私は人に限らず、何ごとも好き嫌いが極端であり、なるべく言わないようにしている。
再建屋雑記帳0703いったん口にすると、それに自分がさらに縛られることを経験上、知っているからだ。
私の場合、好き嫌いは感じ方に基づいており、後で根拠を付け足していることが多い。
好き嫌いに捉われては人間の幅、人生の幅を狭めてしまう。

先頃、小泉純一郎元首相が政界を引退した。
再建屋雑記帳0704いかなるインタビューにも答えず…。
私は、あまりの素っ気なさに愕然とした。

あえて言うが、私は小泉純一郎が好きである。
いまだに…。
とくに理由はない。

前回の衆議院議員選挙で、私は「自民党をぶっ壊す」という言葉に強く惹かれた。
再建屋雑記帳0705同党が担ってきた戦後政治がどうにもならないほど行き詰まっているのは明白だった。
そうなら、古い自民党を壊さず、日本を建て直せるはずがない、新しい日本をつくれるはずがない。

私は長らく営業の側面から企業の再生に携わってきたが、内部にこうした発言を行い、行動を起こすリーダーが現れないと、それは決して叶わない。
再建屋雑記帳0706解体こそ、再生の出発点!
私の期待はきわめて大きかった。
しかし・・・。

私は、小泉純一郎に泥まみれになってほしかった。
大ナタを振るえば、党内からも野党からも、閣僚からも官僚からも、ときに国民からも凄まじい向かい風を受ける。
再建屋雑記帳0707結果として、失敗を犯すこともあろう。
例えば、行き過ぎの反動、予期せぬ弊害などが出てくる。
それは手当てを怠らなければよい。
日本の再生に身命を賭せなかったか。
潔い身の引き方は本人の美学らしいが、私の願いは肩透かしを食らった。

それとも「自民党をぶっ壊す」発言は、衆院選で勝利を収めるための一世一代のパフォーマンスにすぎなかったのか?
再建屋雑記帳0708多くの旧弊が手つかずで残された。
やはり美学なのか、口をつぐんで語ろうとしない。
はたして胸の内はいかに?

また、国会議員の世襲制限への反応にがっかりした。
私も親だから、子を思う気持ちは分からないでない。
しかし、「進次郎は私よりもしっかりしている」と公言するのなら、一度は長旅に出すべきだった。
再建屋雑記帳0709まだ20代。
親が自慢するような力があれば、かならず立派になって戻ってこられる。

あっけない議員生活の幕引き・・・。
謎に包まれた人物である。
選挙区は異なるが、同じ神奈川県。
私は小泉純一郎が好きなだけに複雑な気持ちである。

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