私は営業分野の職業講師として十余年にわたり、講演公開セミナー企業研修を行ってきた。
また、NPO法人営業実践大学の理事長として、大きな持ち出しに耐えながら異業種交流勉強会を開いてきた。
目的は、営業の技術確立と営業の地位向上の2点。
これが企業にとり業績拡大、成長持続の前提条件になると考えたからである。

わが人生0684以前、横浜・関内のSBI大学院大学から「営業学」の授業を打診され、使命のようなものを感じた。
私が長らく追い求めてきたテーマであり、また年齢的にその仕上げになるかもしれないと思った。
そこで、二つ返事で引き受けた。

しかし、それだけでない。
MBA(社会人大学院)には最高の人材が集まるので、私はわくわくした。
とくにインターネット授業の同大学院大学には、多忙な社長など、経営の要職に就く社会人が少なくない。
日本の明日は彼らの双肩にかかっている。
わが人生0685そうした次世代にささやかな貢献を果たせるなら、教育者の端くれとして喜びは大きい。
その忘年会がまもなく行われる。
学生とくつろいで交流できる数少ない機会だ。
私はとても楽しみ…。

                       ◇

さて、生命の本質は“保守”でなかろうか。
あるゆる生物は、命が尽きる日まで、わが身を置く環境の維持や存続を願う。
成功教本0239ところが、よりよい未来をつくるため、自らの意思と行動により現状を壊せる例外が人類だ。
地球の歴史から見れば、ごくわずかな期間で文明社会を築くことができた最大の理由でないか。

日本は成熟期を迎え、何もかも硬直して行き詰まっている。
私たちは先行きに希望を抱きにくい。
閉塞感が社会全体に厚く垂れ込める。
私がMBAで講師を引き受けたのは、「壊し屋」を育てたかったから。
戦後半世紀以上にわたり築きあげられたものを壊すには、途轍もないエネルギーがいる。
成功教本0240世間や周囲との戦いになろう。
しかも、無秩序に壊すわけにいかない。
また、新しく伸びる芽を残さなくてなるまい。
それはエリート中のエリートにしかできない。

創造の前提は破壊である。
大丈夫、壊せばつくらざるをえない。
私はここが急所と考える。
先行させるべきは破壊だ。
破壊なくして創造なし。

成功教本0241壊れれば、つくる人はいくらかいる。
最大の問題は、壊す人がいないこと。
淵に沈んだ企業でも同様だ。
従来の延長線で何とかしようとする。
ますます深みに嵌まっていく。
展望は開けない。

日本が一向に変われないのは、壊せないから。
小泉純一郎の汚点は、自らの手で自民党をぶっ壊さなかったこと。
再建屋雑記帳1011名相になれたのに…。
代わりに民主党が壊した。
夢の持てる未来をつくるのは民主党か自民党かみんなの党か、それとも…。

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