私はこのブログで、いわゆる「読書」について、たびたび取りあげてきた。
なかには誤解する方がいて、「あなたは本が嫌いですか」「おまえは本を憎んでいるのか」。
嫌いでないし、まして憎んでいない。どちらかといえば、本は好きなほうである。学生時代、暇つぶしに重宝した。
私が言いたいことは一つ。
せっかく読むのだから、本との“つきあい方”を考えて、より多く学んでほしい。
とくに仕事や業務に関わる読書については、自分の豊かさと幸せに確実につながるものにしてほしい。
…たかが読書なのに、なぜこだわるのか?
私にとり、「本を読むとは、自分が変わること」を意味するからである。
変わる大変さ、変わるリスクは分かっているつもり。慎重、億劫、臆病になって当然だろう。
したがって、本に手を延ばせない。
私は、1冊読むと、長らく引きずりつづける。
「考え、そして行う」。
例えば、1冊本を書く。これにより、自分の仕事のステージが上がるのは許せるが、方向性が変わるのは怖い。
あるいは、読んだ本が「ベンチャー」に関する内容なら、1つ会社をつくる。
自分が“別人”になる可能性をはらむ…。
本を読むのはベッドに寝そべっていてもできるが、事を起こすのはたいがい命がけである。
実際、本に触れると、私のなかに眠っている何かが騒ぎ出す。脳に鳥肌が立ち、全身の血が逆流する感じ。
何せ世の中は、面白いことだらけ、つまらない仕事など一つもない。
いろんな世界をのぞいてしまうと、収拾がつかなくなる。
職業人生は“波乱万丈”に!
私は、読書を軽んじているわけでない。読書にストイックなのだろう。
覚悟が決まらない限り、本に手を延ばせない。
「読書とは、己の運命を揺るがす冒険である」。
…私が最近出会い、つきあっている人たちは、高学歴だ。最高邦を卒業した方が多い。
「頭がいい」ところへもってきて、まあよく本を読むこと。
でも、私がそれ以上に感心するのは、読んだらかならず考え、すぐ使う、しっかり行うこと!
「成果」への直結性に、目を見張らざるをえない。
20代、30代の社長、役員が大勢いる。しかも、ベンチャーの経営層にありがちな浮ついたところがみじんもない。
もちろん、圧巻は、彼らを見抜き、引き立て、束ねるボスであることは論を待たない。

Copyright ©2007 by Sou Wada

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