イタリア・トリノで開催されている世界選手権。
そのフィギュアスケート男子で、関大大学院の高橋大輔が日本男子初となる金メダルを獲得した。
過去最高は同選手が2007年大会で獲得した銀メダル。
冬季五輪での銅メダルも同選手が初。

高橋大輔はショートプログラム(SP)に続いてフリーでも1位となり、合計257.70点をマーク。
今季世界最高!
SPは89.30点、フリーは168.40点。
カナダのパトリック・チャンに10点以上の大差をつけ、圧勝した。

アイスリンクにイタリア映画「道」のテーマが流れる。
高橋大輔は出だし、大技の4回転フリップで着氷。
大会史上初挑戦。
本人によれば跳ぶ際につまずき、完璧でなかった。
判定は惜しくも回転不足。
3回転ジャンプを次々と決め、終盤のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も余裕で成功。
観衆の手拍子に応えるように、世界一のステップを披露した。
会場を感動の渦に巻き込む見事な演技!

高橋大輔は自己評価が厳しく、出来に満足していない。
が、米国のエヴァン・ライサチェクがロシアのエフゲニー・プルシェンコを破ってバンクーバー冬季五輪で優勝したときの得点を上回った。
非常に立派だ。

高橋大輔は、練習不足で体重が2キロ増えた。
体調は決してよくなかった。
五輪後にもう一度モチベーションを高めるのは大変だったろう。
実際、金・銀メダリストが揃って世界選手権を回避した。

このブログで述べたが、高橋大輔の精神力の強さは図抜けている。
それは、本人がテレビ番組で五輪を振り返ったとおり、「けがのおかげ」。

⇒2010年3月4日「あきれた浅田真央と高橋大輔の言葉!」はこちら。

世界王者、おめでとう!

早速、フジテレビの「とくダネ!」に満面の笑顔が映し出された。
小倉智昭とのやり取りが楽しかった。
勝利の瞬間、高橋大輔は泣かなかったが、小倉智昭は泣いた。

同番組で、荒川静香はメダリストが五輪後の世界選手権にベストコンディションで臨む難しさを語った。
確か、彼女は即引退。
プロフィギュアスケーターとしてアイスショーの舞台で活躍することにしか価値を見出せなかった。

⇒2010年2月24日「浅田真央と荒川静香、金メダルの苦闘」はこちら。

                       ◇

いよいよ、浅田真央がフィギュアスケート女子に登場する。
負けず嫌いな彼女のことだから雪辱を誓っていよう。
モチベーションは、そしてコンディションは…。

⇒2010年2月21日「浅田真央、金メダル極秘練習全記録…NHKスペシャル」はこちら。

高橋大輔から浅田真央へ、金メダルのリレーが行われる?

韓国のキム・ヨナは「出たくなかった」とさかんにこぼしている。
とても正直な子だ。

しかし、真剣に競技に挑む浅田真央に対して失礼な話。
また、大会と観客に対しても…。
出場すると決めた以上、口にしてならない言葉でないか。

しかも、二人は同年齢のよきライバルだ。
互いの存在が刺激となり、今日を成した。
その最後の対決になるかもしれないのだから…。

⇒2010年2月28日「浅田真央敗因分析、ソチ金へ新コーチ」はこちら。

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