再建屋雑記帳0600私は昨秋からMBA「営業実践論」のインターネット授業を受け持っている。
十余年にわたり公開セミナー企業研修などで営業関係者に指導してきたセオリーとノウハウを振り返り、ブラッシュアップする最高の機会をいただいた。
深く感謝している。
コンテンツの体系化が進み、完成度も高まった。
再建屋雑記帳0601こうしたきっかけと厳しい締め切りがないと、忙しさに埋もれて永久に果たせない。

「実践営業論」は全15時限。
毎週1時限のペースで収録を行っているが、その下準備は当初予想したよりずっと大変だった。
再建屋雑記帳0602相当な覚悟はできていたつもりだったが…。
膨大な手間がかかっている(間もなく終了)。
しかし、これにより私が手にする報酬はわずかである。恥ずかしくて明かせない金額。
誤解しないでほしい。
「安い」と文句を言いたいのでない。

私は営業分野経営コンサルタントという“本職”を持ち、MBAの授業はもともとボランティアのつもりで引き受けた。
これからの日本をリードしていく優秀な方々に、私が培ってきた営業に関する気づき(体験の知恵)を伝えたかった。
経営◇勝ち残りの条件2それはまた、NPO法人営業実践大学の運営などを通じて執念を燃やしてきた「営業の地位の向上」につながると考えた。
社会への恩返し。
才能もカネもない私には、これくらいしかできないのだ。

再建屋雑記帳0603さて、MBAとの関わりのなかで私が感じたのは、大学や大学院、社会人大学院(MBA)などで「教職者」として働く方の経済的な厳しさである。
テレビなどのマスコミで活躍する人はほんの一握りであり、大多数は学生を対象とした授業により生計を立てている。
私は「講師」という身分。
だが、「教授」でさえたいした報酬を得ていないのでは?
「教職者」ではとても食べていけまい。
名誉が彼らの学究生活を支えているのか。
あるいは、社会的な信用が別の利益をもたらすのか。

再建屋雑記帳0604不確かだが、広い意味での「教育産業」が全産業のなかで平均給与がもっとも低いという話を聞かされたことがある。
私も長らく職業人の教育に携わってきたので、驚きはない。
そうなのか…。
儲かっていると勘違いしている人に対し、「カネがほしいと思ったら、この仕事を選んでいない」とよく述べている。
大手企業の研修では、講師より受講者のほうが高所得ということは珍しくない。
とくに社会人大学院では、教授より学生のほうが経済力に富むのでないか。

再建屋ノート4今日、一気に噴出したさまざまな社会問題や経済問題の根底には「教育」の貧困が横たわっている。
学校教育、そして社員教育の惨敗。
日本の国際社会における各種指標の低下が止まらない。日本企業についても同じ。
いつしか先進国から後退国へ。
豊かさを叶えるには教育の再生が急務だ。
そのためには教職者の待遇を大幅に引き上げることも必要になろう。
つまらない講義を行う教授を責めてばかりもいられない。
ときにアルバイトの時給にも満たない。

                          ◇

再建屋雑記帳0605話は変わる。
このところ私は時間の余裕がまったくない。
寝不足の連続で、グロッキー。
視力の極端に衰えた右目がくぼみ、周囲に疲労を表すシワが急に増えた。
年末年始休暇も「実践営業論」のコンテンツ作成のほか、「社長個別経営相談」に追われている。何せ製造業が土砂降り。
わが人生0404言い訳がましいが、きのうのブログ「2009年を占う」はとても出来が悪い。
あちこち、引っかかっている。
書いている自分がよく分かっていない。
私の気休め程度だが、あす若干手直ししたいと思っている。

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