2004年公開の邦画「花とアリス」をhuluで観た。
私は例により夜間から深夜、ときに早朝に及ぶデスクワークの際に、パソコンの画面の片隅にごく小さいサイズで流している。
仕事に没頭していて映像はほとんど見ておらず、音声もところどころ聞こえてくる程度である。
一作品につき、こうした視聴を3〜7回ほど繰り返し、内容がぼんやりつかめる。
「映画鑑賞」と呼べる状態でない。
「花とアリス」は2回目なのでストーリーがまるで分かっていないが、印象に残るシーンがあった。
率直に言えば、現時点で映画自体に興味をそそられない。
タイトルどおり、Wヒロイン。
私はそれさえ、いまウィキペディアで知った。
(やはり鑑賞の水準に達していない。)
鈴木杏が演じる荒井花、蒼井優が演じる有栖川徹子。
ちなみに、蒼井優については「ニライカナイからの手紙」という映画で知っていた。
「花とアリス」を流していただけの私が映画の終りのほうで仕事の手が止まった。
そして、見入ってしまった。
雑誌の表紙モデルのオーディションで、有栖川徹子がカメラマンの求めに応じてバレエを踊るシーンである。
正確に言えば、求めに食らいついて、高校の制服のミニスカートのままでバレエを踊った。
私はこれが映画のクライマックスかどうかも分からない。
が、素晴らしいと思った。
ステージでないので、蒼井優のバレエの力量や技術を取りあげるのはナンセンス。
そもそも高校女子バレエ部員(?)。
有栖川徹子がトウシューズの代わりに紙コップとガムテープで足を固めた演出が利いており、感動が増した。
最後の静止ポーズは、その前後の動きとバランスを含めて非常に美しい。
女優・蒼井優の身体能力の高さに、私は驚いた。
蒼井優は不思議な魅力というか独特の雰囲気を漂わせる。
内面に幼さと意志の強さが同居しているのだろうか。
(演技から、私がそう思い込んだのだろうか。)
実年齢より若い少女に見えるが、大人の女性に見えないこともない。
カメラマンは踊りはじめた有栖川徹子に対し、何か履くかとパンチラを気づかう。
「だいじょうぶです。減るもんじゃないんで…」。
私は、このセリフに吹き出した。
蒼井優が言うと、妙に新鮮で自然・・・。
蒼井優はとくにスタイルがいいわけでも、とくに美人というわけでもないが、演技力はなかなかだと思う。
私が「花とアリス」で受けた印象はB型。
実際はA型。
いい女優である。
小さい頃からさまざまな教育や訓練を受けてきたタレントは無数にいる。
手強いライバルと戦いながら活躍の機会をつかみ、自分の居場所をつくるのは容易でない。
才能の豊かな若手が次々と登場しており、いまどきの役者は生き残りがほんとうに大変そう・・・。
Copyright (c)2015 by Sou Wada
←応援、よろしく!
私は例により夜間から深夜、ときに早朝に及ぶデスクワークの際に、パソコンの画面の片隅にごく小さいサイズで流している。
仕事に没頭していて映像はほとんど見ておらず、音声もところどころ聞こえてくる程度である。
一作品につき、こうした視聴を3〜7回ほど繰り返し、内容がぼんやりつかめる。
「映画鑑賞」と呼べる状態でない。
「花とアリス」は2回目なのでストーリーがまるで分かっていないが、印象に残るシーンがあった。
率直に言えば、現時点で映画自体に興味をそそられない。
タイトルどおり、Wヒロイン。
私はそれさえ、いまウィキペディアで知った。
(やはり鑑賞の水準に達していない。)
鈴木杏が演じる荒井花、蒼井優が演じる有栖川徹子。
ちなみに、蒼井優については「ニライカナイからの手紙」という映画で知っていた。
「花とアリス」を流していただけの私が映画の終りのほうで仕事の手が止まった。
そして、見入ってしまった。
雑誌の表紙モデルのオーディションで、有栖川徹子がカメラマンの求めに応じてバレエを踊るシーンである。
正確に言えば、求めに食らいついて、高校の制服のミニスカートのままでバレエを踊った。
私はこれが映画のクライマックスかどうかも分からない。
が、素晴らしいと思った。
ステージでないので、蒼井優のバレエの力量や技術を取りあげるのはナンセンス。
そもそも高校女子バレエ部員(?)。
有栖川徹子がトウシューズの代わりに紙コップとガムテープで足を固めた演出が利いており、感動が増した。
最後の静止ポーズは、その前後の動きとバランスを含めて非常に美しい。
女優・蒼井優の身体能力の高さに、私は驚いた。
蒼井優は不思議な魅力というか独特の雰囲気を漂わせる。
内面に幼さと意志の強さが同居しているのだろうか。
(演技から、私がそう思い込んだのだろうか。)
実年齢より若い少女に見えるが、大人の女性に見えないこともない。
カメラマンは踊りはじめた有栖川徹子に対し、何か履くかとパンチラを気づかう。
「だいじょうぶです。減るもんじゃないんで…」。
私は、このセリフに吹き出した。
蒼井優が言うと、妙に新鮮で自然・・・。
蒼井優はとくにスタイルがいいわけでも、とくに美人というわけでもないが、演技力はなかなかだと思う。
私が「花とアリス」で受けた印象はB型。
実際はA型。
いい女優である。
小さい頃からさまざまな教育や訓練を受けてきたタレントは無数にいる。
手強いライバルと戦いながら活躍の機会をつかみ、自分の居場所をつくるのは容易でない。
才能の豊かな若手が次々と登場しており、いまどきの役者は生き残りがほんとうに大変そう・・・。
Copyright (c)2015 by Sou Wada
