12日のブログの終わりで、ベンチャーのあっけない挫折について触れた。
誤解があるといけないので、説明を補足しよう。
私は、ベンチャーの出発点は「志」であってほしいと考えている。
だからといって、ベンチャーの動機が「金」であってならないなどと言うつもりはない。
私はそこまで堅苦しくないし、まして聖人君子でない。
アントレプレナーは大きなリスクを冒すわけだから、成功した暁にそれに見合ったマネーを手にして当然である。
たとえ金目当てで立ち上げたベンチャーであっても、それは衰退しがちな日本の産業や経済を活性化するし、雇用の機会を創出することは事実だ。
大きな効用と貢献をもたらす…。
富への欲望が根底にあったとしても、徐々に「心」が磨かれ、「志」に目覚めていくならば何の問題もない。
成功を収めたかに見えるベンチャーのあっけない挫折の最大の原因は、会社が劇的に成長したにもかかわらず、創業者がまったく成長しなかったことではないのか。
先ごろ保釈された2人についても、マスコミで発言を聞いたり行動を見たりする限りでは、人間としての“成熟”がみごとに停止していたことが分かる。

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