きのう、私が「アゴリア」に登録していることを書いた。
それが、大前研一(私は確立したブランドに「さん」をつけない)の率いるMBAで学ぶ人たちが中心となっているSNSだと知ったのは、ずっと後になってから。

わが人生0441私は、社会人大学院で学ぶ人たちに尊敬の念を抱いている。
仕事に携わりながらという姿勢が凄い。
そうでない人についても、仕事に就いた後で中断し、学習に取り組むという姿勢が凄い。
怠惰な自分にはとてもマネできない。
企業を、経済を、日本を、すでに引っ張っているか、これから引っ張っていく人材が集う。

わが人生0442さて、先だってアゴリアで“友だち”の申請が寄せられた。
それが大正生まれの、80歳を超えた人生の大先輩。
アルツハイマーで家族さえ分からなくなってしまった親父と5歳ほどしか違わない。
私の膨大なブログなどにきちんと目を通してくださったようで、読むスピードが速くなければ叶わない。

私は大先輩のブログをいくつか拝見した。
しっかりとした内容と文章だが、書くスピードが速いことが伝わってくる。
いつも頭を鍛えている証拠!
読むのも書くのも極端にのろい私と正反対である。

わが人生0443メッセージによれば、日本の将来に思いを寄せ、さまざまな社会活動に目を向けておられるとのこと。
政局ばかりでなく、とくに教育問題、なかでも次世代のリーダーのMBAでの研鑽に関心をお持ちのようだ。
私はヒヨコだが、同感。
MBAには最高の人材が集まっており、日本経済のあすは彼らにかかっている。
非常に気がかり。

私が何よりも驚いたのは、ご高齢にもかかわらず読書や受講などを通じて猛勉強を続けておられること。
プロフィールに学習履歴のごく一部が記されていたが、その質と量に圧倒された。
私は向上意欲が強いつもりだが、向学心が薄い。勉強が大の苦手で、読書がまったくダメ。

わが人生0444私は若い頃、社会のどこにも居場所を見つけられなかった。
自分の意思でなく、結果としてドロップアウトした。
となると、自分で居場所をつくっていくしかない。
食っていくのが先決なので、働き場所と呼んでもよい。
フリーランスの走りだった。
会社に務めた経験がないので、だれからも教わったことがない。
目の前の仕事をしゃにむにこなし、生活費に変えていった。

わが人生0445私は、当初は食べるのに精一杯で、そしていくらか軌道に乗ってからは多忙で、本をほとんど読めなかった。
年中無休、起きている時間はすべて働いていた。

やがて文字を追うことが億劫になり、さらに本を読まなくなる。
同時に、何もかも自力で考えることに喜びを感じるようになった。
また、現職のコンサルタントになり、教わることにより考える力を衰えさせた人と多く接した。
ついに本をまったく読まなくった。

わが人生0447しかし・・・。
職業人生に夕暮れが迫っているというのに、私は5合目にも達していない。
いや2合目辺りで道に迷っているのかもしれない。
頂上にたどり着くのはムリとしても、せめて8合目に差しかかっていれば、澄んだ眺望が開けてくるだろうに…。

私は思う。
わずかでも本から学んでいたら、これほどの試行錯誤は避けられたのでないか。
半分の歳月で、現在の地点に立っていられた?

遠回り、滑りっ放しの職業人生である。

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