かなり前に放送されたNHK番組は興味深かった。
もっとも私が世事、とりわけ若い世代のトレンドに疎いだけかもしれないが…。
例により“ながら視聴”であり、内容をろくに分かっていない。
番組名も不明。
さて、女性のファッション雑誌の半数に付録が付く(付録が付くという言い方に引っかかるが、ほかに適当な表現も思い浮かばない)。
大半はかなり豪華なオマケ。
それもポーチなどのファッションアイテムに留まらず、メイクアイテムなどに広がる。
読者は10代後半〜20代前半が中心だが、驚くことに付録が欲しくて雑誌を買う人が少なくない。
確かに、日本人はもともと付録が大好きだ。
私は直江津小学校の頃(半世紀程前)に学習雑誌を取っていたが、付録がたくさん付いていた。
また、当時、母は付録の「家計簿」を目当てに年1回、直江津・柿崎書店で主婦雑誌(「主婦の友」?)を買った。
後に、私はフリーランスのプランナーとなった。
駆け出しの頃、凸版印刷のトッパンアイデアセンターから依頼を受け、いくつかの人気雑誌の付録のアイデアを出した。
NHK番組によれば、付録マニアまで現れる始末。
こうなると、雑誌はほとんど読まない。
はたして「読者」と呼んでいい?
番組に登場した若い母親は、子どもとお揃いのバッグを持ちたくて、同じファッション雑誌を4冊買った。
なのに、1回も読まなかったと笑う。
う〜ん。
そんな雑誌を生産し流通させてよいのか。
「環境保護」も何もあったものでない。
そうした読者が付録のエコバッグを使っていたりする。
いまやファッション雑誌が“オマケ”になった。
つまり、付録の付録が雑誌なのだ。
話がややこしくて、老いた私はついていけない。
当然、雑誌の編集者は付録づくりに追われる。
かわいそうなのか、それはそれで楽しいのか。
ファッション雑誌はコアとなる読者層を持っている。
それぞれの雑誌で読者の嗜好は異なる。
付録の企画は、人気ブランドとのコラボレーションだ。
彼らにとり膨大な人数に、しかも狙うターゲットに数日で届けられる。
知名度向上やイメージ形成など、効果的かつ効率的なPRが可能。
ファッション雑誌の豪華付録は、部数を伸ばしたい出版社と購買を促したいブランドの思惑が一致した産物。
となると、雑誌の付録からファッションのトレンドが生まれることもある?
記事でなく現物により情報を発信。
記事が先か、付録が先か…。
ファッション業界の繁栄があってファッション雑誌の興隆があるにしろ、編集の主体性は保てるのか。
素人の私には雑誌がオマケになり下がったように思えるが、情報発信のキモは案外しっかりと握っている?
しかし、今年に入り、海外高級ブランドが貧乏な日本人に見切りをつけはじめた。
店舗の閉鎖、事業の撤退が相次ぐ。
ファッション雑誌の空前の付録ブームは、ミニバブル現象だったのでないか。
そろそろ終焉に向かう?
このご時世、付録をやめて雑誌の価格を引き下げるのが本筋では…。
◇
知らなかった。
付録の雑誌への挟み込みは、書店の仕事なのだとか。
開店前に作業に追われる店員を見て、私は気の毒になった。
また、コストが付録により極端に左右されるため、定価を毎号変える雑誌が珍しくない。
これにも私は驚いた。
何か変!
Copyright (c)2009 by Sou Wada
←応援、よろしく!
もっとも私が世事、とりわけ若い世代のトレンドに疎いだけかもしれないが…。
例により“ながら視聴”であり、内容をろくに分かっていない。
番組名も不明。
さて、女性のファッション雑誌の半数に付録が付く(付録が付くという言い方に引っかかるが、ほかに適当な表現も思い浮かばない)。
大半はかなり豪華なオマケ。
それもポーチなどのファッションアイテムに留まらず、メイクアイテムなどに広がる。
読者は10代後半〜20代前半が中心だが、驚くことに付録が欲しくて雑誌を買う人が少なくない。
確かに、日本人はもともと付録が大好きだ。
私は直江津小学校の頃(半世紀程前)に学習雑誌を取っていたが、付録がたくさん付いていた。
また、当時、母は付録の「家計簿」を目当てに年1回、直江津・柿崎書店で主婦雑誌(「主婦の友」?)を買った。
後に、私はフリーランスのプランナーとなった。
駆け出しの頃、凸版印刷のトッパンアイデアセンターから依頼を受け、いくつかの人気雑誌の付録のアイデアを出した。
NHK番組によれば、付録マニアまで現れる始末。
こうなると、雑誌はほとんど読まない。
はたして「読者」と呼んでいい?
番組に登場した若い母親は、子どもとお揃いのバッグを持ちたくて、同じファッション雑誌を4冊買った。
なのに、1回も読まなかったと笑う。
う〜ん。
そんな雑誌を生産し流通させてよいのか。
「環境保護」も何もあったものでない。
そうした読者が付録のエコバッグを使っていたりする。
いまやファッション雑誌が“オマケ”になった。
つまり、付録の付録が雑誌なのだ。
話がややこしくて、老いた私はついていけない。
当然、雑誌の編集者は付録づくりに追われる。
かわいそうなのか、それはそれで楽しいのか。
ファッション雑誌はコアとなる読者層を持っている。
それぞれの雑誌で読者の嗜好は異なる。
付録の企画は、人気ブランドとのコラボレーションだ。
彼らにとり膨大な人数に、しかも狙うターゲットに数日で届けられる。
知名度向上やイメージ形成など、効果的かつ効率的なPRが可能。
ファッション雑誌の豪華付録は、部数を伸ばしたい出版社と購買を促したいブランドの思惑が一致した産物。
となると、雑誌の付録からファッションのトレンドが生まれることもある?
記事でなく現物により情報を発信。
記事が先か、付録が先か…。
ファッション業界の繁栄があってファッション雑誌の興隆があるにしろ、編集の主体性は保てるのか。
素人の私には雑誌がオマケになり下がったように思えるが、情報発信のキモは案外しっかりと握っている?
しかし、今年に入り、海外高級ブランドが貧乏な日本人に見切りをつけはじめた。
店舗の閉鎖、事業の撤退が相次ぐ。
ファッション雑誌の空前の付録ブームは、ミニバブル現象だったのでないか。
そろそろ終焉に向かう?
このご時世、付録をやめて雑誌の価格を引き下げるのが本筋では…。
◇
知らなかった。
付録の雑誌への挟み込みは、書店の仕事なのだとか。
開店前に作業に追われる店員を見て、私は気の毒になった。
また、コストが付録により極端に左右されるため、定価を毎号変える雑誌が珍しくない。
これにも私は驚いた。
何か変!
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