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快進撃を続けてきた日本の自動車メーカーに、強い逆風が吹きはじめた。
これまで国内市場の不振を補ってきた米国市場で、新車販売がさらに落ち込むかもしれない。
川柳20080514-02
先ごろ表面化したサブプライムローン問題の影響で、消費者マインドは冷え切っている。
それに加え、原材料価格の高騰などで、新車価格を引き上げざるをえない。
となると、販売台数の減少に拍車がかかる。
日本の自動車メーカーは大きな収益源を失うことになる。

BRICsが頼りだが、こちらは貧富の格差が極端。
新興市場に狙いを定めた常識外れの「超低価格車」の開発競争が勃発している。
圧倒的なボリュームゾーンを取り込もうとすれば、2輪車に毛の生えた程度の値段まで下げなくてはならない。
日本の自動車メーカーが対応するのはそれほど容易でない。

今後、クルマにおいても価格破壊の流れが一気に加速しそうな気配がある。
傍観は、世界市場でのシェアを諦めるに等しい。
上位メーカーは高をくくっていられないのでないか。
超低価格車を制したところが劇的に順位を上げる。

とくに勝ちっ放しだったトヨタがどう手を打ってくるか、私は注目している。
富裕層を対象としたレクサスに入れ込んでいるだけに、出方が興味深い。
奥田碩が社長を退き、その貯金がそろそろ底を突いてくる頃合いである。

Copyright ©2008 by Sou Wada

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