ところで、労働における仕事の比重を一気に高めることはできない。
なぜなら、「頭は筋肉」だから。
余談だが、私はこれを和田創学説と称している。
これまであまり使ったことのない人が急に、しかも激しく頭を動かそうとすれば“筋肉痛”になる。
いや、筋肉断裂さえ起こしかねない。
となると、職業人生は中休み。
焦らない、焦らない…。

では、どうしたらよいか?
答は簡単。
愛用の手帳にその日の「仕事」の時間を“分単位”で書き込む。
大雑把で構わない。
ただし、自信を持って頭を使ったと言えるものに限る。
自己実現への希求が突出して強い人は、できないことに取り組んだ時間に絞ったほうがよい。
会社を退く前、あるいは眠りに就く前、一番目立つ日付の横に記す。

初めのうちは悲しいほどわずかな時間かもしれない。
人により、何日も「0分」。
ということは、いままでだって0分。
これが分かるだけでも格段の進歩である。
そして、“月単位”で折れ線グラフにする。
“週単位”でもよいが、それは職能開発をよほど急ぐ場合。
折れ線グラフが徐々に右肩上がりになり、励みが得られる。
自分の成長が一目瞭然である。

これを1年も続ければ、あなたは作業から仕事へ軸足を移している。
さらに3年も続ければ、あなたは“別人”に生まれ変わっている。
人手から人材へ、なかには人財(人の財)へ。
早耳のスカウト会社があなたを放っておくはずがない。
余談ながら、職業人としての“市場価値”は自分に対するスカウトの質と量で判断せよ。
そして、この市場価値が、非常事態において自分と家族の生活を守ってくれる。

                       ◇

なお、本日のテーマについて、もう少し詳しく、あるいはもう少し掘り下げて語っている。



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講演TV(人生編)
自己実現の極意2
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これは、2008年12月3日(水)の「和田創ブログ」に若干のアレンジを加えたものである。

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