デフレが加速している。
総務省によれば、8月の全国消費者物価指数の低下は過去最大になった(1971年以降)。
再建屋雑記帳0815この流れは、食料品や日用品などの生活必需品はもちろん、耐久消費財へ波及している。
どこまで続くのか、私は不安。

一般に、デフレは「物価下落⇒収益圧迫⇒所得減少」を招くとされる。
所得は減っても物価が下がるので、暮らしはそれほど深刻な事態に陥らない。
ただ、経済活動が不活発になるので、「雇用縮小」をもたらしやすい。

デフレの最大の問題は、所得が減っても借金が減らないことである。
日本はずっとデフレ基調なので、長期の住宅ローンを組んだ人はすでに地獄の思いを味わっているはず。
再建屋雑記帳0816月を追ってローン返済が厳しくなる。
真綿で首を絞められる苦しさ。
「買わなければよかった…」。

私が暮らす横浜・港北ニュータウンの大規模団地でも、これまでにどれくらい多くの世帯がひっそりと引っ越していったことか。
再建屋雑記帳0817むろん、住宅ローン破たんである。
21世紀に入り、人気の高い横浜・港北ニュータウンはマンションや戸建ての開発が目白押しだった。
若い世代を中心とした“プチ富裕層”が希望に燃えて大量に移り住んできた。
とくに好況期に勢いで買った人は家計が火の車?

私は思う。
2割程度の頭金で、戸建てでもマンションでも“新築”を買ってはいけない。
再建屋雑記帳0818無謀!
5割近くは入れないと…。
どうしてもというなら、2割で買っていいのは“中古”。
新築は一歩足を踏み入れた途端に中古となり、資産価値がドカンと落ちる。
確かに新築特有の胸のときめきは得られるが、それと引き換えに背負うリスクが余りに大きい。
まして、この先は人口減少が急激に進む。
首都圏でさえ買い手のつかない中古物件だらけ…。
地方都市の住宅街では通りの半分が空き家のままという状態も珍しくない。

私は愚かにも長期の住宅ローンを組んでしまった。
「それくらいの月額なら払えそうだから」。
再建屋雑記帳0819冷静に考えると、まったく理由になっていない。
そのときの雇用や仕事、所得が保証されているわけでない。
マイホームが欲しい気持ちは分かるが、住宅の購入はきわめて慎重にならなくてなるまい。
一生の後悔…。

                       ◇

住宅業界や建設業界など不動産業界が再び苦境に立たされるかもしれない。
また、民主党新政権が箱ものを含め、進行中の公共事業を断固たる姿勢でストップさせている。
再建屋雑記帳0820建設業界に加えて土木業界も崖っぷちまで追い詰められるのだろうか。
体力の乏しい企業のなかには倒産するところも出てくる?

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