明日へのヒント 秋元康先日のブログ「痴漢と痴女、満員電車の被害と冤罪」に、以下の件(くだり)がある。
過去、満員電車で年配の女性に凄い目つきで睨まれたことがある。
まったくもって不愉快だった。
「好きでくっついているわけじゃない」と言ってやりたかった。

読者からコメントが寄せられた。
その方の父君が似たようなケースで若い女性に対し、「お嬢さん、鏡をご覧になったことはありますか?」と返したとか。

月刊トップセミナーそれにしてもきつい言葉。
よほど腹に据えかねたのだろう。
気持ちは分からないわけでないが、非常に危険。
これが引き金となって相手の感情を爆発させたら、痴漢に仕立てられた可能性がある。

私は喉元まで出かかったが、言葉を飲み込んだ。
もともと短気なのに、冷静な考えが働いた。

痴漢行為は、それを働く男がいて、それを受ける女性がいて成り立つ。
それが犯罪事件になるのは、女性が男を突き出したとき。
ゆえに、泣き寝入りはどれほどか。

同時に、痴漢行為を働いたかどうかでなく、男が女性に突き出されたとき、犯罪事件になる。
それを受けたと感じた女性の証言がすべてだから。
冤罪でも、男はどうにもできず、圧倒的に不利だった。

社員教育DVD2最高裁が下した判断は、こうした事件の行方に少なからず影響を与える。
何よりも被害者の主張や言い分が正しいことを前提にした取り調べのありようが変わるかもしれない。
とはいえ、災難に巻き込まれたくなければ、男は自己防衛に努めるべき。
それが女性への優しさでは…。

また、こうした潮流の転換につけ込む者も出てくるはずで、男以上に不愉快な経験を味わうことの多い女性はとても複雑な心境だろう。

                       ◇

大昔、私が満員電車から吐き出されるようにしてホームに降りたら、若い女性が行く手に回り込んできた。
「ごめんなさい。肩のところに口紅をつけちゃって…」。
みずほ総合研究所(東京)おっ、キスマーク。見事、完璧。
彼女は唇を真っ赤に塗っていた。
言わなきゃ分からないのに、と思った。
「きょうはツキがありそう」。
せめてクリーニング代を払わせてほしいとの申し出を遮った。

再建屋ノート33年程前、通勤事情に疎い私は最寄りのセンター北駅で「女性専用車両」に乗り込んでしまった。
以前はなかったのでは?
近くの中年の女性が教えてくれた。
ただし、横浜市営地下鉄はそれほど混雑がひどくない。
焦った私が隣の車両へ移ろうとしたら、「次の駅でいいんじゃないですか」。
周りからかすかな笑いが漏れた。
私はこの言葉にとても救われた。

みずほ総合研究所(大阪)…通勤電車は社会の縮図。
殺人的な混雑では、いろんなことが起こる。
だからこそ、人を思いやる心が欠かせない。
でなくては、毎日が地獄になる。

Copyright (c)2009 by Sou Wada

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