私は長らくフリーランスのプランナー、そしてコンサルタントとして働いてきた。
この間、心の底から凄いと感じた経営者などと巡り合った。
しかし、私は仕事上のつきあいに留め、“縁”の領域に踏み込まなかった。
ゆえに、人生の転機となっていない。

自分が学ぶべきことがあるのは分かっていたが、自分がつらくなることが目に見えていたので、ずっと逃げてきたのだ。
相手が拒んだわけでもないのに…。
勉強はともかく仕事はかなり頑張ってきた私が、この程度で終わりかけている最大の理由は、学ぶべき人から学んでこなかった。
これに尽きる。
人は、努力した気分がほしくて頑張ったりする。

「明日へのヒント」で取りあげたのは著名人であり、私がじかに接することはない。
仮に周囲にいるとして、私が避けて通ったに違いない人を選んだ。
つまり、私が学ぶべき人である。
原稿をまとめていて、とても苦しかった。
彼らの言葉や生き様に打ちのめされた。
私は人生の夕暮れに差しかかり、自分の頭と手を動かし、せめて紙の上でも彼らの一端に触れてみようと腹を括ったのだった。

「講演TV・賢人編」の収録では、著名人の偉大な人生や足跡(そくせき)に飲み込まれないよう、気合いを入れた。
私が彼らに則して述べている事柄は、真っ先に不甲斐ない自分自身に跳ね返ってくる。
その意味で、己への問いかけであり、己へのエールである。
この辺りの事情は、私の講演やブログについてもまったく同様。

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なお、本日のテーマについて、もう少し詳しく、あるいはもう少し掘り下げて語っている。



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講演TV(賢人編)
明日へのヒント2
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これは、和田創「講演TV・賢人編」シリーズへの認識を深めていただくために述べたものである。

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