人気ブログランキング←応援、よろしく!

サントリーの現東京支社プレミアム営業部長、元ラグビー部監督の土田雅人さん―。
10月の営業実践大学にゲストとしてお招きした。ボランティアでの講演を快諾してくださった。
氏は就任当時、どん底のサントリーラグビー部をわずか2年で再生させ、前人未踏の5冠を達成したのだ。

さて、社長直々の要請を受け、土田雅人さんが低迷するチームを預かり、真っ先に打った手とは…。
それは驚くほどシンプルだった。
部員全員に対し、自分のチームとライバルのチームについて、強みと弱みを抽出させ、発表させた。
ちなみに、ライバルの強みと弱みとは、脅威と機会にほかならない。
お分かりだろうか?
そう、「SWOT分析」
この分析手法は、20世紀の発明の一つと呼ぶに値する。

結局、当日の講演は、スーパーベーシックなSWOT分析を用い、大学ラグビーの頂点を極めた事例の報告であった。
氏は「賢者」なのだ。
むろん、そうした演習を通じ、部員に考える力だけでなく、仲間に伝える力、すなわち「コミュニケーション能力」を身につけさせたことは、言うまでもない。
なお、土田雅人さんには『勝てる組織をつくる』という著書がある。

日経ビジネススクールで「企画」の講師を務めたときのこと―。
30代の受講者が休憩時間に話しかけてきた。
要は、講義の内容が基礎的で物足らない。自分はさまざまな分析手法や発想手法を学んでいると…。
それと似た感想は、アンケートにしばしば記される。

SWOT分析なんて知っているという輩がいるが、それを使いこなせたなら、とうに仕事や職業で大成功を収めている。
それどころか、人生で十分な豊かさと幸せを手にし、自己実現を果たしているはずだ。
とかくものごとを、愚者は複雑に考えたがり、賢者は単純に考えようとする。
バカにつけるクスリはない。

SWOT分析に通じている人は、フリーランスとして悠々と食べていける。
また、起業や経営において「向かうところ敵なし」である。
土田雅人さんは、図らずもそれを証明したことになる。
孫子の兵法に、あまりにも有名な言葉がある。
「敵を知り、己を知れば、百戦して危うからず」。

話は変わる―。
12月の営業実践大学に登場した福田剛大さんから、水曜日に電話をいただいた。
この講義がきっかけとなり、たったいま『ダイヤモンド・ビジョナリー』での連載が決まったとのこと!
まことにおめでとうございます。
大学セミナーのゲストが、営業コンサルタントや営業インストラクターとしてより一層、世間の注目を集めることは、理事長として大変嬉しい。
十余年、歯を食いしばって続けてきた甲斐があるというもの。

なお、1月の営業実践大学は15日、火曜日に行う。
題して―。
アプローチの鬼が嗤う!
「顧客の断りにこそ商機あり」
マムシ営業・島田士郎氏 新春講演会

2008年の幕開けを飾るにふさわしい企画です。
どうか奮ってご参加ください。

人気ブログランキング←応援クリック、いま何位?