ポール・ポッツの成功の陰に、妻の存在があった。
彼が「ブリテンズ・ゴット・タレント」で栄冠を勝ち取るまでの半生が、ユーチューブの動画で紹介されている。
日本のテレビ局が番組用にドラマ仕立てにしたもの。

私は、妻の力なくして彼の成功はなかったと確信した。
歌を諦めないよう彼を励ましつづけただけでなく、ぎりぎりの生活を支えた。
この女性と結婚したことが、ポール・ポッツの人生に「奇跡の大逆転」をもたらした。
そういう意味では、彼女とネット上で巡り合い、そこに運命的なものを嗅ぎ分けたポール・ポッツも凄い。

さらに、結婚は始まりにすぎず、大切なのはその後の互いの思いやりと努力だと改めて気づかされる。
「自分は相手に何をしてあげられるか?」。
二人は、結婚の継続にとりもっとも根源的な問いかけを決して忘れなかった。
不遇のどん底でも“絆”が切れない道理である。

よい結婚は、たとえささやかであっても、夫婦にかならず幸せをもたらす。
それは、いわば「結婚力」。
相手に“与える”との決意。
人生をともにする結婚に特有の力だろう。

いまや女性も覚悟と能力があれば、男性と対等に働ける時代になりつつある。
日本でも、社会で活躍する妻を主夫が支えるケースが出てきているようだ。

ところで、“婚活”が注目を集めている。
男女の出会いの場もいろいろ設けられている。
しかし、結婚にたどり着く確率は高くないらしい。
相手から“得る”との思惑が強すぎる?

結婚に限らず、人生、得ようとして得られることはない。
だれもが得たいと望んでいるのだから…。
得ようとして得られるなら、私たちはとっくに幸せや豊かさを手に入れている。

Copyright (c)2009 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!