いったん持ち直しかけた雇用が冷え込んでいる。
年末、年度末にかけて悪化し、失業率が上昇しそうな気配である。
“危険水域”と指摘する向きもある。
また、年明けに失業予備軍が大量に控える。

再建屋雑記帳0852夏場以降、企業は採用意欲がしぼんだ。
わりと好調な製造業でさえ…。
鳩山内閣の政策を見極めようとの判断も働いているはず。
円高の進行、先進国市場の回復の遅れ、内需の低迷なども背景にある。
デフレは深刻であり、物価下落⇒業績不振⇒所得減少⇒消費低迷という“負の連鎖”が鮮明になってきた。
雇用は下振れリスクが増大している。

確かに、非常時ではセーフティネットの整備が必須だろう。
生活保障と再就職支援が2本柱。
とくに後者が大事であり、その中心施策は「教育」だ。
再建屋雑記帳0853人材としての価値を高めること。
実際、職業訓練校が離職者の駆け込み寺になっている。
年齢層は20代から50代まで幅広い。
しかし、あくまでセーフティネットの色合いが濃く、職業訓練が再就職、ましてステップアップにつながらないのが実情。

このブログで幾度も述べたとおり、雇用問題は雇用創出によってしか本質的な解決を図れない。
この視点を欠いたままセーフティネットを安易に拡充すれば、“ばら撒き”で終わる。
財政危機に瀕する日本は、借金を増やせない。
和田創講演TV社会編「雇用確保の大合唱」はこちら。

基本線は、政治主導で福祉の充実と経済の成長を両立させる中長期戦略を策定して実行していく。
当面について述べれば、仕事をつくる。職場をつくる。
再建屋雑記帳0854そのためには、既存企業の業績をよくする。新規企業の立ち上げを促す。
前者は、このブログ「なぜ景気は悪いのか?」で述べたとおり、大企業なかでも輸出型製造業を元気にする。
為替相場への配慮も当然だ。
円高容認などバカげている。
後者は、すぐに効果が得られるわけでない。
だが、衰退し消滅する分くらいは補わなくてならない。

雇用問題は、時間との戦いになってきた。
来年2月に「雇用調整助成金」が打ち切られる。
この安全弁がなくなり、潜在的な失業者が職場から一斉に放り出される可能性がある。
再建屋雑記帳0855何せ支給対象者は3百万人に迫ろうかという勢いである。
失業率は米国並の10パーセントに近づく?

鳩山内閣の政策は困窮者の救済に偏り、景気の浮揚に弱い。
個人消費を伸ばす内需拡大型という触れ込みだが、計算どおりにいくかはおおいに疑問符が付く。
先行きに経済成長が見えてこない状態で、国民はカネを使わないのでは…。
私は、消費者の節約志向が一段と強まると思う。

無気力な自民党は民主党と鳩山内閣の支持率低下を待つ。

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