私は2週にわたりNHKスペシャル「自動車革命」を見た。
ガソリンから電気へ、クルマが歴史的な転換期を迎える。
第1回目と異なり、第2回目に驚いた。
再建屋雑記帳0891現実がそこまで進んでいることを知り、強烈なショックを受けた。
それは輸出型産業、それも「自動車産業」に依存してきた日本の一大事だった。
今後の凋落は決まり?
私は絶望的な気分…。

自動車産業は、自動車メーカーが頂点に立ち、その下に大手部品メーカー、下請け企業、孫請け町工場が裾野をつくるピラミッド型だ。
全就業人口の8パーセント、5百万人以上が働く。
再建屋雑記帳0892日本の経済を支えているといっても過言でない。
このオバケ産業がかつてない危機に直面している。
当然、雇用も壊れる。所得も減る。
私たちの暮らしが成り立たなくなる日はすぐそこ…。

深刻なのは、無数のクルマ部品メーカーも同じ。
すでに倒産が急増している。
クルマの動力は、ガソリンエンジンから電気モーターへ。
再建屋雑記帳0893電気自動車(EV)は、部品の点数がガソリン自動車の10分の1で済んでしまう。たった1割。
クルマの仕組みが極端に簡素化されるためだ。
しかも、電気部品や電子部品に置き換えられるものが少なくない。
さらに、エンジン回りが高温にならないので、鉄などの金属にこだわらなくてよい。
部品以前に素材自体が抜本的に見直される。
鉄板に覆われたボディを走らせていたことが、やがて笑い話になるのか。

電気自動車では、これまでのクルマ部品メーカーのなかで蚊帳の外に置かれるところが続出する。
再建屋雑記帳0894加えて、中国など新興国が品質面で追いついてきた。
かつてのように「安かろう悪かろう」でない。
日本勢はきわめて厳しい戦いを強いられる。

クルマ部品メーカーには、受注激減どころか受注消滅の嵐が吹き荒れそう。
「座して死を待つわけにいかない…」。
経営トップがそう考え、「脱下請け」の動きが一気に表面化してきた。
再建屋雑記帳0895遅い! 新分野や新市場に打って出るのがあまりに遅い!
自動車市場に依存しきり、危機感が欠落。
どうせ目論見どおりにいかない。
長らく下請け体質に染まっていた企業が、大変という理由で簡単に変われるだろうか。
冷静に眺めると、中小・中堅のクルマ部品メーカーは、営業部隊が確立していないか、営業能力と営業技術が貧弱である。
再建屋雑記帳0896慌てて営業を鍛えるとして、それが十分に機能するようになるまで、はたして会社が持ち堪えられるか。
かなりのクルマ部品メーカーは、淘汰や再編の大波に飲み込まれる?

ハイブリッド(HV)で先行したトヨタ自動車、そして日本の自動車メーカー。
環境重視のクルマづくりはおおいに評価されてよい。
それは、ガソリン自動車から電気自動車への転換を後押しした。
再建屋雑記帳0897いまや世界の揺るぎないトレンドになった。
が、その結果、自動車産業は垂直統合型から水平分業型へ。
いわゆる“業界”の壁が取り払われ、際がなくなろうとしている。
それは、業界が失う利益である。
戦後長い歳月をかけて築かれたピラミッド構造が崩壊する日が目前に迫る。
自動車革命が、関連する企業はもとより就業者に与えるインパクト(衝撃)は想像を絶するほど大きいのでないか。

実は、自動車産業のピラミッドの崩壊は、裾野に位置するクルマ部品メーカーだけでなく、頂点に陣取る自動車メーカーにとっても存続を危うくするはず。
私は、水平分業は「販売」に波及すると考えている。
再建屋雑記帳0898カーディーラーは生き残れないのでは…。
とりわけチャネルの充実したトヨタ自動車は地獄を見る。
このブログで幾度も述べてきたが、なぜ1日も早く「トヨタ店」「ネッツトヨタ店」「レクサス店」の3系列に再編・集約しないのか、まったく理解に苦しむ。

続きは、あした。

なお、NHKスペシャル「自動車革命」第1回についての感想は以下。
⇒10月26日「トヨタはいらない…自動車革命」はこちら。
⇒10月27日「トヨタ系部品メーカー、総入れ替え?」はこちら。

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やはりこのブログで幾度も述べたとおり、私は昨秋来、社長や取締役を対象とした「個別経営相談」に力を入れている。
web営業相談室従業員百名〜千名の中小・中堅クラスを中心に、すでに70社以上が訪れている。
実は、相談者で目立つのが部品メーカー、とりわけクルマ部品メーカーの経営トップである(ほかに人材派遣会社、なかでも製造業関連が多い)。
中国などの新興国市場の好調に引っ張られるかたちで輸出が回復してきたが、以前の再建屋雑記帳0887水準に遠く及ばない。
しかも相談者の大半がこの先も厳しい業績見通しを持つ。
もはや営業担当者が既存顧客に対する「顔出し⇒御用聞き⇒見積書提示」のルーティンに留まっては、会社が回っていかない。
経営トップは営業のテコ入れに本腰を入れるべきだろう。

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