私は山口県光市から戻った。
「ひかり」と読む。
実は、山口県は九州へ渡る途中で数え切れないほど通っているが、降りたのは初めて。
これまでに新山口駅の近くで幾度か研修を行ったが、それは社員が講師を務めた。

山陽新幹線に乗った方なら分かると思うが、トンネル区間が非常に多い。
とくに広島を過ぎて小倉に着くまでの印象が、私について言えば薄い(地元の方、ごめんなさい)。
もうすぐ九州という気持ちが強くなり、山口県に関心が向かいにくいのかもしれない。

さて、水曜日に広島まで「のぞみ」、そして徳山まで「こだま」、さらに光まで在来線(山陽本線)で行く。
光は逆方向に戻り、3駅目。
人口が5万5千人の静かな小都市。
母子殺害事件を真っ先に思い浮かべる方もいるだろう。
地元にとっても不幸な出来事だった。

さて、私は九州生産性本部から研修の仕事をいただき、駅からクルマで20分弱の「かんぽの宿光」に宿泊した。
部屋から瀬戸内海とそこに浮かぶ島々が臨めるリゾートホテルである。
1日目は曇天、2日目は外食で見逃したが、落陽が美しいそうだ。
たまたまなのか気温が高かった。
また、海の光を映し出すせいか、空が明るい。
仕事で訪れたとはいえ、温暖な気候と海の眺望で心が癒された。
晴天だと、四国は見える?

ところで、フロントとレストランの方が丁寧というか親切というか、驚いた。
私はヘビースモーカーのくせに、タスポを持っていない。
売店の方が自販機の扉を進んで開けてくれた。

かんぽの宿は長らく大幅赤字を出し、一括売却が焦点になっている。
噂では光も赤字らしいが、ホテルをよくして客を増やそうとする従業員の気持ちがひしひしと伝わってきた。
夕食の会席、朝食のバイキングは品数も味もそれなり。
価格を考えると、かなりの満足を得られるはず。
スポーツランドも併設されており、家族連れなどに最適。
私は頑張れと言いたくなった。

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