「倒産の時代」が終わり、「再編の時代」に入った。
むろん、会社の倒産がなくなるわけでない…。
バブル崩壊後、経営者は変わった。自社が危ないとなると、ためらわずリストラに踏み切る。それでも立ち直らないとなると、すぐに身売りに動く。
社会の関心は、会社の再編に向かうようになる。
M&AやTOBなどによる、企業の取得や統合が急増する。事業や部門が対象になることもあるだろう…。
ところで、会社が弱ってから飲み込まれると、資本家や経営者は大損をする。私のようなオーナー社長がすべてを失うのは自業自得だから、どうでもよい。
悲惨なのは、社員である。
大半は、それまでの地位を下げられるか、奪われる。立場が弱いし、肩身も狭い。私の父は、ひどかった。
ただし、給料は上がることがないといえない。
…経営者、とくにオーナー社長は、自社の“衰退”が避けられない状態に陥ってから考えるのでは、明らかに遅い。
ということで、私は、2010年3月31日に和田創研をたたむ算段で動きはじめた。
早めに“次”を手当てしておけば、破格値での「閉店セール」を打たなくて済む。
長らく苦楽をともにした社員に対し、多少は“有利”な条件や環境を残せる…。
「会社は元気なうちに飲み込まれよう」。
これは、ベンチャーにも知っておいてほしい。創業10年後の生存率は10パーセントに満たないのだから…。
手遅れになると、アントレプレナーの再起が難しい。

Copyright ©2007 by Sou Wada

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