人手と人材、この差は大きい。作業をこなす「人手」は、好不況の波により需要が極端に変動する。
こう言うと単純な肉体労働の従事者を思い浮かべる人がいるかもしれないが、ホワイトカラーも例外でない。
労働時間の大半が案外、習慣性の作業で占められている。人手は、猫の手も借りたい好況期が去るとリストラの対象となり、真っ先に職場を追われる。
そう、代替が利く作業に甘んじるかぎり、自分と家族の生活を守ることはできない。
いかに働くべきか、職能の養成とキャリアの形成という観点から、一人ひとりが真剣に考えなくてはならない。「ジェットコースター経済」の時代に突入したのだから…。
かたや、仕事を行える「人材」は、好不況の波に関わらず需要が根強く存在する。
好況期は当然として、不況期はより切実に求められる。
難局を乗り切るには、やみくもな頑張りでなく、確かな知恵が欠かせない。人材はいつの時代も不足している。
ならば、職業人生を悠々と楽しむことができる。
作業と仕事の違いは、労働時間における「考える」要素の大小に尽きる。
量に加え、「質」が大事。
年齢に応じ、経験に応じ、地位に応じ、仕事の比重が高まっていく働き方をしなければならない。なお、「考える」とは、自分ができない仕事に取り組むことである。
したがって、習慣性の作業にならない。
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格差問題の根っこに横たわるのは、人手と人材の違い。
会社が悪い、政治が悪い、社会が悪いと嘆く前に、自らの働き方を顧みて改めなくては、貧困から永久に抜け出すことはできない。もし、働き方を変えずに豊かさを得るなどという魔法があるなら、私が教えてもらいたい。
職業人生とは、己の市場価値向上への絶えざる挑戦である。
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