販売の減少や受注の低下を報道する新聞の落ち込みが止まらない。
地方紙、ブロック紙、全国紙…。
経営教本0417どれも部数を減らし、さらに広告を失う。
収益の2本柱が揺らぎ、余力が乏しい。
3年、5年、10年で、多くの新聞が廃刊へ追い込まれる?
それもこれも慢心から、環境変化への対応を怠ったから。
私は、新聞は社会・経済・暮らしの先行きをもっとも見通せなかった業界の一つだと思う。

新聞は宅配制度を編み出した。
いまでいうビジネスモデル。
経営教本0418これが販売部数を大きく押し上げたことは間違いない。
しかし、多くの場合、成功要因は時代が変わった途端に経営の足を引っ張る。
ときに倒産原因に…。
「紙」にしがみ付くために宅配制度を守ろうとするとき、新聞社に未来はない。
はたして、どこが真っ先にビジネスモデルを陳腐化するのだろう?
彼らの知力と勇気が問われている。

私は古臭い人間なので、新聞は取らなければならない、読まなければならない(実際は見るくらいだが…)という強迫観念を捨て切れない。
経営教本0419ところが、2月から体調を崩して新聞に触れられなくなったのをきっかけに、2カ月ほど意図的に離れてみた。
もともと新聞の購読は目的でなく手段にすぎない。
情報の入手(最終的には利用だが…)が目的である。
メディアが多様化するなかで、私は取り立てた不便を感じていない。

聖域なき改革に踏み切った新聞社のほかはすべて消える。

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