今年のノーベル平和賞に、アメリカのバラク・オバマ大統領が選ばれた。
授賞の理由は、核兵器のない世界の実現を呼びかけたこと、国際協調を重視した外交姿勢など。
これといった行動を起こしておらず、また実効を上げていない段階で早すぎないか。
米国大統領の発言は国際社会に対する影響力がきわめて大きいのは分かる。
しかし、それほど称賛に値することなのか、私にはどうもピンと来ない。

オバマ大統領はチェコ・プラハにおいて、世界で核兵器を使った唯一の国としてその廃絶に道義的責任を感じるとの演説を行った。
米国民の多くが原爆投下により第2次世界大戦が終結したと考えており、歴代政権では異例。
もっとも、過去を振り返っての反省や謝罪でなく、今後を見据えた国益や戦略に基づくものらしい。
はたしてオバマ大統領は来月の来日の際に被災地を訪れる?

今回のノーベル平和賞の受賞で、50パーセントくらいまで低下した支持率はかなり盛り返すだろう。

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