私が出張から戻ると、ショッキングな手紙ばかり。

先日のブログで書籍や雑誌、新聞などの紙媒体は、不況もさることながら業界の地殻変動により衰退もしくは消滅へ向かうと述べた。
実は、馴染みの出版社から休刊のお知らせが届いていた。
再建屋雑記帳0995しかも、私が長らく定期購読を行っていた1誌だけでなく3誌をまとめて打ち切った。
もう一通。
やはり馴染みの出版社。
雑誌の休刊に踏み切り、書籍の刊行に振り替えた。

雑誌はいったん赤字に転落すると、立て直しがきわめて難しい。
とりわけ販売収入における定期購読料の比重が大きい雑誌。
あっという間に損失が膨らむ。
年の瀬が近づき、出版社や新聞社のなかには資金繰りがひっ迫してきたところが少なくない?

再建屋雑記帳0996日本は21世紀に入り、歴史的な転換期に差しかかりつつあった。
ここに今回の戦後最大級の不況が重なり、政治・経済・社会の変化に一段と加速がついた。
私は3年先どころか来年がどうなるか読めない。
身の回りの風景が猛烈な勢いで変貌を遂げていく。
恐ろしい…。

                       ◇

ところで、マイミクのムッチー氏から私のブログ「書籍・雑誌・新聞、紙媒体消滅へ」に対してコメントが寄せられた。
広い意味での「広告業界」で働いている。
以下に紹介しよう。

再建屋雑記帳0997ご無沙汰しています。
業界は大揺れです。
日本を代表する全国紙でも厳しいらしいです。
また、電波媒体も紙媒体と同じ状況です。

スポーツイベントについてもスポンサーが軒並み撤退し、テレビ局はかなりの持ち出しになっています。
当然、経営が苦しくなります。

プロスポーツがそうなのですから、アマチュアスポーツはもっと酷いです。
不確かですが、「箱根駅伝」も売れ残っているとの噂が聞こえてきます。

しかし、学生スポーツは、人材育成の観点から大会を簡単に取り止めることができません。
多くのイベントは規模を縮小するか、参加大学が費用の一部を負担するようになっています。

私自身も仕事が厳しいなか、学生の活躍の舞台を減らさないように頑張っています。

以上。
ムッチー氏のコメントから、マスコミ業界全体を襲う空前の危機がひしひしと伝わってくる。
正月の風物詩、箱根駅伝でさえ運営が大変なのか…。

インターネット社会の出現により、広告業界も出版業界も新聞業界もさらに周辺業界も「構造不況業種」になった。
10年前、今日の状況をそれなりに予測した事業者はどれくらいあったろうか。

⇒11月20日「書籍・雑誌・新聞、紙媒体消滅へ」はこちら。

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