今回の景気後退は、まさに「経済災害」「津波不況」と呼んでいいほど、広範囲かつ急速、いや瞬時だった。
何せ世界を見回してもいい地域がない。
また日本を眺めてもいい業種がない。
壊滅!
しかも景気悪化が本格化するのは年明け、年度明けだから、きわめて深刻である。
4月が怖い。
企業も個人もかつて経験したことのない過酷なサバイバル競争に巻き込まれていくのだろう。

は営業分野の経営コンサルタント経営再建屋として各地の企業に伺い、指導を行ってきた。
2003年頃から社長や営業幹部は表情が明るくなり、2005年頃から自信に満ちてきた。
しかし、は強い違和感を持っていた。
彼らは勘違いしている!
そこで、「いまは単に追い風が吹いているにすぎない。それがやめばすぐに地獄に戻る」
社長セミナーではそう繰り返し訴えてきた。
ところが、本気で取り合ってくれる経営トップはほどんどいなかった。

結局、が案じたとおりの展開になった。
受注低下、販売不振、リストラ、倒産、再編…。
景気のいいときにしか通用しない経営や営業のやり方を行ってきたところが、景気が悪くなって困っているにすぎない
それがいま。

とはいえ、不況の到来は確信していたものの、その規模と速度は想定した範囲をはるかに超えた。
とくに後者。
3年間で現在の水準まで落ち込むなら分かるが、9月半ば以降わずか3カ月。
「経済災害」「津波不況」と呼ぶゆえん。
余力の乏しい企業は危機的な経営状態に置かれている。
社長は新年を迎えられるか祈るような気持ちだろう。

1月、2月は業績の下方修正のラッシュ。
輸出、とくに北米市場への依存度の高い製造業が大赤字に転落する。
また、そうした大手メーカーへの依存度の高い部品メーカーがやっていけない。
私の地元の近くで言えば、川崎市や大田区の下請けの町工場は仕事がなくなりかねない。

                       ◇

少し先の話になるが…。
私は経営コンサルタントして、名古屋と大阪で社長や取締役など経営トップを対象にした講演会を行う。
主催はいずれも三菱UFJリサーチ&コンサルティング。日本最大の三菱東京UFJ銀行グループのシンクタンク。
年明け2月は景気が厳冬状態のはず。
受注低下、販売不振は一段と深刻化していよう。
演題は「営業強化・収益向上・不況克服、12の鉄則」
テーマは「景気に左右されない営業の構築」。
悩める社長は、営業見直し・テコ入れのヒントがかならず得られるので、ご参加いただきたい。

ちなみに、は年末年始休暇を返上し、都心のホテルで「個別経営相談」に応じる。
大晦日と三箇日も休まない。事前予約制
どうか経営革新・再生を果たしていただきたい。

Copyright ©2008 by Sou Wada

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