☆☆LESSON2自然食野菜のすすめ
PR企画の愉しみ
◇登場人物
河村 自然食愛好サークル 「はらぺこ会」会長
中沢 自然食愛好サークル 「はらぺこ会」渉外
この章では、好子さんが所属する自然食愛好サークル「はらぺこ会」の創立3周年記念バザーの打ち合せの過程を通じて、PR企画の立て方を学びます。
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創立3周年の決意●記念バザーの準備
サークルの例会に中心メンバーが集まった。
好 子 いよいよ3周年ね。
中 沢 よく続いてきたものね…。
河 村 何よ、二人とも感傷的になっちゃって。バザーまで後1カ月なんだから、しっかりして。
●良き協力者
中 沢 本当にそうね。今回のバザーは契約農家の人達もすごく気合いを入れてくれてるし。きのうなんか、小淵沢の花輪のおじいちゃんに電話したら、「朝一番で卵を届けるから、車を回してくれ」って言われちゃった。
河 村 まぁ、花輪さん、卵を出してくださるの?
中 沢 そうなのよ。「卵だけは地元で食べさせる。県外には出さん」なんて言ってたのに…。3周年だってこと覚えててくれていて。

河 村 私達も期待に応えなきゃ。6月14日ね。
●会場の押え
中 沢 ところで好子さん、会場の方は?
好 子 中央公民館小ホール、OKよ。
河 村 キッチンも大丈夫?
好 子 もちろん。つい最近、厨房の什器を入れ換えたそうだから、結構ちゃんとしたメニューがつくれるわよ。
会員を増やそう●PRの必要性
河 村 ところで、そろそろまた会員募集かけない、大々的に。
中 沢 確かに今の状況のままだと野菜の購入量が少ないと思う。
それに会員が少ないと、一人ひとりの会費負担がふくらんで大変だし…。
●解決すべき問題点
中 沢 価格を少しでも下げなきゃね。
好 子 それに会員もこの団地内に限られてるし。もうちょっと広く人を集めたいわね。
中 沢 我々のようなスタッフ会員を大幅に増やすのは無理としても、野菜を買ってくれる共同購入会員は早急に増やしましょうよ。
河 村 去年の仕入れはだいたい週1回のペースだったけど、今年の冬野菜からは週2回くらいにしたいわね。
好 子 それに試食パーティをもっと開きましょうよ。
中 沢 それ、いいアイデアね。実際に試食してもらえば、自然食野菜の良さが分かってもらえるし、そのなかから会員になる人がきっと出てくると思うわ。
本物の良さを伝えたい●キャッチフレーズ
河 村 じゃ、今回のバザーは、会員募集を兼ねてPR的なイベントもやりましょう。キャッチフレーズは「明るくかし
こい食生活を!」なんてどうかしら。
中 沢 それ、いいじゃない。自然食の明るくてかしこい面をもっと知ってもらう…。
●イメージの向上
好 子 ほら、よく「自然食サークルの人はダサい」みたいな偏見を持ってる人がいるじゃない? そういう人の意識を変えさせるようなイベントをやらなきゃ。
●体験の促進
好 子 そうねぇ。一度は食べてもらいたいわよね。
●啓蒙の大切さ
河 村 それから、啓蒙っていうとおおげさだけど、自然食の良さを分かってもらうことが大事だと思うの。例えば、栄養価がどれだけ違うとか、体にどれだけいいとか…。
中 沢 この活動の将来のためにも、そういうことを正しく理解してくれる人のなかから、いい会員を集めたいわ。
好 子 じゃ、PR活動は「イメージ向上」「啓蒙」「体験」の3方向ということね。
2つのプロモーション●誰にPRするのか
河 村 PRするんだから、まずターゲットをはっきりさせましょうよ。
中 沢 この辺の奥さん連中じゃ、いけないの?
河 村 一口に奥さんといっても、いろんなタイプの人がいるし。本当に奥さんでいいかどうか…。
好 子 でも、実際に買ってくれるのは奥さん達よね。
河 村 そうだけど、奥さん達以外の、例えばもっと若い10代や20代の人達にもアピールしたいわ。
●イメージターゲット好 子 ねぇ、10代から20代の若い女性達に向けていろいろPRしましょうよ。こういう人達が関心を持って会員になってくれると、会や活動のイメージもぐっとリフレッシュすると思うの。
中 沢 家庭科では教わらない自然食野菜のおいしさ、とかね。
好 子 そうね。実際のターゲットとは別の、イメージづくりのためのターゲットね。
●プロモーションの構造
河 村 じゃ、整理するわね。PR活動の方向性として考えられるのが、イメージ向上と啓蒙と体験の3つ。だけど、体験っていうのは方法の問題だから、実際のプロモーションは啓蒙型とイメージ向上型の2タイプになるわね。
これこそ野菜だ!●ベーシックプロモーション
好 子 そうすると、啓蒙イベントは「自然食野菜の正しい知識の普及」が課題ね。
中 沢 「正しい」ってどういうこと?
好 子 つまり、「これが本来の野菜だ」ってことを伝えるわけ。
農法の紹介とかいろいろあると思うけど、一番大切なことは、自然食野菜が特別なのではなくて、普通に出回ってる野菜の方が特別なんだ、ってことだと思うの。
中 沢 確かに、そこから始めないといけないわね。

●誤解の除去
河 村 それから、「自然食は高くつく」と思ってる人の誤解を解くことも大切よね。医者にかからず、ビタミン剤もいらない健康な生活がどれだけ経済的なものか、しっかり伝えたいわ。
好 子 共同購入することで産直野菜を安く買えますよって、メリットを強調しながらね。
●医者いらず
河 村 そうだ、旦那にビデオカメラを持たせて、長野と山梨の契約農家を回ってくるわ。挨拶がてら。
自然食野菜は美容野菜●キャンペーンプロモーション
中 沢 イメージ向上イベントはどんな方向になるのかしら。
好 子 一言でいえば「新鮮、元気、快活」ってとこかな。
河 村 そうね。それを10代から20代の女性と結び付けて、キーワードを「ビューティ」にしたらどうかしら。
好 子 冴えてるじゃない。
●イメージづくり1
中 沢 だったら、キャッチフレーズは「自然食野菜は美容野菜」ってとこかしら。
好 子 じゃ、「機能別サラダの試食会」なんてどう?
好 子 そう。ほらよく「何に効く」とか「何に良い」とか、機能別のドリンクがあるじゃない? 「ファイブミニ」とか「オリゴCC」とか…。あれと同じで「肌がきれいになるサラダ」や「無理なくスリムになるサラダ」を開発して試食してもらうの。どう?
河 村 いいと思うんだけど、専門家を監修に付けなきゃね。
好 子 大丈夫。友達に栄養士がいるから、彼女に頼むわ。
●イメージづくり2
中 沢 ついでにエステティシャンを呼んで、野菜パックの紹介とか、天然ハーブ化粧品の販売もやりましょうよ。
河 村 だんだん面白くなってきたわね。
ふくらむ期待●美容教室担当
好 子 それじゃ、美容教室の方は中沢さんに引き受けてもらっていいのかしら。
中 沢 いいわよ。私の通ってるところで相談してみる。インストラクターにぴったりの人がいるわ。
好 子 まぁ、あなたエステに通っているの?
中 沢 先月からね。

●サラダ担当
河 村 ところで、好子さんはサラダ担当でいいのかしら。
好 子 えぇ、友達にすぐ連絡をとって、機能別サラダの開発に取りかかるわ。
河 村 「開発」なんて、まるで製薬会社みたい。ユニークなメニューが期待できそうね。
●ビデオ担当
河 村 大丈夫。私と旦那で行ってくるから。
中 沢 え、本当にわざわざ長野まで行ってくれるの?
河 村 温泉に入りに行くと思えばたいした距離でもないし。小淵沢の花輪さんのところで1泊させてもらおうかと思ってるの。
中 沢 泊めてくれるの?
河 村 花輪さんの本業は民宿だもの、大丈夫よ。
あとは実行あるのみ●パネルの制作
好 子 ねぇ。パネルとかビラは誰の担当になるのかしら?
中 沢 パネルをつくるって、結構大変な作業よね。
河 村 それは例会で集まった時にみんなでやりましょうよ。資料とかの調べものも手分けして…。
好 子 見栄えも重要になるわね。いろんなデータを整理して、自然食野菜の良さを印象的にアピールしたいわ。
●告知ツールの制作
好 子 えっ!
河 村 案内ポスターをつくって、団地の掲示板とかに貼らなきゃいけないわ。お願い、好子さん。
好 子 それも私の担当?
中 沢 ほかに誰ができるっていうの。
●材料の調達
河 村 ところで、これだけのものをつくるには、かなり材料がいるわね。
好 子 基本的に必要なのは、マーカーとかの書く道具。パネル用の板紙やポスター用の模造紙。糊と刷毛もいるわね。できれば奮発して、インレタとパントンもほしいわ。
河 村 そんなに…。買物するだけでも大変そうね。
中 沢 じゃ、私のクルマで一緒に行きましょ。
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次回は商品企画書。
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