きのうのブログ「起業排泄論」の続き。

起業はたいていうまくいかず、失う。
それゆえ、失うものが少ない人は気楽に挑める、大胆に試せる。
もっと起業の知識を持ってから、もっと仕事の経験を積んでからというのは現実的でない。
それらはむしろ起業にブレーキをかけるほうに働く。
人は賢くなるにつれ、リスクを取らなくなる。
成功を半ば諦めることに…。
起業は若いほどよい、早いほどよい。

どんなに用意周到に準備を行ったつもりでも、いざ起業に踏み切ると、想定外の事態に見舞われる。
人は行く手など見通せない。
肝心なのは、さまざまな困難に体ごとぶつかっていく勇気だろう。
起業はめったに計算どおりに運ばない。
失う覚悟が前提である。

まして、すでに得ている人は起業に踏み切りにくい。
例えば、有名大学を卒業し、一流企業に入社する。
安定した生活を手放すのは怖い。
家庭を持っていれば、なおさら。

しかし、いまや平穏無事の職業人生を送れる人は例外だ。
私たちは幾度か岐路に立たされる。
例えば、サラリーマンが倒産やリストラにより職場と仕事を失う。
一大事なのは確か。
が、なかには会社に雇われない働き方を探るきっかけを与えられたと思う人がいるかもしれない。
起業も選択肢に含まれよう。

私たちは失うと肝が据わるし、何とかせざるをえない。
後に振り返り、大きく変わる転機だったりする。
やけくそとは言わないが、どこかに開き直りがなくては、起業へ突き進めない。
それが成功するかどうかは結局のところ、やってみなければ分からないからだ。

景気の悪化やそれにともなう自分の危機は、起業の踏み切り板となる。
また、どん底期の起業は先行きが明るい。
事をなす好機だ。

以下は、MBAと起業に関する私の最近のブログ。
⇒12月13日「日本を覆う閉塞感…MBA講師」はこちら。
⇒12月19日「MBA教員・学生交流忘年会…六本木」はこちら。
⇒12月23日「創造への挑戦、成功への失敗…MBA」はこちら。
⇒12月28日「雇われない生き方の延長としての起業」はこちら。

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