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中小企業、まして零細企業は赤字決算というわけにいかない。
ここに社長の苦悩がある。
赤字とは、収入より支出が多い状態に陥ること。つまり、経費が売り上げを上回る。
会社を動かすと、そして会社を続けていても、決して珍しいことでない。

とはいえ、それをそのまま税務署に申告する社長は少ないのでは?
実は、決算書が赤字では、金融機関から相手にされない。不動産などの担保を持っていれば別だが、資金繰りが苦しくなっても融資を受けられない。
会社がつぶれてしまう。
したがって、いけないことと思いつつ、社長は決算書を黒字にする。

やり方は2つある。
一つは、収入を増やす。
黒字になるまで、架空の請求書をつくるのだ。
大半の社長はオーナーなので、株主に損害は及ばない。
だが、これはれっきとした犯罪である。
また、売り上げの水増しは面倒臭い。

もう一つは、支出を減らす。
黒字になるまで、実際の領収書を捨てるのだ。
これも犯罪かもしれない。
だが、先のやり方ほど悪質でない。
また、経費の封じ込めはたやすい。
これにより赤字を黒字に変えて税金を払うのだから、税務署も知らん振りをしてくれる。
ありがたい。


さて、消した会社の経費はどうなる?
社長が個人の財布から出したことになる。
しかし、先日のブログ「社長の給料…起業の現実」で述べたように、大半は給料をろくに取れない。
幸い、社長の給料は額面だけは立派である。
会社で低利の事業資金は借りられないが、個人で高利の生活費などは借りられる。
これがどんどん膨らむ。

                       ◇

社長の札入れにカードが何枚も入っていた?
それはローン用だったりする。

私からあなたへ質問―。
「その社長の首はちゃんと回っていましたか」。

Copyright ©2008 by Sou Wada