今週は忘年会の山場であり、あす金曜日が最大のピーク。
都心の盛り場は猛烈な人出だろう。
と思っていたら、今年はそれほどでもないらしい。
真っ逆さまの景気降下が書き入れ時の飲食店やタクシーを直撃した格好。
二次会もなしにお開き、さっさと電車で帰宅。
となると、カラオケボックスも盛り上がらない。
タクシーと間接競合のカプセルホテルやビジネスホテルも冴えない。

日本は3年ほどのミニバブルが弾けた。
高級クラブが集まる銀座などはとくに閑散としているのでないか。
金融・不動産・IT業界の成功者が大きなカネを落としてきたが、彼らが不況の影響をもっとも受けた。
川柳20081217-01私の地元、新横浜はどうだろう?
長らく「クラブマナ」1軒の時代が続いたが、やがて「クラブ夢」や「食遊館ビル」ができ、ここ数年で数十軒に急増。いまは百軒を超えている可能性もある。生き残り競争は熾烈。
私は数年前に酒をやめた(ただし、顧客との会食や仲間内のパーティはおつきあい程度)。

私は先週、紀尾井町の都市ホテルに泊まっていた。
高層階から見渡す赤坂方面は、師走の深夜だというのに空車だらけ。
かつての大阪では3列だったが、東京でも2列で幹線道路をふさいでいた。
「私は十年以上この仕事をやっていますけれど、こんなにひどいのは初めてです」。
虎ノ門で乗り込んだタクシーの運転者が深いため息をついた。
年明け、リストラが加速するようだと、この業界に人がどっと流れ込む。さらに大変に…。

そういえば、巨大な観光バスを何台か連ねて乗り込んでくる外国人観光客が激減した。
私は一時、都市ホテルのロビーが彼らに占拠されるのでないかと、本気で心配したほど。
実は、マナーを知らない人も多く、眉をひそめていた。
世界同時不況と円高のWパンチが効いたようだ。
宿泊料金の値崩れが止まらない。
クラスを問わず、都心のホテルは明らかに過剰なので淘汰が進む。
国内のみならず、世界的な再編劇が起こるか。

Copyright ©2008 by Sou Wada

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