日本のビジネスパーソンには、経営学者「ドラッカー」の信奉者が非常に多い。私も名前は幾度も耳にした。
先だって和田創研の指導先で、若手の幹部が「ドラッカー・エターナル・コレクション」の1冊を持っているところを見かけ、内心あせった。
いまネットで検索したら、おびただしい項目が引っかかった。
信奉どころか“心酔”するファンさえいる。
ウィキペディアによれば、本人は2005年に95歳で亡くなっている。いまだに大変な人気だ。
死因が老衰というのにも驚かされる。「大往生」。
ダイヤモンド社から出されたドラッカーの単行本や選書は、ベストセラーやロングセラーになっている。
学者の著作だから、読むには相当な理解力が必要だろう。売れやすい本とは、とても思えない。
にもかかわらず、ダイヤモンド社の刊行分だけで4百万部を超えるとか…。絶句!
私は不勉強だから、1冊も読んでいない。したがって、その思想・学説・人物に関して不明だ。
しかし、若い頃に、私の脳と心に深く刻まれたドラッカーの言葉がある。
いつ頃か、何の雑誌か、まるで記憶にない。著作からの引用とか、取材への回答とかではなかろうか?
うろ覚えなので、不正確極まりない。名言サイトをいくつか閲覧したが、そこになかった。
なお、ダイヤモンド社のホームページでは、「ドラッカー365の金言(デスクトップカレンダー)」が無料でダウンロードできる。
保存はこちら→ 
ところが、私は操作方法が分からず、保存どころか閲覧さえできない。とほほ、このなかに見つかるか?
「企業の内部にはコストしかない。プロフィットはすべて企業の外部にある」。
ドラッカーに無知の私が、一節のみ取りあげて言及するのは不適切かもしれない。資格がない?
でも、今日に至るまで、この言葉を引きずりつづけている。
実際、私の仕事と人生を変えた、最大の“教え”である。
誤解がないように、説明を補足したい。
この言葉がきっかけとなり、自分なりの“気づき”を得たという意味である。
私はフリーランスのプランナーだったので、職場で上司や先輩などから“教わる”機会がなかった。
この言葉に照らして、自分の働き方や生き方を問い、考え、律し、定めていった。
したがって、自分の「解釈」が妥当だと主張しているわけではない。だって、ドラッカーに無知なのだから…。
さて、私がこの言葉から学んだこと―。
「自分は放っておけ。周りに尽くせ」。
自分に向かう時間を大幅に減らし、顧客や世間、周囲に向かう時間を大胆に増やす。とくに自分や自社に関する“堂々巡り”の思考を断固排する。
仕事において、私は顧客の繁栄や幸福を案じ、それを追い求めて寝つかれなくなることがしばしばだ。
「得ることを考えるな。与えることを行え」。
私は、いわゆるライフプランやキャリアプランなどをつくったことがある。けれどまったくズレていた。
勉強でも仕事でも、自分が“得る”目標を定め、得る計画を立てていた。想像を絶するバカとはこれ。
そう、個人か企業か問わず、周りに“与える”目標を定め、与える計画を立てればよい。そしてひたすら“行う”。
どの道、人間社会では、得ようとして得られるはずもない。大多数が得ようとしているのだから…。
得ようとして得られるなら、私たちはとっくに豊かさと幸せをつかんでいる。
あしたに続く…。

Copyright ©2007 by Sou Wada

人気ブログランキング ←応援クリック、いま何位?