コンサルの引き出し|和田創ブログ

だれの目の前にも可能性の地平は広がる。それを切り拓けるかどうかは自分次第である。「面白くないジョークの会」初代会長が解き明かす経営と人生の奥義とは?

2019年04月

高橋大輔は疲れ知らず、競技者の練習と表現者の稽古を積む

貪欲で精力的、活動は多岐にわたる
歌舞伎コラボのアイスショーで主演

フィギュアスケート男子シングルの高橋大輔。
突然の現役復帰宣言で世間をあっと驚かせました。
4年間のブランクがあり、まともに滑れるのだろうかと疑問に思っていたファンも全日本選手権での演技、とくに最終組で懸命に滑るフリースケーティング(FS)に感動したことでしょう。
羽生結弦が欠場したとはいえ、平昌五輪銀メダリストの宇野昌磨に次ぐ2位になりました。
若い選手が不甲斐ない出来だったとはいえ、順位そのものは立派でした。
(全盛期を知っている私としては演技に納得していませんし、本人もそうでしょう。)

氷艶hyoen2019 月光かりの如く

その高橋大輔の活動は実に多岐にわたります。
このブログで一昨日に取りあげたマンションのトータルコーディネートもその一つといえます。
また、ストーリー仕立てが特徴のアイスショー「氷艶hyoen2019 月光かりの如く」に出演します。
そうなると、競技者としての練習に加え、表現者としての稽古も積まなければなりません。
疲れを知らないのか貪欲であり、精力的です。

2017年に世界初の歌舞伎とフィギュアスケートのコラボレーション公演として約4万人を動員しました。
第2弾の今作は7月26〜28日に横浜アリーナで行われます。
世界最古の長編小説といわれる「源氏物語」を主演・高橋大輔、演出・宮本亜門のタッグで実現します。
ちなみに、高橋大輔は第1弾も主演です。

高橋大輔は報道陣から光源氏のイメージについて問われると、「プレイボーイのイメージがある。自分は顔が濃すぎる、もっときれい系が演じたほうがいいと思うけれど、演技でカバーする」と語りました。
自信満々です。
テーマについては、「恋物語のなかでも結局、光源氏は孤独だったというのがメインになる。そこへの持っていき方を探り、最終的に表現できればと思う」と語りました。

それを聞いた宮本亜門は「僕が思う高橋さんのイメージは、陰と切なさがある。そして、近寄りたいが近づけないみたいなものが光源氏にぴったりだと思う。単なるプレイボーイでない、もっと奥深い、心に染みるような高橋さんの光源氏が見たい」と盛りあげました。

「二足のわらじ」という言葉がありますが、いったい何足のわらじを履くつもりなのでしょう。



AERA表紙に登場、一生現役の言葉

高橋大輔が4月22日発売の週刊誌「AERA」の表紙に登場します。
写真家で映画監督の蜷川実花が撮影を担当しています。
同誌の表紙を飾るのは、坂田栄一郎撮り下ろしの2007年、2010年バンクーバー五輪の報道写真に続いて3度目になります。

撮影ではシャッター音に反応して体を動かし、終了時に「恥ずかしかった」とつぶやいたようです。

同号には5ページほどのインタビュー記事も掲載されており、引退後の4年間と現役復帰、ここまでの心境の変化を率直に明かしています。

このなかで「パフォーマーとして生きていきたい」と語り、「一生現役」という言葉も使ったようです。
さらに、「劇団四季のスケート版のようなカンパニーをつくりたい」と、大胆な夢も語っています。
いかにも彼らしい。

私は正直なところ、テレビの解説者の仕事は似合っていないと思います。

category:高橋大輔ブログはこちら。

◇◆◇

高橋大輔に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年4月20日「高橋大輔が全日本選手権フリー前の極度の緊張を打ち明ける」はこちら。

⇒2019年4月8日「高橋大輔はやんちゃ、毎日記憶がなくなるまで滑る」はこちら。

⇒2019年1月15日「高橋大輔は戦う覚悟を決めよ、でないと若手に失礼」はこちら。

⇒2018年12月22日「若者よ、高橋大輔が全日本選手権の主役でいいのか」はこちら。

⇒2018年12月16日「全日本選手権2018順位予想 宇野昌磨、織田信成、高橋大輔」はこちら。

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羽生結弦がモニュメントデザイン発表式でSEIMEIポーズ

五輪連覇の偉業により自身が2枚並ぶ

10連休、新元号への移行を間近に控えているからでしょうか、それまでに片づけなければならない仕事に追われています。

AI(人工知能)やIoTなどの先端分野の技術革新が市場環境の変化を一段と加速させているように感じます。
私の周囲を見渡しても、消えかかっている事業や商品がたくさん出ています。

何十年か後に、2020年代を中心に「****産業革命」と括られるような気がします。
とにかく、凄まじいスピードで時代が変わっています。

まもなく68歳を迎える私は、ついていくのが大変です。
10年後の社会や経済でさえもまったくイメージできません。



東西線「国際センター駅」南側に設置

フィギュアスケート男子シングルで2014年ソチ五輪、2018年平昌五輪金メダリストの羽生結弦が4月20日、出身地の仙台市内で行われた「フィギュアスケートモニュメントデザイン発表式」に出席しました。
上下黒のスーツ姿に淡いピンクのネクタイを締めて登場し、郡和子仙台市長らと除幕を行いました。
会場では約2万通の応募のなかから抽選で選ばれた約 600人のファンに迎えられています。
(いつものことながら、凄まじい人気です。)

66年振りオリンピック連覇の偉業を成し遂げ、被災地で復興に励む人々を勇気づけた功績を称えるため、同市が市営地下鉄東西線「国際センター駅」南側広場にモニュメントを設置します。
日本フィギュアスケート発祥の地とされる「五色沼」がそばにあります。

荒川静香、羽生結弦、羽生結弦と並ぶ

2017年に制作されたモニュメントはソチ五輪ショートプログラム(SP)「パリの散歩道」の演技姿でした。
今回増設するモニュメントは平昌五輪フリースケーティング(FS)「SEIMEI」の演技冒頭部分がデザインされました。
高さ 2.3m、幅 1.6m。

羽生結弦は感激した面持ちで挨拶に立ち、「記録として残るだけでなくモニュメントとして歴史に刻まれるのはすごい。自分がやってきたことに誇りを持ちたい」「荒川さんの隣に自分が2人並ぶのは恐縮。2連覇したと感慨深い」と語りました。
「これがきっかけになり、仙台に足を運んでくれる人が増えてくれればいい。2つ並ぶことにより、細かい違いを比較しながら見ていただけたら」と言い添えました。

リンクを自分の支配下に置くつもりで

報道陣から「SEIMEI」ポーズに込めた思いを問われると、「最初のポーズで天と地と人をつかさどっているふうに感じている。そこから動き出しているシーン。リンクすべてを自分の支配下に置くつもりで滑っています」と答えました。

メディア向けの撮影時間で「動きのあるシーンを撮りたい」と求められると、モニュメントと同じSEIMEIポーズを即興で披露し、会場から大きな歓声と拍手が沸き起こりました。
浅田真央もそうでしたが、一流選手はサービス精神が旺盛です。

クワッドアクセルの武器で「令和」へ

さらに、新元号で迎える来シーズンへの意気込みを問われると、モチベーションとしていた「クワッドアクセル(4回転半ジャンプ)をマスターしたい」「これからも戦ううえで武器を付け加える義務感がある」と力強く語りました。
「世界で初めて公式試合で決める選手になりたい」と添えるのは、いかにも彼らしい。
(義務感という言葉にも圧倒されますが・・・。)

平成時代の伝説になった羽生結弦が令和時代の新しい扉をこじ開けます。

⇒2019年3月17日「羽生結弦という社会現象、すべてが伝説になる」はこちら。

同市担当者が痛恨のスペルミスを謝罪

発表式終了後に同市担当者が痛恨のスペルミスを謝罪しました。
平昌五輪を英語で表記する際に「Olympic」でなく「Olynpic」と間違えました。
この日のモニュメントは幸いレプリカであり、4月29日に行われる除幕式に向けて強化ガラスを素材に制作中だそうです。
やれやれ。

category:羽生結弦ブログはこちら。

◇◆◇

羽生結弦に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月31日「勝負師・羽生結弦は負けは死も同然と切り捨てる」はこちら。

⇒2019年3月28日「羽生結弦欠場で世界国別対抗戦は視聴率大幅低下」はこちら。

⇒2019年3月26日「残念、表彰台は痛み止め服用の羽生結弦ただ一人」はこちら。

⇒2019年3月24日「羽生結弦は別次元、華と存在感、演技全体の美しさが際立つ」はこちら。

⇒2019年3月19日「羽生結弦はコンディションが不明、試合勘も失う」はこちら。

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高橋大輔が全日本選手権フリー前の極度の緊張を打ち明ける

普通は3回くらいだけれど、10回くらいでした

私は先頃、福岡で2日間の「営業管理者基本研修」の講師を務めました。
休憩時間の喫煙ルームで、昨年2月に私の「営業社員研修」を受講した方々から「やせました」「ふけました」「印象が変わりました」などと言われました。
自分でもそう思っています。

仕事の無理がたたり、昨夏以降は体重が激減しました。
休日を取らず、睡眠を削り、限界を超えて働いてしまいました。
しかも、年明け以降はますます仕事に追われ、さらに体重が落ちました。
頬がげっそりこけています。
1年ちょっとで一気に10歳くらい年も取りました。
まもなく68歳を迎えますが、おそらく実年齢より相当老けて見えるはずです。

体のあちこちに痛みを抱えながら、週明けの締め切りに何とか間に合わせるためにデスクに向かっています。
このブログで取り上げたいことがたくさんありますが、時間をきちんと取ることが至難な状況です。

スカイコート・ディベルデ・浅草内覧会で熱弁

さて、フィギュアスケート男子シングルで5季ぶりの現役復帰を果たした高橋大輔がトータルプロデュースしたマンション「スカイコート・ディベルデ・浅草」の報道向けの内覧会に出席しました。

使いやすさを最重視し、シンプルななかにこだわりを詰め込んだ部屋について熱弁を振るいました。
多くの収納スペースを設け、トイレにはケータイを置けるような工夫も施しています。
(私自身も“大”をしながら電話をかけることがあり、さすが大ちゃんだと思いました。)
それぞれの部屋には「隠れ大輔」がいるとかで、「見っけ」と探し出す楽しみもあります。

高橋大輔が紹介した最上階、11階1LDKの部屋は東京スカイツリー、浅草寺、晴れれば富士山も望めます。
「広いバルコニーを生かし、パーティをやってほしい」と語っています。

SP2位で「表彰台がいけるのじゃないか」と

高橋大輔がトークショーに参加し、全日本選手権を振り返りました。
「ベストを尽くして4、5位かと思っていた。ふたを開けてみれば、SP2位。表彰台がいけるのじゃないかと思った」。

フリー(FS)の前夜は「久々に眠れなかった」。
極度の緊張に襲われ、「試合前にいつも嘔吐する。普通は3回くらいだけれど、10回くらいでした」と打ち明けています。
五輪を含めて数々の国際試合を経験し、実績を残した大ベテランでもそうなのかと驚きました。
それくらい難しい競技なのでしょう。
緊張だけでなく、大フィーバーの「重圧」も感じたのかもしれませんね。

高橋大輔は来季も現役を続行します。
「平成から令和になり、すべての人が新たな気持ちになっていると思う。復帰して成長できた。これから人生がスタートすると思う」と前向きに語りました。
が、「海外試合はあまり出ないかな・・・」と、主戦場が国内試合になる見通しを示しました。
年末の全日本選手権を目指すことになります。

プログラムはFSが「もう1回見たい、完成形が見たいという声が多いので」と、今季と同じ「ペール・グリーン・ゴースト」を滑ります。
(ならば、負担もいくらか減らせます。)
SP「シェルタリング・スカイ」は変更する予定です。

私自身は完成度の高い、円熟の演技を見たい。
ジャンプの失敗が多いと、なかなかのめり込めません。

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高橋大輔に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年4月8日「高橋大輔はやんちゃ、毎日記憶がなくなるまで滑る」はこちら。

⇒2019年1月15日「高橋大輔は戦う覚悟を決めよ、でないと若手に失礼」はこちら。

⇒2018年12月22日「若者よ、高橋大輔が全日本選手権の主役でいいのか」はこちら。

⇒2018年12月16日「全日本選手権2018順位予想 宇野昌磨、織田信成、高橋大輔」はこちら。

⇒2018年11月3日「高橋大輔、西日本選手権1番滑走から全日本選手権へ」はこちら。

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紀平梨花が大乱調で終幕、休む間もなく2年目へ

フィギュアスケート世界国別対抗戦2019
フリー演技後に「ごめんなさい」の仕草

仕事に追われ、ブログの更新が何日か滞りました。
近づく締め切り日にいまも頭が一杯です。
考えて記事をまとめることができません。

ウェブ記事によれば、フィギュアスケートの世界国別対抗戦2019のエキシビションが4月14日(日)にマリンメッセ福岡で行われました。
私は出張でその日はJR博多駅近くのホテルに泊まっていました。
(主要機能がコンパクトに収まった福岡市はイベントが開かれると、街が一段と活気に溢れます。)
結局、今大会はテレビでも動画でもほとんど見ていません(ニュースなどでちらり)。
楽しみにしていたので残念です。

さて、女子シングルでロシアのアリーナ・ザギトワの持つ世界最高得点の更新が期待された紀平梨花はフリースケーティング(FS)で138.37点の5位になりました。
最終滑走で、冒頭のトリプルアクセル(3回転半)でいきなり転倒しました。
続くトリプルアクセル−3回転トウループのコンビネーションはダブルアクセル(2回転半)に落として凌ぎました。
が、3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションは後ろが回転不足のうえに転倒しました。

珍しく大乱調だった紀平梨花は演技後、両手を顔の前に合わせて「ごめんなさい」の仕草を見せました。
自己ベストを16点以上下回ったのですから、表情は冴えません。
順位点合計で2連覇を狙った日本は米国に及ばず2位になりました。

SP翌日の公式練習で体に異変を感じる

紀平梨花は鬼門とされたショートプログラム(SP)で世界最高得点を記録したグランプリ(GP)ファイナルを超える会心の演技を見せています。
しかし、その勢いをFSに保てませんでした。

報道陣に「SP後に体ががちがちになり、足に力が入らなかった」と打ち明けました。
翌日の公式練習の時点ですでに異変を感じていたそうです。
シーズン終盤はとくに体のケアに努めましたが、やはりシニア1年目の最終戦は疲労が蓄積していたのでしょう。

紀平梨花は今シーズンの国際大会7戦のうち、FSは世界選手権を除いてトップと得意にしてきました。
しかし、シニア1年目の終幕は最悪になってしまいました。
わずか半年で並外れた資質は世界中に周知されましたが、大きな弱点も露呈しました。

女子シングルは劇的な転換期を迎えるか

紀平梨花はシニア2年目へ休む間もなく動き出します。
「来季は一番大きな試合で一番の演技をするのが目標。そうしないと五輪で勝つのは難しい。4回転もどんどん練習していきたい」と口にしました。

日本の小学5〜6年生に相当する年齢を含め、ロシアのジュニア勢がトリプルアクセルのコンビネーションや4回転ジャンプをどんどん決めているという情報を見かけました。
女子シングルは劇的な転換期を迎えつつあるのかもしれません。
世界のトップクラスがどのような選手で構成されるのかまるで読めない状況です。

紀平梨花は厳しい戦いに備え、5月上旬から約10日間のコロラド合宿、7月下旬から場所は未定ながら1か月半の長期合宿を張るようです。
くれぐれもけがに気をつけてほしい。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年4月12日「紀平梨花がSPでトリプルアクセル成功、世界最高得点更新」はこちら。

⇒2019年4月7日「紀平梨花に家族全員の献身的バックアップ」はこちら。

⇒2019年4月6日「紀平梨花は美の神からの最高のプレゼント」はこちら。

⇒2019年4月3日「トゥクタミシェワが世界国別対抗戦で紀平梨花と3A対決」はこちら。

⇒2019年4月2日「4回転サルコウ投入の紀平梨花は一転して勝てなくなる恐れ」はこちら。

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紀平梨花がSPでトリプルアクセル成功、世界最高得点更新

フィギュア世界国別対抗戦で美しい着氷
完璧な演技で何度も両手でガッツポーズ

私は年度末から年度初め、そしていまもばたばたの状態が続いています。
元号が変わるからでしょうか(私は休みませんが、10連休とのこと)、消費増税が行われるからでしょうか、それとも東京オリンピック・パラリンピックが控えているからでしょうか。
膨大な書き溜め記事が底をつき、ブログを更新できません。
仕事がいくらか落ち着いたら、しっかりとアップしたいと思います。

さて、フィギュアスケートの世界国別対抗戦が4月11日からマリンメッセ福岡で始まりました。
実は、私は放送も動画も見られず、ウェブ記事で結果を知りました。

女子シングルのショートプログラム(SP)が行われ、紀平梨花が自らのグランプリ(GP)ファイナルでの世界歴代最高を更新する 83.97点で首位に立っています。
完璧な演技でなければ叩き出せない点数です。
個人戦のような緊張感がなく、リラックスして滑ることができたのでしょう。

ロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワも 80.54点という高得点で2位でした。
(トリプルアクセルを決めたのでしょうか。)
坂本花織はパーソナルベストの 76.95点を記録して3位でした。
(着実に成長しています。)

紀平梨花の曇りのない笑顔は久し振り!

紀平梨花は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)、続く3回転フリップ−3回転トウループのコンビネーション、後半の3回転ルッツを成功させました。
私はNHKのニュース番組でトリプルアクセルを見ましたが、わずかに軸が傾いたものの流れるような美しい着氷でした。
出来栄え点(GOE)は2.86点です。
SP 83.97点は従来の採点基準での最高記録、ロシアのアリーナ・ザギトワが平昌五輪で記録した 82.92点も超えました。

紀平梨花は演技後、何度も両手でガッツポーズをつくりました。
期待に応えられなかった世界選手権の雪辱を果たしたいと願っていたのでしょう。
曇りのない笑顔は久し振りに見た気がします。
「点数は高すぎてびっくりした」「トリプルアクセルは一番よかった」と語りました。

またしてもスケート靴の調整に苦しんで6分間練習で転倒したようですが、テープをきつく巻き直す処置を施して乗り切りました。
フリースケーティング(FS)でトリプルアクセルを2本とも決めたら、夢のような得点が出るのでないでしょうか。

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⇒2019年4月7日「紀平梨花に家族全員の献身的バックアップ」はこちら。

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⇒2019年4月1日「濱田美栄コーチは使いっぱしり、怒りが収まらず愚痴が止まらない」はこちら。

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童顔の宇野昌磨がようやく大人になったわけ

惨敗を喫した世界選手権をどう見るか
負けても平気な顔をされるとがっかり

世界フィギュアスケート選手権男子シングル。
宇野昌磨は四大陸選手権でシニアとして主要国際大会の初制覇を成し遂げました。
才能と実力、何より練習の努力と照らせば遅すぎた感は否めませんが、勝つに越したことはありません。
(忘れられがちですが、宇野昌磨はネイサン・チェンが5位に終わった平昌五輪で銀メダル獲得という実績を残しています。)

実は、羽生結弦が欠場し、自身は右足首を負傷しながら出場した全日本選手権から宇野昌磨に変化が表れていました。
それは勝利への執念と責任を口にするようになったことでした。
とくに四大陸選手権ではこれまでの順位にこだわらない姿勢を改め、優勝を狙うと言い切りました。
童顔の宇野昌磨がようやく大人になった、ようやく勝負師になったと感じた瞬間です。

選手が悔しがるからファンが悔しがる

そうした変化にファンは敏感に反応し、世界選手権での初優勝へ向けて注目が集まり、期待が高まりました。
大会前の記者会見では久し振りに試合に出場する羽生結弦に質問が集中しましたが、宇野昌磨に対する関心も決して低くありませんでした。
(宇野昌磨はすねてみせる演出を行っています。)

選手が負けても平気な顔をしていると、熱心なファンほどがっかりするものです。
優勝を飾ればうれしいのはもちろん、選手が敗北を心から悔しがる様子を見ると次回の応援に一段と力がこもります。
五輪連覇の羽生結弦もそうですが、順調に勝利を収められなかった浅田真央がその代表格です。
注目や期待が重圧となって浅田真央を苦しめることもありましたが、熱狂的な応援はスーパースターとしての誇りでもあったでしょう。
(選手が悔しがるからファンが悔しがるのです。)

羽生結弦とネイサン・チェンに勝つ!

私が一番うれしかったのは、背中を追いつづけてきた羽生結弦、世界選手権とグランプリ(GP)ファイナルで後塵を拝してきたネイサン・チェンが出場する本大会で勝ちにいくと宣言したことでした。

ある意味で当然で、宇野昌磨は初出場の2016年こそ7位でしたが、2017年と2018年は銀メダルを獲得しています。
安定した成績です。

さて、宇野昌磨は世界選手権へ向けてリハビリと調整に努めました。
そんなに簡単に治るはずがありませんが、本人は「問題ない」。
全日本選手権と四大陸選手権で難度を下げたジャンプ構成をけがの前に戻す意向も示しました。

公式練習に参加し、フリースケーティング(FS)の曲かけ練習は4回転ジャンプ4本の構成です。
冒頭に4回転サルコウを決めました。
ショートプログラム(SP)の曲かけ練習は4回転フリップ、4回転トウループ−3回転トウループ、トリプルアクセル(3回転半)です。
本気で制覇を目指しているのは明白です。

宇野昌磨は勝負と真正面から向き合う

私は宇野昌磨が大会前の記者会見で語ったとおりだと思います。
「僕は結果を気にせず、自分の満足がいく演技と言ってきた」。
「この試合には初めて結果を求めて挑みたい。それが緊張につながるか分からないけれど、貴重な経験になる」。
いいコメントです。

大会では不本意な結果に終わり、本人がどのような反応を見せたかも知られています。
表彰台を外れた事実だけ見れば、惨敗を喫したといえます。

しかし、宇野昌磨は勝負と真正面から向き合うようになって人間としても、アスリートとしてもおおいに成長したと思います。
私自身はこれまでの宇野昌磨よりも断然好きです。

どうか2022年北京五輪での金メダル獲得へ、攻めの姿勢を貫いてほしい。

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宇野昌磨に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月14日「宇野昌磨が羽生結弦とネイサン・チェンに挑戦状」はこちら。

⇒2019年3月11日「宇野昌磨、胸に響いた出水慎一トレーナーの言葉」はこちら。

⇒2019年2月22日「宇野昌磨、遅すぎた主要国際大会初優勝」はこちら。

⇒2019年2月16日「宇野昌磨は勘弁、「僕の生き方」という人騒がせ」はこちら。

⇒2019年2月1日「宇野昌磨は世界選手権で男女同時金メダルを叶えよ」はこちら。

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高橋大輔はやんちゃ、毎日記憶がなくなるまで滑る

高橋大輔が恋しいのはネオンと酒
銀盤の輝きを銀座の灯りと勘違い

フィギュアスケート男子シングルの高橋大輔。
基本的には分別のある大人であり、周囲にも優しい配慮を行えます。
(例えば、全日本選手権後に活躍の機会を若手に譲ったり・・・。)
が、子どもみたいなところも残っており、やんちゃな雰囲気も感じられます。
そうでなければ、突然の「現役復帰表明」もなかったでしょう。
こうしたいと思うと居ても立ってもいられない性格なのかもしれません。

その高橋大輔がテレビ番組に出演し、現役の引退から復帰までを語りました。

2014年のソチ五輪後に現役引退を表明しています。
そして、翌年からニューヨークへ「語学留学」しています。
日本の駅前留学ではだめだったのでしょうか。

高橋大輔は最初はつましく田舎にホームステイでした。
つましい(倹しい)とは、暮らし振りが地味で質素なこと。
しかし、「30歳でホームステイ。大丈夫かなと暗くなっちゃった」。
何を言っているやら、自らの意思でそれを選んだはずです。

そこで、マンハッタンの「語学学校」へ転校しました。
もう、いけません。
「夜の街が楽しくて」と生活が一変しました。
これは確信犯です。

光源氏の役づくりに有効と言い訳

高橋大輔はばりばりの現役選手の頃から週に2日は酒を飲んでいました。
スーザンやキャサリンが恋しかったかどうかは不明ですが、ネオンと酒が恋しかったのは確かです。
スケートをしないことを言い訳にし、「毎日記憶がなくなるまで飲んだ」と明かしました。
この経験が「光源氏」の役づくりに有効だったといわんばかりです。

ちなみに、番組では現役復帰を決めた理由についても語っています。
「ぴんときた」と一言。
それだけかよという印象で、ほとんど子どもです。

私は高橋大輔が銀盤の輝きを銀座の灯りと勘違いして選手に戻った可能性を否定できないと思いました。

ファンは涙流し声振り絞って応援

現役復帰2年目も高橋大輔の挑戦は続きます。
「毎日記憶がなくなるまで滑った」と語れば、ファンは涙を流しながら声を振り絞って応援してくれるでしょう。

なお、全日本選手権後に「滑れなくなるまでは一生現役というつもり。そのときに出られる試合に出る」と話しています。
顔の濃さからもうかがえますが、高橋大輔は何事にもどっぷりと浸かりたいたちでしょう。

高橋大輔コーディネート物件完売

高橋大輔が浅草のマンションをトータルコーディネートしています。
建物は地上13階建て、部屋の広さは25屬ら40屬箸いΑ△もに若い女性の一人暮らし向けの物件です。

建築士ほかの助言を得ながら、イメージコンセプトやテーマカラーの選定、照明など内装アイデアの提供などに関わりました。
噂では、周辺相場より高いにもかかわらず購入希望者が多く、2月に抽選が行われました。
(まもなく入居開始です。)

この選手のこだわりがあちらこちらに反映されているはずです。
私は光源氏が早朝にマンションから出てくる瞬間をスクープされないことを祈っています。

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高橋大輔に関するブログは以下のとおり。

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⇒2018年12月16日「全日本選手権2018順位予想 宇野昌磨、織田信成、高橋大輔」はこちら。

⇒2018年11月3日「高橋大輔、西日本選手権1番滑走から全日本選手権へ」はこちら。

⇒2018年10月9日「高橋大輔、復帰戦ぼろぼろ演技にやばっ」はこちら。

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紀平梨花に家族全員の献身的バックアップ

フィギュアに人生すべてを捧げる覚悟
類まれな才能と尽きない魅力が備わる

きのうのブログの続き。

⇒2019年4月6日「紀平梨花は美の神からの最高のプレゼント」はこちら。

紀平梨花は私の直観どおり、国際大会6連勝という快進撃を続けました。
そして、シーズンで最重要の世界選手権が迫り、国内外を問わずだれもが紀平梨花を圧倒的な優勝候補と認めるに至りました。

ところが、「世界女王」の称号をつかむどころか、表彰台を逃してしまいました。
フィギュア王国のファンと国民の期待を裏切ることになり、一番つらかったのは本人です。
周囲の落胆の大きさも痛いくらい感じたでしょう。
紀平梨花は今シーズンをいい形で締め括ることができませんでした。

ジャンプ構成の基礎点で下回る事態も

時期はともかくとして、女子シングルも男子シングルに遅れて「4回転ジャンプ競争」の時代を迎えるのは間違いありません。
現実に、来シーズンは4回転ジャンプを跳ぶロシアのジュニア選手が複数シニアに上がってきます。
紀平梨花はトリプルアクセルや3回転ジャンプの高難度のコンビネーションをプログラムに組み込むアドバンテージが相対的に弱まります。
ジャンプ構成の基礎点で下回る事態も起こります。

3Aが代名詞に、得点源から得点減へ

また、強さが際立った紀平梨花ですが、今シーズン中盤以降は弱点も露呈しています。
浅田真央ほどのこだわりはなかったはずのトリプルアクセル(3A)が「代名詞」となってしまい、まま得点源から「得点減」に変わりはじめ、彼女を苦しめました。
不安を抱えながら跳んでみたり、わらにもすがる思いで跳んでみたり・・・。
そして、その弱点を克服できず、来シーズンに重すぎる「課題」として持ち越しています。

さらに、個人差はあるにしろ紀平梨花は成長期を迎えます。
フィギュアスケートはわずかに体形が変わるだけでもバランスを保つのが難しくなるようです。
まして紀平梨花はとても繊細な感覚の持ち主です。
この先は不透明であり、女子シングルの新局面への突入も踏まえて考えると、不調に沈むことが絶対にないと言い切れません。

それでも紀平梨花が類まれな才能と尽きない魅力を合わせ持った選手であることは疑いようがなく、私はこれからの活躍をおおいに楽しみにしています。
フィギュアスケート界で長くスーパースターとして君臨すると信じたい。

⇒2019年3月3日「消音動画同時再生で分かる紀平梨花のぶっちぎり」はこちら。

家族の犠牲なしにトップ選手は育たず

もう一つ、私が感嘆するのが、フィギュアスケートに打ち込む姿から人生のすべてを捧げる覚悟が伝わってくることです。
練習や鍛錬の時間を増やすために通信制私立N高校を選んでいます。
通学の負担、したがって自身の負担を減らす意図があったとしても、競技を最優先した大胆な決断です。

同じ濱田美栄コーチ門下生の白岩優奈がクラウドファンディングを利用して活動資金を調達しています。
フィギュアスケーターが競技生活を続けるには大変な出費が避けられません。
全日本選手権の最終組や主要な国際大会で滑れる選手になるために必要な費用を調べた際に、インターネットで見かけたのは紀平梨花が富裕な家庭で生まれ育ったわけでないという情報でした。
もしそうなら、家族全員の献身的なバックアップが必須となります。

スポーツのなかでも道のりの険しいフィギュアスケートにおいては家族が犠牲にならないとトップ選手は育たないとされています。
それは選手本人がよく分かっていることです。

「私は後戻りできないと思っている」

紀平梨花は「私は後戻りできないと思っている」と語ったことがありました。
この選手はほんわかとし、のほほんとした表情ですが、これはきわめて重い言葉です。
聞きようにより、決意とともに追い詰められた「悲壮感」が伝わってきます。

今シーズンの活躍を経て、16歳の少女のなかで2022年北京五輪の金メダル獲得は夢でなく「使命」に変わっています。
私はそれが叶うよう、気合を入れて応援していきます。

人は皆そうですが、この子はとくに笑顔が似合います。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年4月6日「紀平梨花は美の神からの最高のプレゼント」はこちら。

⇒2019年4月3日「トゥクタミシェワが世界国別対抗戦で紀平梨花と3A対決」はこちら。

⇒2019年4月2日「4回転サルコウ投入の紀平梨花は一転して勝てなくなる恐れ」はこちら。

⇒2019年4月1日「濱田美栄コーチは使いっぱしり、怒りが収まらず愚痴が止まらない」はこちら。

⇒2019年3月30日「紀平梨花の新エキシビションはシーア「ザ・グレイテスト」」はこちら。

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紀平梨花は「美の神」からの最高のプレゼント

スーパースターの条件がすべてそろう
シニア1年目で資質が一気に開花する

フィギュアスケートの男女シングル。
70歳近くになる私の記憶の範囲では、いきなりハートをつかまれたのが女子シングルの紀平梨花でした。
あどけない16歳のシニア1年目はあまりに鮮烈でした。
浅田真央はおそらくジュニア時代から無敵を誇っていましたのでシニアに上がった当初の活躍に驚きはありませんでした。
この子はいきなり表舞台に出てきた印象であり、まばゆい登場感に包まれていました。
「彗星のように現れる」という言葉がぴったりでした。

NHK杯フリーで五輪金メダルを直観

今シーズンを振り返り、グランプリ(GP)シリーズ「NHK杯」のフリースケーティング(FS)に衝撃を受けました。
私はオリンピックで金メダルを獲れる選手と直観しました。
フィギュアスケーターはたいていスタイルがいいのですが、この子は体と背中の線がきれいなうえに、フェイスが美しい。
少なくともとてもかわいい。
ルックスのよさはスーパースターになるための大きな条件の一つなのは確かです。

⇒2018年12月9日「紀平梨花、ビューティフル・ストームの生命力」はこちら。

総合力で世界のトップクラスと戦える

私は紀平梨花のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)もさることながら、「総合力」で世界のトップクラスと戦える選手が現れたことに興奮を覚えました。
その頃は粗っぽさがいくらか残っていましたが、こんなにダイナミックでしかもナチュラルな「スケーティング」を身につけた女子選手がいるのかと魂が震えました。
突出した身体能力と運動神経、おおらかな気質と素直な性格が溶け合い、形容しがたい「美しさ」を放っていました。

まだ無名であり、審判員に浸透していなかったので表現力などを評価する演技構成点(PCS)は低かったのですが、私はかならず伸びていくと思いました。
さらに、いろいろな要素で出来栄え点(GOE)を稼げると思いました。
もう一度言いますが、土台のスケーティングがすごい。

⇒2018年12月21日「プロが絶賛、紀平梨花の天性のスケーティング」はこちら。

クオリティが高くルール改定も追い風

紀平梨花は女子選手としてはトリプルアクセルのほかにも高難度ジャンプを跳べるのですが、コンビネーションを含めて回転不足を取られる心配がないほど「着氷」がクリーンでした。
これといった欠点が見つからず、演技全体の「クオリティ」が格段に高く、採点ルール改定も追い風にできると確信しました。
その後のGPシリーズ「フランス大会」とGPファイナルを含め、SPの失敗をFSで立て直す修正力、演技中の冷静で咄嗟の判断力にも感心しました。

私は紀平梨花のジュニア時代をオリンピックシーズンの全日本選手権で3位に食い込んだ演技くらいしか知りませんが、長い歳月をかけて培ってきたものが一気に開花するさまを目の当たりにしました。

この競技をやるために生まれてきた!

この選手が努力を惜しまず練習を積んでいることは承知していますが、最大の魅力はフィギュアスケートに関わる「資質」に尽きます。
体操や卓球など、ほかのスポーツでも成功した可能性がありますが、この競技をやるために生まれてきたかのようなセンスを感じさせられます。
フィギュアスケートファンの私は「美の神」から最高のプレゼントを贈られた気がしたものでした。

⇒2019年1月19日「魂が救済される滑り・・・紀平梨花は美しい」はこちら。

スーパースターになるための条件がすべてそろっています。

続きは、あすのブログにて。

category:紀平梨花ブログはこちら。

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紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年4月3日「トゥクタミシェワが世界国別対抗戦で紀平梨花と3A対決」はこちら。

⇒2019年4月2日「4回転サルコウ投入の紀平梨花は一転して勝てなくなる恐れ」はこちら。

⇒2019年4月1日「濱田美栄コーチは使いっぱしり、怒りが収まらず愚痴が止まらない」はこちら。

⇒2019年3月30日「紀平梨花の新エキシビションはシーア「ザ・グレイテスト」」はこちら。

⇒2019年3月26日「紀平梨花に致命的弱点、五輪金メダル獲得は絶望的か」はこちら。

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坂本花織、ジャンプは幅も高さも申し分なし、着氷後が美しい

坂本花織はSPで完璧なパフォーマンス
世界選手権で高い出来栄え点(GOE)

世界フィギュアスケート選手権女子シングル。
シーズン締め括りの大会に坂本花織が初出場しました。
全日本選手権で宮原知子の5連覇を阻止し、日本女王として臨む最重要の試合です。
しかも会場がさいたまスーパーアリーナですので、高い注目度が格段に高まります。
生中継のテレビ視聴率も跳ね上がります。
自分の成長を大勢に示す最高の機会となりました。

坂本花織は持ち前のパワフルでダイナミックな滑りに柔らかさと伸びやかさが加わり、大人の女性の雰囲気も備わり、素晴らしいフィギュアスケーターに育ちました。
調子のいいときはジャンプの幅(飛距離)も高さも申し分なく、とくに着氷後の流れが美しい。
私は見ていて「おーっ」と思います。

ショートプログラム(SP)が行われ、坂本花織はルール改定後の自己ベストとなる 76.86点をマークし、2位という好位置につけました。
冒頭の3回転フリップ−3回転トウループのコンビネーション、続くダブルアクセル(2回転半ジャンプ)、後半の3回転ループをクリーンに着氷しました。
ステップもスピンも最高評価のレベル4を得ています。
すべての要素に出来栄え点(GOE)がつく完璧なパフォーマンスです。
演技後は両手を突き上げ、喜びを爆発させました。
昼の公式練習からジャンプに乱れがなく、表情に自信がみなぎっていました。

ジャンプがプログラムに溶け込んでいて、なぜ演技構成点(PCS)があんなに低いのか疑問を感じました。
得点がもっと伸びていいはずで、気の毒です。

坂本花織は四大陸選手権のSPで首位と0.55点差の2位から逆転優勝を狙ったフリースケーティング(FS)でミスが相次ぎ、中野園子コーチ同門の先輩・三原舞依にも及ばず、4位と表彰台を外しました。
連覇への「欲」で集中力を欠いてしまい、自身も想定しなかった結果に涙を流しています。
ちなみに、グランプリ(GP)ファイナルでも4位に留まりました。
帰国後は落ち込み、中野園子コーチとの対話を経て気持ちを立て直したようです。
悔しさをバネに「平昌五輪前より練習した」という成果をいかんなく出せました。

世界選手権はSPを終えて首位のアリーナ・ザギトワと5.22点差でした。
圧倒的な優勝候補だった紀平梨花はSP冒頭のトリプルアクセルが0点となり、この時点で初制覇の夢がほぼ消えていました。
期待はおのずと坂本花織に集中しました。

審判員に認められ、演技構成点は70点台

中1日空いてFSが行われ、坂本花織は145.97点を記録して合計222.83点となり、5位に終わりました。
FSも合計も自己ベストでしたが、表彰台に0.97点届きません。
約2点の間に2位から5位まで4選手がひしめく大混戦でした。

冒頭の3回転フリップ−3回転トウループのコンビネーションを決めました。
しかし、スピードが出すぎるリンクの状態に違和感を覚えながら滑ったとのこと。
中盤の3回転サルコウでややバランスを崩し、後半のコンビネーションの最初の3回転フリップが1回転で単発になる痛恨のミスを犯しました。
終盤にリカバリーを見せましたが、取り返せませんでした。
しかし、スピンもステップもすべてレベル4を得ています。
特筆すべきは、演技構成点で国際大会初の70点台( 73.26点)に乗せたことです。
大舞台の審判員にようやく認められつつあります。

坂本花織はSP後のどや顔から一転し、FS後は頭を抱え込んで苦笑いしました。
試合後に「練習でやってきたことができなかったのが一番悔しい」と嘆き、涙をこぼしました。

悲観する必要なし、かなり伸び代がある

雪辱を誓った世界選手権は四大陸選手権に続いて表彰台さえ逃すという残念な結果になりましたが、演技そのものに日本女王の風格が漂いはじめました。
私はSPを見て、凄い選手に育ったものだと感嘆しました。
悲観する必要はなく、大学進学後の成長を楽しみにしています。
(感情の起伏の大きさもこの選手の魅力の一つですが、もうちょっと抑えたほうがいい。)
まだかなり伸び代があり、北京五輪代表選考に絡んでくるはずです。

来シーズンはトリプルアクセル挑戦を視野に入れていますので、うまくいけばさらなる飛躍を果たすことができます。
日本女子のエースです。

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坂本花織に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月18日「坂本花織は滑りがやわらか、大人の女性の魅力が備わる」はこちら。

⇒2019年3月5日「坂本花織は世界選手権で緊張を「力」に変えられる」はこちら。

⇒2019年1月31日「カオちゃん、それを言っちゃあ、おしまいよ」はこちら。

⇒2019年1月30日「日本女王・坂本花織は四大陸と世界選手権で勝つ」はこちら。

⇒2019年1月29日「坂本花織はぎゃあぎゃあ騒ぎすぎ」はこちら。

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ミス・パーフェクト宮原知子から消えた演技の安定感

本気で北京五輪出場を目指している証左
宮原知子は今シーズンの位置づけが明確

フィギュアスケート女子シングルの宮原知子。
5年振りの日本開催となる世界選手権で滑ることをとても楽しみにしていました。
紀平梨花や坂本花織もそうでしょうが、家族や大勢の友だちが会場に駆けつけてくれます。

宮原知子は2015年に銀メダル、2018年に銅メダルと2度の表彰台を経験しており、ウェブ記事では「悲願の初優勝」という言葉も見かけました。
しかし、本人は優勝を諦めていたというと語弊がありますが、あまり眼中になかったはずです。
点数や順位という結果でなく練習の成果を本番で精一杯出すことを心がけていました。
後で述べますが、オリンピック明けのシーズンの位置づけをきちんと定めていたからです。

宮原知子は日本女王の冠がかかる全日本選手権で4連覇を成し遂げ、国際大会を含めて演技の「安定感」が際立っていました。
躍動感は乏しいのですが、機械のように精密に回転する低く速いジャンプが印象に残りました。
そして、ついに「ミス・パーフェクト」の異名を取っています。
この選手の演技は滅多に崩れることがなく、安心して見られました。

世界選手権SPは回転不足で8位出遅れ

世界選手権の公式練習で宮原知子はジャンプが決まっており、調子はまずまずでした。
が、大会前の記者会見では表彰台にこだわらず、平常心で本番に臨む姿勢を強調しました。

直前の合宿などではフリースケーティング(FS)のブラッシュアップなどに努めました。
ジャンプのほか、ステップや表現の手直しを図っています。

ショートプログラム(SP)が行われ、宮原知子は 70.60点で8位と大きく出遅れました。
冒頭の3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションジャンプの前で軸(着氷)が揺らぎ、後ろで回転不足を取られました。
ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)、3回転ループは決めました。
課題のステップで最高評価のレベル4を得ました。

本人は最初のルッツジャンプがうまく入らなかったと無念さをにじませています。
練習のときのようなスピードと思い切りがありません。
緊張からか不安からか、演技全般が硬かった。

ジャンプ改革で演技に集中できていない

宮原知子は今シーズン、かねてより得点の低迷の主因となった「回転不足」の解消など、ジャンプ改革に取り組みました。
採点ルールの改定でジャンプの判定も厳格化されています。
そこが試合でどうしても気になり、演技に集中できていないという印象を受けました。
滑りの慎重さが表れ、四肢を目一杯に使った動きの大きさや伸びやかさも薄れました。

それによりミス・パーフェクトにふさわしい演技の安定感が消えました。
しかし、裏を返せば、宮原知子が本気で2022年北京五輪への出場を目指している証左です。
2020年シーズンまでに回転不足の克服は当然ながら、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の組み込みなどでジャンプ構成の基礎点の引き上げを果たさないかぎり、日本代表に選ばれることもありません。
それをもっともよく知り、強烈な危機感を抱いているのは本人です。

FSは別人のパフォーマンスで持ち直し

フリースケーティング(FS)が行われ、宮原知子は145.35点、合計215.95点で6位と若干持ち直しました。
冒頭の3回転サルコウ、続く3回転ルッツ−3回転トウループのコンビネーションをきれいに決め、勢いに乗りました。
終盤の3回転フリップ−2回転トウループ−2回転ループのコンビネーションでバランスを崩して手をつきましたが、最後のダブルアクセル(2回転半)もしっかりと決めました。

回転不足を取られず、これまでの成果を示しています。
ステップもスピンもよく、手応えを感じたのか、演技後に左拳を握りしめました。
私は久し振りの笑顔を見た気がしました。

宮原知子はSPとは別人のパフォーマンスでした。
さいたまスーパーアリーナを埋め尽くした観客に大胆な表情と繊細な表現を届けています。
とてもよかったと思います。

演技のほころびは来シーズンも続くはず

挑戦なくしてオリンピック出場なし。

おそらく演技のほころびは来シーズンも続くはずです。
それでもいい。

宮原知子は練習と鍛錬でここまで上り詰めた努力家であり、才能や器用さがあるといえません。
強固な意志と緻密な計画に従い、一歩ずつ着実に前進していくほかにないのです。

それを小さい頃から温かく粘り強く見守るのが濱田美栄コーチです。
二人は共通点の多いコンビなのでしょう。

⇒2017年12月10日「ハマちゃんとサーさんコンビ、GPファイナルの感動」はこちら。

category:宮原知子ブログはこちら。

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宮原知子に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月13日「看板が外れた宮原知子は世界選手権を楽しむ」はこちら。

⇒2019年2月12日「来季は世界と戦えない、コロラド合宿は宮原知子にこそ必要」はこちら。

⇒2019年1月18日「20歳の宮原知子はもうババリアンなのか?」はこちら。

⇒2018年12月14日「濱田美栄コーチ、同門対決の心労とプライド」はこちら。

⇒2018年12月13日「宮原知子、全日本選手権4連覇は勝ちすぎ」はこちら。

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トゥクタミシェワが世界国別対抗戦で紀平梨花と3A対決

22歳ベテランはフィギュアと日本が大好き
紀平梨花とトリプルアクセルで得点を競う

主要国際大会の成績を基にした上位6か国が出場するフィギュアスケート団体戦・世界国別対抗戦が4月11日にマリンメッセ福岡で開幕します。
ロシアフィギュアスケート連盟が代表選手を発表しました。
女子シングルには欧州選手権覇者で世界選手権出場のソフィア・サモドゥロワと世界選手権補欠のエリザベート・トゥクタミシェワが選出されています。

エリザベート・トゥクタミシェワはグランプリ(GP)シリーズ「スケートカナダ」で優勝を収めています。
さらに、GPファイナルでも紀平梨花、アリーナ・ザギトワに続く3位で表彰台に立ちました。
シニアに上がった十代半ば過ぎの選手が活躍するロシア勢のなかでは22歳とベテランに属していますが、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を武器に復活を果たしました。
腐らずに現役を続けてきたこと自体が私はとても立派だと思います。
たいていの選手は嫌になって現役をやめてしまうでしょう。
彼女の演技から感じるのはフィギュアスケートがとにかく好きだということ。

トゥクタミシェワは世界選手権代表を逃す

ところが、エリザベート・トゥクタミシェワはその後に肺炎を発症し、ロシア選手権を欠場せざるをえませんでした。
世界選手権の代表入りを逃し、補欠に回りました。
おそらく経費を自己負担するほかになく、来日を叶えられませんでした。
(彼氏はロシア代表に選出された模様です。)

世界国別対抗戦は今シーズンの最後の大会になります。
どちらかというとスポーツでなく「イベント」であり、試合でなく「祭」であり、頑張った国と選手に対するねぎらいのニュアンスが感じられます。

本大会は個人戦でありませんが、エリザベート・トゥクタミシェワは復活の象徴となった3A(TA)を跳び、それを代名詞としてシニア1年目に躍進を遂げた紀平梨花と対決します。
互いに3本になりそうで、どちらが高得点を叩き出すか、注目が集まることでしょう。
GPファイナル覇者の紀平梨花は下回るわけにいきません。
初の世界選手権で雰囲気に飲まれて8位と振るわなかったソフィア・サモドゥロワは雪辱を誓っており、日本代表の坂本花織を含めた4選手の争いも見ものです。

トゥクタミシェワといえばエキシビション

が、エリザベート・トゥクタミシェワといえば、私は真っ先にエキシビションでの妖艶な演技を思い浮かべます。
フィギュアスケートとしては際どい線を突いています。
血気盛んな若者は鼻血を流す恐れもあります。
あなたが「よゐこ」ならば見てはなりません。

エリザベート・トゥクタミシェワはGPシリーズ「NHK杯」など、折に触れて日本が大好きと語ってきました。
先頃インスタグラムを更新し、桜の枝が映り込んだ自身の写真を掲載するとともに日本愛を込めた言葉を投稿しています。

領土問題の解決へ一向に進展がなく政治関係は冷え切っていますが、ロシア勢、とくに女子シングル選手は「親日家」が多い。
せめてフィギュアスケートで両国代表が交流と親睦を深めてほしい。

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⇒2019年3月25日「世界選手権惨敗の紀平梨花に一番大事なこと」はこちら。

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4回転サルコウ投入の紀平梨花は一転して勝てなくなる恐れ

来季は世界初の高難度プログラムを予定
FSで4回転サルコウを前半に組み込む

世界選手権の女子シングルで無念の4位に留まった紀平梨花が来シーズンのフリースケーティング(FS)で世界初となる高難度プログラムを予定しているとのことです。

紀平梨花は習得中の「4回転サルコウ」を演技の前半に入れ、今シーズンは頭と次に組み込んできたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の1本を後半に移します。
これはきわめて大胆な決断です。

女子シングルで4回転ジャンプとトリプルアクセルを同一プログラムで成功させた選手は存在しません。
また、演技後半にトリプルアクセルを決めるのは、1992年アルベールビル五輪の伊藤みどりまでさかのぼります。
現行の採点方式では初の快挙となります。
逆に言えば、それくらい至難ということです。

トリプルアクセル1本は後半で1割増し

4回転ジャンプを除いてトリプルアクセルの基礎点が一番高く、それを点数が1割増しになる演技後半で跳ぶなら、大きなアドバンテージを得られるだけでなく、ライバルに大きなプレッシャーをかけられます。
フィギュアスケートは格闘技のような神経戦の様相も帯びます。
大会にジャンプ構成の基礎点が高い選手が出場していることは頂点を目指す選手ほど気になります。
ショートプログラム(SP)でリードしても、FSで逆転される可能性に怯えながら滑ります。

トリプルアクセルの成功率がさらに悪化

濱田美栄コーチもこの構想を記者会見で明かしました。
体力がある演技前半、それも冒頭に一番難しいジャンプを跳ぶのがセオリーです。
にもかかわらず、紀平梨花はトリプルアクセルをまま失敗してきました。
最初に4回転サルコウを跳ぶのはいいとして、体力がない後半にトリプルアクセルを持っていくと成功率がさらに悪化します。
大舞台での勝利の条件はノーミスのはずですが、望むべくもありません。

来シーズンは4回転ジャンプを跳べるロシアのジュニア勢がシニアに上がってきます。
紀平梨花が高難度のジャンプ構成に挑みたがる気持ちが分からないわけでありません。
しかし、練習段階からけがのリスクがおおいに高まります。
3回転ジャンプの調子を崩すかもしれません。
代名詞のトリプルアクセルを自分のものにしてからでも遅くないと思います。
男子シングルに遅れ、女子シングルも「4回転ジャンプ競争」に突入するのは必然の流れですが、シニアに上がったジュニアが成長期でも成功させられるとは限りません。
紀平梨花は焦りすぎでしょう・・・。

羽生結弦の応援でインスピレーション!

紀平梨花は世界選手権終了後の記者会見で、前夜の男子シングルのFSを客席から応援し、五輪2連覇の羽生結弦から4回転サルコウを跳ぶインスピレーションを得たと声を弾ませました。
「力が抜けて軽いジャンプをしていた。無駄な力が入らないお手本のようなジャンプだった」。
イメージがだいぶ固まってきました。

不確かですが、1月のコロラド合宿でそこそこ跳んでいるようです。
また、練習でもすでに着氷しているようです。

ちなみに、紀平梨花は四大陸選手権で左手薬指を負傷し、世界選手権直前のコロラド合宿で4回転ジャンプの特訓を行わなかったことを知りました。
プログラムのブラッシュアップに努めたようで、世界選手権でのジャンプの不調は特訓に起因したものでありません。

シニア2年目はあたふたを愛嬌と呼べず

この実質的なシーズン最終戦で4位に終わった紀平梨花は「目標はもっと高いところにある」と語りました。
私もその通りだと思います。
トップクラスの選手は出場するからには優勝を狙うとしても、全試合に勝つことは不可能です(男子シングルのネイサン・チェンは全勝です)。
それでは精神的にも持ちません。
だから負けることもありますし、不本意な負け方をすることもあります。
しかし、勝ちにいった試合で惨敗を喫するようだと、オリンピックでの金メダル獲得は難しいでしょう。

今シーズンを振り返れば、トリプルアクセルを3本揃えたことがなく、試合のたびにあたふたを繰り返しました。
紀平梨花はシニア2年目の来シーズン、そうした醜態を「愛嬌」と呼べなくなります。
安易に4回転ジャンプを投入すると、ばたばたになるのは目に見えています。
美しいプログラムそのものが壊れかねず、私は慎重に進めてほしい。

裏目に出ると、一転してまったく勝てなくなる恐れもあります。

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濱田美栄コーチは使いっぱしり、怒りが収まらず愚痴が止まらない

世界選手権4位の紀平梨花に辛辣コメント
敗因は「まだ子ども」とばっさり切り捨て

フィギュアスケートの濱田美栄コーチの怒りと愚痴が止まりません。
世界選手権の女子シングルで国内外から優勝間違いなしと見られていながら4位に終わった紀平梨花に対し、記者会見などで辛辣なコメントを発しています。

私は四半世紀を超え、社長を含む経営系、営業系と企画系の人材開発に携わってきました。
人を育てるという観点ではコーチと共通性があります。
そして、期待する人材にはどうしても厳しく接してしまいます。
早く育ってほしい、大きく育ってほしいとの願いから指導する側も熱くなります。
フィギュアスケートに限らず、他のスポーツでも、あるいは他のジャンルでも変わらないでしょう。

叱責は紀平梨花の才能への期待の裏返し!

紀平梨花への叱責も才能を認めているからこそで、並々ならぬ期待の裏返しにほかなりません。
肝心の本人はどのように受け止めているのでしょうか。
のほほんとしたところが魅力の一つでもあり、世界選手権での敗北を本気で悔しがっているのか、振り返っているのか、いま一つはっきりしません。
負けてもけろっとしているのが私は気がかりです。

濱田美栄コーチはフリースケーティング(FS)終了後に記者から敗因を問われ、「まだ子ども」とばっさり切り捨てました。
相当怒っています。

アリーナ・ザギトワも紀平梨花と同じ16歳

例年だとライバルになるロシア勢は平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ、銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワが今シーズンは不調のどん底でもがいており、表彰台に上ることも厳しいと予想されていました。
しかし、二人とも世界選手権へ向けてきっちり仕上げ、1位と3位になりました。
圧倒的な優勝候補だった紀平梨花は優勝を逃すどころか、表彰台を外れています。
実は、アリーナ・ザギトワも紀平梨花と同じ16歳です。

濱田美栄コーチは記者会見で「試合以前の問題」と愚痴が止まりません。
例えば、紀平梨花はウオーミングアップの時間もやり方もまちまちです。
「自分のペースを見つけないと」と憤っています。
滑走順(待ち時間)によっても変えなければならないそうです。
ならば、紀平梨花は6分間練習直後が好きなはずであり、順番が遅くなるほど嫌いなはずです。

⇒2019年3月26「紀平梨花に致命的弱点、五輪金メダル獲得は絶望的か」はこちら。

行き当たりばったりで自己管理ができない

紀平梨花はフィギュアスケーターとして豊かな資質に恵まれ、鋭敏な感覚も持っていて、どうしても現象や細部にとらわれてしまうのでしょう。
大きな観点からシーズンの組み立てや大会への手はずを考えることが苦手のようです。

濱田美栄コーチは世界選手権でどうせ「スケート靴問題」が再発すると想定し、硬さを調整できそうなビニールテープなど、厚みも異なる複数の種類を用意しました。
こうなると選手のコーチでなく使いっぱしりです。
「5千円分買いました」と苦笑いするほかにありませんでした。
最終的には古いスケート靴に、水道につけるような強力で分厚いテープを巻いてしのぎました。

濱田美栄コーチは愛弟子の紀平梨花について大崩れがなくなるといった成長を認めたうえで、「行き当たりばったり」と苦言を呈しました。
(これでは私の人生とあまり変わりません。)
大舞台で戦うための「自己管理」がまるでなっていないということ。
自ら計画を立て、そのとおりに準備を進めて本番に臨むという経験がありません。
やはり紀平梨花は子どもでした。

⇒2019年3月25日「世界選手権惨敗の紀平梨花に一番大事なこと」はこちら。

準備不足が一番表れるのがSP冒頭の失敗

そして、濱田美栄コーチが嘆く「準備不足」が一番はっきりと表れるのがSP冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)だったのです。
グランプリ(GP)ファイナルで1度決めただけです。
何のことはない、紀平梨花は勝負以前で出遅れていました。
国内最重要の全日本選手権もそうでしたが、大舞台で勝利を収められるわけがありません。

紀平梨花は不安要素を徹底してつぶして本番に臨んでいる印象がありました。
しかし、濱田美栄コーチは「最大の課題は本番へ向けた計画性」と指摘しました。

「目標はもっと高いところ」は、負け惜しみ

紀平梨花はシニア1年目でスーパースターに駆け上がりました。
が、シーズンで最重要の世界選手権でほろ苦さを味わいました。
6戦無敗の快進撃を続けていた国際大会で初めて土がついたのです。

大会後に紀平梨花が語った「目標はもっと高いところ」という言葉は、負け惜しみにしか聞こえません。
勝てる試合に勝っておかなければ、オリンピックで金メダルをつかめるはずがありません。
五輪2連覇の羽生結弦のように自分をばっさり切るべきでした。

⇒2019年3月31日「勝負師・羽生結弦は負けは死も同然と切り捨てる」はこちら。

濱田美栄コーチがずばり指摘した課題を来シーズンは克服し、ぜひとも世界選手権で初制覇を成し遂げてほしい。
さいたまスーパーアリーナで鳴り響いたように、大勢のファンや国民が応援していることを忘れないでください。

category:紀平梨花ブログはこちら。

◇◆◇

紀平梨花に関するブログは以下のとおり。

⇒2019年3月30日「紀平梨花の新エキシビションはシーア「ザ・グレイテスト」」はこちら。

⇒2019年3月26日「紀平梨花に致命的弱点、五輪金メダル獲得は絶望的か」はこちら。

⇒2019年3月25日「世界選手権惨敗の紀平梨花に一番大事なこと」はこちら。

⇒2019年3月23日「紀平梨花、プレッシャーとの戦いは始まったばかり」はこちら。

⇒2019年3月22日「歯車が狂った紀平梨花は負けるべくして負ける」はこちら。

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和田創研代表
シニア起業家
和田 創(わだ・そう)

数字立て直し(伸長)一筋の経営コンサルタント。
教育と指導の年間実績は約百回。対象は社長から役員、管理者、社員まで、テーマは経営から管理、採用、事業、商品、企画まで広範。著書や教材は多数。
2017年、66歳以降はAIやロボット関連の起業に挑むとともに、おもに内需・地場企業から先端分野・成長分野の事業・商品開発を請け負う。クライアントとともに77歳までに百社の設立を目指す(内、自ら11社)。

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