火曜日の夕方、首都圏は真冬の寒さが戻り、みぞれ混じりの雪が降った。
都心でも2〜3センチの積雪。
午後6時50分から「NPO法人営業実践大学」の公開講座だったので、私は参加者の取り止めが相次ぐのでないかと心配した。
公開講座5ところが、悪天候のなか、20名程が会場に駆けつけてくれた。
ありがたい。

大学セミナーの演題は「名刺だけで仕事を取る秘訣とは!?」

要は、“働き者”の名刺のつくり方。
御社(貴方)の名刺にもっと営業活動をやってもらおうとの趣旨。
ならば、営業関係者は楽ができよう。
福ちゃん名刺2内容がきわめて具体的であり、しかも即座に生かせる。
こうした実践性に、ゲスト・福田剛大(ふくだ・たけひろ)氏の人間的な魅力が加わり、素晴らしいミナーになった。
氏はいまでは名刺専門のコンサルタントや講師として人気が出て、目覚ましい実績を挙げている。

公開講座3福田剛大氏が普及を目指す名刺は、おもに2つの狙いを持っている。
第1は、顧客との初対面時に“話材”となること。
それも営業パーソンがしゃべるのでなく、顧客に尋ねさせる。
ここがミソ。
質問への回答がさりげない「セールストーク」になるように設計されているのだ。
実によく考え抜かれている。

福ちゃん名刺1第2は、後日、顧客に回想・想起してもらうこと。
自分を思い出させる、思い起こさせる。
営業パーソンの営業力や人間力が秀でていればともかく、名刺でこれを叶えるのは画期的だ。
現実には、顧客が営業パーソンの名刺を振り返るのは稀である。

公開講座1この2つの狙いをしっかりと押さえた名刺を差し出すことにより、仕事の受注や商品の販売につなげていく。
ちなみに、氏は大量の仕事を抱えて大忙し。

なお、福田剛大氏が指導する名刺をすぐに取り入れられるのは、中小・零細企業、士業(しぎょう、さむらいぎょう)、タレント、作家やクリエイター、コンサルタントや講師などのフリーランス、保険代理店や業務受託などの個人事業者と幅広い。
ちなみに、士業とは、弁護士・弁理士・司法書士・行政書士・中小企業診断士・社会保険労務士・公認会計士・税理士・不動産鑑定士・建築士ほか。

公開講座4私がこのセミナーを聞くのは2度目。
前回も有益だったが、さらに磨かれていた。

私は和田創研のオフィスを丸の内トラストタワー本館に移転したばかり。
怠慢で、名刺をつくっていない。
せっかくの機会なので、思い切って見直そうかな…。

                       ◇

NPO法人営業実践大学理事長の私は、経営トップや営業幹部向けの講演「深刻、予算未達が慢性化する職場」を行った。

終了後の休憩時間、喫煙ルームで中堅クラスの営業パーソンが話しかけてきた。
「お世辞で言うわけでありません。いままで聞いた営業セミナーのなかでもっともよかったです」。

また、別の場所で営業管理者が話しかけてきた。
「先生のお話に感動しました。気迫が凄かったです」。
私は還暦間近で老いた。
元気一杯だった頃に講演を聞いたら、彼は卒倒したのでないか。

この講演では、会場の参加者は「目が点」状態だった。
私はてっきり内容を理解してもらえないと思ったが、そうでなく呼吸が止まっていたのだ。

                       ◇

公開講座2とても充実したセミナーだった。
ゲストと参加者の皆さまに心より感謝したい。

多くの方々に熱心に受講していただき、私は2011年3月末日にNPO法人営業実践大学を閉鎖するのが申し訳ない。

第166回 公開講座は、2010年4月13日火曜日、午後6時50分スタート。
会場は交通の要所、地下鉄神保町駅至近のジェイック・セミナールーム。
1回わずか4千円の営業研修だ。
どうか積極的にご参加ください。

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