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日本経済はここ数年、世界を渡る追い風に背中を押されてきた。
多くの会社がそれなりの業績を上げ、多くの営業がそれなりの売り上げを立てた。
皆がやっていけたので、たいした差はついていない。

実は、コンサルタントとしての私の関心は、好況期の営業活動にない。
向かい風が行く手をはばむなかで、いかに売り上げや業績をつくるかに尽きる。
なぜなら、不況期にやっていける実力を培っておけば、将来にわたり安泰だからである。
少なくともあたふたしなくて済む。

現実はどうか?
いいときにしか備えられないのに、皆が浮かれてしまう。
好況期に鍛錬を怠った会社や営業は、風向きが変わった途端に風邪を引く。
それどころか、命にかかわる病に冒される。

多くの企業が市場でぶつかりあう。
そして、シェアや地位が大きく動くのは不況期だ。
その意味で、勝ち残りを目指す企業にとり、競争原理が強く働く不況期は待ち望んだチャンスを迎えたことになる。
顧客を奪い、売り上げを伸ばすなら、ライバルの体力を一気に奪える。
となると、容易に相手を飲み込めるが、その前に相手がつぶれるかもしれない。

景気が後退局面に差しかかり、しかも劇的な人口減少が目前に迫る。
世の中に淘汰や再編の嵐が吹き荒れそうな気配が漂いはじめた。
これまでのやり方の延長線では業績の維持さえ叶わない。
社員の覚醒とトップの打ち手がシビアに問われている。

Copyright ©2008 by Sou Wada

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