GW後半、妹夫婦が私のところにクルマでやって来た。
3日3時に富山・滑川を出て、大学進学で上京している次男の住まいに寄り、18時に着く。
私と妻は、力をつけてもらおうと「すき焼き」をつくる。アルコールは、缶ビールで乾杯程度…。
1日運転した義弟には休んでもらい、妹とは深夜過ぎまで暮らしや仕事について話し合う。
妹は、ガンで亡くなった母の血を濃く引いている。体の抵抗力が落ちる年齢に達し、そろそろ要注意ゾーンに入る。
私は妹へ「創生水」を飲むように忠告したが、さっぱり聞こうとしない。母のガンの進行が遅くなり、命が大幅に伸びたことを告げ、妻と一緒に強く勧める。
「長生きして、人生を楽しまなきゃ」。
今度こそ飲んでくれるだろう。
そして、4日3時に横浜・港北ニュータウンを出て、富山・滑川へ向かう。何という慌ただしさ…。
その4日の日本経済新聞、1面の左上に「富山になぜか富がある」という囲み記事があった。
見出しが目に入った瞬間、私はかつての父母や、その近所の世帯を思い出し、納得してしまった。
富山には、共働きでなく“総働き”の風土がある。
3世代同居が2割あり、子どもを除いて全員が働く。しかも頑張りでなく当然と受け止める県民性である。
私が両親を横浜に呼んだから3世代でないが、妹夫婦はやはり働き者である。
義弟は地元企業で営業として真面目に勤務し、会社と顧客の双方から大きな信頼を得ている。
妹はやはり地元企業で事務をこなしたうえで、夕方から同社の店舗を手伝っている。
二人とも帰宅時間は遅い。
実は、富山は突出して「家計」が豊かである。
平均月収は71万円で1位、消費支出は40万円で2位、小遣い月額は4万5千円で1位。
また、女性の常用雇用率は66パーセントで1位、家計に占める世帯主収入の割合が全国平均の82パーセントに対して62パーセント。
1つの世帯が多くの「財布」を持ち、しかも「倹約」の精神を忘れない…。
ところで、なぜ妹夫婦は3時に家を出たのか。
「往復とも高速の深夜割引を利用する」とのこと。
徹底した節約は、両親譲りである。
同じ両親を持つ自分が、とても恥ずかしくなった。

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