩にもつながらないからだ。

もうちょっとブログに時間を割けるとよいのだけれど・・・。

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てっぱん・瀧本美織、ひたむきな演技が最大の魅力

NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」。
ヒロインは村上あかり。

てっぱんには無数のサプライズがあるが、一貫したストーリーがない。
ドラマはハプニングの連続だ。
偶然を仕込むことで、つくられている。

したがって、視聴者は毎日見る必要がない。
連続テレビ小説としての「てっぱん」が抱える最大の弱点である。

スタート時点で好調だった視聴率。
いまはどうか。
また、来年3月まで保てるか。

このブログで幾度か述べたように、瀧本美織は達者だ。
演じようという熱意は、役者の道に進む人なら持っていて当然である。
それに加え、演じる素質に恵まれている。
村上あかり役に体当たりする様子は微笑ましく、私は応援したくなる。

瀧本美織は、ソニー損保の自動車保険のCMに出演している
また、アステラス製薬とファイザーのCMに、心筋梗塞で命を落としかけた徳光和夫と一緒に出演している。
私は2本のスポットが続いたときにたまたま見た。
前者はすぐに彼女と気づいた。
後者は少し間があって彼女と気づいた。
やはり達者だ。
CMの売れっ子になりそう…。

瀧本美織は、朝ドラの大役をやり抜くことに懸命である。
10代なので、突っ走ればよかろう。
先のことなど案じる余裕はない。
同年代のライバルに埋もれず、数年は“女優稼業”を続けていける。

瀧本美織は、愛くるしさとひたむきさが大きな魅力である。
若さの特権。
演技が達者と述べたが、“素”のままでも大勢を虜にできる。
いったいどちらか。

⇒2010年10月9日「てっぱん瀧本美織の涙、安田成美・遠藤憲一の味」はこちら。

⇒2010年10月10日「葉加瀬太郎・ひまわり、近藤良平・てっぱんダンス」はこちら。

⇒2010年10月12日「ピエロ瀧本美織…てっぱん・強引・マイウエイ」はこちら。

⇒2010年10月16日「てっぱん瀧本美織、前輪に笑顔、後輪に泣き顔」はこちら。

瀧本美織は、おっちょこちょいでおてんばなイメージが強い。
あくまでも役柄に徹しきった結果?

20代半ばに近づいたとき、どう変わっているだろう。
いまの彼女からは想像しにくい。

が、ふと思った。
瀧本美織は、ぞくぞくするほど女っぽい演技もこなせるのでないか。
切ない女性の役どころ、そしてしっとりとした女性の役どころも…。
相当な可能性を秘めている。

この子に引けを取らない役者の卵が、若い世代にごろごろいるのでは…。

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91歳の父は眠ったまま…誕生日のプディング

きょうは父の91歳の誕生日。
私と妻は特別養護老人ホームへ。

父は数年前からだれも分からなくなった。
やがて、こちらが話しかけても、とんちんかんな言葉が返ってこなくなった。
ほとんど無反応。
このところ眠ったまま。

⇒2010年9月29日「わが子を忘れる…アルツハイマー」はこちら。

父は提携病院にしばらく入り、先だって施設に戻ってきた。
入院中も眠ったまま。

父は固形物を食べられないと施設の職員から聞かされていたので、私と妻はデパートの地下食品売り場でトロトロのプディングを買った。
味は申し分なし。
これなら大丈夫か。

今年からは「ウイダーinゼリー」の世話になる機会が増えていた。

⇒2009年11月8日「介護の現場は壮絶…特養職員に感謝!」はこちら。

父は衰えがひどかったが、数カ月でさらに進んだ。
急速。
担当者が食べ物をすりつぶし、液体に近い状態にして食べさせてくれる。
いまの問題は、担当者が口に入れたとしても、本人がそれを飲み込まないことである。

脳は体をコントールしているはずだ。
ということは、父は生物としての本能さえ働かなくなったのでないか。

妹は、両親のかつての実家に暮らす。
富山・滑川。
私も妹も覚悟はしている。

⇒2010年9月28日「陽気に『グッド・バイ』…尊厳死と安楽死」はこちら。

父のベッドのそばに、妹が米寿に贈った感謝の色紙が置かれている。
人は、ここまで素直な言葉をなかなか綴れない。
父は幸せだ。

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井上雄彦の名言、仕事の流儀…睡眠とは仮眠

私は少し頑張れるようになった。
体調は依然として低迷しているが、精神面に持ち直しの兆しが出てきたように思う。
それだけのことで、とてもうれしい。

10月に入り、仕事に向かう時間がわずかながら、しかし確実に増えている。
私の場合には、自分に課した仕事のこと。
周りからこれをやれという指示、まして命令はない。
「締め切り」がないので、いくらでもさぼれるし、うやむやにできる。
それがつらい。
また、私の場合には、仕事は「知的生産」のこと。
これで十分といったゴールを決められず、半永久的に続けられる。
それがつらい。

私は10月から労働時間を手帳に記すことにした。
日々の振り返り、そして自分へのご褒美である。
3時間ごとに「☆」1個を与える。
ただし、自信を持って“集中”できたといえる時間。
これには、きょうの食いぶちを得るための労働は除外している。
例えば、講師やコンサルタントとして働くなどだ。
当座の仕事に深く感謝しているが、それはそれ。
あくまでも将来の成果に投じた時間に限定している。
それがこれからの豊かさを決定づけるからだ。

私は手帳に☆が付くと、大喜び。
まれに☆が2個、3個と並ぶと昇天。



先日、NHK総合テレビ「プロフェッショナル 仕事の流儀」で人気漫画家の仕事部屋(オフィス)が映し出されていた。
いま番組公式サイトで調べたら、2009年9月15日「井上雄彦 闘いの螺旋(らせん)、いまだ終わらず」。
私はチャンネルを切り替えた際に、その再放送をたまたま見たのだ。

映像は深夜もしくは明け方。
漫画の締め切り日だったのだろう、アシスタントが頭から毛布をかぶり、ソファーで眠っていた。
若さゆえに、こうした場所でも睡眠を取れるし、体も傷めない。
私がフリーランスだった時代と同じ光景である。

井上雄彦(いのうえ・たけひこ)は「スラムダンク」「バガボンド」「リアル」と、メガヒットを連発している。
創作活動を支える信念は、「手に負えないことをやる」。
名言はたいてい正気でない。
井上雄彦ははたして眠っているのか。

ボスはアシスタントより多く眠れない。
自分がそうだった。

…思い出した。
私にとり睡眠とは「仮眠」のことだった。
45歳くらいまでの話。

家庭を持った20代半ば以降、まともに眠った例がない。
なぜ20年間もそうした毎日に耐えられたのか、謎である。



私は、とりわけ50代半ば以降、締め切りもゴールもない世界で働いてきたことになる。
終わりのない仕事にのめり込んでしまったと、ようやく気づいた。

締め切りもゴールもなければ、だれかにねぎらわれることもなく、だれかに褒められることもない。
自分が感じてきた「孤独」の正体は案外たわいない・・・。

◆書き加え1(10月17日)

私は昔、これとは違ったやり方で手帳に記していた。
自分ができない仕事に取り組んだ時間。
昔とは、職業人生における成長期のこと。

「できることは、もうやらない」と誓うだけで、職能はびっくりするほど開発される。
自己実現の一番の近道である。

⇒2008年12月3日「大不況から自分と家族の生活を守る」はこちら。

⇒2009年4月21日「職業人生で自分なりの頂点を極める」はこちら。

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営業再生の指針と押さえるべきツボ…大人気講演会へ

私は講演の段取りでバタバタの状態が続いた。
先週水曜日に初テーマ(演題)に挑戦したので、そのコンテンツの作成に没頭していたのだ。
そうはいっても、若い頃みたいに「集中力」を持続できない。
連日16〜17時間は平気だったが、いまは日により3〜12時間とばらつく。
年を取ったなぁ・・・。

2時間の講演会はきわめて高い評価をいただいた。
準備に膨大な時間と労力をかけた甲斐があった。
演題は以下のとおり。

《経営変革講演》
社長・幹部と次世代リーダーの新常識
営業再生の指針と押さえるべきツボ
ソリューション系手法&人材への転換を急げ!

今週も同じ講演を行う。
主催は三井住友銀行系列のシンクタンク・SMBCコンサルティング。
会場は千代田・麹町。
時間は90分。

また、早速、財団法人九州生産性本部での開催が決まった。
対象は九州地区の大手・中堅企業の社長や取締役、部長など上級管理職。

この講演は、主催者の都合に合わせて90分〜3時間で実施が可能。
あくまで経営層向け。

生意気を言えば、コンテンツは相当な出来栄え。
が、まったく改善の余地がないわけでない。
私はさらにブラッシュアップを図り、内容をピカピカにする。
問われるのは、執念。
かならずや「大人気講演会」に育てあげる。
そして、来月から公開セミナー会社などに営業活動をかけ、採用を働きかける。
同時に、これをDVDとテキストに仕立て、経営教材として販売に踏み切る。
楽しみになってきたなぁ・・・。



大勢の読者(視聴者)に約束した『月刊トップセミナー』の配信が延び延びになっている。
申し訳なく思う。
講演の撮影はもとよりコンテンツの作成が済んでいない。
何とか遅れを取り戻したいと考えている。
いましばらくお待ちいただきたい。

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岡田武史W杯日本代表監督の名言…カンブリア宮殿

村上龍と小池栄子が“旬の経済人”などに迫るテレビ東京「カンブリア宮殿」。
先頃、放送が木曜日午後10時に変更になった。
また、「カンブリア宮殿 特別編」のインターネット配信が始まった。
番組直後に、未放送部分を含むスタジオトークを公開する。

その第一弾ゲストとしてスタジオに迎えられたのは、サッカー日本代表前監督の岡田武史(おかだ・たけし)。
2010年FIFAワールドカップ「南アフリカ大会」。
日本は、海外開催のW杯で初勝利を挙げるとともに、決勝トーナメント進出を果たした。
岡田武史は2007年、病に倒れたオシムに代わって監督に就任し、サムライブルーを歴史的快挙に導いた。

しかし、その道のりは「日の丸」を背負った重圧との戦いだった。
岡田武史はサッカーファン(サポーター)から非難と罵倒を浴びせられつづけた。

その番組のなかで、私は素晴らしい言葉に出合った。
うろ覚え。
「重圧やプレッシャーは重力みたいなもの。それがないと、筋肉がダメになる」。
これは名言だ。

私は、50代半ばを過ぎた頃からいくらか重圧を感じるようになった。
5〜10年後、さらに長い老後の生活に関するものなので、高が知れているが…。
なかでも小さい子と、再婚した妻に対する責任。

いま番組公式サイトを見たら、こんな紹介文が載っていた。
岡田武史は日本中から大ブーイングを受けても、「世界で一番、日本代表のことを考えているのは自分」と開き直った。

私は著名人でないので、大ブーイングを受けたことはない。
ただし、講演やセミナーで講師を務めてきて、参加者(受講者)からひんしゅくを幾度も買っている。
そのときに私を支えたのは、「日本で一番、営業のことを考えているのは自分」というプライドだった。
実は、いまでもそう思っている。
「私はだれよりも営業のことを考えている」。

岡田武史は、脚本家の倉本聡と11年に及ぶ親交があった。
1999年、J2コンサドーレ札幌監督就任。
2000年、J2優勝、J1昇格。
倉本聡が富良野でのインタビューで語った。
うろ覚え。
「芝居の感動がスポーツの感動に負けちゃうのは、なぜなんだろう」。
「かく汗の量が違うんじゃないか…」。
これは面白い指摘だ。

私はカンブリア宮殿の放送中にテレビの前を離れたので、聞いたのはこの2か所のみ。
それ以外はまったく分からない。

                      ◇◆◇

テレビ東京「カンブリア宮殿」に関する好評ブログは以下のとおり。

⇒2009年11月26日「アサヒビール変革…カンブリア宮殿」はこちら。

⇒2009年11月27日「荻田伍と瀬戸雄三…逆境の指揮官」はこちら。

⇒2010年1月12日「玉子屋・菅原会長…カンブリア宮殿」はこちら。

⇒2010年2月9日「ユザワヤと玉子屋…蒲田の正直者」はこちら。

⇒2010年4月18日「一億総自営業の時代…柳井正×村上龍」はこちら。

⇒2010年4月20日「正直企業の異色経営…カンブリア宮殿」はこちら。

⇒2010年6月22日「芳井順一社長のツムラ再生劇…カンブリア宮殿」はこちら。

                      ◇◆◇

岡田ジャパン、サムライブルーの戦い振りなどに関するブログは以下のとおり。

⇒2010年6月15日「W杯日本初戦勝利! ウェルカメルーン!」はこちら。

⇒2010年6月27日「W杯日本決勝T進出、前評判を吹き飛ばす」はこちら。

⇒2010年6月28日「W杯人気、デニーズ世界のカレーツアー」はこちら。

⇒2010年6月28日「マラドーナとメッシの関係…W杯記者会見」はこちら。

⇒2010年6月29日「本田圭佑侍ジャパン進化…W杯パラグアイ戦」はこちら。

⇒2010年6月30日「W杯岡田ジャパンの死闘…評価と次期監督」はこちら。

⇒2010年7月2日「岡田監督の進退、遠藤保仁の挑戦…2014W杯」はこちら。

⇒2010年7月4日「W杯日本代表次期監督候補にマラドーナ?」はこちら。

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JR中央線オレンジ車両引退ラストランに涙

仕事でバタバタの状態…。
ブログの更新が危うい。

私は18歳で上京し、30代半ば過ぎまで中央線沿線で暮らした。
中野駅、東小金井駅、西荻窪駅、三鷹駅。
出会いを得、伴侶を得た。
人生を決定づけた路線だ。

その中央線といえば、全体が鮮やかなオレンジ一色に塗装された車両が走行。
ところが、4年前から重量が軽く省エネにつながるステンレス製車体(ボディ)にオレンジのライン(帯)が入った新型車両「E233系」に切り替えが始まった。

ついに「201系」は残り1編成。
その車両がきょうで引退することになり、記念の特別運行が行われた。
ラストラン。
乗車した4百人は、5千人の応募者からの抽選。
電車をかたどった箱に入った幕の内弁当が振る舞われたほか、ちょっとした記念品(方向幕)が贈られた。

出発駅は豊田駅。
終着駅は松本駅(長野県)。
見納めとあり、鉄道ファンが大勢詰めかけた。
沿線でもカメラを構える姿が見られた。
中高年のなかには涙を流している人が・・・。
なぜ長野県なのかと思ったら、車両基地で廃車(解体)になる。

戦後急速に形成され膨張した山の手の中流(中産)階級。
彼らは高度成長のけん引役だった。
その勤労者を都心に毎日運んだ。
中央線は乗車率が殺人的だった。
ピーク期のラッシュ時は3百パーセント(不確か)。
横方向の圧力で体が浮きあがり、またしょっちゅうドアガラスが割れた。
いつしか沿線の住民の平均年齢が高くなり、疲弊が深まるにつれて「人身事故」が多くなった。

住んでみたい鉄道沿線の人気ランキングで、中央線は長らく1位の座にあった。
やがて小田急線に取って代わられた。
そして東急田園都市線(不確か)。
中央線一帯は成熟し、いまや「下町」の風情が色濃い。
暮らしやすさは損なわれていないはずだ。

私にとり「国電」とは、東京を東西に走るオレンジ(橙色)の中央線とイエロー(黄色)の総武線。
思い出がいっぱい詰まっている。
愛と希望を運んでくれた。

⇒2010年8月13日「財津和夫『青春の影』歌詞の意味…昭和の名曲」はこちら。

⇒2010年5月30日「ふすま一枚の地獄…ゲゲゲの女房」はこちら。

中央線と総武線がなければ、私のいまはない。

中央線のオレンジ車両は53年の歴史に幕を閉じた。
半世紀余、お疲れさま。
なお、201系車両は中央線で30年近く活躍した模様。
これにより京葉線などで4編成、大阪環状線などで約30編成を残すのみ。

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新卒女子大生、嬢王3で水商売へ…就活地獄

突然消えたカリスマキャバ嬢・杏藤舞(原幹恵)が水商売に戻ってきた。
テレビ東京で先週金曜日から「嬢王3」が始まった。
六本木の華やかなキャバクラを舞台とした一連の深夜ドラマである。
設定は人気の高級店なので、客は羽振りがよく、したがってホステスは待遇がよい。
彼女らは美貌を武器に、一度しかない青春を謳歌しているように見える。

「嬢王3」は放送が大人の時間帯であり、グラマーなホステスのヌードやセックスが映し出されるなど、きわどいシーンがふんだんに盛り込まれる。
制作側のサービス精神に歓喜の涙を流す視聴者がいるかもしれない。
とくに主役・原幹恵のGカップの巨乳は一見の価値がある。
同じ新潟県出身者として、私は応援したくて拝んだ。
谷間の深さが半端でない。
例えば、顔を挟んでもらう(おっと)。

⇒2010年10月8日「嬢王3…カリスマキャバ嬢・杏藤舞(原幹恵)」はこちら。

「嬢王」の視聴者は比較的若い男性が中心だろう。
そこに、中高年が加わる。
しかし、若い女性も少なくないのでは…。

21世紀に入り、日本経済の衰退が深刻になってきた。
世界的な金融バブルの一時期を除いて「就職氷河期」が続いている。
新卒は年々、就職率が悪くなっている。
大学を卒業しても就職先が見つからない。

短大を含め、女子学生は“就活”が地獄だ。
人により何十社どころか百社以上、弾かれる。
たいていは書類選考で落とされ、土俵に上ることもできない。
いわゆる“門前払い”である。
あまりの厳しさに昼間の職場を諦め、夜の商売を探す動きも出ている。
大学を出てキャバ嬢やクラブホステスになるとは、当人も思い寄らなかっただろう。
そうした人たちも「嬢王」シリーズを見て学習に励んでいるのでは…。

水商売に流れる若い女性が増える理由は、ほかにもある。
地方出身の学生は、不景気の影響で親の財布が縮み、仕送りが減っている。
生活費の不足分を補わなくてならない。
もっともそれだけでなく、たまに贅沢をしたいし、少しは羽目を外したい。
キャバクラでは、店により女子学生や専門学校生が多い。
週1日から勤務が可能で、時間も自由だ。
彼女らはホステスの経験を積んでいて、この仕事に対する抵抗感が薄れている。

しかし、年金が破綻しかかっており、「職業人生は半世紀」と覚悟しなくてならない。
それに比べ、ホステスとして働ける期間は極端に短い。
しかも、かつてのように稼げない。
家族にも周囲にも胸を張って仕事と呼ぶには、あまりに不安定である。
きょう食べるための一時避難にしかならない。

新卒(学卒)は就職難民。
「お水の道」を選ぶ女子学生の胸中はいかばかり・・・。

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てっぱん瀧本美織、前輪に笑顔、後輪に泣き顔

NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」。
展開はドタバタ、ストーリーはドロドロ…。
目まぐるしく、暑苦しい。
制作サイドのサービス精神が旺盛であり、毎週何らかの驚きや騒ぎが仕込まれている。
笑いどころと泣きどころが交互に訪れる?

見方を変えれば、視聴者をつなぎ止めるために自転車操業のようなドラマになっている。
「泣き笑い物語」は、前輪が笑い、後輪が泣きである。
この自転車をヒロイン・村上あかり役の瀧本美織(たきもと・みおり)が懸命に漕いでいる。
弾けるような笑顔、ボロボロの泣き顔。
どちらも愛くるしい。
彼女は18歳。
ドラマなのに、どうしてあんなに涙を流せるのか。
ときにグショグショ。

あれっ、ウィキペディアによれば、きょうが誕生日。
1991年10月16日、鳥取市生まれ。
ハッピー・バースデー。19歳。

瀧本美織は非常に達者だ。
そして大変な頑張り屋だ。

昨今は早い段階から役者を目指す人が増えているのだろう。
彼女くらいの演技をこなせる若い子がかなりいるのかもしれない。
競争、そして生き残りが熾烈なわけである。

⇒2010年10月12日「ピエロ瀧本美織…てっぱん・強引・マイウエイ」はこちら。

⇒2010年10月10日「葉加瀬太郎・ひまわり、近藤良平・てっぱんダンス」はこちら。

⇒2010年10月9日「てっぱん瀧本美織の涙、安田成美・遠藤憲一の味」はこちら。

                       ◇

村上あかりの育ての父・村上錠役の遠藤憲一がきのう「てっぱん」に続く「あさイチ・プレミアムトーク」に出演した。
うろ覚えだが、朝向きの顔でなくてすみません、のような発言があった。
確かに…。

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谷亮子、現役引退…人気と栄冠、闘志と名言

「ヤワラちゃん」の愛称で親しまれた女子柔道の夏季五輪(オリンピック)金メダリスト、谷亮子(たに・りょうこ)が現役を引退した。
35歳。
先ほど記者会見で発表した。
さまざまな思いが交差し、一気に込み上げてきたはずだが、気丈にも涙を見せなかった。
20年近く「日の丸」の期待を背負い、世界の大舞台で戦いつづけてきた。
私が声をかけられるとしたら、「お疲れさまでした」。

谷亮子は2010年7月、参議院議員通常選挙の比例区に民主党から立候補して初当選した。
当時「2012年ロンドン五輪を目指す」と、政治家の活動と柔道家の競技を両立させることを明言した。
しかし、それは困難との判断に傾いた。
政界進出のきっかけを与えてくれた小沢一郎元代表と、今後の身の振り方を含めて相談した模様。

私は、今回の決断は遅すぎたと思う。
小沢一郎は彼女を担ぎ出す以上、引退を条件とすべきだった。
有権者に対し、失礼な話。

負けん気が強く、努力は人一倍、実力が抜群の彼女だから、オリンピックなどで輝かしい戦績を残してきた。
だれも超えられないほどの…。
私は尊敬を通り越し、「畏敬」の念を抱いている。
その彼女をもってしても両立は不可能だった。
国会議員の仕事が片手間で務まっては、国民の政治に対する不信と絶望を募らせるばかり…。

有名人なら、なおさら引き際が大事だ。
2012年ロンドン五輪から柔道代表の選考方法が変わったこと、そして世代交代が進んだことも背景。
ぎりぎり許せるタイミングだった。

⇒2010年10月3日「田村亮子の名言と人生に学ぶ(講演)」はこちら。

                       ◇

谷亮子(旧田村亮子)は強豪がひしめく柔道女子48キログラム級において、長らく第一人者の地位に君臨した。
人気の柔道漫画「YAWARA!」の主人公から取った「ヤワラちゃん」のニックネームで国民的な人気を博した。

田村亮子は、1992年バルセロナ五輪、1996年アトランタ五輪は銀メダル。
2000年シドニー五輪は金メダル。
結婚して谷亮子で臨んだ2004年アテネ五輪は金メダル。
第一子を出産して臨んだ2008年北京五輪は銅メダル。
怪我や故障がつきもの、体力勝負の格闘技なのに、5大会連続メダリスト。
呆れてしまう。
世界選手権でも1993年〜2003年、6大会連続金メダル。
2007年、金メダル。
全日本選手権優勝14回。
競技生活を通じ、どれくらい栄冠を戴いたか。

谷亮子は現役時代、ファンへの感謝、さらにサービス精神を忘れることがなかった。
それは、テレビの前で自らの逃げ道や退路を断つことでもあった。
しかも、有言実行!
「超人」と呼ぶしかない。
日本女性で文句なくナンバーワン・アスリート。
私は彼女と肩を並べる選手を思い浮かべられない。

谷亮子は名言が多く、シドニー前に「最低でも金」、アテネ前に「谷亮子でも金」、北京前に「ママでも金」。
己を極限状態に追い込み、闘志に火を付けた。

夫は読売巨人軍(ジャイアンツ)の谷佳知(たに・よしとも)外野手。
二人が結婚直前、のぞみグリーン車で新神戸駅へ向かう際、私はすぐそばの席にいた(おそらく喫煙車両だったはずで、とても不思議…)。
深い帽子を被った両人は、田舎の子みたいなリンゴのほっぺ。
私はほほえましくて、くすくす…。
実は、社内販売の女性も笑いを懸命にこらえており、これはいかん。

マスコミは「谷亮子、二足のわらじを断念」と報道。
これは間違い。
国会議員では珍しくなかろう。
オリンピックの頂点は目指せないということ(現実には出場がムリ)。

谷亮子は参議院議員に当選直後、公務の優先を約束した。
ようやくすっきり…。
金メダルから金バッジへ。
どうか国政に専念してほしい。

本人は記者会見で「競技生活の第一線から退く」という表現を用いた。
生みの親、小沢一郎も同席した。
「議員でも金」はなくなった・・・。

谷亮子選手の姿を見られないオリンピックはホント、さみしい。

◆書き加え1(10月17日)

あのときはグリーン車が珍しく混んでいた。
私が8号車か9号車の禁煙車両にいたのか。

アスリートの両人はタバコを吸わないのでなかろうか。
どうだろう?

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平成の武田信玄と一戦交える…昭和の上杉謙信

「平成の武田信玄」から一戦交えたいとの“果たし状”が届いた。
マイミク。
私は新潟県上越市生まれであり、ミクシィで「昭和の上杉謙信」を名乗っている(名乗っていない)。

久し振りにメッセージを寄せてくださったのは、山梨県韮崎市で電子機械製造業などを営む上野政巳(うえの・まさみ)氏。
上野電子株式会社代表取締役社長。
地域経済の興隆のための活動にも励んでおられる。
ここ2〜3年ですっかり老け込んだ私は、氏のバイタリティに圧倒される。

一戦交えるとは、杯を交わすということ。
うまい酒と肴、刺激的な会話を楽しむ。
私は酒をたしなむ程度だが、日程と時間が合えば喜んで伺う。

以下に、メッセージを紹介しよう。
私がいくらか表現を変えた。

                       ◇

和田 創 様

おはようございます。
ブログを楽しみに拝読しております。
大変勉強になりまして、経営方針やビジョンの設定などに役立てています。
機会がありましたら、また懇談をしませんか?

弊社はようやく忙しくなってきたものの、市況の悪化などで適正な利益の確保はなかなか大変な状況です。
和田さんのブログにありますように、大半の中小企業が減収に追い込まれ、社長は非常に厳しい経営を強いられています。

日本は歳入が不足して財政赤字が深刻になるばかりです。
まずは国会議員や国家公務員が報酬を大幅にカットするなどして、一般国民に合わせてもらうしかありませんね。

和田さんに政治家になってもらい、日本創生を成し遂げていただきたいです。

                       ◇

以上。

私は政治家に必要な能力もなければ、もっとも大事な胆力も行動力もない。
また、政治家になろうという意志も意欲もない。
それ以前に、政治家になれない。
そうした認識のうえで、以下に述べる。

私は長らくコンサルタントとして、営業のテコ入れを突破口もしくは土台にして全社改革の促進、企業再生の支援に携わってきた。
それも、おもに“教育”という手段・機会を通じて…。
今月も講演やセミナー、研修で講師を務めているが、メーンテーマは「営業変革」である。
あくまでビジネス系。

ところが、アンケート用紙のフリーアンサー(自由回答)欄に、内容と関係のない感想や意見がときどき記される。
主(ぬし)は50代や60代、まれに40代の男性。
決まって社長など取締役。
表現は違っても、中身は「政治家になってほしい」。

私の主張に、革新や創造の息吹を嗅ぎ取ったのでなかろうか。

日本は暗雲が垂れ込め、将来どころか明日を見通せない。
政治に対する失望がいかに大きいか、私は思い知らされる。
それらの声は、多くの経営者の気持ちを代弁している。
さらに、国民の思いに通じる。
「閉塞し切った状況を打ち破ってほしい」。
私ごときにコメントを寄せるとは、藁にもすがる心境だろう。

国会議員や閣僚、首相はそれが分かっているか?

⇒2009年9月5日「平成の武田信玄、中国の加東仁」はこちら。

⇒2010年8月14日「出陣餅と信玄餅…上杉と武田、川中島の戦い」はこちら。

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リニアルート伊那谷は苦戦、南アルプスで決着へ

リニア中央新幹線は、所要時間が最短、建設費が最小の「南アルプスルート」で決着する公算が強くなった。

JR東海(東海旅客鉄道)が2027年の開業を目指すリニア中央新幹線のルート選定が大詰めを迎えている。
国交省の審議会は、東京〜名古屋間をほぼ直線で結ぶ南アルプスルートの優位性を示す試算を盛り込んだ報告書を近々公表する。
これにより最高時速5百キロメートルで走行可能な区間を長く取れ、所要時間は40分。
建設費は5兆4千3百億円。

JR東海は「伊那谷ルート」「木曽谷ルート」と合わせ、3候補に関する報告書を提出していた。
が、いずれも迂回ルートになるため、建設費が数千億円増え、時間が数分遅くなる。

・・・慌てたのは、地域経済と観光の興隆に期待を寄せ、リニア中央新幹線の誘致活動に熱が入っていた長野県。
地元自治体の山田勝文諏訪市長と白鳥孝伊那市長が阿部守一県知事に対し、伊那谷ルートでの建設を国に求める要望書を手渡した。
意見交換も行われた模様。

とはいえ、リニア中央新幹線は事業主体のJR東海が建設費を全額自己負担する。
これで伊那谷ルートの苦戦、劣勢がはっきりした。
巻き返しはかなり困難だろう。
また、県北と県南ではおそらく温度差が大きい。
すでに長野新幹線が開業しているからだ(将来的に北陸新幹線)。

国交省の審議会は経済効果や需要予測、利便性などに関するデータを掘り下げて検討したうえで、早ければ年内におおよその方向性を固める。
壮大な構想の実現へ向け、まもなく巨大プロジェクトが動き出す。

以下に、「リニア中央新幹線は伊那谷ルート!」と題する2009年10月16日のブログを収める。
原稿にいくらか手を加えた。

                      ◇◆◇

リニア中央新幹線は、2045年に開業!
私はもう生きていない。
と思ったら、東京〜名古屋間は2025年(2010年現在の見込みでは2027年)の開業。
間に合う?
ならば冥土の土産になる。

JR東海は、いよいよルート選定に入る。
10兆円弱のプロジェクト。
鳩山内閣発足後、久々に明るい話題だ。
候補は、直線の南アルプスルート、中間の伊那谷ルート、最北の木曽谷ルートの3つ。

私は「伊那谷ルート」を望む。
理由にならないが、長野・伊那中学校に在籍したので…。
クラスメートと国鉄伊那市駅から飯田線の線路上をどこまでも歩いていくのが好きだった。
決して道に迷うことのない青春の放浪…。
その伊那谷を、リニアが駆け抜けていくのだ。
シルバー(?)の車体に、真っ赤に色付いた山々が映える、なんちて。

最短の南アルプスルートでは、東京(品川駅)〜大阪(新大阪駅)間を1時間7分(67分)で結ぶ。
最高時速は5百キロメートル。
夢のスピードで地上を走る(6百キロはムリ?)。
私はヒコーキ嫌いの結果、鉄道ファン。
陸路で北海道、四国、九州へ。
とりわけ東海道・山陽新幹線の利用頻度はきわめて高い。
ぜひともリニアの乗り心地を味わってみたい。

なお、リニア中央新幹線が営業すれば、東京、名古屋、大阪は通勤圏。
一握りの富裕層は“通勤電車”として使うはず。
毎朝同じ顔触れが軽く目配せや会釈を交わす。
でも、しゃべらない。
これが経済的ステイタスになっていそう。
また、経費削減の一環で3都市相互の出張は日帰りになりつつあるが、これにより宿泊付きはまったく消える。

昔は年中出張というビジネスマンがいた。
とくに営業系では長期出張が珍しくなかった。
毎月、北海道や九州などのテリトリー(担当区域)を数日から十数日かけて回る。
彼らのなかには、しょっちゅう訪れる都市に愛人をつくる兵(つわもの)がいた。
飲み屋でのボトルキープは当たり前。
時間距離が劇的に縮まって日帰り出張が浸透した今日、男どもの「武勇伝」はあまり聞かれなくなった。

私はふと思った。
リニア中央新幹線が完成する21世紀半ば、例えばクルマが空を飛んでいる可能性はないのか。
陸上のインフラが無用の長物になったりしないのか。
もしそうなると、現時点での需要予測は意味をなさない。
技術革新の急速な時代では、こうした長期事業の策定はとても難しい。

もう一つ。
東海道新幹線の営業は、東京オリンピックが開催された1964年。
JR東海は当然、大規模な補修を施すだろう。
しかし、2045年のリニア中央新幹線の全線開通(東京〜大阪間)まで、現在のインフラは持ち堪えられるのか。
約1世紀だ。
関東地震〜東海地震〜東南海地震〜南海地震など、マグニチュード8クラスの大地震の周期的な発生が迫っている。
私はいつもびくびくしながら「のぞみ」に乗っている。

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のぞみグリーン車の惨状…目を疑う光景

先週月曜日、東京駅始発の「のぞみ51号」が午後9時44分、終着博多駅へ。
私は10号車に乗っていた。
昔は喫煙可能なグリーン車である。
いまは喫煙ルームが設けられており、座席でタバコを吸うことはできない。
のぞみは全車(全列車・全車両)禁煙か。

のぞみ実は一つ手前の小倉駅で、この車両に乗客は私一人になった。
それは日本の景気の惨状でもあろう。
私は記念(?)に、目を疑う光景をデジタルカメラに収めた。
車内が暗く、しかも揺れているのでピントは甘い。
私がカメラを構えると、人がだれも写らない(当然)。
気味が悪い。
リーマンショック直後よりもひどい。

私は幸いにも講演やセミナーの主催者が交通機関のチケットを手配してくれる。
すべてグリーン車。
現地では必要に応じてタクシー。
ありがたい。

                       ◇

長らく「貧富の格差」が言われてきた。
最近感じるのは、カネのない金持ちが増えていること。
つまり金持ち自体が減り、さらに金持ちのカネが減る。
クラブなど水商売が振るわないことから察せられるとおり、浮いたカネがどこかへ消えた。

日本の産業に大きな影響を及ぼすクルマ業界。
何せすそ野が広い。
「エコカー補助金」が打ち切られ、販売が一気に落ち込んだ。
製造ラインの停止が再び相次ぎそう。
追い討ちをかけるように円高が急激に進んでいる。
1ドル70円台間近。

下期は経営も雇用も悪化するのでないか。

◆書き加え1(10月14日)

私は疲れているのか、ボケてきたのか、それとも両方か?
「1ドル70円台間近」は「80円台」の誤り。

たったいまテレビに速報が流れ、円が対ドルで「80円台に突入」。
ここまで急激な円高は予想できなかったはずであり、輸出型企業(メーカー)は大変だ。
決算に相当な影響が出そう。

◆書き加え2(10月16日)

やはり私はボケていた。

「1ドル70円台間近」や「1ドル80円台間近」という表現が混乱のもと。
「台」が分かりづらい。

「1ドル80円割れ間近」と記せばよかった。

ホント、恥ずかしい。

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ピエロ瀧本美織…てっぱん・強引・マイウエイ

NHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」。
私は予告編を見て、このドラマはフライング気味のスタートを切ると感じた。
初っ端に山場を持ってきた。
最近になって「てっぱん」をちょっと見たが、暴走が止まらない。

尾道の高校を卒業した女の子が大阪へ出てお好み焼き屋を開店する物語である。
たわいがない。
それでも構わないが、視聴者の興味をつなぎ止めるのは容易でない。
そこで、制作サイドとしては毎週どこで泣かせるか、どこで笑わせるか、見せ場をつくらざるをえない。
番組から自転車操業に似た危うさと慌ただしさが漂う。

私は関係者の会議がどのように行われているか知らないが、舞台裏が透けて見えそう…。
どうすれば視聴率を保てるか、サプライズのアイデアフラッシュを重ねてシナリオをつくっていった?
脚本の担当が3人いることも、こうした制作過程と無関係であるまい。
荒唐無稽の展開のつじつまを合わせようとすると、理屈としてのシーンをはめ込むことになる。

ヒロイン・村上あかりと大阪の祖母・田中初音の出会いがそれ。
そして、いきなり出生の秘密を知る。
それも唐突に家に訪ねてきた祖母により暴かれる。
ヒロインを大阪へ行かせるためだ。
案の定、唐突に尾道を飛び出す。
が、頼りにした大阪の就職先は倒産していた。
困り果てたヒロインを祖母が営む下宿屋に投げ込むためだ。
万事がこの調子。

ストーリーはムリを通り越し、ハチャメチャ。
村上あかり役の「瀧本美織」が持つ、弾けそうな元気と明るさで煙に巻けると判断した。
経験豊富な制作陣が新人女優の頑張りに甘えている。
私は、瀧本美織がピエロみたいで、心底かわいそうになった。
この子はとてもよくやっている。
育ての母・村上真知子役の安田成美、父・村上錠役の遠藤憲一の巧みな演技も当てにしている。
今後は田中初音役の富司純子の意地悪な役どころにもたれかかるのだろう。

⇒2010年10月9日「てっぱん瀧本美織の涙、安田成美・遠藤憲一の味」はこちら。

「てっぱん」は、絶対ありえない偶然のオンパレードである。
説得力の強い中村玉緒の語りの力で、それを必然に変えてもらう。
やれやれ…。

泣き笑い満載。
ここまでなりふり構わない朝ドラは珍しい。
制作陣は所詮フィクションなので、何をやってもいいと考えているのかもしれない。
てっぱん・村上あかりは、強引・マイウエイ。
ドラマにうとい私でさえ、この展開はさすがに白ける。
最終回まで突っ走るつもりか?

⇒2010年10月10日「葉加瀬太郎・ひまわり、近藤良平・てっぱんダンス」はこちら。

私はせめて瀧本美織を応援したい。
美人でないが、とてもかわいいぞ。

◆書き加え1(10月11日)

関係者は、視聴者にこうした印象を与えることを承知のうえで「てっぱん」をつくっている。
きっと確信犯なのだ。
制作サイドの開き直りを感じる。

つくる側は、見る側の十倍どころか百倍、ときに千倍は考えている。

なぜだろう、私はほとんど知らない「藤山寛美」を思い出した。
「上方喜劇」という言葉があった気がする。
「てっぱん」はその流れをどこかで引き継いでいる。
はっきり言って、私は苦手だ。

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和田創

和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。

その他の役職
面白くないジョークの会会長 

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