起業家は、「企画力」がなければ会社を立ちあげられない。
勢いよく職場を飛び出したとしても、似たような事業を始めるのがオチである。
自分が社長になりたかっただけなのか…。
起業にあたり、カネはほとんど要らない。
優れた知恵があるなら、人どころかカネさえついてくるご時世である。
実際、ベンチャーキャピタルやエンジェルが目の色を変えて探しているのは有望な企画であり、成長性の高いビジネスモデルである。
「カネから好かれたければ、企画力を磨きなさい」。
私は、和田創土日会などで、起業家志願の人たちへそう説いている。
1990年代後半から、情報通信に関わる技術革新が目覚ましく、ネットワーク環境が整ってきた。これらを背景に「ベンチャー企業」が次々と産声を上げている。
規模の優位性が失われつつある。インターネットが普及し、資本力と販売力で見劣りする企業や個人にも、ビッグビジネスの門戸が開かれる。
そして、このブームは、若年層が引っ張っている。
変化の激しい時代では、“世間知らず”が強みとなる。
彼らは自己表現を楽しむ感覚で、起業に挑んでいる。
「喜業家」の誕生である。
この先、日本は成長の道筋を描きにくい。人口が減少し、経済は衰退の一途を辿るかもしれない。
ベンチャーの誕生は、世の中の活性化に間違いなく寄与する。
歴史も実績もある大手企業が、新事業の開発や社内ベンチャーの創設に躍起となっている。
理由は簡単で、旧来の事業で現在の社員を賄っていくことが無理だからだ。
あえて「別会社」にし、社内の慣行や制約から解き放つ動きが目立つ。
逆に言おう。
縮小が見込まれる業界でありながら、「何か」を企て、興していない会社は、かならず縮む、消える。

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