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トヨタが新型アルファードを発売する。
渾身のFMC(フルモデルチェンジ)
アルファードは、2002年5月の登場から6年近くが経過した。
この間、ライバルのエルグランドを販売面で圧倒し、トヨタの国内売上におおいに貢献してきた。

夕方、横浜トヨペットあざみ野店のセールス氏にケータイをかけて様子を尋ねると、予約注文は上々とのこと。
電話の向こうで声が弾んでいた。
新車市場は縮小続き、散々である。

彼自身が初代アルファードに乗り、現行エルグランドを手放した私に奨めてくれた。
かなり説得力がある。
私は、クルマは生活の道具くらいにしか考えておらず、そこに特別な意味を見出せない。
とはいえ、デザインが気に食わない車種はさすがに買わない。
よりによってもっとも嫌いなアルファードのオーナーになろうとは…。
セールス氏を買ったのかなぁ。
3000MS。
大型1BOXとしては走りがきびきびしていた。車体の重さを感じさせない。
また、これまでシートは本革しか知らなかったが、カンターラが新鮮だった。
値段が高ければいいというものでない。
素材に対する認識が変わるきっかけとなった。
結局、彼から8年で4台を購入している。

私みたいな初心者には、ラージクラスミニバンがとても運転しやすい。
「こんな大きいクルマは絶対に運転しない」と言っていた、やはり初心者の妻もエルグランドを操って拍子抜けしたようだ。
後ろのクルマに申し訳ないが、何よりマイペースで走れる。せかされる心配がない。
また、アイポイントが高く、先を見通せる。走っていてゆとりが持てる。
さらに、取り回しがいいというか、ラク。何せ「箱」なので…。バックモニターがついていたことも関係しているか。前方のコーナーセンサーはなくても大丈夫。
加えて、高速走行の安心感が大きい。とくに現行エルグランドの最上級グレードは最高に気持ちがいい、夢に見るほど…。

運転がヘタな私は正直なところ、エルグランドやアルファード以外は怖い。小さくて低いクルマに乗れなくなる。
私としては、女性にお奨め。
帰省や家族旅行など、ロングドライブでご主人と運転を交代できるだろう。
これも楽しみの一つ。

電話を切る直前、セールス氏が「私も新型アルファードを予約しています」と言った。
私は吹き出しそうになった。
運転が上手な人でもラージクラスミニバンは結構クセになるのだ。
彼のアルファードへの思い入れは並々ならぬものがある。

私は、「ネッツ店のヴェルファイアのほうが精悍ですね」とからかってみた。
ちなみにヴェルファイアはアルファードの兄弟車で、新たに格闘家のような名前が与えられた(由来は分からない)。
フロントマスクも印象が異なる。
「いや、雑誌などで見るとあちらがかっこよさそうですが、実車ならば断然こちらです」。
即座に答えた。
私はまた吹き出しそうになった。
トヨペット店の営業がアルファードよりヴェルファイアのほうを誉めるはずがない。
なお、兄弟車の差別化が明確なほど、身内の値引き競争をいくらか緩和することができる。
トヨタも利益確保に必死なのだ。
私は3人家族になってしまったのでアルファードは買わないが、一度あくまで個人的に彼のクルマに乗せてもらおう。
相手がOKと言ってくれれば…。

                      ◇

今後のアルファードの売れ行きやいかに?
私は微妙だと思う。
もちろん、トヨタのことだからそれなりの数字を挙げることは間違いない。

しかし、初代アルファードは日本経済がバブル後のどん底を脱しかけた時期に登場した。
追い風に乗れたわけである。
それと比べ、2代目は景気の減速懸念が高まるなかでの発売である。
まして、原油高騰を受け、ガソリン価格が跳ね上がっている。天井が見えない。
向かい風にあらがうことになる。

いまや横綱の風格を身につけたアルファードは、エルグランドに肩透かしで勝つのではプライドが許さないのだろう。
ライバルに真っ向からぶつけるよう、排気量を3000から3500に拡大した(いずれもハイオク仕様)。
これが販売にどう響くか。
2400クラスは変化なし。
そう、エンジンはエスティマと同じ構成で、エスティマから譲り受けた。

万一、ガソリンが2百円に達したら…。
購入に当たり、慎重になって当然である。
燃費が改善されたとはいえ、大都市での街乗りの機会が多い人は覚悟というか諦めが必要だ。

Copyright ©2008 by Sou Wada

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