自民党内から「オンゴール」という反省の弁も飛び出すなか、有権者の投票は地滑りを起こすように民主党へ流れた。
一般に、不景気に陥ると国民の不満は高まり、ときの政権与党に向かいやすい。
二大政党下では、こうした事態が選挙のたびに繰り返されるのか。

これまで政権を手に入れるという悲願のもと、民主党はとりあえず一枚岩になって戦った。
すぐに始めなければならないのは、党内の勢力へポストを割り振るという生臭い作業である。
社民党と国民新党も当てにしている。
この段階で党内が浮き足だったり、ごたついたりするとまずい。

午前1時頃から、各テレビ局に民主党と自民党の議員が顔を揃え、衆院選の総括や政策の議論などを行っている。
当たり前かもしれないが、自民党の議員のほうがしっかりしている。
また、私の気のせいかもしれないが、民主党の議員のほうが憂鬱そうだ。
例えば、製造業への派遣禁止を質されるだけで口ごもる。
表情に戸惑いや怯えが…。
民主党は、閣僚にふさわしい人材を揃えるのが大変。

ところで、それが仕事なのだが、マスコミは民主党を政権与党と見なし、記者会見などで厳しい質問を投げかけはじめた。
新政権は船出前に強風にあおられそう。

Copyright (c)2009 by Sou Wada