客数激減に苦しむ港北ニュータウンの商業施設や店舗。
妻によれば、この辺りで唯一気を吐くのが、総合食品スーパー「食品館あおばセンター南駅前店」。
横浜市営地下鉄センター南駅近くの家電・ホビー量販店「ジョーシン(Joshin)」が撤退した後にオープンした。
地域一番店を目指すという大きな垂れ幕がかかっている。

気になった妻が初めて立ち寄り、店内の混雑と値段の安さに度肝を抜かれた。
すき焼き用と焼き肉用の肉が激安で売られていて、思わず買ってしまったという。
私は物価に疎いが、すき焼き用の牛肉が1キログラムで6百円台というのは信じがたい。
わが家は贅沢をしていないが、それなりの値段の牛肉を買ってきたことになる。
自宅のそばの「すき家」で、大幅値下げの 280円コシヒカリ牛丼を食べるよりはるかに安い。

早速、しかし恐る恐る「すき焼き」をつくる。
これがいけるのだ。
むしろ、これまで以上。
臭みもなく、柔らかい。
カネを気にせず、肉から先に食べる。
が、3人で1キログラムはムリ。
結局、7百グラムで満腹、満足。
一人当たりの牛肉代は 150円強。
肉のランクとか価格とか、いったいどうなっている?

妻によれば、「あおば」は肉と魚に仰天価格が飛び出す。
野菜は「ダイエー」のほうが安い。
ただし、当日がたまたまそうだったのかもしれない。

先の値付けは、どう考えても異常だ。
そこに凄い知恵やからくりがあるのか。
私は激安価格の裏事情を知りたくなった。

消費者としては安いに越したことはない。
とはいえ、度が過ぎると、流通業に限らず企業は持ち堪えられない。
収益が圧迫され、私たちの所得減少に拍車がかかる。

具として入れた焼き豆腐も白滝もえのきだけも激安価格。
生産者のことを思うと、口にするのがはばかられる値段。
ごくわずかな出費でおいしいすき焼きを思う存分いただいたものの、私は「デフレスパイラル」が気がかり。

日経平均は1万1千円台に迫り、株式市場に明るさが戻りつつあるが…。

Copyright (c)2009 by Sou Wada

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