6月も中旬に差しかかり、「夏季賞与」の支給が視野に入ってきた。
今年は、好景気を反映し、過去最高額だとか…。私ども和田創研の顧客先も、その話題で盛り上がっている。
余談。私はサラリーマン経験がないので、ボーナスを手にしたことがない。「うらやましい」。
さて、夏休みのレジャープランを立てる頃合いである。
家族旅行では、どこに宿泊するかにより、思い出の大きさや深さが決定的に左右される。
もちろん、金に糸目をつけなければ、満足できるホテルや旅館は無数にあるだろう。
でも、私のような庶民は、そういうわけにいかない。ありふれた言い方だが、「費用対効果」を重んじることになる。
そこで、私が世話になり、とても満たされた宿泊施設が首都圏にあるので紹介しよう。
なお、私は原則として年中無休である。だが、40代後半から、年に1〜2回の外出を楽しむようになった。
…昨年7月29日、土曜日に家族3人で、江ノ島の恵比寿屋旅館を訪れた(正式名称は「恵比寿屋」)。
マリンレジャーのトップシーズンなので、湘南特有の“喧騒”は覚悟して泊まった(それほどでもなかった…)。
江ノ島は、私が大好きな葛飾北斎の「富嶽三十六景」に描かれている。緩やかな弧を描く、美しい海岸線に癒される。
ロケーションは申し分ない。対岸の海水浴場へ水着のまま行ける。また、近くに「鎌倉」など、見どころ、遊びどころが多い。
恵比寿屋は、歴史と風情を感じさせる木造旅館である。ゆえに部屋は古いが、清掃は行き届いている。
また、江ノ島は周囲わずか4kmなので、土地が極端に限られる。恵比寿屋も狭小地に建てられており、部屋はお世辞にも広いといえない。
しかし、家族との距離がぐっと縮まると思えば、まったく苦にならない(私にはむしろ好ましかった…)。
そして、最大関心事の食事、とくに「夕食」。
価格を考慮すると、品数が多く、味も変化に富み、かつ大変おいしい。
私は料理にうといが、手間がかかっているのでは…。
妻が珍しく「感動」という言葉を使った。
創業三百五十余年、老舗の「料理旅館」の実力なのだろう。伊藤博文や尾上菊五郎など、多くの著名人から愛されてきたのもうなずける。
実は、小学3年生の子どもを大人料金に変えてもらった。同じ夕食にした甲斐があった。まあ、よく食べること!
サービスも過剰にならず、丁寧で、気持ちがよい。
なお、駐車場への道がかなり狭いので、大型車は取り回しに注意が必要である。
総合的には「大満足」であり、友人や知人に自信を持って奨められる。
部屋のテーブルに乗り切らない豪華な夕食メニューを目にし、一昨年亡くなった旅好きの母を連れてきてあげたかったという思いが頭をよぎった。
恐らく江ノ島の観光業者にとり、年間最大の書き入れ時。なのに、この料理で、この値段…。
はたしてやっていけるのか、私は心配になってしまった(余計なお世話だが…)。
とくに海辺の宿泊施設では、ピーク期に通常期の5割増どころか2倍や3倍に跳ね上がるところがある。
若干高目。この料金設定から、恵比寿屋がリピーターをとても大切にしていることが読み取れる。
女将、料理長、そして従業員の方々に「素晴らしい思い出をありがとう」と心から申しあげたい。
いつか正月休みに、のんびり連泊するつもりでいる。
私たちは、こうした“宿”をもっと応援すべきではないか。
ただし、静かな旅館であってほしい。
音が抜けやすいので、騒ぎたい人には不向きだ。
話は変わる―。
6月7日(木)から「和田創ブログ」をグーグルやヤフー、ライブドア、グー、ココログ、はてなダイアリーなどのブログサービスに投稿しはじめた。
これまでは私のホームページに限定していた。投稿先は、さらに増やしていく予定である。
皆さま、どうか応援と紹介のほど、よろしくお願いします。

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