私が夢中になった数少ないアメリカのテレビドラマ、刑事コロンボ。
おんぼろのクルマからよれよれのレインコートをまとったコロンボが安い葉巻をくゆらしながら姿を現す。
名推理の始まりだ。
ロサンゼルス市警察殺人課に属する風采の上がらない一警部補が、完全犯罪を目論んだ知能犯を追い詰めていく過程が実にユーモラスに描かれていた。
それだけでなく、犯人の内面にも迫った人間ドラマ。
日本でも多くの視聴者を獲得した。

さて、そのコロンボ役を演じたピーター・フォークがアルツハイマー病にかかっていたことが分かった。81歳。
川柳20081217-02症状はかなり進行しているようだ。
彼抜きに、刑事コロンボのあそこまでのヒットはなかったのでないか。
私は俳優ピーター・フォークもさることながら、主役コロンボ警部補の大ファンだったので、とてもさみしい。

私は57歳。
おやじが頭の衰えはじめたのが55歳頃。
すでにその年齢を過ぎている。
おやじは自分がボケてしまうことをもっとも恐れていた。
親が深夜に国道8号を徘徊して事故死した。
いまは施設暮らし。
私と妹のことはまったく分からず、おふくろが亡くなったことさえ知らない。
私はおやじにそっくりなので、アルツハイマーの発症の恐怖が頭から離れない。
いつ来ても不思議でない。

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