中小製造業や零細町工場が深刻な経営危機に直面している。
私は“ながら視聴”だが、その惨状を取りあげた報道番組に幾度か接した。
再建屋雑記帳0928多くの社長が「仕事がない」と悲鳴を上げる。
なかには「いまの状態が続くと、会社がつぶれる」。
借金を背負っていると、工場を畳むこともできない。
倒産が迫る…。

中小製造業や零細町工場はほとんどが「家族経営」。
とくに地場企業。
再建屋雑記帳0929周辺でそこしか働き場所がないという地方も少なくない。
社員の生活がかかる経営者にとり、昨秋以降は地獄の苦しみの連続だったに違いない。
番組映像は、川崎か大森辺りの町工場の集積地だろうか。
平日にもかかわらず、通りはシャッターを下ろした建物が目立った。
日本はシャッター商店街に加え、シャッター工場街が増えている。

社長セミナー2ところで、私は番組で非常に気になったことがある。
「仕事がない」と悩む社長が、なぜか社内にいる。
止まった機械や手持ちぶさたの従業員も映し出される。
経営教本0475惨状を強調するのが取材の目的だからなのか…。
社員もさることながら社長が仕事を取るためにしゃにむに動いている気配がまったく伝わってこないのだ。
一般に、不況期では全員が営業活動に飛び回るので、多忙を極める。
社内はもぬけの殻に…。
そうでなくては会社が回っていかない。
経営教本2社内にいて皆で「仕事がない」とこぼしている?
どこからも仕事は降ってこない。
うちにいて「仕事がない」とこぼすフリーランスと同じ次元だ。

幸い、営業活動の失敗と成績は正比例の関係。
売り上げを伸ばすには、失敗を増やせばよい。
だが、果敢に動かないと、失敗を増やせない。
経営教本0476危機感が薄いのか、無力感に捉われているのか…。
中小製造業と零細町工場に圧倒的に不足しているのは、受注回復・拡大への営業努力である。

                       ◇

web営業相談室なお、このブログで述べたとおり、が社長などを対象に行う「個別経営相談」において、相談者の第一声は「仕事がない」だ。
確かに資金繰りに汲々としている。
しかし、それ以上に中小・零細企業が困っているのは「仕事がない」こと。
再建屋雑記帳0930社長は、返済しなければならないカネよりも仕事のほうがはるかに欲しい。
この現実を、民主党政権は知っているか。

財政が非常事態の日本だが、困窮者への手当ては不可欠である。
「友愛」を掲げる鳩山内閣ならではの重点施策。
しかし、目下の景気対策はもとより明日の経済政策をそろそろ打ち出すべき。
そうでなくては、企業経営者の心理が悪くなり、設備投資などが縮む。
やがて雇用に響く。
再建屋雑記帳0931仕事をつくるのは困難なだけに、一日も早く本腰を入れて取り組むよう切望する。

仕事創出と返済猶予の手立てを並行して講じないと、回収不能が膨らむ。
私たちが収めた税金が失われる。

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