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日本はこのまま悪いインフレに突入するのだろか。
新聞の見出しは連日、それを予感させるものばかり。
悪いインフレとは、物価上昇と不景気が同時に起こること。
あるいは、物価上昇により不景気がもたらされること。
モノの値段がどんどん上がり、私たちの所得がまったく上がらない状態である。
勤労者世帯なら、給料が伸びない。
したがって、毎月、毎月、生活を切り詰めていくしかない。
切り詰める余地があるうちはよいが、それがなくなると生活が壊れる。

バブル崩壊後のどん底期は確かに大変だった。
しかし、デフレで救われた一面があった。
この先、不景気に見舞われると、もっとひどい状態に陥るのでないか。
そんな不安がよぎる。
私たちは「生活防衛」に走らざるをえない。

消費者が財布のヒモを締めるので、サービスを含めた商品が売れなくなる。
まず、不要不急の支出を絶つ。
クルマや外食、家具や衣料品などが先延ばしされる。宝飾品やエステなどの贅沢も…。
また、週末や祝日のまとめ買いを見直す。
郊外型量販店が敬遠される。
消費の節約志向が鮮明に…。

今回の物価上昇は、日本がその大半を海外に依存する資源の高騰により引き起こされた。
企業物価の上昇が経営努力で吸収できなくなったとき、消費者物価の上昇として一気に表面化する。
とくに原材料であり燃料である原油の高騰は、経済活動のすべてに波及する。
身の回りでいえば、ガソリンのみならず、日用品や食料品、さらに光熱費や水道代まで…。
生活必需品が軒並み値上がりし、家計が圧迫されている。
妻が買い物に行くたびに高くなっていると嘆いていた。

この先、国内景気が激しいインフレをともないながら急速に冷え込むシナリオが現実味を帯びる。
これで、売り手優位で推移してきた労働市場まで引きずられるようだと、日本経済は真っ逆さまに坂を転げ落ちる。
「家族の食べ物を確保しなくては…」。
ちょっとした野菜や果物くらいは“自給自足”を考えなければならない時期が迫っている?

私は、資源ナショナリズムや食糧安保の嵐が吹き荒れないことを祈る。
それとも、新興国に代わり、資源国や農産国が世界経済を引っ張ってくれるのだろうか。

Copyright ©2008 by Sou Wada

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